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架空図書室 それいゆ文庫コミュの第56回 課題本は山本周五郎の「柳橋物語」でした。

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まだ秋も深まらない10月だというのに冬のような寒さ。
昭和の名作について、女性1名、男性4名で熱くゆる〜く語りました。



                          *


・庄吉は、子供を捨ててくるように命じる冷たい男。跡継ぎになれなかった理由は、そこではないか。

・庄吉は自分に自信がない。この弱さが女性心をくすぐるが、一緒になると苦労するだろう。

・幸太の良さは若い女性目線ではわかりにくい。乱暴者だし。

・幸太は心からおせんを愛していた。自分が死んでも助かってほしいと願っていた。それでもおせんは幸太を愛することはなく庄吉を思ってしまう。この男女のすれ違いは切ないがリアル。

・火事のとき、橋を遮断してしまうなんでひどい。類焼を防ぐためなのかだろうか。

・作者が空襲の体験があるからか、災害の描写が臨場感があり見事。死を感じながら逃げ惑う姿が目に浮かぶ。

・処女で子供を授かり、育てるところなどキリスト教の影響を感じる。マリア様のよう。

・山本周五郎は、大きな賞を断り変人と言われていたが、徹底的に庶民の側にたち、庶民の美しさを書いた作家。忍耐と前向きに生きる女性を描かせると天下一。

・昭和の女優は山本周五郎作品を演じたがった。平成の時代でも演じてほしい。蒼井優、宮崎あおいなどおせん役に合いそう。

・松造は下心がありそうだが、実は善人。役者は志村喬がいい。

・前進座が没後50年を記念して、上演している。映像よりも演劇に合いそう。

・おじいさんのセリフがいちいち素晴らしい。

・おせんは一時的に記憶喪失になったり、ノイローゼのような状態になるなど、決してメンタルは強くは
ない。その体験を経て、精神的に強靭になっていく。

・17歳くらいの乙女の潔癖な力強さに山本周五郎は作品にしている。そういうところに注目するところはさすがだ。

・良い人たちに出会いおせんは助かっていく。おせんの心根の美しさが人に伝わるのだろう。

・悪役が数人はでてくるだけ。善人が多いのにおせんには苦労がつきまとう。人の一生はこういうものかもしれない。

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