ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

架空図書室 それいゆ文庫コミュの第41回 課題本はフランソワーズ・サガンの「悲しみよ こんにちわ」でした。。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ゲリラ豪雨の予感もある蒸し暑い夜。女性2名、男性3名で熱くゆる〜く語りました。



                             *



・アンヌがお母さんになったら、嫌だと思う気持ち、わかる。

・アンヌは洗練されて素敵だし正しいが、身近な人には支配的になるタイプ。上手くつきあうには言いなりになるしかない。

・サガンの作品は女子供向きとされていたが、モテる男子も読んでいた。

・日本のサガンといえば原田康子。作風も似ている。

・10代のころ読んだときは、セシルをサイコパス少女のように感じた。今読むと未熟で孤独な少女の叫び声が聞こえてくる。

・ラディゲの「肉体の悪魔」の主人公も10代。大人びて残酷な若者を描くのがフランス文学の一つの流れなのかもしれない。

・筋金が入った享楽的な父娘。堅実で知的な暮しは大嫌い。10代でカジノに出入りする生活に憧れたが、今は可哀想にしか思えない。

・この父親はどうしようもない。セシルのことはペットのように可愛がっているが、自分の性生活をみせて平気。これは虐待ではないのか。

・パリの遊び人のルールがアンヌは受け入れられない。家族になっても破綻しただろう。

・セシルは日本人にたとえると加賀まりこ。小悪魔的で魅力的だが、どこか粗暴。

・シリルのことを全然好きでなかっったセシル。シリルは可哀想だが、翻弄されすぎ。

・映画のジーンセバーグのセシルカットは今も素敵。

・パリのブルジョワの世界の人間関係しか描けないサガン。亡くなったときは無一文だったが、最後まで作家であろうとしたところは立派。

・サガンが世界に与えた影響ははかりしれない。人間の根本は「虚無と悲しみ」であると言い切っているような作品。




                               *



フランソワーズサガンといえば、朝吹登水子氏の翻訳になじまれた方も多いでしょう。

河野万里子氏の新訳で瑞々しく再登場しました。

パリのブルジョワの世界を新しい読者はどう読むのでしょうか。

哲学を読む少女。南仏の別荘。ドレスを着て行く夜の世界。

そして虚無感とは?

日本の庶民的感覚にはあまりなじみのない感情のようでもあり、

実はいつも感じているようでもあり。

考えさせられます。



コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

架空図書室 それいゆ文庫 更新情報

架空図書室 それいゆ文庫のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング