ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

抱っこ法の会コミュの抱っこ法日記(7)個人セッション

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2007年2月13日(火)

井村先生個人セッションより

 幼稚園卒園と小学校入学を控え、いろいろなことが心配になってきていました。それが伝わるのか息子も聞き分けがなく、落ち着かない様子です。特に息子のことで心配に思うのは、自分の気持ちを素直に表現できないこと。言えずに伝えられないだけなら、性格的なこともあるしもう少し成長を待ってみようかな、と思えるものの、気持ちを表現しないために自分の本意でないことが起こると、本来思っていた事をなかったことにして、自分の気持ちをごまかしてしまう傾向があるのが心配でした。近頃は、抱っこ自体がうまくできなくなっていた私のためにも、久しぶりに井村さんに手伝ってもらうことにしました。
 
 まず、相談をする前に、井村さんはハルくんに「ちょっと体操しようね。」と言って、足を持ち上げたり、曲げたり、ねじったりをゆっくり行う体操をしながら、やり取りしていきました。
 しばらくすると体操をしながら、私に「最近のハルくんの様子を教えて。」と言われました。幼稚園卒園を控え、落ち着きのない様子などを話しました。そして、「息子が気持ちを全然話してくれない、何を抱えているのかわからなくて。」と話すと、「当たり前じゃない、気持ちをそんな簡単に人に話せるわけないじゃない。ママだって、気持ちを素直に人に話すことができる?」と言われ、「そっか、そうだね、確かに、気持ちを伝えるって難しいよね。」と納得。親は子どもの気持ちを聞きたがり言葉ではっきり言って貰いたくなるけれど、自分だって親になんでも話したわけではなかったよね、と聞きたがりになっていた自分を反省し、息子には悪かったね、と伝えました。

でも、自分の本意でないことを本当の気持ちにすり替えてしまい、それによって何らかのストレスを溜め込んでしまうのは、どうかと思うけど・・・その辺りをいくつかのエピソードをまじえて話しました。ところどころで身体に力が入るので、井村さんがキーワードの言葉を繰り返したりして真意を探っていきました。そのうち、抱っこへと体勢を変えていきます。井村さんが身体のほう、私は足を抱え、ひとしきり素直に「わ〜ん」と涙を流しました。「じゃあ交代、ママの抱っこのほうがいいもんね〜」と体勢を交代すると、ピタッと泣き止んで、目をそらしています。あらら・・・井村さんの上手な誘導で、また泣き始め、私も慰めていきますが、不意に私の声かけを聞いていた井村さんが、
「あれ〜あなたの意外なところを見つけちゃった・・・」
「ええ、何ですか?」
「ハルくんのこと、ずいぶん赤ちゃん扱いしてるわね〜」
「・・・」
「ハルくん、もう赤ちゃんじゃないもんね、失礼しちゃうよね〜」

そうか、この子はもうすぐ小学生だもんね、この子なりに自分でできることも増えたし、頼もしくなってきたよね、私が赤ちゃん扱いしてるから困ってるの?
「赤ちゃんみたいに振舞うのは、ママのこと思ってるからじゃないの?」
「え?どういうこと?私がまだ子離れできないから、私のためにこの子は幼く振舞わざるを得ない?ママのために赤ちゃんでいるの?早くお兄ちゃんになって、しっかりしてって言ってるし、何でも1人でできるようにと教えてるつもりなのに!この子はママの気持ちを察して、手がかかる心配な赤ちゃんでいるってこと?」

大きくなりたい、お兄さんになりたい、自分でできるっていう成長の欲求が充分あるのに、ママの本心は幼いままでいて欲しい、いつまでもママから離れないで!って。だから、その狭間で苦しい気持ちになっているの!ああ、そうとは気づかなかった。この子自身が甘えん坊の我がままなのかと勘違いしていた。

ある時期にきたら、子どもに親離れをするように促すのではなく、親が子離れしないと子どもは自立したくても自立できないのかもしれません。そう考えると、いろいろなことがすっきりと見えてきます。私のなかで何かが音を立ててガラガラと崩れるような感じでした。気づかせてくれてありがとう。子を思うあまり、子の姿を監視するが如く見つめてしまうばかりに、肝心の自分の姿が見えていなかった!

「でも、みんなそういうものよ。」と言ってくださり、そうだよね、だって、この子が可愛くて、可愛くて、だから心配で、つい口を出してしまうんだよね。待つということ、見守るということは本当に難しい。頭では充分わかっているのに、なかなかできない、できなくて苦しくなる、苦しいからつい子どもをいじくりまわすことになる・・・今この時期に、気づけてよかった。

その後、今度はちょっとママの番ね、と言われて、私が井村さんと引っ張り合いの体験をしました。私は「いやだ〜こっちがいい〜」という風に引っ張る、井村さんは、「こっちだよ〜そっちじゃないよ〜」という風に引っ張る。何の気なしにはじめたのに、途中から苦しくなってきて、あれ?あれれ?どうしてこんなにムキになっちゃうんだろう?どうしよう、あ〜いやだよ〜と感じると、次には、もうやめたい、本当はそっちに行きたいの、行きたいのに・・・と思いながらもますます力が入って頑張って引っ張ってしまう、でも最後には、「わ〜ん」と井村さんに泣いて力いっぱい抱きついていました。しばらくすっきりするまで泣かせてもらい、抱きつかせてもらい、落ち着きました。
自分の番はとっくに終わり、落ち着いてそばで絵を描いていた息子は、半ばニヤニヤっと笑いながら私に寄り添い、一緒に背中をさすってくれていました。

その後・・・毎日のように息子の小さな成長を見つけては「大きくなったね〜」と泣いていました。涙と一緒にその成長を見守り続けた私自身を労うかのように、心の中の何かが溶けていくような日々でした。私自身の心の歯止めが少し取れたのでしょうね。心から子どもの成長を信じ、あるがままの息子をよく育っている、と思えるようになりました。もちろん親の思う通りには育っていないけれど、親の理想は言い出したらキリがないもの、よりよくと願ってはみても、この子はこの子、それでいい、と思えるようになりました。大きな心の体験でした。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

抱っこ法の会 更新情報

抱っこ法の会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング