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食べ歩き物語 主に山形コミュの<鳥の素揚げ><山形市七日町の素揚げコース>

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 「鳥の素揚げで有名な所が来たみたいですよ。」

 そう言って後輩がタブレットの画面を見せてきた。

 電気店以外でタブレットを触るのは初めてだな…中々大きいのは使いやすいが持ち運びには…

 と、一瞬どうでもいい事に思考が回ってしまったが、中に書かれている情報は私的には少々驚きだった。

 鳥の素揚げ専門店

 そう、銘打った店がそこには乗っていたのだ。

 この田舎で専門店とは、また大胆な事をする。

 数こそ少ないが、専門店や元祖〜〜をうたっている店はある事にはある。

 私が見た限りでは、流行って人気店になるか、限定したばかりに沈んでいったか2つに1つのような気がする。

 ここは、どちらになるのか、興味はあったので、後輩と出かける予定が決まった。

 

コメント(7)

大通りを一本程中には行った所に、ひっそりとそれはあった。

一見すると店に見えない黒い重厚な扉は、高級感を出している気がするが…

通りに出ている看板を見ると東京の方に本店があるらしい。

重い扉を開き、中へと入る、扉もそうだが、中へ入っても入口付近からは店内が見えない為

最初からある程度、ここに興味が無ければ人は入ってこないような造りだ。

高級感や秘密感を煽っているのだろうか…

靴を抜いで入ってくださいと言われ、中へと入る。カウンターが長く並び、奥にテーブル座敷が4席

キャパシティは普通よりやや大きめだろうか、雰囲気はある。

「なんか秘密の屋敷みたいですね。」

どうやら後輩も同様の感想を持ったらしい。

「まぁ、ゆっくりしゃべるには中々よさそうな環境ではあるが…」

と小声で返して、奥の座敷へと座った。
メニューを眺める、私と後輩はやや神妙な面持ちになった。

メニューが少ないのだ。季節ものが6〜7品 レギュラー品が8品程

飲み物はあるが、居酒屋としてはあまりに特化しすぎている気がする。

とりあえず、コースを頼めばレギュラー品は一通り食べられるみたいなので、それを頼んで様子を見る。

座敷の所では隣に大型のテレビがあり、番組を流していた。

そういえば、中国に行ったときは2人掛けの個室でもテレビがあったな。

テレビが好きなのだろうか…
まずは、砂肝の素揚げが来た。

随分雰囲気のある盛り方だ。ザルを使ったのは初めて見た。

一口食べる。揚げたてか、結構熱い、塩味があまり主張せず、上品な味だ…

続いてサラダ、上に載っているのは切干大根らしい、味がついていたがどうやっているのか…

野菜が具だくさんなのはいい、やはりこういうさっぱり感は必要だ。

しかし、うーむ、酒飲んだ時にこの塩味が感じられるのだろうか、酒をあまり飲まない私としては

いらぬ心配と分かっていても少々気にかかるな…
そしてメインの素揚げ、”もも”と”手羽”があるので、1つずつ後輩と頼んでみた。

こちらもザル盛りだが、手羽の大きさは随分インパクトがあるな…

両方交換しながら食べてみる。

ももは割と脂身が少なめでヘルシーな感じ

手羽はそれに比べるとややジューシーな感じ

どちらも塩味だ。

箸休めの漬物の後、混ぜご飯とスープが来た。

スープは…これは鶏のスープか、なるほど。鶏料理屋らしい。

中々、いいダシが出ている。これに混ぜご飯を入れてもおいしいだろうな…

メニューを見直すと雑炊もあるようだ。今回のコースでは出ないようだが

確かにこのダシと米なら相性は抜群だろう。
これで、終了か…

酒よりお茶の方が合う居酒屋というのも珍しいものだ。

とそんな感想を抱きながら店を出る。

「素材は拘っていますし、高級感を演出するというのは1つの道かもしれませんね」

「とはいえ、このメニュー数では長いリピートは望めないし、何より素揚げするだけで劇的な違いが出てないと、この辺で鶏の丸揚げやってる店何て3〜4軒あったからなぁ、ま、今後に期待かなぁ…」

「そうですね、ところで先輩、〆にもう一軒いきましょう。少しジャンクな感じで」

「そうだな、上品に行った後くらい少しはっちゃけてみたくなるものだ。」

「先輩は上品とは程遠い存在ですしね。」

「しれっと、ひどい事を言うな。」

といいつつも否定できない所だが…

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