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気まぐれ花便りコミュの【ナンバンギセル】ハマウツボ科・・・(387)

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ナンバンギセルは寄生植物で、葉は有りません。地上部は花茎と花だけです。
葉緑素の無い植物は、『気まぐれ花便り』に初登場です。


ナンバンギセルの宿主(寄生される植物)としてはススキがよく知られていますが、他にサトウキビやギボウシ、ミョウガなどにも寄生することが知られています。


ハマウツボ科の植物は広くアジア・ヨーロッパの温帯地方に分布し、日本ではナンバンギセル、ハマウツボなど数種が分布しているそうです。

ハマウツボ科は双子葉植物でありながら、すべてが寄生植物で、葉は退化しています。非常に独特の進化をしている感じです。

ただし、DNAによる分類で、従来ゴマノハグサ科だったクチナシグサ属、コゴメグサ属、コシオガマ属、シオガマギク属、ヒキヨモギ属、そしてママコナ属などがハマウツボ科に移されました。これらの新参者は葉緑素を持ち、自ら光合成も行いながら他の植物に寄生するという半寄生の植物たちです。新参者のお陰で、「ハマウツボ科の植物はすべて葉が退化している」とは言えなくなりました。


ナンバンギセルの開花期は盛夏〜初秋です。突然にょっきり花茎を伸ばして花を咲かせる感じですが、人目につかないところで長い準備期間があるものと思われます。
しかし、開花に至るまでの長い下積み生活について研究した論文は見つかりません。


先端に蕾が付いた花茎が10cmほどに成長すると、萼から赤紫色の花弁を横向きに突き出して咲きます。
花茎全体のシルエットが、「マドロスパイプを立てたような形」ということで『ナンバンギセル』と名付けられたと言われています。


花が終わると、全身が見るからに汚らしい焦げ茶色に変色し、花のあった部分には黄色の粉埃のようなタネがぎっしり詰まっています。この粉をススキなど宿主の根元にバラ蒔きすれば繁殖作業は完了です。


撮影地は向島百花園(左)と自然教育園(右)です。

コメント(2)

>>[1]

ナンバンギセルはタネを入手できれば、ススキの根元に蒔いて容易に発芽させることができるでしょう。
でも、近所にギボウシやミョウガがそばにあれば、そちらにも感染する恐れがあります。

宿主の植物にとっては、ナンバンギセルは大切な養分を奪う病原菌のようなものですから、タネ蒔きはあまりお勧めできません。「手に取るなやはり野に置け蓮華草」です。

私のカメラはスマホです。
一眼レフは重いので、自宅のベランダで撮影するとき以外はほとんど使いません。

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