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架空図書室 それいゆ文庫コミュの第26回 課題本は江戸川乱歩著「江戸川乱歩傑作選新潮文庫版」でした。

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数々の猟奇的な恐怖小説を生み出した乱歩の中でも傑作を集めた作品群について、男性1名と管理人1名の計2名で、熱くゆるゆると語りました。



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・登場人物が犯罪を楽しもうとしているが、ただの愉快犯というのでもない。そこがとても怖い。

・数々の名作を生み出してはいるが、名文家ではなさそう。「非常にとっても」「言葉でいえない」など、 そこを表現するのが作家では?? と思うような文章もある。トリックに重きをおいているからだろうか。

・急に「さて、読者のみなさん」と話しかけてくる。読者としては驚かされる。

・明智小五郎といえば、天地茂を思い出す。はまり役だったと思う。

・少年探偵団の表紙は横尾忠則。おどろおどろしさが印象的だった。

・登場人物が男性が多い。男色的傾向を感じる。

・明智小五郎は頭が良すぎで、なんでもお見通しでさらさらっと解決してしまう。そこが痛快でもあるが、ちょっと都合が良すぎ。

・「人間椅子」の不気味さ、発想の豊かさは驚嘆に値する。椅子の下に人間がいるなんて、思っただけでも怖い。

・「芋虫」のユルスがいい。時子の介護疲れには同情するが、いじめすぎ。男女で感想が分かれそうな
ストーリーである。

・「屋根裏の散歩者」や「人間椅子」や「鏡地獄」などを実際につくったテーマパークがあれば、ウケるのではないか。不気味だが、何だか滑稽。

・殺人があるストーリーとないものが混在している。殺人事件の謎解きよりも犯罪者の心理を描写するストーリーのほうが面白い。




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江戸川乱歩といわば、少年探偵団。小林少年と怪人二十面相の手に汗握る攻防にワクワクした方も多いはず。ネットも科学捜査もない時代の犯罪捜査は、心理作戦や緻密な推理によって犯人を追いつめる方式です。猟奇的で何となく倒錯した雰囲気が漂う乱歩の世界。これからも多くの読者をひきつけそうです。

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