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半蔵門かきもの倶楽部コミュの 2014 それから

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第一回 テーマ「登場人物は、男性2人と女性3人。でも、恋愛なし」
第二回 テーマ「雪、卒業、神話」 


『2014 それから』

精神と時の部屋
ただただタダっ広い空間
昼なのか夜なのか定かでないが室内は明るい

円柱に囲まれた空間の中央に円卓が置かれている
部活動には相応しいかもしれないが
一人でいるにはやはりガランとしすぎている

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樋口「…
何故だかここにいる。
今度は私がこの部屋の主。
私の14歳の時の少女風のお部屋なんて、もう何処かにいってしまったみたい。

何故だかわからない。
わからないけれど、これしか選択肢がないみたい。だから、ここから始めるわ。
何も考えずに書いてみましょう。周りのこと。こんなことや。あんなこと。

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二百年三百年後の人たちが読んでも感心するようなことって、何だろう。
いや、いっそ千年だっていいわ。そんな期限なんか問題ではない ー そのころは、きっとみんな幸福になってるわ。だれも救いなど求めない、それ以上はなく完成されたライフスタイル。そんなステージまでわたしたちも今すぐ上りたい。もちろん、そんなことは無理なんだけど…… だけど、わたしたちはその為に今を生きているの。働いて、苦しんで、そんな来たるべき暮らしを創り上げようとする。だからこそ、わたしたちには生きる意味があるの。そんなものを追求するこれだって、ほら、幸福だとも考えられる。

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新しい友だちに会ったわ。それは誰かに似ているの、昔の友だちの誰か。そしてそれは、おおくんにも似ているとも言える。強情なところ、気の利かないところ、言葉遣いがわるいところ。でも彼にはどこか、みんなを引っ張っていこうとしているような一生懸命さを感じる。だから、この人に付いて行ってもいいかなと思わなくもない。

ちょっと待ってね、二百年三百年後って言ったけれども、
そんなことを言い始めてもう百年は経っているような気がするわ。だからもし、せいぜい百年二百年で ー そんな夢見たいなことが実現されてもおかしくないかもね。

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あっ、だからって、私がおおくんと一緒にすごしたいとかそういうのじゃないの。ただそういった役割があったとき、この人に話を進めてもらうんだったら、悪くないかなっていう感じ。それを感じるの。

いっそまともなことが書けると思う。自分に対するような語りかけで。他者に対しても語りかけてみる。そして、そこには会話も在りえるのか。会話なんてあふれ出るようなもののはず。いつもそんなふうに話しているけど。わたしの幻想でないのならば。

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ただそういう人ってさ、頼りにしようとするときにこそ、そんな場面にいなかったりするものよ。だから、そんなときに夏生さんとか、しばいぬさんとか、クマムシさんとか、そんな人たちが結局は引っ張らなきゃいけない、みたいな流れになってしまうのね。

描写なんかどうでもいいんだ。必要なときに、差し込めばいい。何か必要なことでもあれば、それに合わせて描写すればいい。ただそれが主になる必要はないだろう。

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だけどね、もしかしたら二百年三百年後どころか、たとえ百万年たったって同じように生活しているのかもしれない。そんなことは変わらずに、人が生きて暮らす法則のようなもの。常に一定不変で、じゃあそれが何かって言ったら、わたしたちにはわからない。わたしたちの計り知れぬところ。ご希望なら、神の領域とでも呼べばいいわ。皇居の周りを人々が走ってグルグル回っているように、彼らには目的などなく、高尚でも低級でもなく、本能のおもむくまま。そうでなけりゃ、こんな無数のランナーが東京中にあふれて、東京マラソンの出場権獲得の競争倍率が10倍以上だって。信じられない。彼らの哲学などを計り知ろうにも、意味不明だ。そんなものがあるのかさえ怪しいというところから、はじめなきゃいけないから。もしどおしても知りたければ、走ってみたらいいんだ。踊る阿呆に、見る阿呆、同じ阿呆なら踊りゃなソンソン♪ってね。

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わたしたちは話しすぎたわ。なんでもかんでも、あることないこと話して。そんな話す前に書けばよかったのよ。思ったことを。だらだらだらだらと話す代わりに。
でも、人間にとって信念は必要よ。そうしないことには、何のための生活だかわからなくなる。こうやって生きていて、走ったり、泳いだり、山を登ったり、そんなことに目的を持って取り組むこと。みんながみんなオリンピックの選手を目指すべきなのよ。頂点というのは常に一つだけなのだから。

以前におおくんがこんなことを言ってきたの。わたしが「スイカは野菜だって」教えてあげたら、彼は「酢いかは酒の肴だ」っていうのよ。だから、「スイカは根を生やして地面になっているから、野菜として分類されるのよ」って説明しても、「酢いかっていうのは、肴として、酒を飲みながら食べるんだ」って言うのよ。こんなこともあったは、「すべての原子に於いて、原子核は一つだけよ」って言っているのに、「原子核は常に二つあるんだ」って言うのよ。そして、わたしが「いや、やっぱり一つしか存在しないと思う」って言うと、他の誰かが「二つあることもあれば、三つあることもある」なんてチャチャ入れて来て。それでも、おおくんは「原子核は二つだって言い切るのよ」もうこの人とは話にならないわって、そのとき思ったわ。

誠や嘘、そしてサスペンス。そんな要素って、一体なんだろう。そんなことがお話に求められているのだろうか。もしも、即物的に言葉が物であったならば、言葉は何の意味もなさないのだろうか。だからそのまま、言葉を綴る。

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会話はこうやって始まるわ

私「やっぱりバレンタインっていうと、男性はチョコレートを期待しているものなのかしら」

とも「普通のチョコレートだからって、もらって絶対喜ばれるわけじゃないわ。もらった事実とかって言うけど、それってチョコがどうってことじゃなくなってるわよね。どんなチョコだって、いいんだって言ってるみたい」

私「じゃあ、本当に喜んでもらえるチョコって、どんなもの?」

とも「例えば、チョコレート・フォンデュとかじゃない。普通では食べられないわ、フォンデュ形式のものって。それに、なんだかイベント的な響きがあるじゃない」

私「それは聞いたことがある。だけどもう遅いわ! もうやっている人がいるもの。今年はあちらこちらでやってるみたい。使い古しちゃった手になってるよ」

とも「そんなに言わなくっても、チョコレート・フォンデュを純粋に楽しめばいいのに。でも、確かにそうだわ。今してる話は、そのイベントをみんなで楽しもうっていうことじゃないからね」

私「そうなのよ! 伝わるかな、私の気持ち。って、あなたに伝えてもしょうがないんだけれど。言いたかったのは、そうする行為でどうやってインパクトを残せるかってことよ。渡すのはチョコのようでチョコでないもの。チョコの幻影のような。そして、それを渡すことによってインパクトを与えたいの。それに関わるその他モロモロ。いろんなものが詰め込まれているのよ、バレンタインのチョコレートには!」

とも「あなた、チョコレート会社のCMにでも出た方がいいんじゃない(笑)」

私「そういうんじゃないのよ! それとは全くの逆。市販のチョコでは伝わらない思い。ただそのことだけ。でもそういった市販のチョコの徹底的に足りないものを補おうとしているのが、テレビCMってものなのね。でも、やってみるわ。私だけのチョコ!」

とも「そうねえ、あなたならできるわ!って、でも提案とか出すために私たち呼ばれたのよね」

私「そう、言ってよ! あること、ないこと。何でも思ったとおりのことをさ」

とも「しょうがないなあ。この間、ハロウィンの仮装のアイデアのときには、あなたの力を借りたからね……」

私「あのときは、プッ…… 思い出しただけでも、お腹がよじれそう…… って、こういう思わせブリなのが読んでる人には一番イラっと来るものよね。読んでる人!?っていうのがいればだけど…… 過去のことは私もしっかり説明できるようにしておくわね」

とも「そうね、驚くべきチョコを作るなら、まずその大きさね!」

私「驚くべきチョコとは、大きく出たわね!食べたら何が起こるかわからない。驚かさなくても、怖るべきチョコでもいいかしら、その場合」

とも「フランス映画みたいだわね。アンファン・テリブレならぬ、アンファン・ショコラ。じゃなかった、ショコラ・テリブレね!」

私「アンファン・ショコラだったら、チョコこども。こどもビールみたいになっちゃうわよ!」

とも「何なの、このEテレ午後11時的なジョーク!自分で言ってて、寒気がするわ……」

私「わかった、話を戻すわよ!驚かすべきチョコがいい。それは、できれば大きいチョコ。大きく、大きく、大きければいい」

とも「大きければいいというわけじゃない。それなら、チョコレートメーカーにかなわないわよ。ほら、河原とかでやってるギネスに挑戦的なイベント。チョコレートメーカーがスポンサーに付いているやつ」

私「大きければ大きいほどは撤回するわ。もしそんなイベントが開催されていたら、ちょっと呼んでちょうだい。大きさはそれほどでも、驚かせるべく要素があるものね。一度でいいから死ぬほどチョコレートを食べてみるって、してみたかったの!」

とも「たとえば、何かをコーティングするとか?」

私「あっ、それいいかも。食べてみたら、歯に当たり、これ何っていう感じ。その中に入っているものが大事なのよね」

とも「そうだとまた、チョコじゃなくなってしまう。指輪とかアクセサリーだとか入れたとしても、それはチョコじゃなくて中身を渡す手段になってしまう」

私「たしかに今回はチョコが主役だからね。チョコとして、チョコを選んでもらわないと。なんだか、人生みたいだわ……」

とも「ハッ、今、あなた何か言った?」

私「いえ、何も特別なことは…… チョコの話」

とも「中身じゃなくて、チョコをメインに。チョコそのものが何かになって、何かになったそのもの自体にインパクトがあること」

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結局、私たちが作ったのはお椀型のチョコレート。これにホットミルクでも入れて飲んでもらいたいといった魂胆。溶けてしまうのはもったいないからと、早く飲み干してもらって取っておいてくれたら、それは少なくともこっちのことを思ってくれているってことじゃないかしら。それとも、それって。メ・イ・ワ・クな話!?
さて渡す相手の、シュンくんは……

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ほんとに、おおくんに似てるのよね。人を引っ張ろうとするところ。他にすごくみんなを楽しませようとする人が昔よく読書会に来てたけど、何だったっけ名前?たしか、マから始まる…… 魔王みたいな響きだったような。でもシュンくんはそういう人じゃないの。もっと控えめで、どちらかと言えば、おおくんタイ プ。それを本人が意識しているかはわからないけれど。あっ、シュンくんにとっても、おおくんにとってもお互いに意識してないかもということ。なんだかわたし、あの二人の区別がつかなくなってきてるわ。境界線障害っていうのかしら、これ……

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シュンくんには、いつまでもそうしていて欲しいの。どちらかと言えば、おおくんみたいな感じで…… だからといって、わたしはおおくんが好きなわけじゃないの。この人しかっていうのが、おおくんにあるのかどうかっていうところ。じゃあ、シュンくんが好きかって?それは、いいの。シュンくんのことはよく知らないから。そうなの、シュンくんに関しては、よく知らないっていうところに魅力を感じるの。

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とも「それで、チョコレートは渡せたの?」

私「それがさあ…」

とも「えー、あれだけ苦労したのに!」

私「だってさあ…」

とも「だっては聞きたくない!」

私「あっ、この感じ…」

とも「何、どうしたの?」

私「デジャ・ヴュ…」

とも「どこがよ?」

私「そして、あなたは水泳部顧問の木村先生!」

とも「確かに、あなた中学の時は水泳部だって言ってたけど…」

私「よく、鼻クソほじっているのよ。みんなが泳いでいるのを見ながら」

とも「それは全部、あなたの想像の中ででしょ」

私「そうよ、思い出してるの」

とも「家でやってくれる」

私「そうなの、甘い思い出ね」

とも「もういいわ、チョコレートのことは。だいたい、わかった」

私「マジで! まだ何も言ってないのに」

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そう言ってともは出て行ったけど、彼女は本当にわかっているのだろうか。女子同士のチョコレートについての会話。たわいもないと言えば、たわいもない。そんなふうに考えてしまうから、私には女子の友人がいないのだ。ともを除いて…… それより、あのチョコレート。あのままどうなったのだろう? あそこに置いたままだったわ……

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おおくんとシュンくん。
彼らはきっとこんな会話をしているんだわ。

おお「お、これ何だろ? お椀に見えるけど」

シュン「チョコレートだって、オバちゃんが言ってたよ」

おお「食べたのか?」

シュン「オバちゃんがね」

おお「ちょっと見せてみて。うまく作ってるなあ」

シュン「どのくらいかかったんだろう?」

おお「ガチャーン。(お椀を落とす。お椀こわれる)あっ、ヤベー! 粉々だ…」


二人、心の中では大したことでないような気はあっても、お互い当惑の面もちで見合わせる。


シュン「(かけらを拾いながら)こんな厄介な物を壊すなんて。これってバレンタインのプレゼントだったよね - おおくん、おおくん、これは大変なことになるかも知れないよ」

おお「そうかも知れない。そうかも知れない。……バレンタインだ、バレンタインだ。ことによると、僕は壊したのじゃなくて壊したみたいに見えてるだけのことかも知れない。ひょっとすると、僕たちだって、さも存在してるように見えるだけのことで、実はいないのかも知れない。僕はなんにも、知らない。同じぐらい、誰もなにも、知らないんだ。何をそう見てる? こんなものがそんなに必要なら、こんなものが存在できていたというのなら、作り直せばいいだけさ」

シュン「なるほど。……いや、本当に奇妙なことばかり起こるよ。急いで会社に行ったら、自分はパジャマのままだったり。どうしてそこまでの道のりで気がつかなかったんだろうと疑った。自分はパジャマなんかで外出しないはずだ。毎日同じように地下鉄に乗って会社に通っているはずだ。

そんな思いが頭にあって、自分がパジャマで地下鉄に乗っているなんていう現実を認識の死角に追い込む。自分が囲まれているような現実だって拒否する。周りは誰も気になっていなかったのだろうか。誰もそんなことに気になっていない様子。

会社に入ってみれば、普通に話しをされて、普通に仕事もできている。よく見ると、他にもパジャマっぽい人が数名。周りでパジャマを着ていても不思議ではない状況らしい」


樋口がどこからともなくクッションを抱えてあらわれ、長椅子に腰掛ける


シュン「私はそもそも会社にいるのか。今まだ見て自分が信じてきたものが間違っていたのかも知れない。自分はちゃんとした格好で会社に通っていたっていうことを肯定してみたかったのかも知れない。パジャマで会社に通うのはいけないっていう自省をしながら」

樋口「偶然起こることいろいろあるけれど、いったいどうしてそんなことが起こっちゃうのかしらね。物が落ちて、壊れる、当たり前のことなのだけれど、なぜだかわたしたちはその度ごとに慌てる。わたしたち自身が、一喜一憂したいためなのか。そんな一喜一憂のサイクルをわざわざ楽しんでやっているの?

…… それはそうと、実際のところ、今あるものとかつてあったものの間には、どんな違いがあるのでしょう! もう少し時がたてば、かりに二、三百年前から百年たったくらいにあるのものと現在あるものの区別は、簡単ではないのかもね。現在の一切は、ごつごつした、重苦しい、すこぶる不便な、そして奇妙なものに、見えることでしょう。おお、たしかに、今から二、三百年たった後の生活は、すばらしいものになっているに違いない! すばらしい生活にね! (笑う)失礼、ごめんなさいね。ちょっと聞こえてきて、放っとけなかったもので。(間)まあ、将来的にはすばらしい生活が来るってことだわ!

……せっかくだから、もうちょっとだけ言わせてもらうと、あなたたちみたいな人は、この街には三人しかいないってことよ。次の世代、また次の世代っていうのに従って、だんだん増えていくわ。そして最後は、あなたたちが目指しているような、みんながあなたたちのような生活をするような時代が来るのよ。そしてそのうち、あなたたちみたいな人たちも古くなって、さらに優秀で革新的な新しい人たちが出てくるでしょう。ニュータイプ。

……(笑う)今はものすごくテンション上がってハイな感じ。もっともっと生活がしたい。……(歌う)いつまでたってもこのままなんて、ありゃしない。明るし兆しがあるからこそ、前に進むことが出来る……(笑う)」

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シュンは、そのお椀を手に取った。何でもいいから、夜食の味噌汁を作れれば。一人で実験室に残って、もちろん日直のオバちゃんなどはもういない。お湯も自 分で沸かさねば。コンビニから暖まった弁当が冷めるのを待たずに食べるが、味噌汁はまだ出来ない。全てはお湯が沸いてからなのだ。必要以上にヒューヒュー と唸るヤカンを、それでも三秒ほど余分に沸騰させ。煮沸殺菌。そのお湯をお盆に注ぐ。溶けた赤味噌に色が濃すぎるようなことにも気がつかない。そして何より、味に不自然を感じない。シュンは生まれながらの味覚障害なのだ。特に何かに集中しているときには。そして、一人行わなければいけなくなった今夜の実験のことを考える。

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なんだかお椀は使われているような、使われていないような。実験室だからといって、よく見ればそのお椀はその背景に不釣り合いだ。実験室だからといって、というよりも一般的には、そうですよね。実験室だからこそ、変なものは目立つのです。だからこそ朝には気づかれました。一番出勤の日直のオバさんが、その見慣れないお盆を取り上げて。「まあ、チョコレートで出来ている!よっぽどヒマだったのね、橋口先生。昨日の夜の実験は!ではこんなお遊び、あたしが頂いてもいいわね」

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とも「結局、もう一個作るのね。コンビニで買ってきて、わざと少し汚して、手作り感をつけてみたりとか…… しなさそうよね、真面目なあなたは」

私「いいんだ、それで。方向転換のチャンスとして捉えてみることにする。作れるものは、自分で作りたいと思う。それが喜んでもらえれなければ、なおさら……」

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お昼休みに実験室に行ったが、チョコレートは見当たらなかった。キレイさっぱり食べてしまったのか?あれだけの量を!?すると、シュンくんはかなりの甘党だったの??しかし、それとなく聞いてみたシュンくんには、チョコレートらしきものを食べた形跡が見られず。昨夜は簡単な夜食で済ませただとか。じゃあ、どこに行った???と言ったところで始まらず、あんな代物は、バレンタイン当日の今日にまた作るなんてことは不可能で。それならと、思いっきり平凡なチョコレートを作ってやる! 当てつけだ。誰への!? そんな思いが誰のためへのものかはわからないけれど、雪の結晶をかたどった、三月の卒業式にでも第二ボタンと交換にあげちゃうような、そんな神話もここにブチ込んじゃえ!

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そして登場人物はというと、マの付く人の名前は結局思い出せなかったけれど、そもそもその人そこまで存在感なかったような気がするし。するとシュンくんとおおくん合わせて男性は二人だけか。女性陣は、謎のオバちゃん、そんな存在がチョコレートが紛失するなどという事象の裏にはいるに違いない、を含めてともと私で三人か。そして、ここには決して恋愛はないわね! 私がシュンくんを愛してるなんて思ったら大間違い。だから、男はバカなのよって言ってやる。けれども、どのタイミングで、だれに向けて?

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だけどまあ、私の望んでいたものは、スタイリッシュにチョコレートを渡すこと。それが出来れば、本当はシュンくんだっておおくんだって、どっちでもよかったのよ。ただそこで、あえて謎の多い存在のシュンくんに渡すところがスタイリッシュなの♪ 年に一回のイベントなのに、迷わず一か八かの博打を狙うこのワ・タ・シ☆ これじゃあ、本当の春はやっぱり遠いのかな。ヘッくしゅん!

(おしまい)

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