このおトピでは『カント純粋理性批判 答えの出ない問いはどのように問われるべきか？』（第 １ 章 近代 哲学 の 二 大 難問）を議論します。
本全体についての議論はこちら
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第 １ 章 近代 哲学 の 二 大 難問
・十年 の 沈黙 を 破っ て 出版 さ れ た 大著
・カント が 生き た 近代 ヨーロッパ
・近代 哲学 が 直面 し た 二 大 難問
・主観 と 客観 は 一致 できる か
・カント を 震撼 さ せ た ヒューム の 警告
・カント は 何 を 「 批判 」 し た のか
・主観 の 共通 規格 は 存在 する
・感性 と 悟性 の 働き
・コペルニクス的転向
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第 １ 章 近代 哲学 の 二 大 難問
・十年 の 沈黙 を 破っ て 出版 さ れ た 大著
・カント が 生き た 近代 ヨーロッパ
・近代 哲学 が 直面 し た 二 大 難問
・主観 と 客観 は 一致 できる か
・カント を 震撼 さ せ た ヒューム の 警告
・カント は 何 を 「 批判 」 し た のか
・主観 の 共通 規格 は 存在 する
・感性 と 悟性 の 働き
・コペルニクス的転向
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コメント(137)
>>[98]
So hat die moderne Wissenschaft ein Rätsel geschaffen, wie man über die Beziehung zwischen Materie und Geist denken kann. Dies ist bekannt als das "Objekt-Geist-Problem". Dieses Problem umfasst nicht nur die Frage, ob der Mensch einen freien Willen hat, sondern auch, ob es möglich ist, einen Geist aus einem Objekt zu erschaffen (ob eine künstliche Intelligenz dem menschlichen Geist ähneln wird) und darüber hinaus, wie man über die Grundlage der menschlichen Moral und Schönheit (Wert) nachdenken kann, die in der physischen Welt nicht existieren und bis heute ein ungelöstes Rätsel bleiben. Diese Frage bleibt bis heute ungelöst.
So hat die moderne Wissenschaft ein Rätsel geschaffen, wie man über die Beziehung zwischen Materie und Geist denken kann. Dies ist bekannt als das "Objekt-Geist-Problem". Dieses Problem umfasst nicht nur die Frage, ob der Mensch einen freien Willen hat, sondern auch, ob es möglich ist, einen Geist aus einem Objekt zu erschaffen (ob eine künstliche Intelligenz dem menschlichen Geist ähneln wird) und darüber hinaus, wie man über die Grundlage der menschlichen Moral und Schönheit (Wert) nachdenken kann, die in der physischen Welt nicht existieren und bis heute ein ungelöstes Rätsel bleiben. Diese Frage bleibt bis heute ungelöst.
野口との対話で思ったことがある。それは
物の世界と心の世界が隔絶しているということが分かりにくいのはなぜか。
である。私はその答えは以下の文章にあると思っている。
【引用開始】
たとえば、ある質量（重さ）をもった物体に一定の力を加えて空中に飛ばすと、それがどんな軌跡を描いてどこに着地するかを、物理学は正確に予測することができます。このように、科学の見方からするとあらゆる運動や変化はすべて数学的な法則によって決定されるように思えます。
そうだとすると、そんな世界の一部でもある人間の「心」も、自然法則から逃れられず、決定されているのかもしれません。人間が考えたり、「自由意志で決めた」と思っていることも、実はそう思い込んでいるだけで、すべてが自然現象と同じく決定論的に生じているのかもしれません。
【引用終了】
地球には生物が存在するが火星にも金星にも土星にも生物は存在しない。そういう星では10年後にどうなっているかの予想がつく。不確定要素がないからだ。「物の世界」では未来が決定している。
ところが地球は違う。人間と云う不確定要素が存在するので未来が変わる。「心」を持った人間が本来あるべき未来を変えるわけだ。
だがそう思っているのは人間だけかもしれない。
神からすれば人間がどう行動するかなど決まっているかもしれないからだ。つまり地球も10年後の未来は決まっている。神のみぞ知る未来。だが決定している。人間が自由と思っている者は実は全然自由じゃない。神は人間に自由など与えなかった。。。
という考え方も成立するんだな。
物の世界と心の世界が隔絶しているということが分かりにくいのはなぜか。
である。私はその答えは以下の文章にあると思っている。
【引用開始】
たとえば、ある質量（重さ）をもった物体に一定の力を加えて空中に飛ばすと、それがどんな軌跡を描いてどこに着地するかを、物理学は正確に予測することができます。このように、科学の見方からするとあらゆる運動や変化はすべて数学的な法則によって決定されるように思えます。
そうだとすると、そんな世界の一部でもある人間の「心」も、自然法則から逃れられず、決定されているのかもしれません。人間が考えたり、「自由意志で決めた」と思っていることも、実はそう思い込んでいるだけで、すべてが自然現象と同じく決定論的に生じているのかもしれません。
【引用終了】
地球には生物が存在するが火星にも金星にも土星にも生物は存在しない。そういう星では10年後にどうなっているかの予想がつく。不確定要素がないからだ。「物の世界」では未来が決定している。
ところが地球は違う。人間と云う不確定要素が存在するので未来が変わる。「心」を持った人間が本来あるべき未来を変えるわけだ。
だがそう思っているのは人間だけかもしれない。
神からすれば人間がどう行動するかなど決まっているかもしれないからだ。つまり地球も10年後の未来は決まっている。神のみぞ知る未来。だが決定している。人間が自由と思っている者は実は全然自由じゃない。神は人間に自由など与えなかった。。。
という考え方も成立するんだな。
私は、ここでの議論は窮屈と感じて、別のコミュで書くことを考えた。
しかし、書きたいことはシンプルで直ぐに終わりそうなので、ここで少し書いておく。
心の哲学の分野で、下記の心脳同一説という考えがある。
同一説（英：Identity theory）、または心脳同一説とは、心身問題に関する立場の一つで、「心の状態やプロセスとは、脳の状態やプロセスそのもののことだ」という考え方のことである。心的なものの存在を物理的なものの存在に還元して説明しようとする還元主義でもある。英語圏では「Mind is Brain」と、be動詞を強調することによって心と脳の同一性を表現する。心の哲学においては、行動主義の失敗を反省し、物理主義の一種として二元論一般と対立する文脈で語られる。
https://w.atwiki.jp/p_mind/pages/20.html
↑↑↑
この説は真剣に検討されている。
それが真実である可能性はあるでしょう。
−−−−−
◎もし、この説が真実であるならば、
カントの「物自体」という思想は、意義をマッタク失う。
−−−−−
と私は考えている。
しかし、書きたいことはシンプルで直ぐに終わりそうなので、ここで少し書いておく。
心の哲学の分野で、下記の心脳同一説という考えがある。
同一説（英：Identity theory）、または心脳同一説とは、心身問題に関する立場の一つで、「心の状態やプロセスとは、脳の状態やプロセスそのもののことだ」という考え方のことである。心的なものの存在を物理的なものの存在に還元して説明しようとする還元主義でもある。英語圏では「Mind is Brain」と、be動詞を強調することによって心と脳の同一性を表現する。心の哲学においては、行動主義の失敗を反省し、物理主義の一種として二元論一般と対立する文脈で語られる。
https://w.atwiki.jp/p_mind/pages/20.html
↑↑↑
この説は真剣に検討されている。
それが真実である可能性はあるでしょう。
−−−−−
◎もし、この説が真実であるならば、
カントの「物自体」という思想は、意義をマッタク失う。
−−−−−
と私は考えている。
ぷーちんさんが[76]で引用したのは第二版の冒頭ですが、その翻訳は訳文があまりにもひどすぎるので、まともな書籍を購入すべきですね。
ちなみに私が現在読んでいる原佑訳の平凡社ライブラリー版は哲学者の中島義道も講義で使っているテキストなので、訳文もある程度は信頼できるものと思われます。
『純粋理性批判』の第二版の冒頭は、この翻訳では以下の通りとなっています。
---------------------------------------------------------------------------------
�欺秧菁Ъ韻鳩亳嚇�認識との区別について
あらゆる私たちの認識が経験でもって始まるということ、このことには全然疑いの余地はない。なぜなら、認識能力が働きだすようよびさまされるのが対象によってではないとしたら、それ以外何によってよびさまされうるのであろうか？そうした対象は、私たちの感官を動かし、あるいはおのずから表象を生ぜしめ、あるいは私たちの悟性活動を運動せしめて、それらの表象を比較し、それらの表象を結合したり分離したりし、かくして感性的印象の生まの素材を、経験と呼ばれる対象の認識へと作りあげるのである。それゆえ、時間的には私たちの内なるいかなる認識も経験に先行することはなく、だからあらゆる認識は経験でもって始まる。
しかし、たとえあらゆる私たちの認識が経験でもって始まるにせよ、それだからといって、あらゆる私たちの認識が経験から発するのでは必ずしもない。なぜなら、私たちの経験的認識ですら、私たちが諸印象をつうじて感受するものと、私たち自身の認識能力が（感性的な諸印象によってたんに誘発されて）おのれ自身のうちから供給するものとから合成されたものであるということは、十分ありうるかもしれないからである。そうはいっても、私たちが後者の認識能力による付加物を前者の感性的な諸印象という根本素材から区別するのは、長いあいだの修練によって私たちがこの付加物に気づき、このものを分離することに熟達するにいたるまでは、できないことである。（原佑 訳）
ちなみに私が現在読んでいる原佑訳の平凡社ライブラリー版は哲学者の中島義道も講義で使っているテキストなので、訳文もある程度は信頼できるものと思われます。
『純粋理性批判』の第二版の冒頭は、この翻訳では以下の通りとなっています。
---------------------------------------------------------------------------------
�欺秧菁Ъ韻鳩亳嚇�認識との区別について
あらゆる私たちの認識が経験でもって始まるということ、このことには全然疑いの余地はない。なぜなら、認識能力が働きだすようよびさまされるのが対象によってではないとしたら、それ以外何によってよびさまされうるのであろうか？そうした対象は、私たちの感官を動かし、あるいはおのずから表象を生ぜしめ、あるいは私たちの悟性活動を運動せしめて、それらの表象を比較し、それらの表象を結合したり分離したりし、かくして感性的印象の生まの素材を、経験と呼ばれる対象の認識へと作りあげるのである。それゆえ、時間的には私たちの内なるいかなる認識も経験に先行することはなく、だからあらゆる認識は経験でもって始まる。
しかし、たとえあらゆる私たちの認識が経験でもって始まるにせよ、それだからといって、あらゆる私たちの認識が経験から発するのでは必ずしもない。なぜなら、私たちの経験的認識ですら、私たちが諸印象をつうじて感受するものと、私たち自身の認識能力が（感性的な諸印象によってたんに誘発されて）おのれ自身のうちから供給するものとから合成されたものであるということは、十分ありうるかもしれないからである。そうはいっても、私たちが後者の認識能力による付加物を前者の感性的な諸印象という根本素材から区別するのは、長いあいだの修練によって私たちがこの付加物に気づき、このものを分離することに熟達するにいたるまでは、できないことである。（原佑 訳）
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