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神奈川【市民と野党と労組】連帯コミュの転載【東京新聞 神奈川版】 市内で外遊び続けたい 川崎で福島の子ら招く保養事業

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転載【東京新聞 神奈川版】

市内で外遊び続けたい 川崎で福島の子ら招く保養事業

2018年3月4日


保養に参加した子どもの成長などを伝えてくれる福島からの手紙に喜ぶ高橋真知子代表=川崎市多摩区で
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 東京電力福島第一原発事故の影響で福島の子どもたちが、外遊びをできずにいると知った川崎市民らが二〇一一年夏、子どもたちを市内に招いて泥んこ遊びをしてもらう保養事業を始めた。事故から間もなく七年がたつが、福島の子育て家庭からは今も「続けてほしい」との声が届く。関係者は「福島からの求めがある限り、寄り添いたい」と話している。 (山本哲正)

 「本当に火がついた!」「できたー!」−。昨年八月七日、川崎市青少年の家(宮前区)に福島からバスで到着した子どもたちは、元高校理科教諭による「実験教室」に参加。木と木を擦り合わせる古代発火法や、線香花火作りに挑戦した。十二家族三十七人が四泊五日で滞在。同所でプールに入ったり、市子ども夢パーク(高津区)で泥団子を作って泥だらけになったり。子どもたちの笑い声がはじけた。
 この事業は、「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会が行っている。会は一一年五月に結成された。元教員や主婦ら十五人が世話人を務め、保養では首都圏の大学生や主婦らも手伝いに加わる。

 高橋真知子代表(69)は「放射線量の高い地域から一日でも早く、長く遠ざかれるように。その一心で始めた」と振り返る。活動費は主に寄付が頼りで、年々苦しくなっているという。しかし「今や二百人近い子どもに甲状腺がんやその疑いが見つかりながらも、国は保養などの施策を掲げない。誰かが手を差し伸べなければ」と高橋さん。震災以降、一五年度まで夏・冬・春休みに開催し、一六年度から夏・春休みに減らしたが、まだ続ける必要を感じているという。事業は昨年夏に二十回を迎えた。参加した子どもの家族からは、現況を伝える手紙が届く。

 対象は主に小学生だが、一七年夏からは世話人の若手が中心となって別日程で、福島から中高生ら十一人を招待した。高橋さんは「バトンが若い人につながる兆しがある。参加する親も子もまだストレスを抱えており、民間でやる困難さはあるが、これからも一緒に歩いていきたい」と語っている。

◆「受け入れてくれた」 参加者から感謝の声
川崎市子ども夢パークで元気に遊ぶ福島の子どもたち=高津区で(「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会提供)
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 「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会の保養事業には、福島市の親子連れなどが参加してきた。
 福島市の主婦(43)は一三年から計七回、現在中学生の長女と小学生の長男を連れて事業に参加。地元で原発事故後に子連れで出掛けた地域がその後、放射線量が高いホットスポットの近くだったことが分かった。「子どもに被ばくさせてしまったことを何とかしたかった。除染が進んでも、環境が震災前に戻るわけではない。保養は続けたい」。別の福島市の主婦(48)は一五年春から四回、三人の子どもと参加。「川崎市の人たちは、縁のなかった私たちを受け入れてくれた」と感謝する。

 一一年夏、初回の保養に小五で参加した福島市の高校生女子(17)は「夢パークで泥まみれになって遊んだことを今も覚えている」。一一年五月に福島県内でも放射線量の低い地域に引っ越し、学校も転校した。「前の学校の友達も保養に来ていて、川崎で会えたことが一番うれしかった」

 事故に対して立ち上がった川崎市民の会の人たちの姿に刺激され、フランスに留学し、将来は科学者になりたいという。「フランスでも、悲しい理由で知名度の高い福島ですが、私が生まれた大切な町。事故があったことや、これからの福島や原発の問題をいろんな人と共有したい」という。

◆「福島を認識できる 私たちも良い機会」 
多くの市民ら協力線香花火を作る福島の子どもたち=宮前区で(「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会提供)
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 「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会の保養事業には、多くの市民らが協力している。
 子どもたちが参加する「実験教室」で先生を務めた同市多摩区、元高校理科教諭町井弘明さん(74)は「原発事故が忘れられる風潮を感じる中、遊びを通して交流し、福島を認識できるのは、私たちにとっても良い機会」と話す。

 子どもたちが泥んこ遊びなどをする一方、母親たちが参加する学習交流会は、原発事故の影響がもたらす不安や心配を打ち明けられる貴重な機会となっている。相談に乗る相模原市の内科医師牛山元美さん(60)は「事故後にお母さんになった人は『子どもが生まれて、初めて不安になった』と話していた。子どもの未来を踏みにじる原発を使い続けるのは、あり得ない」と憤る。

 中高生向けの保養で中心となって活動した横浜市青葉区の大学院生小川杏子さん(29)は「中高生向けの保養は少ないからでしょうか、問い合わせの電話が多い。当時避難したことや生活の変化が心の中に残り、影響していると感じる。サポートに終わりはない」と語る。

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