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架空図書室 それいゆ文庫コミュの第72回 課題本はシェイクスピアの「リア王」でした。

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梅がほころび始めた2月の夜、女性1名、男性3名でリア王の悲劇について熱くゆる〜く語りました。

                          *

・娘3人というのは、相続上、最も厄介なパターンではないか。コーディリアもコーディリア。父親が悲劇に陥る火種を与えることはしなくてもよい。

・リア王は独裁的なようだが、3人の娘に平等に財産をあげようとしている。ここだけ民主的。

・長女にだけ財産をあげるとしたほうが、不公平でも悪を封じ込めるという意味では良かったのではないか。

・リア王、財産を譲った娘たちの家で歓迎される老後を夢見ていたとすると、甘い。小出しにしないといけない。

・リア王、誰のいうこともきかない。忠臣ケントも追放してしまう。それが一番の悲劇。認知症の始まりなのかもしれない。

・道化、言いたい放題だが、リア王の耳にはいらないのか怒られない。

・リア王は小学校の学芸会でやった。男女の愛憎も描かれているがその部分は省略したのだろうか。

・黒澤明の「乱」はリア王をモチーフにしている。

・エドモンド、こういう悪人、よくいる。姉妹二人を手玉にとるあたりかなりのもの。

・エドモンドは自分は妾腹の子だから財産はもらえないと思い、悪人になっていったのだろうか。姉妹は財産をもらったが、悪人になっている。

・下品な表現が多い。当時の芝居は男性が演じて、男性しか観れなかったからだろう。

・長女がリア王の騎士たちのリストラを迫り、リア王が反論するくだりは面白い。

・長女や次女たちからすると荷物や騎士たちを引き連れてやってくる父王、かなり迷惑。

・父王を丸裸にしたほうがあとを継ぎやすいのか、かなり冷たい姉妹だが、よくある話。

・シェイクスピアは女性を保身と残酷さと短慮の代名詞のように描く。一方でコーディリアのような善良で清純な女性も登場させる。普通の女性が少ない。

・荒野をさまよい狂っていくリア王。草の冠をかぶるところがとても悲しい。芝居では役者のみせどころ。

・コーディリアも殺されてしまう。フランス王は本当にリア王を助ける気があったのか。しぶしぶ軍隊を派遣しただけなのか。

・この物語はいつの時代だろう。キリスト教よりもアポロの神や宇宙観を感じる。それでいてフランスとブリテンの戦いもある。スケール感がとらえづらい。

・最後、忠臣ケントは殉死するのだろうか。殉死は日本だけではないのか。アルバニ―やエドガーと国の再建に尽力しないのだろうか。旅立つと言っている。よくわからない。







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