気まぐれ花便りコミュの【ヒネム】マメ科・・・(175)

ご覧の通りネムノキの仲間です。
ネムノキは漢字では合歓木と書きます。名の由来は、夜になると左右の小葉がぴたりと合わさる様子からだそうです。
葉の形状は正式には羽状複葉と言います。

それにしても、ファンタジックな名の割には結構生々しいですね。
オジギソウもそっくり同じ形なのに、ネムノキだけが合歓木とは不公平な気もします。

ネムノキの仲間は熱帯を中心に150種ほど存在するそうですが、耐寒種が日本でも自生しています。
ネムノキは落葉高木で、樹高10mくらいに育ちますが、ヒネムはずっと小型で、せいぜい1.5m程度です。
鉢で育てることができますが、耐寒性は低いです。

花は枝先に頭状花序を形成します。マメ科独特の蝶形花とは異なり、花弁はほとんど見えません。
紅色系のホアホアとした感じの長いおしべが特徴的です。甘い香を放つものもあります。
果実は細長いエンドウ豆のようです。

Wikipediaによれば、害虫駆除、鎮痛、家畜の飼料などにも利用されると書かれています。また、中国医学では、ネムの花には精神安定や不眠解消の効果があるとされ、樹皮に含まれるタンニンには打撲傷に効能があるとされているようです。

被写体はよそ様の軒先のプランターです。