ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

架空図書室 それいゆ文庫コミュの第21回 課題本は村上春樹の「風の歌を聴け」でした。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
晩秋にしては暖かい夜、女性1名、男性4名で村上春樹の処女作について
語りました。この作品、難解ですが、読み応えあり文豪の誕生を予感させるものですが、その感想はというと・・・。

                          *

・台所でさらさらっと書いたと言っているが、出だしに3年くらい終わりに5年くらいは考えぬいて書いているにちがいない。ヤクルトの試合を観戦しているときにふと小説を書こうと思ったなんてウソ。

・ピーターキャットに本人を見に行ったことがある。皿洗いを黙々としていた。愛想も素っ気もなかったが、本人は精一杯愛想よくしていたつもりらしい。

・いちいちかっこよい描写にむかつく読書も多いことだろう。

・芦屋の高級で素敵な雰囲気が漂っている。

・翻訳したような文章だと思う。

・会話がバタ臭い。女性たちの頭がよすぎる。こんな会話にあこがれるが、こんな会話をしている人がいるわけない。

・この作品は学生運動に挫折した人間の書いた文章であり、喪失感や挫折感を書いているのだろう。

・何に悩んでいるのか分からないようにしてある。学生運動に一切ふれないで、挫折感を表現したほうがもっと良かったのに。

・戦後の平和の日本のシティボーイの新しい悩み方を書いているのだと思う。その場合、題材は恋愛しかない。

・回想風の書き方をしている。ちょっと夏目漱石の坊ちゃんっぽい。

・文学、音楽、料理、洋服、すべて西洋風で和風の感じを一切排除している。焼酎よりもワインといった感じが、何だかいや。

・男尊女卑的なものがなく、男性も女性と同じように料理をしている。そのあたりが女性にウケそう。

・当時の日本文学の主な題材である「貧乏」「病気」「失恋」「差別」をテーマにしておらず、芥川賞選考委員はさぞ戸惑い腹だたしい思いをしたことだろう。

・4本指の女性がでてくる。「多崎つくる」には6本指がでてきた。世界との不調和を表現したいのだろうか。

・鼠が金持ちが嫌いなところは、太宰治に似ている。

・鼠や羊など動物がときどきでてくる。動物好きなところも、女性にウケそう。

・インターネットが普及する前の作品。電話、ラジオ、手紙が効果的に使われている。

・特に手紙の表現が素敵、素敵すぎる。


                                 *


村上春樹作品について語ると、なぜか批判が多く「好きなのか、嫌いなのか」よくわからない感想になっていきます。作品自体よりも村上春樹さん自身について、興味を集めてしまうのも特徴的です。

ここから、村上春樹の作家人生がスタートして、今やノーベル賞候補です。世界に影響与える作家に成長するとはだれが想像したことでしょう。

改めて読み返してみると、学生運動の影響を受けていることが分かります。春樹作品が若者にうけるの何かの挫折感、喪失感、そこから生きようとする希望を共有することができるからでしょうか。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

架空図書室 それいゆ文庫 更新情報

架空図書室 それいゆ文庫のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング