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架空図書室 それいゆ文庫コミュの第22回 課題本はディケンズの「クリスマス・キャロル」でした。

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クリスマスを目前に控えた夜、外は凍てつくような寒さでした。
女性2名、男性3名、忘年会のない金曜日、文豪ディケンズの名作について熱く語りました。


                          *

・スクルージ、改心するのが早すぎ、ちょろすぎ。

・スクルージの強欲で偏屈だが、他に悪いところがないところに好感がもてる。

・周囲の人間が、何だか今一つ。特に女性たちが良くない。

・元彼女、本心はスクルージを捨てたかっただけ。夫と元彼の孤独を笑いものにしている感じがいや。

・甥は財産目当てでスクルージに近づいているにすぎない。妻の悪口に便乗しながら、スクルージをかばうあたり、いかにも偽善者という感じ。上から目線のセリフも感じが悪い。

・マーレイは死後改心して、スクルージを救済しようとしているが、スクルージのことが好きだったの?

・この文体は急に作者が顔出して、読者に語り掛けようとする。ちょっと混乱してしまう。

・幽霊、説教くさい。でも幽霊に来てもらって救済されたい気持ちもある。

・プティングについて熱く説明している。食べ物の描写が細かくて美味しそうだが、よく読むと手の込んだものはなくて肉類と甘いものだけ? 女性の描写も細かい。可愛い娘が好きみたい。

・スクルージは身分は高くないがお金をもっている人と描かれている。これが嫌われた理由だろうか。ケチでも貴族なら嫌われないのか、庶民には情報が入らないから嫌われることもないのか? 当時の階級社会についてわかってないと、少々不可解。

・当時のイギリスの下層階級の貧困は筆舌尽くしがたいほどで、そう考えるとスクルージは冷酷かもしれない。

・シェイクスピアのベニスの商人を連想してしまう。スクルージをユダヤ人とは言っていないが、暗にそう仄めかしている感じがしないでもない。

・キリスト教で強欲は大罪のようだが、ディケンズは貯めこまず周囲に愛をわけるように金銭をわけるように啓蒙したかったのか。

・ディケンズは当時の教会について批判的な意見をもっていたのかもしれない。当時のキリスト教の在り方が良くわからないので、何について批判しているのかよくわからない。

・お金を寄付しなくても、もっと愛想よくふるまっていたら嫌われることはなかったかもしれないが、この偏屈さゆえに、幽霊がきて救われたのだろう。

・スクルージは、人生はもっと楽しめるということに気が付いた。そこがいい。

・「明日から、笑われていもいいから改心しよう、きっとできる」と思わせてくれるラストが好き。


                            *



改心もの、幽霊もの、キリスト教もの、様々な読み方ができる作品です。

クリスマスっていいな〜♪ この日1日くらいは、争わず過ごそうって日があるのっていい!

次の日からもそうだともっといい、スクルージはそう感じたのでしょう。

クリスマス、日本人も大好きですね。楽しく過ごしましょう!








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