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ニューヨークのレストラン裏コミュのちゃんと パート2

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日本から米国にレストランを進出させる背景には、日本で成功したビジネスをそのまま異国の地で挑戦させたい、という一種の「夢」があるかもしれません。長年作り上げたブランドイメージや人気商品をそのままの形でアメリカで売りたい、そして成功させたい・・・。4月にオープンした「ちゃんと」も、きっとそんな夢を掲げてニューヨークにやってきたのだと思います。

しかしながらそれはある種の「おごり」であったかもしれません。

「ちゃんと」のアメリカ進出は、実はもう数年も前から計画されてきたことでした。某有名銀行から引き抜いた方を「ちゃんとアメリカ」社長として招き、マンハッタン中のロケーションを数年間探し歩き、工事や内装にも数ヶ月もかけて作り上げたレストラン。やっとオープンしたのが今年の4月上旬でした。

メニューは、オリジナル「ちゃんと」やステーキハウスの「ポーターハウス・ステーキ」や「橙屋」など、岡田社長率いる「ちゃんとグループ」の様々な店の料理を一つにまとめたようなメニュー構成でした。結果は”hodgepodge”--ごちゃ混ぜ、です。

「キムチの王様」と「サーロインステーキ」?

「和歌山ラーメン」と「フォアグラのテリーヌ」??

「手羽ぎょう」と「カリフォルニア・ロール」???

日本の「ちゃんと」をご存知な方は、その「なんでもあり」の居酒屋風メニューに何の疑問も持たなかったかもしれません。しかし、「ちゃんとニューヨーク」の料理の値段と内装が、その居酒屋風のコンセプトを否定しています。

値段はどれもメインコースのような値段で、居酒屋風アペタイザーの値段ではありません。せっかくここ数年でニューヨークでも居酒屋のコンセプトが受け入れられるようになったのに、「ちゃんと」の値段構成は、一昔前の「アペタイザー1品とメインコース1品」という食事パターンに逆戻りです。つまり、居酒屋のように1品料理をたくさん注文することは値段的にも(量も多い)無理なのです。

また内装も、無理のあるメニューと同じようにお客様にアピールする要素に欠けているように思えます。1階のオイスターバーやドリンクバーに人を集めて、お店の雰囲気が盛り上がるのを期待したという、その店内構造も今のところ裏目に出ています。つまり、人の集まらないバーが外から丸見えです。日本人経営であることや日本食レストランと見られることを拒否しているような、内装とテーブルのセッティング。アンティークなシャンデリアやテーブルクロスとお皿、ナイフとフォークのセット。

「和歌山ラーメン」や「カリフォルニア・ロール」をナイフとフォークで食べるのでしょうか。

もっと値段を下げて、ちょっと変わった太い箸など出したり、内装も岡田社長地元の大阪の人間味ある泥臭い方向性で攻めてくれれば、あのメニューにも味が出たかもしれません。

とりあえず店をオープンまでたどり着かせ、営業しながらマーケティングをし、お客様の反応を見ながらメニューや値段を変更していく。「ちゃんと」はそのようなビジネスをするためにアメリカに進出してきたのではないと思いますが、今「ちゃんと」がやっている事は、それと同じです。「夢」を果たすための最初のメニューは、今ではその値段構成を大幅に下げました。客単価一人$70を狙っていた強気の金額設定は、$45のコースを提供するまでにもなってしまいました。タイムズ紙に叩かれ大幅値下げをした「ニンジャ・ニューヨーク店」と全く同じです。そして、これからPR会社を使って宣伝に力を入れていくと聞きました。

数年も前から計画していたビジネスなのに、なぜオープンしてからこれだけの変更をしなければならなかったのでしょうか。PR会社を使うのも、オープン前から使うのがこの業界の常識で、4ヶ月も経った後からPRを始めるのには相当無理があります。マーケティングはオープン前の数年間で十分にできたはずです。ところが、今までの「ちゃんと」を見ていると、オープンしてからビジネス状態を見ながらマーケティングしているようにしか思えません。最初に悪い印象を与えてしまったお客様に、これからどんなにPRをしたところで、すぐに戻ってもらうのは至難の業です。

4月上旬にオープンした頃は、いつタイムズ氏の批評家ブルーニ氏が来るか、と緊張して待っていた毎日だったと聞きます。しかし7月末現在、未だに紙面には登場していません。「ちゃんと」がどれだけ日本で有名でも、マーケティング不十分な状態でアメリカに進出しては、新聞の片隅にも記事はでません。これからのメニュー・アプローチやPR会社利用で、どれだけメディアにアピールし、お客様を獲得していくかが、大変興味深いです。

コメント(38)

ありがとうございます、楽しく拝読しています。
僕はお世辞が苦手な人間ですが、、、相変わらずすごい
切れ味のコメントに感嘆しています。
読んでくれる人がいる、という事が確認できるだけでも嬉しいです。有難うございます。
「ちゃんとNY」まだ行ったことありませんが、強気な値段設定と居酒屋スタイルというアンバランスさをNY人に見透かされているあたり、出店ラッシュの日本外食企業にいい教訓を与えそうですね。ステーキ店の出店準備をしている知り合いにこの話をさせていただきました。PR会社との契約が必要とのこと、深くうなずいていました。最新外食レポ、引き続き楽しみにしてます!
私も内装を見ましたが、大丈夫なのだろうかと思っていました。
興味深いレポート有難うございます
いつも楽しみにしています。
最近ではどんな和食のお店がうけているのでしょうか?
私が行ったことのあるレストランはMEGU、祭り、伊藤園の会、蔵です。それぞれ魅力のあるレストランでした。
こちらに来て4ヶ月半ですが、、、離日する前に
テレビ東京「ガイアの夜明け」とかNTVの月曜の
スペシャルなどでニューヨークに出店する、日系
飲食業の特集をしていたことを思い出します。
そこでは、MEGU,MORIMOTOなどが中心だったと
記憶していますが、、、ニンジャも出ていましたね。
ああいう番組を見ていると、日本のほうがレベルが
高いとか、東京のほうが競合が激しいとか、勝手に
誤解する方もいるように思いましたね。
日本の食文化はすごいから認められて当然という
考え方って、そのままだと問題でしょうね。

春さんの書いたものを読んで、思ったのですが、、、
ある意味東京はすごいところでしょうけれど、、、
違ったフォーマットや様式、習慣があるところに
ローカルルールもって来てもゲームにならないような
気がしました。
また逆に、春さんが描く理想像にも興味があります。
う〜ん、「理想像」ですか。私の場合はあくまでも存在する店の分析をするだけなので、勝手なコメントにしか過ぎませんので、「理想像」を語るにはおこがましいかもしれません。ただ今存在するレストランビジネスで、あるビジネスモデルを作ったという点では、NOBUをあげます。

大きな「箱」の店のビジネスは、一般大企業と同じように「体系化」していかないと成功しません。その分多額の投資が必要となってきます。そして企業と同じような従業員の「hierarchy」も必要になってきます。そのモデルをNOBUは過去10年間で作り上げてきたように思えます。(これはシェフの松久さんの個人的ビジネスというレベルの話ではありません。もっと他のたくさんの要素があります。)

「MORIMOTO]を経営するスティーブンスターも、これからのレストラン業をさらに「ビジネス」としてのレベルをアップさせる人物になるでしょう。

小さな規模のレストランだと、マネージャーに「先月の売上は?客単は?今月の目標は?何が一番売れているの?」というような質問をしても、恐らく曖昧な答えしか返ってこないでしょう。数字を見ていないからです。スティーブン・スターのレストランは、マネージャーはおろかスーシェフでもそのくらいの質問には答えられなければなりません。つまりそれらの細かい情報をデータとしてコンピューター管理することへの「投資」をスターはしています。その他様々なビジネス管理のノウハウを彼は持っています。

私が自分で経営するなら、そんな気苦労の多いレストランは無理ですね。やっぱり小さな、お客さんとの距離が近いレストランがいいですね。
junさん>最近受けている日本食レストラン・・・。日本人が多い店はやっぱり小さなレストランですね。「炙り屋」「とっと」とか、寿司だったら「いちむら」とか・・・。

でもアメリカ人に受けている和食は・・・「Sakagura」も結構いつも込んでいます。「蕎麦屋」も込んでますね。同じオーナーですが。

トライベッカのNOBUも相変わらずコンスタントにお客さんが入っています。

お寿司だったらアッパーイーストの「がりのすし」もまだまだ入っていると思います。最近行った「Jewel Bako]もかなりお客さんが入ってました。
何となくわかりますが、気苦労しないですめばいいのですが
、、、このキビシイ環境で計数管理が出来ていないと、多分
経営者は眠れないんじゃないでしょうかね?

でもシステムが完璧にできていれば、スタッフは本当は楽で
きるんですけれどね。どこでもそれなりの管理システムを導
入しているようですが、、、効率的なシステム運用がなされ
ているとは限らないようですね。こういうことを書くと
つまらない話が延々と続くので打ち切ります。あしからず
そーだねー。。一緒に行ったのはいっだったか???
ここも自分のお金ではリピーターにはならないと思う。。。
どーなっているのでしょうか?
はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いております。

4月にChantoの縦長の宣伝用パンフレットの様な物を読んで、どういうお店かコンセプトが良く分からないなあ、と思っていたのですが、実際のお店もやっぱり「ごちゃ混ぜ」だったんですね。

今、NYに住んでいて、よく日本食のお店に行くんですが、個人的には「対馬」が雰囲気がいいし、おいしいし、値段も安いし、と気に入っています。行かれたことがあれば、感想を聞かせて下さい。

あと、居酒屋の「肥前」はすごく日本的なのに日本人以外の人の姿も良く見かけますが、うまく宣伝してたりするんでしょうか?

レポート、引き続き楽しみにしております!
ショートさん>コメントありがとうございます。これからもどんどんコメントしてください。私も色々な人の意見が聞きたいので。特に面白いのは、私は「対馬」とか「肥前」って行った事がないのですが、そのようなレストランのコメントが入って初めて、「行ってみたいな」と思えるのです。今度「対馬」に行ってみますね。

ニューヨーカーって結構流行りの店も好きですが、「自分の店」を持つのも好きです。特に年齢が50を超えたくらいの方達はそうみたいです。流行の所で高いお金を払って、自分が慣れていない雰囲気の中、慣れない食べ物を食べるよりは、自分が行き慣れた所で、自分が熟知しているメニューで同じ物をオーダーするのが好きなのです。そういうお客様って、実はレストランにとってはとても重要な存在で、大きく売上に貢献している要因なんです。

たとえ1回の食事に30ドルくらいしか使わなかったとしても、そういうお客様は一週間に一度戻ってくる事もあります。そうして考えると、そのお客様は月に120ドル使っているわけです。レストラン「MORIMOTO]で半年に1回120ドル使うより、大きな売上です。

おそらく「肥前」のような長い店は、そのようなアメリカ人の常連を何人も持っているのでしょうね。
「ちゃんと」の店舗がすでに売りに出ていると言う噂を耳にしましたが、本当でしょうか?

ご近所なのに、結局、一回しか行きませんでした。
かっしーさん>そうなんですか。知り合いがそこの建築を担当していましたので、聞いてみます。しかし、残念ですね。彼らはかれこれ数年にわたって「NYちゃんと」を計画してきたのに・・・。そのプロセスを間接的に見てきた私は、やはりこちらでのレストラン経験がある人が、マネジメントに誰もいなかった、というのが失敗の要因であるような気がしてなりません。オープン前半年という大事な時期に、「NYちゃんと」のマネジメントは、こちらでのネットワーキングを怠っていたと思います。
ちゃんとの内装や店のつくり、サービスや食事、価格設定、メニュー選定、どれをとっても、NYのレストラン市場を十分に勉強して出したとは思えなかった(この一消費者の私でもわかるくらい)ので、納得しちゃいます。(店が売りに出ること)。
でもそれをする前に、せっかく数年かけた計画なのですから、春さんがおっしゃるようにこちらで経験のある人にコンサルタントしてもらうとか、なんか方法はないのですかね?でももうきっとそれをしても収集が付かないからやめるのでしょうか。。
ちょっと悲しい顛末になりそうですね。。
「ちゃんと」は実はまだ一回も行ってません。なので、コメントしようがないのですが、実際食指が動かなかったわけで、それには何か理由があるのでしょうね。fujikoさんに影響されたかもしれません。

儲かっていても別の理由で惜しまれつつクローズしてしまう店も多々あり、かというと、なぜかずっと残っている店もありで、いろいろですね。

炙り屋やToTToなどは、日本人じゃなくても非常にわかりやすいコンセプト(店の雰囲気、料理)なんだと思います。酒蔵や蕎麦関係の店も。その点、居酒屋というのを定着させるのは凄く大変だと思います。

話は変わりますが、私が個人的にCloseして残念だった店は、「瀧野」と「Ya Bowl」です。瀧野は今は「市村」になってますね。繁盛しているようでうれしい限りです。オーナーは違うでしょうが。
おいらさん、Ya Bowlクローズしちゃったんですか?私も2度ほど連れて行ってもらったことあります。そういえば瀧野、一度一緒に行きましたっけ??
fujikoさん、Ya Bowlはもう2年くらい前かもクローズしたの。瀧野・・いえ一緒に行ってないですよ、たぶん、残念ながら。瀧野は昔あのへんに住んでたので、通ってました。
瀧野はオーナーがお亡くなりになったので、別の意味のクローズでした。

「市村」というおすし屋さんは、NYではとても貴重な存在だと私も思います。ターゲットも絞っていますし、市村氏自身の強みを生かした、良いお店だと思います。もう少し贅沢を言えば、席数を減らして単価を上げて、本当にお金を使う客だけにしぼったビジネスなんてやると、「まさ」以外のもう一つの高級おすし屋さんとなれるのですが。(一人何百も取る必要はありませんが・・・。)

問題は、あの広さを市村さん一人でハンドルするのは無理だと思います。実際満席になると寿司バーでもお寿司がでてくるのが遅い、という声を聞いたことがあります。満席になってしまってお寿司の質を落とすくらいなら、客数を減らして単価をあげる作戦を取るといいような気がします。それをやっても「市村」でしたら、お客さんはついてくると思います。
入手した情報によると、「ちゃんと」は売りではなく業態変更をするそうです。

当初は「Porterhouse Steaks」をやる予定で内装を進めていたそうですが、突然「ちゃんとをやる」と言って変えたそうです。

確かにあの作りなら「Porterhouse Steaks」の方がコンセプトがしっかりしていて良かった気がします。
そうなんですよ、私も実は「ちゃんと」を作った内装会社の人に聞いたら、リノベートしてるんだ、と言っておりました。「ちゃんと」は、一番最初は、高級炉端をやる予定でした。ところが途中から今のアイディアに変わり、そして今の店を建築中にもステーキハウスもやりたい、とアイディアがコロコロと変わっていたようです。

ヒミさんのおっしゃるとおり、あの内装だったらステーキハウスの方が合いますよね。でもそれでもよっぽど際立つコンセプトを作らないと、ステーキハウス飽和状態にあるNYでは、競争に勝つのは難しいと思います。徹底的に日本のステーキハウスを強調するとか、なにか異色のコンセプトを作らないとね。
>ヒミさん、
>春さん、

なるほど、よくわかりました。お騒がせしました。

確かにステーキ屋さんならあの内装はしっくりきますね。で、ステーキハウスになるんでしょうか?近所なのに、なかなか見に行けません。

それにしてもヒミさんの情報収集力、おみそれいたします。
そういえば、「炙りや錦之介」がある場所も、今の前が「Sumo Sushi」その前が「花実」でした。カレーと「豚汁定食(なぜか巨大サンマがついてくる)」が名物でしたね。。。。。ここもおかみさんが交通事故で亡くなられての閉店でした。

同じくご主人が亡くなって閉店した店で名前は忘れちゃいましたが55丁目の3Ave.くらいにあった、鰻を目の前でさばいて出してくれたお店。ここもその後、鰻専門店がNYにできないところを見ると、まったく惜しい店でした。

あと、38丁目と2Ave.にあった、巨大餃子が名物の「赤坂」ななどなど、閉店して惜しいお店は列挙するにいとまがありませんね。

「Ya Bowl」の焼き肉定食、おいしかったな。バブルのころは、この近辺に日本食がたくさんありました。
確かに昔は昔で、結構面白い店がありましたね〜。今では一掃して新しいレストランが色々出てきましたが。

ところで、「ちゃんと」ですが、土日にクラブ仕様にする、という話を聞きました。←ますます、方向性が分からなくなってきた・・・。ホントかな?血迷ったか?
>春さん、

ええー??それはびっくりです。
確かにあの地域の7Ave.沿いはそういうお店があってもおかしくはありませんが。。。。。それで、いいのか「ちゃんと」!!!
ちゃんとのトピがあったので参加させて頂きました。
元々、NYに来る前はしのき氏はちゃんとのステーキ店の料理長だったから自然の成り行きでしょう。彼は中華出身なので高級炉端、居酒屋等も無理があったのでしょう。2002〜3年、僕がちゃんとに在職していた頃、NY進出の話は無くなったんですが、まさか、彼が頭で行くとは。
ヨウさん>ご参加どうもありがとうございます。これからもコメント宜しくお願いいたします。

実は「ちゃんと」は、と言いますか岡田社長は、かれこれ数年前からNY進出を狙っていたのです。2001か2002年の頃、現米国ちゃんと社長の筒井さん、専務赤松さん、現役員の寺本さん(当時米国パソナの社長)と当時西日本ちゃんとの取締役でした天納さんらが、すでにNYで活動を始めておりました。(途中から天納さんはNYビジネスから抜けました。)

現米国ちゃんとマネージャーの寺本さんが、新宿の「醍醐味」で働き始めたのもその頃です。NY進出が約束されていたからこそ、アメリカ育ちの彼が日本へ呼ばれたのです。

ところで、最近の「ちゃんと」ですが、やはり週末をパーティで貸しているそうです。「ちゃんと」として貸切パーティをしているわけでなく、「箱」として貸している点では、レストランにとってはネガティブだと思います。

これから「ちゃんと」の周りは、レストラン・ラッシュということで、第二のミートパッキングになると「ちゃんと」は考えているそうです。確かに有名レストランが周囲にできれば、ある程度の相乗効果はあるのかもしれませんが、それだからと言って「ちゃんと」が便乗して有名になれるとは思えないのです。コンセプトとPRを立て直さないとダメなのでは、と私は(勝手ながら)考えています。
初めまして、dolceikaと申します。
インテリアデザイン関連の仕事をしておりますので、こういったレストランの裏事情というのは、意外かもしれませんが、大変勉強になります。
この仕事をする上で必要な大切なヒントが沢山秘められていて、大変興味深い内容でした。やはり、空間をデザインするということは、そのレストランの方向性やお客様に伝えたいコンセプトなど包括的に構築することから始まることを改めて痛感しました。
これからも楽しみにしております。
dolceikaさん>書き込みどうもありがとうございます。これからもドンドンご意見などをお聞かせください。

このコミュには、実際にレストランのデザインをされていらっしゃる方が何人かいらっしゃいますので、あまり私が偉そうなことは語れません。しかし私が考えるレストランのデザインは、レストランのコンセプトを伝える上で、非常に重要だと思います。

オーナーシェフなどがよく口にするのは、「料理はレストランビジネスの3割。あとの7割は、店の内装であったり、サービスであったり、料理以外の部分が非常に重要です。」

内装といっても、必ずしも値段をかければ良いものではなく、その店のコンセプトに沿ったものでなければなりません。また、予算をオーバーするようなお金をかけ過ぎた内装では、ビジネスプランを崩すので、それもよくありません。収支がとれませんから。

またレストランの内装は、見た目の美しさだけでなく、機能の点で非常に重要だと思います。たとえば、「MORIMOTO]は、あの安藤忠雄さんがデザインをされましたが、レストランとしては実は一番欲しくない「Dead spot」を作ってしまいました。つまり、お客さんが嫌がるスペースが存在しているのです。

NYのお客様は、人を見たり人から見られたりすることが好きです。それが外食の楽しみの一つです。ですので、端っこの方で奥まったスペースのテーブルに通されると憤慨して断るお客様もいるくらいです。

実はあの「MORIMOTO」にはそのようなスペースがあります。オープン当時のレビューにはっきり書かれてしまいました。→「入り口のすぐ左のセクションに案内されたら、『爆弾を持ってる』と叫んで、別のセクションに案内するように脅かしなさい」などと、冗談まじりでしたが、辛辣なコメントです。

レストランにとって、そのようなスペースがあると、予定していたテーブルの振り分けの混乱を招き、非常に苦労することになります。当然ビジネスに影響がでます。

実際にレストランで働いていると、このような側面が見えてきます。作ってしまった後で、営業に入るとこのようなデザインの欠点に気づいたりします。

トライベッカ「NOBU」には、入り口近くに二人席のセクションがあります。かなりギュウギュウ詰めで、入った瞬間はあまり良い印象がありません。ですが「NOBU]の戦略の面白いところは、このセクションのコーナーの席にセレブリティを座らせ、その混雑したセクションを「VIP的」に演出することに成功しました。これでしたら、どんな客も文句言わずに座ります。

****************

最近仕事が超忙しくて、このコミュをアップできずにいます。今回のようにコメントを頂くと、それに対して何か書くきっかけができるので、とても有難いと思ってます。みなさん、どんどん書き込み宜しくお願いします。
もう行かないであろうと思っても、ご近所なんで気になる「ちゃんと」。今度行ったらどうなってるんだろう、と思いつつ、今日、ちょっと遠回りをしてお店の前に立ち止まってびっくり。

ずいぶんとメニューが変わりました。

これなら、ちょっと、もう一度行ってみても良いかな、と。

メニューの一部、ご紹介します。

------
*すしロール各種(省略)
$6〜$17


*にぎり各種(省略)
$2〜$8


*おまかせにぎり寿司
舞子コース $28
芸姑コース $34


*アペタイザー
枝豆 $4
手羽餃(3つ) $4
ポークカツ $4
海草サラダ $9
しゃぶしゃぶサラダ $12
ツナカルパッチョ $15
キムチの王様 $15
神戸牛バーベキューサラダ $20
本日シェフお勧めの刺身盛り合わせ $32


*串焼き
やきとり(鳥)
地鶏とリーク串(しお/タレ) $3
手羽塩 $5

豚串
黒豚串焼き(しお/タレ) $4

牛串
神戸牛串(しお/タレ) $8
神戸牛サーロイン串(タレ) $10

その他の串焼き
えのきベーコン(しお) $4
東京ネギ(タレ) $2
ししとう(しお) $2
なす(タレ) $2
ズッキーニ(タレ) $2
アスパラガス(しお) $2

焼きおにぎり(しょうゆ) $4


*ラーメン

和歌山ラーメン $13
塩ラーメン $13
海苔ラーメン $14
チャーシューメン $16


*デザート
豆腐パンナコッタ
抹茶/黒ごま/スイート&サワーアップル 各$3
ちゃんとチョコレートファウンテン $7
アイスクリーム/シャーベット各種 $5

----
以上はバーメニューとなってますが、ずいぶんと努力の跡が認められます。

なんだか、応援したくなっちゃいました。
年明けにでももう一度、行ってきます。 
春さま、
コメントバック頂き、大変嬉しく思います。

なるほど、「料理はレストランビジネスの3割。あとの7割は、店の内装であったり、サービスであったり、料理以外の部分が非常に重要です。」 とは正にその通りだと、自分がレストランやカフェに行った時に大きく感じることです。

春さんのおっしゃる通り、必ずしもお洒落で最先端な雰囲気が重要ではなく、きちんとその店のコンセプトに沿ったものではないといけない。内装というのはその店がお客様に表現出来る大きなプレゼンテーションの媒体となるわけですから。店の方向性/コンセプト・サービス・料理に対して、内装に一貫性を表現できたら、インテリアデザインとしては成功と言えるのではないでしょうか(それが難しいところですが)。

本当に勉強になるコミュニティですね。これからも楽しみにしております。
それでは、良いお年を!
かっしーさん>貴重な情報どうもありがとうございます!!びっくりです。そのメニューの変わりばえには。居酒屋メニューですね。串焼きと、そして手ごろな寿司を加えたのですね。前はロールしかなかったのに。

努力しているのでこんな事を言っては申し訳ないですが、串焼きと真っ赤な椅子と巨大なシャンデリアか・・・。う〜ん???

dolceikaさん>仕事が忙しくなかなか更新できずにおります。勉強になるコミュ、なんてお褒めして頂いて本当に嬉しいですが、アップできていないので、同時に申し訳なく思っております。

NYでは、日本人の「Tさん」というデザイナーさんがいらっしゃいまして、この人のデザインした店は必ず流行ると言われているそうです。昔もそんな人が六本木で一世を風靡しましたが・・・(恐らく古すぎて誰もそんなの覚えていないでしょうが・・・。)きっとその時代に合ったデザインってあるのでしょうね。

皆様今年もお世話になりました。愛読ありがとうございます。来年もどうぞ宜しくお願いいたします。今からミートパッキングのレストランでカウントダウンに参加しに行きます〜!

ハッピーニューイヤー!!
しつこくこのトピにこだわってしまいますが、先日、「ちゃんと」のマネージャーさんと知り合う機会があり、ご近所のよしみ、日曜のブランチに行ってきました。

いただいたのは、ブランチセット「神戸牛のハンバーガー」18ドル。


写真ひだりがセットのエビ・シーザーサラダ。
エビが特に新鮮で、お味も抜群。

写真中は、説明するまでもなく、神戸ビーフのハンバーガー。マネージャー氏がミディアムをおすすめだったので、それで頂きましたが、ジューシーなお肉はおいしいのひとことに尽きます。

お肉の味をしっかりと確かめたかったので、あえて、トッピングのチーズやら、ベーコンやらは注文しませんでした。あくまでもプレーンなバーガー。

付け合わせのポテトフライはカリッとした仕上がりで、いっしょに頼んだビールをもり立ててくれます。

最後の写真はデザートの「グリーンティー・アイスクリーム」。シンプルながらもゴマをカラメルでかためたおせんべい風のチップが乗っています。

ごちそうさまでした。

ただ。。。。。

何か、しっくりこない。

おいしかったです。本当に。
でも。。。。。
見渡すと近所のお店はほぼ満席に近いほどお客さんが入っていましたが、僕が行ったとき、ちゃんとにお客さんはゼロ。

帰りがけには5人ほどに増えていましたが。。。。
何が違うのでしょう?

値段?
たしかに安くないことは確かですが、土地のお客さんの質から見てそんなに高いとは思えない。
でも、何となくお客さんがあまり入らない理由がわかる気がするのです。

それは。。。。。。
ブランチも始まったばかりなので、もう少し様子を見て書くことにします。

そういえば、お店の一階のトイレ、どっかで見たことがある、と思っていてさっき思い出しました。

「牛角」のトイレによく似ているのです。
同じ業者さんが施行したのかな?
>かっしーさん
ごぶさたしてます、ヒミです。

>「牛角」のトイレによく似ているのです。
>同じ業者さんが施行したのかな?

「牛角」は「ちゃんと」とは別の施工会社です。
ちなみに、今度来る「博多一風堂(ラーメン)」が「牛角」と同じ施工会社になります。

担当する施工の社長に聞いたところ、Sf辺り、かなりのいい金額で工事されるので、そうとう高級な?ラーメン屋さんになりそうです。
(一応ワタクシ、日経にも記事書いてますので・・・)

なので、ラーメンだけで勝負せずに単品料理も出すと一風堂の社長は言ってました。

席数80〜85席で営業時間は11時〜26時を予定しているそうです。

ご参考まで

ヒミ*オカジマ
私が勝手に個人的に一風堂に期待してるのはラーメンだけなんですが、今からでも何とか「ラーメンだけで勝負!」に変りませんでしょうか?

あっても餃子かライスかチャーハンぐらいで・・・。
メニューが増えるためにラーメンの質が下がるなんてことがないように、あたたかく見守りたい。

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