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架空図書室 それいゆ文庫コミュの第96回 課題本は梶井基次郎の「檸檬」でした。

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・「檸檬」はとにかくきらきらしている。この作品がないと梶井基次郎の文名もなかっただろう。テロリスト感がいい。

・現代でも若者が読みたがる作品。丸善と爆弾に見立てた檸檬の組み合わせがおしゃれに感じるのか、やり場のない反抗心が通じるのだろうか。

・「冬の蠅」も良い作品。「桜の樹の下には死体がうまっている」が梶井基次郎の作品の冒頭の一文とは知らなかった。とても有名。

・坂口安吾は東京大空襲で死体を上野公園の桜の樹の下に埋めたのをみていた。梶井基次郎はその事実とは無関係に死体が埋まっていると書いている。

・「愛撫」の猫の耳をぱちんと切るという発想は残酷だが、猫好きなのか猫がでてくる作品がいくつもある。

・逃れられない死を受け入れられない自分をうけいれられないことに苦しんでいたように感じる。

・20編の作品の並び方が秀逸。すこしづつ死を受け入れていく様子がうかがえる。

・「のんきな患者」では病気になった自分をよしとしているように読めた。

・全編通じて、風変りな世界観が展開されている。読みづらいが熱狂的なファンが多いのもわかる。

・容姿にコンプレックスがあったようだが、気にしなくても良いといってあげたい。

・京都時代がとてもつらそう。めちゃくちゃな生活をしている。

・昭和の文豪たちに与えた影響は計り知れないらしい。感覚的でクールな文体がかっこいい。伊豆の踊子を校閲したという説がある。

・現代でも高校の教科書に掲載されていたり、模擬試験の長文問題になったりしている。

・限られた人生で自然の美しさを感じとり、短編に描いている。作者の感受性に浸ることができると面白い作品なのだろう。

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