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食べ歩き物語 主に山形コミュの<ベトナム、タイ料理><七日町3丁目近辺のアジア屋台めし>

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雪が激しく吹き荒れ、夜もまだ浅い時刻とは言え、氷点下を下回りつつある中外に出るのだから
 
さほど外せない用事でもあるのか、と聞かれると単に気になっていた店へ行きたいだけという。

何か求道者にでもなるつもりなのだろうか、先輩は

いや、正直こんな求道者、世の中のせっせと自分を高めてる人々から見れば、お断りするレベルかもしれないけど。

それについていく私もある意味求道者もとい、ダメ人間の道へと片足を一歩踏み出しているのだろうか。

そりゃ、クリスマス付近を1人で過ごすのに耐えられなかったという所もあるけど。

それにしたって、ここまで苦行をこなそうなんて一欠けらも思わなかったわけで

ごめん、一瞬そんな気がしたけど、別に先輩的にはいつもの平常運転だったような気がします。

長い前置きとなりましたが、そんなものを挟みたくなる吹雪と寒さなので、現実逃避もしてみたくなるものです。

かれこれ10分近く吹雪の中を歩いています。車が近くの駐車場に止められないからと言っても、あんまりな仕打ちじゃないでしょうか。

その張本人は、まるで意にも介さず、ずんずんと進んでいきます。寒さを忘れているのか、それともあの人は食べ物以外のすべてがどうでもいいのか。

あぁ、どっちもありそうな予感が

「ついたぞ〜」

と裏路地を進んでしばらくした普通のビルっぽい所にそれはありました。

一見するとスナックでもやってそうな店構えですが、大きくアジア屋台飯と書かれているので

料理店だとわかりますが、興味ないとスルーしてしまいそうな感じ

とりあえずこの寒さから逃れたいので、先輩を促してさっさと中へと急ぎます。

コメント(5)

中に入ると見た目は少しアジアテイストが入った普通の少し小さい居酒屋といった感じ

カウンターに促されメニューを眺めるが、料理の名前を見ると、あーそれっぽいという感じ

というより下にある説明文を見ないと何が何やらわからない料理が大半、一部は下の説明を見ても

ピンとこない。

先輩は、手慣れているのかさっさと注文してしまった。

「前に来たことあるんですか?」

と聞くと不思議そうにして

「いや?初めてだが?」

「でも、すぐに決めましたよね、先輩割とメニュー多い所悩む人じゃなかったでしたっけ」

「あぁ、それは単純な推理だよワトソン君」

誰がワトソンだ

「気になるものがあまりに多かったので、適当にその中からチョイスした。ぶっちゃけ2〜3くらいなら悩むけど、全くほとんどわからんのだから、体当たり式」

推理でもなんでもないわけですが

私は無難な方を頼んでおき、しばらくお酒を飲みつつ、料理を待つ。

お通し的なものは出ない感じ、居酒屋というか飯屋なんだなぁ・・・

シンハーというタイのビールを飲んだが、日本より味が薄い感じ、飲みやすいと言えば飲みやすいが

と、そんな事を考えていると一品目、鳥皮から揚げが来た。

「ずいぶん普通のものを頼みよるのぅ」

「いやいや、先輩が普通のものを頼まないからバランスを取ってるんですよ。」

適当にあしらいつつ、出てきた料理を見ると

鳥皮から揚げ自体は普通だが、横の付け合せの野菜にパクチーなどの香草が見える。アジア料理らしいといえばらしいな。

ソースは赤唐辛子だろうか、軽くなめてみると辛味もあるが、酸味が結構強い感じ。

甘酢+ちょっと唐辛子というのが一番近い

食べてみると、これはこれで新しい味付けだが、付け合せの香草が結構タイ料理とかであるパクチーやセロリのあの感じが強く、人を選びそうな滑り出し。
続いて来たのはパパイヤのサラダだ

・・・・どの辺がパパイヤなのかさっぱりわからん見た目だ。この大根みたいなやつだろうか

ナッツみたいなものとこちらも香草、下地はキャベツと普通のサラダっぽい感じではある。

一口食べると、火が出た。

かっらっ!!辛い!その辺の野暮な居酒屋の辛口ですよー(笑)なんて、鼻息でかすむほどの辛口だ。

うっかり酒なんかと合わせようものなら地獄の苦しみを味わうことになる。

荒い息をつきながら、ドリンクメニューを見て、甘そうなもの・・・マンゴージュースを頼んだ。

ジュースが来た瞬間に一気に飲み干すようにあおる。どろっとした甘さもこのくらいピリピリした舌には心地いい。

タイ料理というものを甘く見ていたようだ。さながら私の覚悟はマンゴージュース。

しかし、多少辛いものが好きというのでは、これはきついな。とはいえ残すというのも

と悩んでいると

「辛、辛!うま!」

と原人みたいな口調で、先輩が次々と食べていく。

「よく食べますね、辛くないんですか?」

「辛いよ、でもタイ料理は何件か言ったから慣れてるのさ・・・いろいろと・・・ね」

色々とはどういう事だろうと聞こうと思ったが、次の料理が出てきたので意識を移した。
出てきたものを見て、しばらく沈黙してしまった。

メニューで、その料理の名前の下に書いてある説明を見て、一応納得する。

いや、微妙に納得しきれてない自分がいるのも事実だ。

名前にはこう書かれていた、サバのレッドカレー炒めと

しかし、どう見ても、サバ竜田と野菜の上にレッドカレーをぶちまけたように見える。

そしてここでも香草か。ここは香草がダメだと食べられるものが極端に狭まりそうだな。

一口食べると、なんとも不思議な味わいだ。レッドカレーというのは普通のカレーとは違い

ココナッツの風味がやや感じられる、辛みは先ほどのサラダほどではないが、まったりというよりはピリッと
刺激的だ。これはこれでコクがあっていい。

これは一瞬変な組み合わせと思ったが、ここまでの中で一番あたりではないかと思う。

塩気も強くお酒とも会いそうだ。つまみとしてもご飯の友としてもポテンシャルが高い。

「癖はあるけど、私は好きだな」

先輩が上機嫌だ、彼女的にこの店は当たりと認定されたらしい。

次はソーセージだ。一見何か違うソースでもかけたソーセージでも出てくるのかと思ったら

ちゃんと中身から違う、2種類のソーセージが荒々しく盛り付けられている。

手前の黄色いのはカレーだろうか。奥のはバジルっぽいが

断面もすっぱり切れていないのが、逆に手作り感があってよい味を出している。

黄色い方を食べると、カレーの味と香草の味と肉の味が一体となって・・・はいない。

香草の主張が強すぎる。香草と肉を食べてる感覚だ、カレーっぽい感じはするが前者2つにくらべるとあまり強くない。

奥の方は普通にソーセージだ。粗挽き肉厚で無骨ではあるがジューシーだ。

やはり癖が強い品が多い。

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