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半蔵門かきもの倶楽部コミュの第102回 王都作「ダミだコリャ―バカすぎて…」「陽射し」続編(三題噺「コストコ」「サンカク」「リッキョウ」)

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《加筆および手直し中》

前作
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6226350&id=100674489

<きっかけ>
青山は寂しさ募って話せる同業者たちを呑みに誘った。
仲間たちにとっては、入院手前の青山への追い出しコンパ的意味合いもあった。
宴もたけなわ、話すほど女の名前がポロポロ出てくるツワモノまで現れる。
老害たちのブルース?

<人物紹介>(丸は出演者、“―”は話に出る人)
●青山清志(アオヤマ キヨシ 67):旧姓、秦。好きが高じて車体まで設計しているほどの筋金入りクルマバカ。その次に並の男たちより貪欲なオンナマニア。チーム「終ってる」幹事。10月21日生B型、長崎県出身。
五児の父で所謂「雄」。子煩悩で割と陽気な性格だが…。案外凹みやすく癌治療中。ちなみに年金未受給。75歳以降受け取る予定。
○秦晋一(ハタ シンイチ 40):青山の長男。測量士。
12月23日生O型、パリ生まれ、東京都出身。
父である清志にある種の敬意を持っている。途中で話に加わる。ちなみにこっちは昆虫マニアと電車オタクでバツイチ。
○片岡尚輝(カタオカ ナオキ 65):同業者。チーム「終ってる」仲間。晩婚。圧は強めだが普段は冷静。
○池澤鉄人(イケザワ テツト 58):同業者。チーム「終ってる」仲間。バツ2。アナログゲームマニアで口説くときにも使う。別名、マジシャン。
○大橋暁(オオハシ アキラ 47):片岡に連れてこられた、ただの一同業者。青山とはイベントで会った程度だが、キャラを覚えられてしまった。既婚。飲み代は全額片岡持ちのつもりだった。

―秦麻由美(ハタ マユミ 39):青山の長女。プロの陶芸家。美濃在住。徹夜厳禁な4月30日生AB型
父に対しては「エログロ過ぎてあり得ない」窯の改修による借金と婚約者あり。
―秦光一(ハタ コウイチ 24):青山の次男。
兄の影響から、大学院で地政学を専攻。


<本文>
〔新宿区・新宿駅西口周辺(夜)〕
片岡M「ここはワシ含め女にダラしないダメ男ら行きつけの西口飲み屋街奥の方にある某居酒屋。
 青山は女漁らなければどんな店でもOK」

〔ばんしゃく家・店内(夜)〕
    わりあい盛況。
    ビアジョッキを掲げ乾杯する大勢の客たち。
    一方、二階・奥座敷最奥の一角では、衝立越しに聞こえる歓声をよそに、レモン酎ハイが3杯と熱燗一本(飲み放題コース外)、そして上座にはりんごジュース。つまみは小盛りの枝豆一皿。
    片岡尚輝と池澤鉄人、それぞれの手に酎ハイを持ちつつ、
片岡 「東東京のとある界隈に新しい立体通路出来るんだってな★完成したら撮らねば!」
池澤 「それって【陸橋】?じゃあないか表情(嬉しい)
    秦晋一、熱燗片手につられて微笑む。
―――――――――――――――――――――
[秦の回想/数日前] 秦(🟢)と青山(小丸1)・LINE交信
   小丸1突発で悪い、○月*日・時、新宿西口思い出横丁来れるか?来れなくなった武田の代打
   🟢その日オフ。予算は?
   小丸1多謝うれしい顔「ばんしゃく家」店先集合、今回俺持ち。
   🟢当日現地集合了解!
―――――――――――――――――――――
    今日の主役で幹事の青山清志、皆に、
青山 「あのさ、これ聞いちゃヤバいかもしれないけど、休みの日どうしてる?」
池澤 「【コストコ】のパーキングで昼寝♪」
片岡 「良かねえだろそれは」
青山 「あ〜勿体ナイ!俺なら」
池澤 「俺なら?」
青山 「そうだなぁ…家族とならコメダかな」
大橋 「コメダですか…混んでうるさかったりします?」
青山 「それがそうでもないんだなむふっ
大橋 「うらやま」
    ✕   ✕   ✕
    夜な夜な語る「女の子のオトし方」。
    コレについては蘊蓄が次々と…
片岡 「会った初日に自分から女の子の胸と尻は見ない手は触らない。警戒されたら水の泡。そこでゲームオーバー」
    皆、頷く。
    青山、片岡にアイコンタクトする。
池澤 「カウンターテーブルで広げるサイコロゲームで女の子もイチコロ♡楽に近づけるから♪」
    片岡と青山、笑顔で頷きながら苦笑。
大橋 「う〜ん……俺は手堅くひたすら話し相手になるよウインク
青山M「現に大橋は、その手で嫁をゲットしている。むむ…抜け目無い。そして彼らに共通しているのは、それなりの余裕があること」
青山 「なかなかヤルねぇ。俺はそれとなくソッチ方面の話振って反応見るなぁ。タイパとコスパ重視で(キリッ オトせる率は五分五分」
池澤 「おぉ、ワンナイサイボーググッド(上向き矢印)
青山 「ンなことナイ」
片岡 「ヤれるかヤれないか」
青山 「ソレ!」
池澤 「ソコぴかぴか(新しい)
    片岡と池澤、目配せし合い微笑む。
    青山、寛ぎながらりんごジュースを飲み干す。
    大橋、キョトンとしたあと、
大橋 「全くの異次元マインド🤣ぴかぴか(新しい)
    大橋の笑いで場が少し和む。
    ここで少し間が空いて、片岡と大橋、
二人 「すいませ〜ん!」
    女性店員のひとり、その声をキャッチ。
女性店員「ハーイ!今、伺いますー!」
    ポーカーフェイスの片岡。
    軽く安らいだ感じの大橋。
    大橋を見る池澤。
    三人を観察する青山。
    皆に恐る恐る声をかける秦。
秦  「あの〜…熱燗お代わりしてもいいですか?」
    皆、和やかに微笑む。
    ✕   ✕   ✕
    卓の上。
    青山はまかないから特別に麦茶、
    片岡と秦は黒霧島熱燗、
    池澤はコークハイ、
    大橋はラムネ清酒割り(コース外)。
    ココからさらにすっ飛ばす。

各人のテンション
 片岡(´∀`∩)↑age↑
 池澤まあまあ
 大橋おずおず
 秦 …

青山 「クルマの中は人生いろいろ」
片岡 「イロゴトじゃなくて?」
池澤 「人生ゴソゴソ…笑ハート
青山 「ちょ、と待てよ。俺の頭ン中そればっかだと思ってる?だとしたらかなり心外だし傷つくよ。こう見えても人間だもの」
    皆、一様に納得した顔で頷く。
    大橋、突然話し始め、
大橋 「実はココだけの話、妻居るけど女子大生に手ェ出しちゃったの…つい、フラッと、ね。そしたらその娘、僕に頻繁にLINEして来はじめてたらーっ(汗)
片岡 「出た出たお馴染み【三角】カンケ〜イ☆」
    軽く拍手する池澤。
    あからさまに呆れた顔をする秦。
青山 「こらこらウッシッシ
大橋M「たはは…たらーっ(汗)
片岡 「もっとくわしく顔(笑)
大橋 「そ、それは……勘弁してくださいあせあせ(飛び散る汗)
片岡 「バラしちゃってそれはねえだろよォ」
    池澤、ニヤつきながら見守る。
    秦、動揺しつつも青山にアイコンタクトで止めるように促す。
    青山、それとほぼ同時に、
青山 「オイ、片岡。よさんか。大橋、無理はすんな」
    大橋、ホッとした顔で青山と秦に会釈。
    片岡、ちょっと肩をすくめ遠慮がちに、
片岡 「だってサ・・・」
青山 「何だ?」
片岡 「こういうときって、何か言いたくなるじゃん。イジれるし」
    池澤、片岡に味方する目線を飛ばす。
    青山、片岡を睨むような険しさで、
青山 「具体的に」
片岡 「……」
青山 「他人には遠慮なく聞けるのに自分は言えないのか。情けない。まぁ俺は自ら言う方だが」
    片岡、目が泳ぎ始める。
片岡M「こ、こんな展開……何十年か前にプロジェクトで大ミスして以来だわ。あ、脂汗が…」
    片岡、上ずった口からこぼれたのは、
[テロップ・画面左上《片岡性愛全史フル回転中》]
片岡 「そう、アレはワシが小学生の頃物陰にアケミって女の級友と二人でコソッと入ってチ*メチ*メ…アレで味を占め、中学でつき合ったソノコ、カレン、トモエ、レミ、
高校でつき合ったチヨコ、ユリカ、ナオノ、セリカ…大学出てもいつも隣に女…ヨシコ、カホ、ミドリ、シノ、ルミコがいた。それからもヨウコ、テルエ、ツキコ、妻だったノゾミ!、懲りずにひたすら増やしてってハナ、ヤスコ、アキ、ユメノ、セイコ、カズミ、ホマレコ(誉子)、サクラ、ココア、ヒナ…ごく最近までの女たちとのコト!言いましたよ?」
    青山、深く溜め息をつき、
青山M「ダミだコリャ。バカすぎる……」
    青山、黙ってトイレへ向かう。
    ✕   ✕   ✕
    青山がトイレから帰還した頃、何気なくファミリー事情の打ち明けが始まっていた。
池澤 「セカンドワゴン使いづらくて〜。で、思い切って買い替えようかなってあせあせ
大橋 「お子さんおいくつですか?」
池澤 「上が9歳と、下…双子なんだけど4歳。ただし、今の妻の子どもたちね」
大橋 「それは何かと大変ですね…車の後ろめちゃくちゃでしょ? ウチは女子校生二人でも、茶色い抜け毛と…」
池澤 「香水臭さ(笑)!」
大橋 「ありそうだね〜顔(嬉し涙)
    池澤の隣に移っていた青山、突然話を振られ慌てるも、
青山 「子供かぁ…もうかなり昔になるからなぁ…わりあい最近だと、孫がおもちゃのボールを小柄な飼い犬に何べんもぶつけて笑ってて、で、何べんか諭しても繰り返すから、最後の手段でその日の昼下がりにその子だけ鍵のかかる物置へ入れて」
    目を見開き驚く大橋。
    黙って頷く秦。
片岡 「それで?」
青山 「夕飯前に物置の鍵開けて出した。それ以来その子からは逃げられ(苦笑)、俺の三女でもある母親は済まなそうにはしているものの、その話題からは逃げてる。あれじゃあなぁ…。後にも先にも、その子には一度しかしてない」
    それまで淡々と聞いていた秦が、
秦  「僕はされたこと無いですが、弟と妹がそれぞれ悪さしたとき同じことされてました。その後数日は大人しくなるんですが、ほとぼり醒めると…」
青山 「そ。なかなか聞かない」
    池澤、ゆっくりと深く頷く。
青山 「でもそれでも、家族はある程度の数居るといいね。ワイワイ出来て楽しいし、落ち込んでもコイツらのため、ってより早く立て直す理由というか…大義名分が出来る。いいことだと俺は思うよ。俺にはまだ大学院通ってる次男もいるし。研修でアジアの国々回るから、金が出るときには相当出るのよ…(泣)」
    ここで秦、伺いながらも青山に、
秦  「光一にあの専攻へ行くように勧めたの、兄である僕だからたらーっ(汗)
青山 「ああ、そうだったな……。で、話変わって、娘のマユミ、俺の二人目の子だけど、そろそろ40代。彼女からは戦力外通告されちゃっててね。それは多分に仕方ないとも思ってる…(グスン)。俺が彼女の思春期に一番向き合ってやれなくてさ…心残りでもあるんだが。まぁなんの因果かマユミも、ものつくりで飯食いはじめてるから血は争えないか。俺を一番継いでると感じる。嬉しいよ」
池澤 「解るわぁ……それ(ホロリ)」
    片岡と大橋、真剣な顔で頷く。
秦  「マユミは…父との仲が壊滅的に悪かったんで、僕も距離置いてました。ただ、父の成果物を褒めていたこともあったので、全てを否定はしていないと思います」
    皆、真剣に聞く。

[青山清志の回想/16年前・秋] 都心・秦清志だった頃住んでいた戸建て(昼)
    麻由美は有給を取り、父の実家へ帰省していた。
    室内は雑然としていて、通路がギリギリ確保できているほど、物に埋もれていた。
    清志、麻由美をはじめ家族に目もくれず居間の一人掛けチェアに座り、車関連の技術書を熟読。
    庭の掃除を済ませて居間に戻った晋一、清志に、
晋一 「親父、まだ終わんないのか?」
    清志、答えず、書物に向かう。
晋一 「聞いてんのか?」
    清志、全く動かない。
    その最中にとうとう、
麻由美「兄貴も親父もイカれてる。兄貴は一人、親父は歴代二人の妻を泣かせてヘラヘラすんな」
    青山の再婚妻、麻由美と清志に悲しみの目を向け、目を伏せる。

青山 「その…マユミの婚約者から結婚二の足踏まれてるの、俺が女にダラしがなさ過ぎて信用できないからってさ。ホント情けねぇ…」
片岡 「これからどうするの?」
池澤 「まさに身から出た錆。別名、因果応報」
    すっかりしょげる青山。
青山M「こうしんじょ……あんなモノ、この世から消せるなら消したい」
    大橋、いそいそとトイレに向かって行った。
    ✕   ✕   ✕
    大橋、トイレから戻って来る。
    池澤と大橋と片岡と秦、青山のことについて語っている。
池澤 「大体青山サン、割り勘でいいのに…。いつもオゴリは年末ボンビーなこっちとしてはありがたいけど、お人好しすぎる」
大橋 「僕、初参加で驚きましたあせあせ(飛び散る汗)今夜絶対払うつもりで、普段下ろさない現金持ってきたんで」
片岡 「今回は全く返さなくていいらしい。ともすると餞別になるかも、って昨日」
    皆、神妙になる。
秦  「あの、、、父は…、僕ら家族に対して払うべきお金は、全て払い終えてくれてます。飲みすぎたからか、言うべき言葉が出てこなくてすみませんが、彼なりの厚意なのだろうと……」
    池澤、口をポカンとする。
    大橋、目を見開きながら、秦の方へ一回頷く。

池澤M「青山には、通常の給与のほかに不労所得もいくらかある。それらは、かつて秦サンだった頃に開発したパーツや基幹システムの特許から発生する。仮に近い将来、青山が亡くなった場合、誰が相続するんだろうか?」

片岡M「結局、この話はマユミが仕方なく折れる形で決着したと後で無事生還した青山から聞くことになる」

〔某居酒屋・店先(深夜)〕
    帰り際の一幕。
    片岡と池澤、一応トイレを済ませて店先へ。
大橋 「それでは皆さま、お疲れさまでした表情(嬉しい)そして、青山さん。ゴチになりました☆」
    青山、微笑みながら快い雰囲気で会釈する
片岡 「早く娑婆に帰って来いよウインク
池澤 「土産話聞かせてね顔(口笛)
   青山、秦の隣で苦笑しつつ踵を返し、地下鉄駅の入口へ向かう。

(了)


―― Materials ――
島 田 紳 助
街中の野太い声で交わされた会話たち
「景気づけにとりあえず女の話題するか」発想
頂き女子の逆バージョン
女の名前シリーズ、という発想
店内の雰囲気と造りは、思い出横丁の「ばんしゃく家」
https://s.tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13075631/dtlphotolst/?type=3
周辺写真
https://www.photolibrary.jp/img168/261_931605.html

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