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意味がわかると怖い話。コミュの鏡界9(シリーズ自作)

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「お前、薫の様子がおかしかった理由を知ってるのか!?」

彼は鼻で笑い、さぁな とだけ口にした。その姿に怒りを覚え思わず声を荒げてしまう
「何故、戦争なんかしてるんだ!今すぐやめろ!どれだけの人が亡くなってると思ってるんだよ!」

俺がそう叫んぶと、“優斗”は狂気の目で俺の胸ぐらをつかんだ。とっさに腕を構えるが、早すぎて反応が遅れた。

「やめる…?お前はとんだ甘ちゃんだな。やめるのがどういうことかも分からない平和ボケ野郎が…」

彼はそう言い、京介を呼び出す。
「…こいつに、本当の戦場ってやつを見せてやれ」



…京介と、この世界で言えば偽物の優斗が部屋から出て行くのを見送ってすぐ、俺は壁に拳を叩きつけた。拳に血がにじみ、壁に小さな穴があいた。

なぜ、あんな足手まといが、こっちの世界に来たのか疑問で仕方がない。

所詮は何も知らないただのお人好しが、俺に指図し、あわよくば戦争をやめさせる気でいる。


「戦争を…終わらせるだと?それなら、何のためにここまで来たのか分からないじゃないか

…なぁ、そうだよな、……。」

俺は部屋にただ一つ飾られている写真に向けてそう言い放つ。その写真の人は、心なしか悲しげな表情をしていた。



俺は戦闘機に揺られながら、混乱した頭を整理していた。
なぜ、自分はここに居て、一体何が起こっているのか。情報が少ない今、考えても仕方がないのは分かっている。しかし、何か考えていないと頭がおかしくなりそうだった。

「…、おい!」

声がしてそちらを向くと、京介が運転しながらしゃべりかけてきていた。

「申し訳ないけど、さっきの話、立ち聞きしちまった。」

「さっきの話…?」

「あぁ、優斗様と話してた、あの話だよ。

まさか、お前がこの世界の人間じゃないとは信じられないな」

俺はその言葉に反応し、あざ笑うように言った

「信じられなきゃ、信じなくて良いさ。というか、一番信じられないと思ってんのは俺だしな」


「…なぁ、優斗。」

京介は一瞬迷ったような素振りをしたが、さらにこう続けた。あの悲しげな表情で。

「なんで、優斗様は戦争をしてるか…分かるか?」

「しらねぇよ。でも、例えどんな理由があっても、誰かを傷つけることが許されるわけ無いじゃないか」

彼はこちらを振り向き、驚いたようなな顔をしたが、ははっと笑うと

「…そうだな。」


とだけ言って、口を閉ざした。

コメント(4)

>>[001]
なぜ優斗がこの年齢で、総司令官をしているのかは

重要になってくるかと思います!
>>[003]
楽しみにしていただけたら嬉しいですぴかぴか(新しい)

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