思想と哲学コミュの『カント純粋理性批判　答えの出ない問いはどのように問われるべきか？』（第１章近代哲学の二大難問）

このおトピでは『カント純粋理性批判　答えの出ない問いはどのように問われるべきか？』（第１章近代哲学の二大難問）を議論します。

本全体についての議論はこちら
https://mixi.jp/view_event.pl?comm_id=6259999&id=101252874

第１章近代哲学の二大難問
・十年の沈黙を破って出版された大著
・カントが生きた近代ヨーロッパ
・近代哲学が直面した二大難問
・主観と客観は一致できるか
・カントを震撼させたヒュームの警告
・カントは何を「批判」したのか
・主観の共通規格は存在する
・感性と悟性の働き
・コペルニクス的転向

コメント(152)

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[113] mixiユーザー 05月15日 23:35

いずれにしても人間は「物の世界」と「心の世界」を分けた。それが隔絶された別世界だと考えた。
だが心の世界から物の世界にアクセスすることができる。その際、心は物を「主観的にしか捉えることができない」と云うわけだ。これはデカルトもヒュームもカントも同じ。
ただデカルトは「だからこそ神は人間に客観と云う能力を授けた」と哲学者らしからぬ発言をしカントもそれを継承し「人間は経験的主観から客観を創造する能力がある」としたわけだ。「帰納」だな。神に寄り授かったとは云わなかったがまあ云ってることはデカルトと変わらない。

[114] mixiユーザー 05月16日 22:14

>>[39]

「想定」の意味について

私は、辞書をみないで、ヤマカンで「考える、または思う」の意味と思って使っていた。

テキストの資料に、下の図の文がある。
この想定は、「考え」の意味に近いように思う。

[115] mixiユーザー 05月16日 23:49

>>[114]

そうやって「過去の自分を正当化する」ことは愚者の行為だと知れ。

賢者は自分の過ちを認めることで成長する。認めなければ成長なんてできない。自分を正当化しないからこそ学び続けることができるんだ。

お前は間違いを認めて賢者になるのか。
それとも間違いを認めず愚者であり続けるのか。

どっちだ？

[116] mixiユーザー 05月17日 02:34

>>[115]

私は、この種の間違いを認めることで賢者になれるなんて思ってない。

私は、「想定」の意味を、国語辞典と違う、当てずっぽうで使っていた。その点は間違えた。

西研氏の書籍に、「想定」の使用が、国語辞典の意味としてか、「考え」の意味としてか、明確でない文があった。

そんだけ。

[117] mixiユーザー 05月19日 14:32

私は、ここでの議論は窮屈と感じて、別のコミュで書くことを考えた。

しかし、書きたいことはシンプルで直ぐに終わりそうなので、ここで少し書いておく。

心の哲学の分野で、下記の心脳同一説という考えがある。

同一説（英：Identity theory）、または心脳同一説とは、心身問題に関する立場の一つで、「心の状態やプロセスとは、脳の状態やプロセスそのもののことだ」という考え方のことである。心的なものの存在を物理的なものの存在に還元して説明しようとする還元主義でもある。英語圏では「Mind is Brain」と、be動詞を強調することによって心と脳の同一性を表現する。心の哲学においては、行動主義の失敗を反省し、物理主義の一種として二元論一般と対立する文脈で語られる。

https://w.atwiki.jp/p_mind/pages/20.html

↑↑↑

この説は真剣に検討されている。
それが真実である可能性はあるでしょう。

－－－－－
◎もし、この説が真実であるならば、
カントの「物自体」という思想は、意義をマッタク失う。
－－－－－

と私は考えている。

[118] mixiユーザー 05月19日 14:54

>>[116]

＞西研氏の書籍に、「想定」の使用が、国語辞典の意味としてか、「考え」の意味としてか、明確でない文があった。

どこ？

[119] mixiユーザー 05月19日 14:56

>>[114]の図です。

[120] mixiユーザー 05月19日 15:01

>>[117]

＞私は、ここでの議論は窮屈と感じて、別のコミュで書くことを考えた。

ここで窮屈ならほかではもっと窮屈だと思うぞ。

まあいいや。よーは「もうこのコミュには来ないぞ」という宣言をしに来たってことだね。
了解です。

わざわざのあいさつをご丁寧にありがとうございます。
そしてこれまで多くのコメントありがとう。
どうかお元気で。
さようなら。

[121] mixiユーザー 05月19日 15:12

>>[119]

「これまでわたしたちは、人間のすべての認識は、その対象にしたがって規定されるべきだと想定してきた。」

この「想定」が辞書にはない意味（かもしれない）といってるのかね。
私には普通に辞書にある意味としか受け取れないが・・。

まあいいや。
どうせ野口はもう来ないのだからこれ以上はコメントしないでいいよ。
じゃあね。
バイバイ。

[122] mixiユーザー 05月19日 16:22

想定・・・ある条件や状況を仮に設定すること。

なので云い変えるとすれば

「これまでわたしたちは、人間のすべての認識は、その対象にしたがって規定されるべきだと仮設定してきた。」

ってことか。決して

「これまでわたしたちは、人間のすべての認識は、その対象にしたがって規定されるべきだと思ってきた。」

ではないな。つまり野口の完全なカン違い。

[123] mixiユーザー 05月19日 16:33

>>[122]

そう言えば、東日本大震災のときに
「想定外」という言い回しが流行りましたねw

[124] mixiユーザー 05月19日 16:37

>>[123]

あれを「我々は～と思っていました」とか「考えていました」っていうといかにも「主観的で根拠がない」と思われてしまうから「想定」と云う言葉を使ったんだろうね。我々は科学的シミュレーションをして可能性を予測しましたが、ここまでの事故になることは予測できませんでした、みたいな。

[125] mixiユーザー 05月22日 07:46

私はここで議論をする積もりはないが、
「想定」を、国語辞典の説明とは違う意味での使用と思われた例を画像で挙げておく。

事典は、図書館で借りた。

１「カント事典」弘文堂の「物自体」の説明から
その７行目

２「事典哲学の木」講談社の「物自体」の説明から
その１０行目

３「国語辞典第三版」岩波書店から

[127] mixiユーザー 05月22日 22:56

ぷーちんさんが[76]で引用したのは第二版の冒頭ですが、その翻訳は訳文があまりにもひどすぎるので、まともな書籍を購入すべきですね。
ちなみに私が現在読んでいる原佑訳の平凡社ライブラリー版は哲学者の中島義道も講義で使っているテキストなので、訳文もある程度は信頼できるものと思われます。
『純粋理性批判』の第二版の冒頭は、この翻訳では以下の通りとなっています。

---------------------------------------------------------------------------------
Ⅰ純粋認識と経験的認識との区別について

　あらゆる私たちの認識が経験でもって始まるということ、このことには全然疑いの余地はない。なぜなら、認識能力が働きだすようよびさまされるのが対象によってではないとしたら、それ以外何によってよびさまされうるのであろうか？そうした対象は、私たちの感官を動かし、あるいはおのずから表象を生ぜしめ、あるいは私たちの悟性活動を運動せしめて、それらの表象を比較し、それらの表象を結合したり分離したりし、かくして感性的印象の生まの素材を、経験と呼ばれる対象の認識へと作りあげるのである。それゆえ、時間的には私たちの内なるいかなる認識も経験に先行することはなく、だからあらゆる認識は経験でもって始まる。

　しかし、たとえあらゆる私たちの認識が経験でもって始まるにせよ、それだからといって、あらゆる私たちの認識が経験から発するのでは必ずしもない。なぜなら、私たちの経験的認識ですら、私たちが諸印象をつうじて感受するものと、私たち自身の認識能力が（感性的な諸印象によってたんに誘発されて）おのれ自身のうちから供給するものとから合成されたものであるということは、十分ありうるかもしれないからである。そうはいっても、私たちが後者の認識能力による付加物を前者の感性的な諸印象という根本素材から区別するのは、長いあいだの修練によって私たちがこの付加物に気づき、このものを分離することに熟達するにいたるまでは、できないことである。（原佑訳）

[128] mixiユーザー 05月22日 23:49

>>[127]

水上基地って人の翻訳は、やっぱり駄目ですかw

[129] mixiユーザー 05月23日 07:17

>>[128]
おかしい翻訳で読むと、難解なカントの哲学が、ますます分からなくなりますw

[133] mixiユーザー 05月23日 09:06

>>[131]

これって、適当に翻訳ツールで訳してたりしてw

[135] mixiユーザー 05月23日 10:13

>>[134]

いや、本全体を。
べつに、確証があるわけじゃないですけど、翻訳が酷すぎるのでw

[136] mixiユーザー 05月25日 10:00

>>[131]
カントは感性の働きを「受動的」、悟性の働きを「能動的」であると考えていたのですよ。

[138] mixiユーザー 06月05日 22:06

ここには書かない積もりだったが、
１つの点だけについて、意見を聞きたい。
どうも、分からないので。

カントの純粋理性批判の考えでは、

各々の人は、自分の身体はほぼ見える通りに存在しているとの結論は得られのですか？？？

つまり、自分の、頭、胴体、右手と左手、等々は存在していると。

[139] mixiユーザー 06月05日 23:42

>>[138]
現象としての身体、つまり時間と空間という感性の形式、および量・質・関係・様相という悟性の形式から認識される限りでの身体はこの通りに存在している。
けれども物自体としてのそれが、どのようなものであるのかは、わからない。

[140] mixiユーザー 06月06日 06:16

>>[138]

次元を高くすると身体はでてくるよ。

[141] mixiユーザー 06月06日 07:11

>>[138]

Uさんのおっしゃった、
『　ヒトは叡智界と現象界、両方から影響をうけている　』というのは
本当で、仮に下の図の紫と水色の部分を重ね合わせると、
身体は消えてしまう（緑部分）

ただし、一つ次元を高くすると身体はあるとしかいえない。
マッハの図（右図）

例えば、眼は『　単なる覗き穴　』
自分の鼻や口髭を見ようと思えば見える。

[143] mixiユーザー 06月06日 09:58

>>[139]

修正しました。

★「自分の身体は、自分の意識内でなく、外部に存在している」

と認識している現象は、自分の意識としておきる。

しかし、★が正しいとは、上の自分の認識している意識内の現象からは結論できない。

ということですか？？？

[144] mixiユーザー 06月06日 10:10

事物の客観性は、ア・プリオリに「共通の認識の枠組み」をもつ各人の主観
によって与えられる。ということでよいのでは？

[145] mixiユーザー 06月06日 10:19

身体どころか、＜私＞すらないでしょ？
パノラマ写真をとっても、どこにも私は写っていないのだから

[146] mixiユーザー 06月06日 11:26

紫の部分と水色の部分を合わせると緑の部分は消えるよね。
ほんで、次元を１つ増やせば、緑の部分は出てくるよね。

[147] mixiユーザー 06月06日 11:37

>>[144]

それが、私の質問への回答であるならば、

私は、内容を、マッタク理解できません。

[148] mixiユーザー 06月06日 17:19

以下は、１４３番のコメントの補足です。

殆どの人は、

★ 自分が意識をしていても、していなくても、
ある物は存在している、

と考えているでしょう。

◎ 例えば、小池百合子という人物が、現在は東京都長として存在している。
蓮舫という人物が、東京都長の選挙に立候補すると表明している。

ある人が、◎を今日認識したとしても、
◎は、何日も前からそうなっていた、
とその人も認めるでしょう。

カントの考えは、★や◎を認めないんですか？？？

[149] mixiユーザー 06月06日 21:42

>>[148]

カントはインチキだよ。
カントは偉人でもなんでもない。

存在なんてもんは、カント以外の哲学者も考えているよ。
存在を追求したければ、大陸合理主義だよ。
存在を考えている哲学者は、
プラトン、アリストテレス、デカルト、スピノザ、
ライプニッツ、ヘーゲルよ。

[150] mixiユーザー 06月08日 01:27

>>[143]
観念（現象）としての自分の身体は存在しているけれど、観念を離れた自分の身体は、どのようなものであるのかは人間には認識できない。

[151] mixiユーザー 06月08日 10:46

>>[150]

有難うございます。大変参考になりました。

もっとも、私は、
カントのその思想は正しいのか？
と疑問を持っています。

[152] mixiユーザー 06月08日 11:30

>>[151]
その疑問はもっともな疑問です。

あるカント学者から聞いたのですが、カント研究者といえどもカントの主張を全て額面通りに受け入れている人はいないとのことです。

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