改正版　Vivid 和訳コミュのLesson9

Part1
　
　真里は交通事故にあった。
回復の見込みはほとんどないほど医者がいった。
真里のバックには、回復薬が入っていた。

Part2

　母である「私」に、真理がドナーカードを持つ意志を打ち明け、臓器提供への積極的な気持ちについて話してくれたのは１年前、彼女が高校２年生のときだった。「万が一のことがあったら、喜んで臓器を提供したいの。移植した人の中に私が生き続けたら、またお母さんにどこかで出会えるかもしれないわ。」しかし、「私」は彼女の話をまじめに聞こうとはしなかった。

Part3

　真理はすべての臓器提供を承諾していた。ドナーカードがあることを医者に話すと、移植の前に家族の承諾が必要だと言われた。「私」と夫（真理の父親）は真理が生後10ヶ月の時に離婚していたが、真理が内心では父親を誇りに思っていたことを告げると、父親の目は涙でいっぱいになった。
事故から4日後に真理の脳波は止まった。父親は娘の胸に手を当てて「安らかにお休み」と言った。「私」は娘の頬にキスをした。皮膚はピンク色で暖かかった。娘が死ぬなんて、あってはならないことだった。

Part4

　臓器移植のコーディネーターは真理のドナーカードを見て、これほど完璧なドナーカードを見た事がない」と言った。「私」は娘の意思を尊重すべきだと思ったが、気が重かった。
臓器移植の決定は真理の父親にまかされた。彼は「娘の言葉をすべて信じる」と述べと、同意書に署名した。

Part5

　「私」はコーディネーターに取材の人たちを病院から出してくれるように頼んだ。娘に静かに別れが言いたかったのだ。しばらくして、ある理由で脳死判定が認められないと告げられた。
真理の心臓がまだ動いていることを思うとつらかった。もう一度元気にならないかと自問したが、彼女の血液はどんどん下がっていった。心臓が停止したのは事故からほぼ10日経過してからであった。
ドナーカードは小さいカードにすぎないが、家族にとって意味するところはきわめて大きい。真理の父親は後に、「移植に同意するとき、自分が娘を殺すことのように感じた」と語った。

　