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半蔵門かきもの倶楽部コミュの第124回文芸部A ロイヤー作 『ハロウィンの朝の怪』  三題噺『ハロウィン』『目覚まし時計』『カルキ』

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 ハロウィンの朝、アパートの隣室からカボチャの笑い声が聞こえてきた。
 正確には、笑っているのは人間で、カボチャの仮面をかぶった青年だった。隣に住む大学生の森下くん。十月三十一日にも関わらず、朝の八時に仮装して出かける元気があるのは立派だと思う。

 私はコーヒーを淹れようと、やかんに水を入れた。ところが、水が妙に白く濁っている。
 「……え?」
 昨日までは透明だったのに。指で触るとぬるりとした感触はない。嫌な臭いもしない。ただ、牛乳をほんの少し混ぜたような白濁だ。

 水道管の問題だろうか。
 管理会社に電話をしようかと考えていたとき、寝室の目覚まし時計が鳴り出した。
 「ジリリリリリ!」
 設定した覚えのない時刻――午前八時十五分。
 私はカップを持ったまま立ち尽くした。
 ……なにかが、ずれている。

 そのとき、ドアがノックされた。
 「すみません、水道、白くなってません?」
 やはり森下くんだった。カボチャの仮面を脱ぎ、頭をかきながら言う。
 「僕の部屋もなんですよ。で、ちょっと調べてたら……変なことに気づいて」
 彼の話によると、白く濁った水が出るのは、隣の三部屋だけ。さらに全員の目覚まし時計が一斉に十五分遅れていたという。

 「そんな偶然ある?」と森下くんが笑う。
 だが私は笑えなかった。
 十五分。濁った水。白い泡。

 ピンときた。
 「森下くん、昨日の夜、お湯使いました?」
 「シャワー浴びましたけど」
 「そのあと、貯水タンクの清掃が入ってたの、知らなかったでしょ」
 「え? そんなの掲示板に……」
 私は管理会社からの通知を見せた。「午前零時〜三時 貯水槽洗浄(カルキ投入)」と書かれている。
 「たぶんね、清掃業者が予定より十五分早く始めたのよ。だから、タンクにカルキを入れた直後に使った部屋の水だけが濁った。それで時計が十五分ずれてたって話も、掃除のときに一時的にブレーカーを落としたせい」
 森下くんの目が丸くなる。
 「つまり……タンクと時計、両方の“十五分”がつながってたってことですか」
 「そう。ハロウィンの怪異じゃなくて、ただの時間のずれ」

 白濁したコーヒーを捨て、新しく水を汲み直すと、もう透明だった。
 私は苦笑しながら言った。
 「世の中の“怪談”って、だいたいカルキと時計のせいよ」
 森下くんはカボチャの仮面をまたかぶって笑った。
 
 

コメント(1)

ちゃんとしたプロンプトを起案せず、テキトーにAIに任せたら、(全然この前の会の成果を活かしていない)、進化したはずのAIが、あまり頭の良くない作品を書きました。それをまたいいかげんにリライトしました。すみません。駄作で蛇足です。あと、イラストもいまいちです。すみません。

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