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俳句公園。コミュの無季俳句(1)

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季語の入らない俳句を書き込むトピックです。
五七五だけれど季語が入らない句はここへどうぞ。

コメント(38)

廃鉱をふと掴み出す水の腕

桃・李 ・枝に棘ある四季の家

海郷のわがふかみどりりぃくぁんゆぅ
死を給べて海磨硝子(ドリフトグラス)の泡に棲む
飴色に舌禍極まる蛇の夢

沛然と雨を数へて鳩舎かな

蜘蛛の巣の張りたるコーヒーカップかな

地下鉄に納豆のごとく糸引きぬ

観覧車よりの風にはためくセーラー服
地の底に永遠(とは)に耀ふななつぼし

くりかへしただくりかへす夜の鮫

河いちめん粉葺く鳥や憂国忌

千の河千の鳥居のなかに眠る

葬送の林檎夜中に動き出す

線を引くいつぽんの径跨ぎ越し

葬送の千の甍の過ぎ行くこと

蓮実忌の銀漢夢のごときかな

脳髄の点りて荒野迷宮に

灯台は悲劇のごとく船の山

灯台をアレチノギクの海に沈め
三月の水半球も雨の中

水無月の海は重たく手を伸ばす

ふるさとの埋もれし海は燻るかな

黙狂の家傾けて二月尽

神無月高層に雲垂らしつつ
日と月を飛び越して来し蝶終る

滅びゆく民族林檎飴落とす

炭酸のコップに銀貨斜めなり

鱶だけは絆とならず笛鳴らす

ヴィーグルを避けて神州天馬侠
夕暮れの隣の町の褪せた虎

星の着く港はここではありません

夜の稚魚育てて袋小路かな
三日月の種を食わせて獏にする

この道がまっすぐすぎて帰れない

切株を掘り出せば即赤子かな

夢で見る故郷に帰る家がない
三畳の碧き視界を桃と居る

ちなちなと灰降る町や手紙の木

サクラサク天使も首を吊りなさい

枯野より白きマストが立ち上がる

妻を得て転んでしまう麦畑

冷蔵庫の辺に邪魔くさき春の蛇

人間に火を教えたり赤蜻蛉

トンネルに殺し殺され合いて夏

あかつきの遠き平野に髪飾り

ジュラ紀より風に吹かれている帽子

太陽を追いかけて行く観覧車

混沌な柑橄をいま捲き終わる


散りてようよう安心したり桜詠む

古びたる外套ひとつ桜山

殴られる男がひとりげんげ田に

原潜は蝶の如くににつるむかな

眼(まなこ)閉じ鞦韆はたと留まりぬ

蟋蟀が肺に住まいてちちと鳴く

コンクリート詰めの頭蓋に陸軟風

死者生者生者死者死者雨の墓地

星落ちて流水算のまだ解けず

概算でお願いします遠緑

何処までも汗かく空や鹹湖映ゆ

鴉鳴く胡瓜を齧りつつ行けば

ペリドット落とした夜を磨くかな

天井に梅咲き地には阿修羅かな

生命は鞦韆である六反野

桜散る動詞に骨が待っている

墓地裏の漆喰に抒情蓋がれて

純愛へどはまりに行く古靴は
残りたる霊魂を踏み割りしかな

古靴の底より鴉覗きけり

身の内の川床涸れて花いくさ

水晶のボタンいくつか声に挿す

宰相の声を涸らして燕落つ
名所みな迷宮星に手が届く

竃馬押し寄せ海は逃げ惑う

天井に映した鳥が燃えている

ユーカリと古典落語を聞いている

井戸ゆ見し月鹹くして溺る

墓石にふさわしき句碑見つくろう

アジールに桃はないのかないのだよ

綿飴を得て棍棒となっている

フライパンもて打ち返す春の鳩

パンツから出す燕(つばくろ)や微炭酸
自転車のざばんと溺れ神の岸

水の声みどりのこえの聖書かな

銃口のその先にあるV.S.O.P

朝顔の伸び行く先に印度洋

UFOを出迎えに来る花菖蒲

雨を見ておればいずこも火の車

身体なき器官でありし夜の猫

借りてきた猫を一本づつ返す

望月を噛んで曲げるや墓の人

満天の星を獏に食わせたり

密葬の墓の上にも花火かな

さかしまに持ちて生まれた花氷

むらさきの糸に吊られる夜空かな

稲妻や一万年を貫けり

城跡の空に没する揚羽かな

いざ僕を間違えている花曇り
金属の如く氷菓は燃えている

氷柱の天使のごとき金魚かな

日蝕ごと街を喰らいぬ寒酢橘

道という道を汚して花車

わが裡を流るる河よ氷水
新瀬戸へ乗り越している小牧線

天使らが囁き交わす舗路に入る


緑地獄なりけり枝の赤蜻蛉

風が来て攫われてゆけ赤蜻蛉

死に蝉の老婆に笑われてをらむ

颱風の予感や四阿に宿り

疲れたれば一歩いっぽが遠かりき

踏切に誘われては往けず

歩道橋もうすぐ空が赤くなる

蝉取りの捕らえられつつ籠に入る

天使らが終わりを告げている舗道

幼稚園此処が最後と告げている

行き過ぎて河を見ている蜻蛉かな

流灯の夜に流れ着くこと難く

漢(おとこ)らに道を教えて貰いけり

漢らの歩調に合わせること難く

地下鉄に乗り違えたり今日二度目
肺胞に蜻蛉飛ばせて前頭

こえふたつ時計を星に捧げたり

潰瘍の余白となして花筏

滝越えの蝋燭を過ちて貸す

蒼茫のうらがえしなる猫の寝間

蝋燭のところどころに蝉の影

点鬼簿をうしろにまわし重信忌

日向から日蔭へ移るとき孵る
向日葵はごめんなさいと云って散る

ゆうぐれにeufoniousを連れ帰る

君はきのう戦争のうた春のうた

日時計を確かめに行く土竜(もぐら)かな

そっと寝て確かめている雨の音

「天の狼」読みて夜更かす初夜の後

しらうおの瞼を食べてしまいけり

詩の魂(こん)の刻燃え尽きてー(ダーシ)かな

fancelを骨壺に入れ脚で踏む

みなみかぜ実は水路で淀んでる

おはじきを振り回してるとおせんぼ

遠からず朝を迎える麻の服

ついたち雨の予報なりける玉鬘

昼は蜩、夜は蟋蟀が天下かな
竜巻池の四阿(あずまや)に居る竜よ来よ

枯木から先に眩暈が満ちている

日向から日蔭に至り眩暈増す

眩暈(げんうん)の道過ぎて今上の句ぞ

池に出て四阿目指し歩き出す

蜩の池に広ごることも無し

ジェット機の音のみ過ぎて蝉黙る

橋あれば橋を渡りて文字となす

橋桁は水面(みなも)に沈み錆びゆくのみ

四阿に座れば四囲を水と成す

防犯灯さらばいずれも先は闇

マメナシとう名の花が咲く水の闇

緑園に火を焚けばみな墓となる

水を見な便器に捨てて雁来紅(がんらいこう)

幽霊のごとき鏡に驚きぬ

水を足すまだ歩かねばならぬゆえ

愁の水辺へ急ぐ地図ひとつ

道を選び選びして着く水の闇

バイク来てこちらの門は通れぬと

元の地に帰りてきては糞(ま)るところ

遂に一度迷いてしまい嚔(くさめ)する

わが裡の虫よわが闇は美味なるか

今日の日の一番きつい昇りかな

野鳥の森野鳥は居らず蝉ばかり

半時計回りを選ぶ 首都は雨

座すことも出来ず虎柵蹴倒して

虎柵は機動隊の警棒にも似たり

銃眼のある野鳥園一揆の宮に似る

銃眼を覗けば眼(まなこ)ひとつかな

閉園の門乗り越え時計捲き終わる

百葉箱上の女生徒にマメナシを
黒弥撒やテーブルの下が火事

浴槽に柑藍(キャベツ)が落ちて雨に霜

雪原に拾う卵と腕時計

戦争が自販機(ヴェンダー)の裏に隠れてる

時計台螺子歯車を嘔(もど)しけり

蝉一羽網を弾きて逃れたり

青夕焼 ロケットの征く光指す

根こそぎの猫履いていくポストまで

自転車を車に落とす歩道橋

サンダルを壊し明日も誰かの忌



橋を割り骨壺を割り迎撃す

甕に浮く虫の屍声を待つ

白甕を見上げるための窓間あり

タワマンに無数の番(つがい)宙に浮く

皆月に今日の眠りを吊り上げる

端渡り給えなはろばろ喪のひかり

ネットより垂れ流しなる樹の挨拶
鼻啜る天使にクリーニングを頼む

干拓の沼地に猫を捨てに行く

さよならの兄弟たちよ三鬼の忌

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