神奈川【市民と野党と労組】連帯コミュの滋賀県知事選挙と善戦した三日月氏、坪田氏の果たした重要な政治的役割

櫻井智志
　
　

　滋賀県知事選挙は、開票終了し、以下の結果です。投票率は、国会議員選挙と同時の前回は下回ったもののその前の県知事選を上回る５０．１５％です。
三日月大造　無　新　43歳　253,728 票　得票率　46.3% 当選
小鑓　隆史　無　新　47歳　240,652 票　得票率　43.9%
坪田五久男　無　新　55歳　 53,280 票得票率　 9.7%

　結果は元民主党代議士が、嘉田前知事の支援で、自公与党の推す候補を破って当選しました。日本共産党が推す坪田さんは、伸び悩み当選には至りませんでした。しかし、坪田さんの安倍政権を批判する根本的な大義は、選挙全体に影響を与えたのです。もし、三日月氏と小鑓氏の対決ならば、小鑓氏の当選もあったかも知れません。しかし坪田氏は、三日月氏以上に小鑓氏の背後にいる自公維新の政党と安倍政権を徹底して批判しました。
　坪田氏の闘いが、三日月氏への追い風となっていったと考えられます。坪田氏の敵は民主党ではなく、自公与党の安倍政権です。三日月氏以上に、自公維新にとっては、脅威となったでしょう。
　選挙で当選に至らず、敗北した坪田陣営の無念さは、坪田氏を応援した私にもわかります。しかし、もっと無念なのは、自公与党の安倍政権の面々でしょう。今後の２つの重要な選挙に、安倍政権は、描いていた対策を根本から練り直さざるを得ない窮地にあります。
　沖縄県知事選では、自公に対する広範な共闘の可能性が現実的なものになりつつあります。福島県知事選でも、滋賀県の結果を踏まえて、反原発の市民運動を土台として、国民のための国民による政治を取り戻してほしいと願います。安倍政権の暴走を阻止して、世界に尊敬される豊かな民主主義の国家として再建すべき時にきています。