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小説『Rei』 保管庫コミュの『Rei 』 第10話「真夜中の海」

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ある日の夜に俺とレイ、そして友達と海に行った。
まだまだ夏の初めで思ったほど暑くはなかった。
ふいに花火をしようという友人の提案で車を走らせる。
俺にとっても久しぶりの海だった…。


夜のせいだろうか?海は真っ暗で波の音だけが響いている…。
昼間は人も大勢居るのだろうが、今は俺たちだけが居るだけだ。


砂浜に足を取られながらも波に近づく。
レイも歩きにくそうにしていた。
波打ち際まで着くと、花火を取り出し火を点ける。
真っ暗だった空間に皆の姿が浮かび上がった。


花火を両手に持ってくるくる回したり、花火で空中に文字を書いたりしてはしゃぐレイの姿を見て俺は幸せな気分になった。
花火も残りわずかになって線香花火をする時はこの場所から帰りたくなくて名残惜しくなった…。


片付けをしてる時、おもむろにレイとレイの友達が立ち上がると波に向かって歩き出した。
何をする気なのか…不思議そうに俺はレイ達の行動を見守る。
レイは突然叫んだ!
「我愛你ーーーーーーーー!!!」
一緒に居た友達もびっくりした様だが、すぐさま同じように叫ぶ。
レイの発した言葉は俺が理解出来る数少ない言葉であって、俺はドキッとした。
『この言葉は誰に向けて言ってるのだろうか…。』


俺に向けて言ってくれてるのであれば嬉しい…。
しかし今の二人の関係は純粋な恋人では無いのだ。
レイを独占したい気持ちが再び俺の中で膨らんできた…。


車に戻る最中、やはり砂に足を取られてふらついてるレイの姿を見た俺はレイに近づき抱き上げた…。
びっくりした表情を一瞬レイは俺に向けたが俺はかまわず歩き出す。
車までの距離も結構あって段々と苦しくなってきたが、俺の腕に伝わるレイの重さは不思議と心地良かった…。


車に戻り自分の靴を脱ぐと大量の砂が入ってた事は言うまでも無い…。

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