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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年F1第15戦日本GP

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開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
10月2日(金) 10:00〜11:30 10:00〜11:30 フリー走行1
14:00〜15:30 14:00〜15:30 フリー走行2
10月3日(土) 11:00〜12:00 11:00〜12:00 フリー走行3
14:00〜 14:00〜 公式予選
10月4日(日) 14:00〜 14:00〜 決勝

コース名 鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース
全長 5.807km×53周=307.573km
予選レコード 1'29.599 F.マッサ(フェラーリ)2006年
ラップレコード 1'31.540 K.ライッコネン(マクラーレン・メルセデス)2005年
06年優勝 F.アロンソ(ルノー) 1:23'53.413(07年、08年は鈴鹿で未開催)
06年ポールポジション F.マッサ(フェラーリ) 1'29.599(07年、08年は鈴鹿で未開催)
06年ファステストラップ F.アロンソ(ルノー) 1'32.676(14lap)(07年、08年は鈴鹿で未開催)
所在地 三重県鈴鹿市稲生町7992
TEL (059) 378 1111
FAX (059) 378 9181
Web http://www.suzukacircuit.jp/
アクセス 近鉄名古屋駅から白子駅まで特急利用で約40分。白子駅からバスあり。または伊勢鉄道鈴鹿サーキット稲生駅下車、徒歩約30分。または近鉄鈴鹿線平田町駅下車、徒歩約50分。
通貨 円
言語 日本語
日本との時差 なし

※サーキットに関する情報は2009年シーズン前のもので今後変更される場合があります。

コース


1962年にホンダ創始者、故・本田宗一郎が完成させた日本モーターレーシングの原点。今春、大規模な改修工事を終え、2006年以来3年ぶりにF1が開催される。F1サーキットでは唯一の立体交差を持ち、前半右回り、後半左回りのテクニカルコースはスパ-フランコルシャンと並び“ドライバーズ・サーキット”として名高い。

コメント(27)

フリー走行1回目 天候:曇り/雨 気温:21℃ 路面温度:24℃ コースコンディション:ウエット 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 24 1'40.356 --
2 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 18 1'40.648 0.292
3 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 14 1'40.806 0.450
4 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 27 1'40.985 0.629
5 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 26 1'41.421 1.065
6 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 15 1'41.443 1.087
7 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 22 1'41.532 1.176
8 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 25 1'41.577 1.221
9 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 19 1'41.821 1.465
10 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 20 1'42.188 1.832
11 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 10 1'42.332 1.976
12 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 15 1'42.475 2.119
13 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 13 1'42.657 2.301
14 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 27 1'42.667 2.311
15 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 17 1'42.833 2.477
16 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 14 1'42.977 2.621
17 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 11 1'43.218 2.862
18 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 17 1'43.318 2.962
19 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 16 1'43.407 3.051
20 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 22 1'43.572 3.216

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1日本GP開幕! フリー走行1のトップはマクラーレン 中嶋も健闘 

2日、2009年第15戦の日本GPが、三重県の鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース(1周5.807km)で開幕した。午前10時よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのヘイッキ・コバライネンがトップタイムをマーク。ウィリアムズの中嶋一貴が2番手に続いた。

ドライバーラインアップに急遽変更があり、トヨタのティモ・グロックが体調不良のため初日の走行をキャンセル。サードドライバーの小林可夢偉が起用されている。

3年ぶりのF1開催となった鈴鹿は、中嶋、トヨタ、ブリヂストンにとっての母国グランプリ。

雨はやんでいるものの気温21℃、路面温度23℃のウェットコンディション。時間が経つにつれ水がはけ、終盤にはハーフウェットとなった。序盤はウェット(深溝)タイヤでの走行が続き、徐々にインターミディエイト(浅溝)タイヤによるタイム計測に変わっていく。中嶋がトップのまま残り時間がゼロになったが、H.コバライネンが最後のアタックで1’40.356のトップタイをマークしセッションが終了。中嶋は0.292秒差の2番手と好調な出だしを見せ、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが3番手につけている。

タイトル獲得の可能性があるブラウンGPはルーベンス・バリチェッロ9番手、ジェンソン・バトン18番手で、一方のレッドブルはマーク・ウェーバー11番手、セバスチャン・ベッテル17番手。

マクラーレンのもう1台、ルイス・ハミルトンは6番手、フェラーリはフェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラが4番手、キミ・ライッコネンは8番手となった。

トヨタはヤルノ・トゥルーリ13番手、小林は19番手でフリー走行1を終えている。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは4日、午後2時より、53周で争われる。
フリー走行2回目 天候:雨 気温:22℃ 路面温度:23℃ コースコンディション:ウエット 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 5 1'47.261 --
2 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 6 1'47.923 0.662
3 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 5 1'47.931 0.670
4 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 5 1'47.983 0.722
5 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 8 1'48.058 0.797
6 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 9 1'48.691 1.430
7 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 5 1'48.693 1.432
8 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 7 1'48.737 1.476
9 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 11 1'48.802 1.541
10 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 6 1'48.861 1.600
11 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 5 1'48.886 1.625
12 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 7 1'49.054 1.793
13 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 7 1'49.382 2.121
14 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 6 1'49.405 2.144
15 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 5 1'49.553 2.292
16 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 8 1'49.872 2.611
17 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 10 1'50.179 2.918
-- 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS
-- 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS
-- 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1日本GP開幕! 雨の中でフォース・インディアがトップ! 中嶋は5番手 

今季第15戦の日本GPが、三重県の鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース(1周5.807km)で2日に開幕した。午後2時よりフリー走行2(1時間半)が行なわれ、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルがタイムシートのトップに名を刻んでいる。

サーキットは気温22℃、路面温度23℃のウェットコンディション。セッションを通じて雨が降り続け、コースに出るマシンはほとんどないまま1時間が過ぎる。セッション終盤にマシンが続々とコースに入り、2006年全日本F3王者のA.スーティルが1’47.261のトップタイムをマークしフリー走行2を制した。2番手レッドブルのセバスチャン・ベッテルを挟み、ビタントニオ・リウッツィが3番手と、フォース・インディアがトップと3番手につけている。

なお、ブラウンGPの2台とマクラーレン・メルセデスのヘイッキ・コバライネンはタイム計測を行なっていない。マクラーレンのルイス・ハミルトンは4番手で、フェラーリはキミ・ライッコネン11番手、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラは15番手。

ウィリアムズの中嶋一貴は5番手、トヨタのヤルノ・トゥルーリ8番手、体調を崩したティモ・グロックに代わり初日に出走した小林可夢偉は12番手だった。

なお、日本GPの決勝レースは4日午後2時より、53周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=6番手/4番手
 このサーキットは素晴らしいね! 今までドライブした中で最高のコースだよ。とても特別なものを感じるし、ウエット・コンディションでも素晴らしい時間を過ごした。走行自体はあまりできなかった。午後は走ろうとは思わなかったよ。でも我慢できなかった。どうせコースに出るなら少しでも楽しみたいしね! レースはドライになると聞いたし、ドライで走ったらどれだけ速くなるのか楽しみだね。

 2.H・コバライネン=トップ/タイムなし
 午前中の路面コンディションの方が、午後よりもましだったので、僕らはフリー走行2回目を走らないことにした。明日と日曜はドライになると思うので、このようなトリッキーなコンディションでマシンにダメージを負うリスクを冒したくなかった。それにさらに走行したところで、有意義なものは何もないと感じていたんだ。午前の内容はそんなに悪くなかったよ。どんどん路面が乾いていったので、インターミディエイト・タイヤを使うこともでき、それがうまくいった。このコースは好きだし、とてもいいコーナーがいくつかあって、グリップレベルもとても高い。確かに日本の舗装はとてもいいよ。これは富士も同じだけれどね!

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=4番手/15番手
 今日はずっと雨続きだった。しかし日曜の決勝は雨ではないから、そのせいで状況はより複雑化したね。午前中のセッションの進行具合には満足している。ウエット路面でのマシンからはすぐに良い感触が得られて、周を重ねるごとに進歩し、同じペースでベストを刻むことができた。シンガポールGPより状況が改善しているよう期待しているけれど、難しいだろうね。

 4.K・ライコネン=8番手/11番手
 今日のコンディションはとても難しかった。明日、コンディションが変わってドライで走行できるよう願ってるよ。午前中は、路面が絶えず変化し続けていたため、他チームと比較して僕らがどの位置にいるのか把握するのが難しかった。今日はマシンのことに専念し、ハンドリングについて理解を深めようと努めた。状況はまあまあ良いと思う。僕らは、コンストラクターズ3位の座を守るため、できることは全てトライしなければならない。マクラーレンは強いし、シンガポールでも良い成績を挙げているため、ランク3位を守るのは難しいだろうけど、それでもまだ僕らは彼らの前にいるわけだから。サーキットは3年前と比べてどうかって? 06年と今年とでは、タイヤもマシンもかなり変わってしまったから、比較なんてできないよ。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=15番手/10番手
 また鈴鹿に来られて本当にうれしい。このコースを走るのはワクワクするね。残念ながら、今日は理想の天気とはならず、ドライでは全く走れなかったよ。午前中はマシン・バランスをチェックするためウエット・タイヤで数周走り、インターミディエイトでも走ってみた。でも、午後のフリー走行ではコンディションが悪化して、コース上に水がたまってしまった。明日はドライになりそうなので、今この状況で予選セッティングをするのはギャンブルでしかない。

 6.N・ハイドフェルト=16番手/17番手
 今日みたいなコースコンディションじゃ何も得るものはないよ。悪天候であまりよく見えなかっただろうから、スタンドにいた日本のファンのみんなに申し訳なく思う

 W・ランプ=エンジニアリング責任者
 普段とは違う初日になった。雨が1日中降っていたため最低限のことしかできなかった。おかげで、今日やれたのはウエット用セッティングの確認だけ。それ以上は無理だった。土曜、日曜は晴れてくれると良いのだが……。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=7番手/7番手
 今日は雨が激しくてあまり周回をこなせなかった。決勝はドライになるだろうから、あえて走行を減らしたんだ。マシンには満足しているし、何の問題もない。明日から本腰を入れて作業を始める予定だから、状況はもう一度振り出しに戻るだろうね。

 8.R・グロジャン=20番手/14番手
 雨のせいで、フリー走行のセッションを生かせず残念。2回目のセッションでは数周しかできなかったけれど、今回が鈴鹿での初走行だったから、周回を重ねてサーキットを学習することにベストを尽くしたよ。明日、天気が回復するのを待って作業を続けるつもりだ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=13番手/8番手
 コメントすることはあまりない。今日は天候のせいで走行がかなり制限され、日本のファンにとっては残念なものになった。明日は天気が回復すると思うので、いい走りを見せられるだろう。ウエットでのマシンのフィーリングは悪くなかったけれど、コンディションのせいであまり多くは語れない。

 10.小林可夢偉=19番手/12番手
 僕がドライブすると聞いたのは今朝の午前8時半で、ちょうどサーキットへ向かっているところでした。ティモ(グロック)が風邪を引いたことは知っていたんですが、こうなるとは予想していなかったので、少し驚きました。僕にとっては本当にいい機会になりましたが、コンディションが最悪だったので、結局はあまり周回できませんでしたね。最初のセッションは徐々に進歩して、とてもいい走りができました。僕もチームもなるべく多く周回をこなしたかったので、大事なのはミスをしないことでした。ウエット・コンディションのため、100%プッシュできませんでしたが、このコースで走った経験がほとんどなく、しかも6年ぶりであることを考えれば、ラップタイムはとても良かったと思います。マシンは、2月にドライブした時よりもずっとフィーリングが良くなっています。ウエットでの判断は難しいですが、その間の開発の進み具合に感銘を受けました。

 ディーター・ガス=レース&テスト・チーフエンジニア
 コンディションが非常に悪く、今日は多くの走行ができない1日だった。残りの週末の天気予報は、良くなるようなので、それほどたくさんの走行をするつもりはなかった。フリー走行1回目と2回目の間は、状況は悪くなるばかりで、午後のセッションの最後に1周するのが精一杯で、あまり有効に活用できなかった。可夢偉は、悪天候と今年の初めからテストをしていないことを考慮すれば、非常に頑張った。彼の貢献を非常に嬉しく思う。ティモ(グロック)は明日、戻るはず。ドライ・コンディションへの準備は特に何もできなかったので、天気予報が変わらない限り、今日のフリー走行の機会を逃してもティモにとっては、たいした問題ではない。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 待ちに待った鈴鹿での日本GPが始まった。あいにくの雨になった上、ティモ(グロック)の体調がすぐれず、本日のフリー走行をできなかったことが残念だ。その結果、代わりに可夢偉がトヨタF1カーで鈴鹿を走るという、日本のファンの皆さんへのちょっとしたサプライズとなったが、明日はティモが回復して走行できそうだ。クルマについては、雨の中での限られた走行ではあったが、ヤルノ(トゥルーリ)も可夢偉も、クルマのバランスは良いと言っているので、明日の予選では、ヤルノとティモの2人で、上位グリッドを確保できると思う。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=14番手/9番手
 ウエット路面でのマシンの感触がつかめて良かったよ。それほど強くプッシュしなかったけれど、少なくとも浅溝と深溝の両方のウエット・タイヤでマシンの挙動を確かめることができた。今のところとても順調なので、土日を楽しみにしている。明日の午前のセッションは晴れるといいね。そうなったらもっと改善できるはずだ。鈴鹿の第一印象だけど、本当にすばらしいね。雨の時でも高速コーナーでグリップが高く感じられるんだ。ドライだったらきっと驚くほどグリップが良いと思う。現状のダウンフォース・レベルとスリック・タイヤの装着を考えると、ドライ路面でのラップタイムは06年よりも速くなるんじゃないかな。

 12.S・ブエミ=5番手/6番手
 かなりの雨だったけれど、鈴鹿での初走行はすごく良かった。このサーキットはファンタスティックだね。それはともかく、雨での走行はためになった。午前中のセッションでは、全車が出走した際、あのような状況下で僕らのマシンはかなり速いのだとわかった。ここではいくつか新しいパーツを投入した。今のところは大丈夫みたいだけど、信頼性に問題がないかはっきりさせなくてはならない。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=11番手/13番手
 今日はコンディションに尽きると思う。僕らはレースウイーク中に使用できるウエット・タイヤの本数が決められており、タイヤを温存するためにウエットでの走行がほとんどできなかった。それでもその限られた中で、できるだけウエット・タイヤで走行しなければならないんだ。フリー走行2回目の開始直後は路面が非常に濡れていたので、あまり学習できないだろうと思っていた。でも、セッション終盤に数周でき、僕らのポジションがどこになりそうかヒントを得たよ。

 15.S・フェテル=17番手/2番手
 フリー走行1回目は、エクストリームウエットを使うほど濡れてなかったし、セッション終盤にはインターミディエイトでも厳しくなった。でもドライ・タイヤを使うには濡れすぎていたんだ。今日はどのチームにとっても、ウエット・タイヤを使うには中途半端なコンディションだったことが問題になったと思う。今日使ったタイヤが何であれ、今週末に割り当てられた(限られた本数の)タイヤを使わなければならない。だから多くのマシンが走らなかった理由はそこにある。フリー走行2回目は、セッション開始からコース上に水が多く、誰もがばかばかしいリスクを冒したいと思わなかった。セッション終盤に雨が弱まったので、マシンがうまく機能しているかチェックするためにコースへ出た。このサーキットはウエットでも走るのが楽しいね。明日はもっと安定したコンディションになってほしいけれど、どんな天候になっても、僕らのパッケージは戦闘力が高いと思うので、楽しみだ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=10番手/16番手
 今日は、インターミディエイトとウエット・タイヤの使用可能レンジと、磨耗の度合いを確認することが重要だった。明らかなのは、路面が乾いてくるとウエット・タイヤが激しく痛むということだ。これから2台のマシンから得たデータで、何が起きているか分析するよ。

 17.中嶋一貴=2番手/5番手
 天候に関してはあまりいい1日ではありませんでしたが、リザルトに関しては問題なかったです。あまり周回をこなせなかったのですが、残りの週末がウエット・コンディションになった場合に備え、いいベースができました。見通しは明るいので、できれば明日の予選がドライになっても同じポジションにつけたいですね!

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 天候のせいで、マシンの走行に関してはかなり淡々とした1日となった。我々はフルウエットとインターミディエイト・タイヤ、そしてウエット用セットアップを確認した。これから予選の準備を行ない、エンジンを新しくしてレース用のギア・ボックスにする。我々はドライでの走行を全く行なっていないため、今夜はギア・レシオに専念しなければならない。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=3番手/トップ
 2006年に全日本F3にいたから、鈴鹿はかなり走り込んでいるし、このコースは本当に好きなんだ。たくさんの高速コーナーがあってコースの流れも良く、素晴らしいサーキットだ。残念ながら今日はそんなに走行できなかったね。午後のセッションは本当にラクだったよ。たった10分間だけだったし、最初の計測ラップでトップ・タイムだったんだからね! 午前中は14周だけ走ったけれど、今のところ全て順調だ。ここで速さを取り戻せる自信があったし、実際にその兆しがあるから、全体的にシンガポールGPよりも良さそうだ。でも、まだ天気やドライ路面でのセットアップがどうなるかは誰にも分からない。確かなのは、面白い週末になりそうだってことだよ。

 21.V・リウッツィ=12番手/3番手
 今日はかなりポジティブな1日だった。天気は味方してくれなかったけれどね。難しい状況だったが、明日になればまた変わるだろう。雨天でも、全体的にマシンはとても良く機能していた。浅溝タイヤでバランスはとれていたし、セッション残り5分で深溝も試したけれど、こちらも問題なかった。全て効果が出ているし、うまく機能している。明日、天気が変わればコンディションも変わるだろうし、僕らは楽観的に見ているよ。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=18番手/タイムなし
 今日は鈴鹿のファンに申し訳なく思う。残念ながら、こんなにコース上に水がたまっている状況じゃ有意義なデータが採れないんだ。午前のセッションは、ウエットとインターミディエイト・タイヤでのマシン・バランスに関する作業をし、レースウイークを通じてこのようなウエット・コンディションが続く場合に備えた。重要なのは何周か走行できたこと。鈴鹿に帰ってきたと実感したよ。ここは最高のドライバーズ・サーキットだから、明日はできればドライで走行したい。

 23.R・バリチェロ=9番手/タイムなし
 予想通り今日の鈴鹿は雨が降って、いつもとは違う静かな初日のセッションになった。午前はそれほど悪くなかったけれど、午後になると雨が激しくなり、サーキットに小さな川がいくつもできて、コースに出ても得るものが何もなかった。走行時間が削られたので、明日は早くベストなセットアップを見つけることがカギになる。そのため、チャレンジングでより興味深い1日になるだろう。明日がドライでもウエットでも、今日のデータを分析する必要があるし、明日の午前は予選の準備に専念しないとね。

 ロス・ブラウン=代表
 今日はウエット路面のためプログラムを削ることになり、フリー走行の予定は天候に左右されてしまった。午前中はウエット・タイヤでインストレーションラップを行ない、その後、路面が乾き始めると、ジェンソン(バトン)とルーベンス(バリチェロ)はインターミディエイト・タイヤへスイッチした。セッションの合間に激しい雨が降り、路面コンディションはさらに悪化した。予選と決勝はドライ・コンディションの予報であり、ウエット・タイヤの本数も限られているため、午後のセッションでこれ以上走行しても得るものはないと感じた。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日は、最新スペックのインターミディエイト(浅溝)タイヤが非常に良く機能していることを確認できました。タイヤは、乾き始めの路面で使用されたときも、20周近く持ちこたえていました。セッション2回目はほとんどの時間で雨が降り続いたため、1時間は走行がありませんでした。今日、チームはドライ・タイヤでのデータを得られませんでしたから、週末は非常に面白くなると思います。午前中の走行で、ウエットとインターミディエイト・タイヤが使用されましたが、そのデータは天気が回復してドライ・タイヤを履く際には転用できません。明日が雨になれば、ウエット路面の予選でグリッドが決まりますので、とても興味深い1日になるでしょう。晴れの場合もまた、面白くなりそうです。チームは限られた時間でハード・タイヤとソフト・タイヤについて学ばなくてはなりません。これは予選だけでなく、日曜の決勝にも影響しますので、チームにとっては大きなチャレンジになるでしょう。
フリー走行3回目 気温:25℃ 路面温度:25℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 24 1'31.709 --
2 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 26 1'31.771 0.062
3 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 28 1'32.343 0.634
4 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 19 1'32.414 0.705
5 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 26 1'32.445 0.736
6 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 25 1'32.467 0.758
7 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 24 1'32.488 0.779
8 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 22 1'32.546 0.837
9 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 25 1'32.668 0.959
10 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 20 1'32.689 0.980
11 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 25 1'32.717 1.008
12 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 21 1'32.736 1.027
13 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 21 1'32.742 1.033
14 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 26 1'32.749 1.040
15 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 23 1'32.752 1.043
16 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 19 1'32.789 1.080
17 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 20 1'32.848 1.139
18 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 26 1'32.878 1.169
19 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 15 1'32.930 1.221
20 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 18 1'33.167 1.458

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1日本GP、フリー走行3でトヨタがトップタイム!

F1第15戦日本GP、2日目に入り天候が回復。チームの母国グランプリに臨むトヨタのJ.トゥルーリがフリー走行3でトップタイムをマークしている(C)Toyota Motorsport GmbH.(ISM)

2009年第15戦の日本GPは、3日、三重県の鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース(1周5.807km)でグランプリ2日目を迎えた。午前11時から公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、チームの母国グランプリに臨むトヨタのヤルノ・トゥルーリがトップタイムを叩き出している。

初日は雨に見舞われたものの、2日目に入り天候が回復。秋晴れのサーキットは気温25℃、路面温度27℃のドライコンディション。なお、前日の走行を体調不良でキャンセルしていたトヨタのティモ・グロックは無事出走にこぎつけた。

トーロ・ロッソのセバスチャン・ブエミがセッション終盤までトップに立っていたが、J.トゥルーリが最後に1’31.709をマークしセッションを制している。S.ブエミが0.062秒差の2番手、3番手はウィリアムズのニコ・ロズベルグだった。上位2台のみが1分31秒台で、3番手N.ロズベルグから19番手レッドブルのマーク・ウェーバーまでが1分32秒台にひしめいている。

鈴鹿でダブルタイトル獲得の可能性があるブラウンGPはルーベンス・バリチェッロ7番手、ジェンソン・バトン9番手の一方、レッドブルはセバスチャン・ベッテル4番手、M.ウェーバーはセッション中にクラッシュを喫したため19番手と後方に沈んだ。フェラーリはキミ・ライッコネンが5番手で、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラは18番手。マクラーレン・メルセデスはヘイッキ・コバライネン8番手、ルイス・ハミルトン16番手だった。

トヨタのT.グロックは14番手、ウィリアムズの中嶋一貴は15番手でセッションを終えている。

この後2時間のインターバルを挟み、午後2時より公式予選が行なわれる。翌日、4日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 気温:26℃ 路面温度:40℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段) First Second Third 計

1 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'30.883
5 1'30.341
5 1'32.160
4 14
2 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'31.063
9 1'30.737
6 1'32.220
5 20
3 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'30.917
10 1'30.627
5 1'32.395
6 21
4 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'31.386
8 1'31.222
6 1'32.466
6 20
5 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'31.272
7 1'31.055
6 1'32.660
5 18
6 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'31.501
9 1'31.260
5 1'32.945
5 19
7 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'31.041
7 1'30.880
7 1'32.962
4 18
8 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'31.228
10 1'31.052
6 1'32.980
7 23
9 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'31.499
12 1'31.223
7 DNF
2 21
10 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'31.196
6 1'31.103
6 12
11 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'31.286
8 1'31.482
9 17
12 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'31.401
8 1'31.638
6 14
13 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'31.417
7 1'32.341
8 15
14 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 1'31.550
10 DNF
3 13
15 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 1'31.571
12 DNF
2 14
16 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 1'31.704
11 11
17 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'31.718
8 8
18 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 1'32.073
8 8
19 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 1'32.087
9 9
20 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS

PP Time:Sebastian VETTEL(RBR・RENAULT) 1'32.160(226.835km/h)
Fastest Lap Overall:Sebastian VETTEL(RBR・RENAULT) 1'30.341(231.403km/h)

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 予選順位 予選後重量(kg) 予想燃料量(kg)

15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1 658.5 53.5
9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 2 655.5 50.5
1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 3 656.0 51.0
20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 4 650.0 45.0
23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 5 660.5 55.5
6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 6 660.0 55.0
22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 7 658.5 53.5
4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 8 661.0 56.0
2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 9 675.0 70.0
12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 10 665.4* 60.4
16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 11 684.5* 79.5
7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 12 689.5* 84.5
5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 13 686.0* 81.0
10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 14
11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 15 682.5* 77.5
3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 16 661.5* 56.5
17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 17 695.7* 90.7
8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 18 691.8* 86.8
21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 19 682.5* 77.5
14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 20

*はチーム申告
F1日本GP公式予選、赤旗続出の予選でレッドブルがポール、トヨタが最前列獲得!

F1第15戦日本GP予選、クラッシュが相次ぎ3度に渡って赤旗中断となる慌ただしい予選で、タイトル争いに最後の望みをつなぐレッドブルのS.ベッテル(左)がポールを獲得している(C)RED BULL RACING(ISM)

2009年F1第15戦の日本GPは、3日に三重県の鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース(1周5.807km)で2日目を迎えた。午後2時より決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれ、赤旗が3回出る波乱の中、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが第8戦イギリスGP以来となる自身通算5度目のポールポジションを獲得。トヨタのヤルノ・トゥルーリが2番手でフロントローを確保している。

快晴に恵まれたサーキットは気温26℃、路面温度40℃。午前中のフリー走行3でクラッシュしたレッドブルのマーク・ウェーバーはマシンの損傷が激しく、予選を欠場。決勝レースはピットレーンスタートとなる。

S.ベッテルはQ1からトップで通過していく。Q2はトーロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリ、トヨタのティモ・グロックがクラッシュし、2度に渡って赤旗中断となる荒れ模様の展開。タイム計測を行なったマシンがわずか9台しかいない時点で残り時間がゼロになり、さらにトーロ・ロッソのセバスチャン・ブエミがコースアウトしてフロントウィングを落とし、黄旗が提示されたため、アタックに臨むタイミングで結果が左右されるセッションとなった。ここでもS.ベッテルがトップタイムをマークする。

Q3ではマクラーレン・メルセデスのヘイッキ・コバライネンがクラッシュし、3度目の赤旗中断となるなんとも慌ただしい予選。残り時間6分49秒からポールが争われ、S.ベッテルが1’32.160を叩き出し予選全セッションを制して、今季4度目のポール獲得。レッドブルにとっては、今季5度目のポール。J.トゥルーリは2番手につけベルギーGP以来今季4度目のフロントロー。マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが3番手だった。

ダブルタイトルを争うブラウンGPはルーベンス・バリチェッロ5番手、ジェンソン・バトン7番手で、フェラーリはキミ・ライッコネン8番手、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラは16番手。マクラーレンのH.コバライネンは最終的に9番手となっている。

Q2でクラッシュしたT.グロックは14番手。なお、T.グロックは左脚に軽傷を負い、病院に運ばれたが、大事には至っていない。決勝レースの出場は未定。母国グランプリに臨むウィリアムズの中嶋一貴は無念のQ1落ちとなり、17番手で予選を終えた。

注目の決勝レースは、4日午後2時より53周で争われる。
F1日本GP予選、J.バトンら5人のドライバーにグリッド降格処分 

3日のF1日本GPの公式予選終了後、レース審査委員会は黄旗提示区間で減速しなかったブラウンGPのジェンソン・バトンらドライバー5名に対し、5グリッド降格のペナルティを下した。『ロイター』通信が伝えている。

予選Q2では赤旗中断が相次ぎ、タイム計測を行なったマシンがわずか9台しかいない時点で残り時間がゼロになり、さらにトーロ・ロッソのセバスチャン・ブエミがコースアウトしてフロントウィングを落としたため、黄旗が提示された。このタイミングでアタックし、自己ベストを記録したブラウンGPのJ.バトン、ルーベンス・バリチェッロ、ルノーのフェルナンド・アロンソ、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルの4名が処分の対象となった。また、クラッシュによって他車のアタックを妨害し、ダメージを負ったマシンで走行を続けたことから、S.ブエミも5グリッド降格と懲戒処分を受けている。

また、フリー走行3でクラッシュしたレッドブルのマーク・ウェーバー、予選Q2でクラッシュしたトヨタのティモ・グロックはシャーシ変更を行なったことからピットレーンスタートを科される。

この結果、A.スーティルが9番グリッド、R.バリチェッロが10番グリッド、J.バトンが12番グリッド、S.ブエミが14番グリッド、F.アロンソが17番グリッドにつくことになる。

J.バトンはチームメイトのR.バリチェッロより決勝レースで5ポイント多く獲得すればドライバーズタイトル獲得が決まるが、中団グリッドスタートとなったことで高ポイント獲得は難しくなりそうだ。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=3番手
 今日の午後は僕らにこれほど戦闘力があるとは思っていなかった。午前中はマシンが乗りにくくて、予選までの間に大幅な変更を加えなければならなかった。特にセクター1ではマシンの力を最大限に発揮できなかったんだ。ドライのセットアップを煮詰める時間があまりなかったので、変更した部分がうまくハマることを願いながら予選に臨んだよ。――するとそれがうまくいった。前にも言ったけれど、僕はこのサーキットが本当に大好きだ。すっごく楽しいし、歴史があって個性がある。過去の偉大なドライバーたちが競い合った場所を走れて光栄に思うし、圧倒されるよ。明日ここで勝ちたいし、そのためにできることは全てやるつもりだ。レットブルに勝つのはすごく大変だろうけれど、1コーナーまでの距離が長いから、これまで以上にKERSが有効に働くだろう。セバスチャン(フェテル)のほうが僕より気苦労も多いしね。彼はチャンピオンシップのことを考えているだろうが、僕はただここで素晴らしい時間を過ごして、チームのコンストラクターズ・ランク争いに貢献するためにポイントを稼げばいいだけだからね。

 2.H・コバライネン=9番手
 8コーナーへの進入が少し早すぎて、縁石に乗り上げてしまった。そしてマシンが制御不能になってコースに戻れなかった。それで終わりさ。今日、3回もアクシデントが起きたのは、ドライでの走行時間がすごく限られ、みんなが限界ギリギリまでプッシュしていた証しだ。マシンの感触は良いし、バランスも問題ないから、明日はうまくいくはずだよ。僕のマシンが受けたダメージが、徹夜での修復が必要なほど深刻なものでなければいいけれど。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=16番手
 Q2に進めずすごく残念だ。ドライ用にマシンをセッティングする時間が今朝のフリー走行しかなかった。でもF60に慣れてきて、パフォーマンス・レベルを上げられたと思う。(Q1)最後のアタックでミスしたことで、Q2進出に必要なタイムに届かなかったんじゃないかな。明日は入賞することが目標だ。8列目からのスタートで入賞するのはとても難しいと思うけれど、戦略が良ければきっと達成できるよ。

 4.K・ライコネン=8番手
 今日はこれ以上の結果が期待できなかったと思う。自分達のマシンのポテンシャルは分かっているから、今はそれに応じてやるしかない。鈴鹿はシンガポールより状況が明らかに良いけれど、ダウンフォース不足には引き続き苦しめられている。特にセクター1で不足しているように感じるね。全体的に見れば、マシンの動きは良いし、今日みたいにちょっとしたミスが命取りになるような、こういう難易度の高いコースを走るのは楽しいよ。Q3用にソフト側(今回はソフト)のニュータイヤが残っていなかったのは残念だけれど、早い段階でノックアウトされるのを避けるためにはソフトを使い切るしかなかったんだ。だから、全体的にみればいい予選って感じだね。明日は良いレースにしたい。トップを争うのは難しいだろうけど、戦略がいいからそれを頼りに頑張るよ。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=13番手
 予選の結果にとてもがっかりしている。Q2では、自分のクリアラップ中に限って赤旗や黄旗が振られてしまい、もうボロボロさ。15分間で1つもいいタイムを出せなかった。13番手スタートというのは理想からほど遠いスタート位置だね。鈴鹿は素晴らしいサーキットだけれども、オーバーテークは簡単じゃないし。ティモ(グロック)は平気だと思うよ。大丈夫だと願いたいね。

 6.N・ハイドフェルト=6番手
 今日の結果に満足しているよ。Q3最後のアタックで本当にいいタイムが出せた。午前中のフリー走行でかなりセットアップに手こずったから、予選はあまりいい状態じゃなかったけれど、何とかなってよかった。Q2で黄旗が振られた時は、アクセルペダルから足を離し、減速していることを示すために腕を上げたけれど、ほんの一瞬だったんで、Q3へはギリギリ進めたよ。本当にこの予選は不思議だったね。こんなにアクシデントが多発したのは初めてだけれども、ティモ(グロック)は無事だと思う。

 M・タイセン=BMWモータースポーツ・ディレクター
 こんなに天候に恵まれながら、5回もアクシデントに見舞われるなんて、今だかつて経験したことがない。それよりもティモ・グロックが無事であることを願っている。赤旗でセッションが何度も中断され、それが我々にも影響した。Q2では、ロベルト(クビツァ)もニック(ハイドフェルト)も、アタックラップを中断せざるを得なかった。何とかニックはQ3へ進めたが、ロベルトはQ2を突破できなかった。ニックはQ3で最後にセッションが中断した後、なんとか6番手につけることができた。明日のレースに向け、いいスタート位置を確保できた。

 W・ランプ=エンジニアリング責任者
 アクシデントによって3回も赤旗中断があったため、90分という長い予選になった。一連の騒動でも、我々のクルーはミスを犯すことがなかった。ニック(ハイドフェルト)が6番グリッドを確保し、明日のレースは好位置からのスタートになる。これには満足しており、レースに向けても準備万端だ。ロベルト(クビツァ)は運悪くQ2最後のアタック中に黄旗が出され、スローダウンせざるを得ず、タイムをロスした。我々一同、ティモ(グロック)が無事であることを祈っている。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=12番手
 すごくおかしな予選だった。ドライバー全員がハードにプッシュしていたとはいえ、コースコンディションが良かったのにアクシデントが多発した。なかでもティモ(グロック)の事故が一番深刻だったけれど、彼が無事でよかったよ。Q2のセッション終盤に黄旗が出たため、Q3進出を逃したことは残念だ。黄旗が出ていたセクター2で自己ベストタイムを更新していたという理由で、レース審査委員会に呼び出されたよ。だから、「14コーナーの出口は、ブエミがスピンしてグラベルに突っ込み、それでほこりが舞っていて視界がほとんどなかった…その後、コースの真ん中にウイングが落ちてるのが見えたので避けたら、そこで黄旗が見えたのですぐに減速し、気をつけてピットへ戻った」と説明した。明日のレースでは追い上げてポイントが獲れることを祈っている。

 8.R・グロジャン=18番手
 昨日の雨のため、フリー走行での1時間しか、予選前にドライコンディションで走れなかった。結果として、初めて走るコースなのに走り込むことができなかった。それが残念だったよ。明日、チャンスを最大限に生かして良いレースをするために、どんな戦略がとれるか考えるつもりだ。
トヨタ
 9.J・トゥルーリ=2番手
 今日は、ティモ(グロック)とフロントローを独占できたはずだから、彼に同情する。チームからすぐに彼の状況を聞き、安心した。ただ僕と一緒にトップ6に入れなかったのは残念だった。赤旗が何度も出されるという、いつもとは違う予選だったけれど、日本のファンの前で結果を出すことができたのは、すごく嬉しいよ。チーム全員が一生懸命頑張り、今週末に合わせて改良パッケージを投入して、予選でフロントローを獲るチャンスが生まれた。トップグループで戦えるクルマを与えてくれた彼らに感謝したい。上位の結果を狙うチャンスがあると思っていたので、予選では集中力を切らさないことを最優先にした。このマシンでこれ以上のラップタイムを引き出すことはできないと思うので、大変満足している。目標は明確に、トヨタのホームグランプリで表彰台を獲得すること。明日の決勝を楽しみにしている。オープニングラップをうまく乗り切り、素晴らしい結果を出せるように全力を尽くす。

 P・バセロン=シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
 全体的にみれば、ヤルノ(トゥルーリ)にとってとても良い1日となり、空力に大きく左右されるコースで、我々のパッケージの素晴らしさを証明した。午前のフリー走行から、ヤルノは調子が良く、力強い予選だった。もちろん、コンマ1秒にも満たないきん差でPPを逃したのは残念だったが、戦略には自信があり、明日は戦闘力を発揮できるはず。ティモ(グロック)は状況が異なる。もちろん、彼が期待したようなグリッドを確保できなかったことにフラストレーションを感じるが、大事に至らなかったのは何よりであり、それが最も大切である。衝撃は大きかったが、技術的な異常はデータ上に表れていない。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 鈴鹿でヤルノ(トゥルーリ)がフロントローを獲得したことは嬉しいが、ティモ(グロック)がクラッシュで予選Q3に残れなかったのは残念だ。午前のフリー走行では2人ともマシンバランスに手応えを感じてくれており、2人そろって上位グリッドを確保することも難しくないと感じていた。その期待通り、ヤルノはたびたびセッション中断にも動じることなく、スムーズに予選を戦ってくれた。いよいよ明日は日本GPのレースを迎えるが、ここまできたら、念願の優勝を実現するために、チーム一丸となって戦う。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=15番手
 アクシデントの前、僕はハード・タイヤで懸命にプッシュしていた。コントロールを失って(タイヤ)ウオールに突っ込んだ。かなり激しい衝撃を受けたよ。マシンはひどいダメージを受けたようだけれど、僕は大丈夫。高速(コーナー)の9コーナーには自信があったので、飛ばしていた。ハードタイヤで少しスピードを出し過ぎて、いったん芝生に乗り上げてグリップがなくなってしまったんだ。その時に出ていたスピードでは、あそこの縁石はあまりに高すぎた。マシンを修理して、予選ポジションのままスタートできたらいいんだけれど……。今日の午前中しかドライ・コンディションで走れなかったので、大変な予選になるとは思っていた。しかも僕はここを走るのは初めてだからね。もちろん、クラッシュはまずかったけれど、全体的に見て、僕らは前進していると感じるので、できる限りいいリズムをつかんで素晴らしいレースができることを期待している。チームのみんなにこれからたくさん仕事をさせることになって申し訳ない!

 12.S・ブエミ=10番手
 Q3には進出したが、マシンをクラッシュさせてQ3で走ることができなかったので、満足していない。Q3進出は今季2回目だったし、今日はマシンも素晴らしかったから、たまらなく残念だよ。(Q2で)まず心配ないタイムを出していたので、たぶん最後のアタックはやる必要がなかったんだ。Q1では、一度クラッシュした後、何とかピットに戻って修復することができた。だから2回目のアクシデント後も、コックピットからだとダメージの度合いが分からないから、もう一度ピットに戻らなければならないと思った。(マシンをぶつけた)あそこは縁石が本当に高くて、スピードを出したまま接触したら縁石を飛び越えてしまう。レースではマシン性能をうまく引き出したい。チームがこれからやらなきゃならない仕事に報いるためにもね。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=出走せず
 レースウイークに向けてやってきた準備を考えると、ちゃんとしたグリッド位置からレースするチャンスがないというのは、僕ら全員にとってかなり厳しい。ガレージのクルーにとっては特にね。なんとか大きなクラッシュにはならなかったけれど、シャシーのダメージがあまりに大きく、交換せざるを得なかった。最近はスペアカーがないので、こんな結果になってしまい残念だ。最後の走行に向けていくつかマシンに変更を加えたが、8コーナーを抜けるときにマシンの底を打ってしまい、コントロールを失ったんだ。

 15.S・フェテル=PP
 今日は気が散ることなくベストを尽くした。アクシデントの多い、妙なセッションだったけれどね。一番重要なのはドライバーが全員無事ということだ。予選では純粋に1周の速さを追求するため、限界ギリギリを模索するのが普通だけれど、コースオフする人が続出した9コーナーは難しいよ。もし膨らみすぎて縁石に乗ってしまったら、スピードが落とせないので、基本的に“お客さん”になるしかない。ランオフエリアがほとんどないし、ウオールが近いのでぶつかってしまう。他のマシンにとっては、その赤旗のタイミングが、タイヤをウオームアップしている段階で出されるラッキーな場合もあれば、アタックに入っていたところで出される場合もある。今日のマシンは素晴らしかったので、Q1とQ2、Q3でそれぞれ最速だった。一番難しかったのはおそらくQ3だろうね。レース用の燃料レベルで1周しかアタックできなかったんだから。S字を抜けるのは難しかったし、タイヤも2周目は最後までもたないんだ。シンガポールGPから完全復活を遂げ、今はポールポジションにマシンを並べたので、とても満足しているよ。今日はいい1日になったから、明日が楽しみだ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=11番手
 アクシデントが多発する劇的な予選セッションになり、たくさんのドライバーがコースオフしたことで、鈴鹿が本当に厳しいサーキットであることが証明された。今日は自分のパフォーマンスにあまり満足していないし、マシンのフィーリングもそれほど満足できるものじゃなかった。Q1は問題なかったけれど、それ以降はグリップが下がってしまったんだ。もちろんもっといいグリッドにつきたかったけれど、11番手だから、少なくとも明日のレース戦略を選ぶ自由がある。

 17、中嶋一貴=17番手
 ドライ・コンディションになった今日は全くグリップせず、マシンの力を生かしきれませんでした。本当に残念です。ウエットだった昨日はとても良かったのですが、ドライではうまくいきませんでした。こんなに多くのファンの前で母国グランプリを迎えられたのはとても素敵なこと。明日は彼らのためにもっといい結果を残せることを祈っています。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 赤旗がひん発する、いつもとは違うセッションになった。カズキはきん差でQ2進出を逃したが、ニコ(ロズベルグ)は2回のアタックとも赤旗中断で邪魔され、タイムが出せずにQ3進出を果たせなかった。残った時間で、我々は通常より早めにプライム(今回はハード)タイヤでのアタックを行なうことにしたが、突破はできなかったよ。2人のドライバーはともにこれから燃料戦略を選べる。この状況で最高のポジションを得られるよう全力を尽くすつもりだ。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=4番手
 自信のあるコースに戻ってくるのは、いつも気分がいいものだ。僕らのマシンは過去にもこのタイプのサーキットでいいパフォーマンスを発揮しているし、今のところいい週末を過ごしているが、トップ5でレースできるなんて思ってもみなかったから、明日のレースを4番グリッドから戦えるなんて本当に素晴らしいよ。赤旗が多くて何度もアタックを中断せざるを得ず、そのたびにまたコースへ出て集中しなければならないという、長いセッションになった。でも最後の数ラップではマシンのフィーリングが素晴らしく、結果的には問題なかった。3番手とも、たった100分の数秒ときん差だったしね。ただ、ルイス(ハミルトン)がセッションの最後の最後にやってくれたよ! シンガポールの週末は本当にハードだったから、復活できたのは、チームにとってファンタスティックなことだ。明日は長くてタフなレースになるだろうけれど、自分のやるべき仕事に集中する。ベストを尽くすよ。

 21.V・リウッツィ=19番手
 午前中のフリー走行では、ギア・ボックスにいくつか問題を抱えてしまい、ソフト・タイヤでの走行を含めて必要項目を全てテストすることができず、かなり遅れをとった。クルーが素晴らしい仕事をしてくれて、予選までにギア・ボックスを交換し、またコースへ送り出してくれたんだけれど、予選ではアンダーステアがひどくて、結局100%の力を出せなかった。しかも、今日はベストを尽くせなかったし、全てがまったくかみ合っていなかった。明日はもっとうまくいくことを期待しているよ。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=7番手
 昨日のフリー走行はほとんど走れなかった上、予選は何度もセッションが中断されたので、簡単じゃなかった。予選で3度も赤旗中断があるのはまれだけれど、アクシデントに巻き込まれたみんなが無事であることを祈っているよ。必要なデータは全てそろっていたので、それほどストレスを感じずに、冷静なまま次の走行に集中できた。Q2まではマシンの調子が良かったので、燃料が少ない方がフィーリングは間違いなく良かった。Q3で燃料を多く積むと、セクター1でリアのグリップに苦しむようになり、セクター2以降がうまくいっても、そこでタイムロスした。これは予想されたことなので、状況を最大限に生かす必要があったと思う。

 23.R・バリチェロ=5番手
 鈴鹿でのペースを考えれば、今日の予選に満足している。Q1とQ2はあまりコンペティティブじゃなかったので、その時点ではどのグリッドにつけるか見当がつかなかった。でもレース用の燃料レベルになると、マシンの調子が良くなり、燃料量がほぼ同じのジェンソン(バトン)の前に出られたのは、チャンピオンシップを考えれば満足できる結果。今日は、アクシデントや遅れがありながら集中力を維持しなきゃならず、タフな1日だった。鈴鹿は素晴らしいコースで、僕らがレースするなかでもベストサーキットの1つだけれど、今日はドライブするのがどれだけ難しいところかも証明したね。

 ロス・ブラウン=代表
 今日の予選は最後の2セッションで大きく遅れがあり、かなり混乱したが、状況の変化に冷静なまま対処したチームに満足している。我々は予選前に現実的な予想を立てており、いちばんの懸案事項が、S字で必要とされる方向性の変更で苦戦すると見られていたセクター1だった。しかし2人のドライバーともいい仕事をし、この問題にでき得る限り対処してくれた。
◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日はドライバー全員にとって大きなチャレンジだったと思います。ドライでしたので、ウエット・コンディションだった昨日のデータはあまり役に立たなかったと思います。通常ならばフリー走行1〜3回目の計4時間で収集するデータを、午前中の1時間のセッションで集めなければなりませんでした。今日はレースウイーク初のドライ走行でしたので、予想通り、路面コンディションがセッション中に大きく向上しましたが、これがセッティングの見極めを困難にし、フリー走行3回目終了時は興味深いオーダーとなりました。予選でも困難が続き、Q2では2回、Q3では1回の赤旗が出されました。西コースの旧舗装はブレーキング時のグリップが良くなかったようですので、ここで苦労したドライバーもいたかもしれません。今日はセバスチャン・フェテルが見事ポールポジションを獲得しました。ティモ・グロックが今回のアクシデントで負傷していないことを願います。金曜日がドライではなかったため、データがあまりありませんが、これもレースの難しさの1つです。明らかにソフト・タイヤの方が速く、性能の劣化もそれほど悪くありませんでしたので、こちらの方がレースで好まれて使われるかもしれません。ハード・タイヤはソフトよりも温まるのに時間がかかりますが、2種類のタイヤのラップタイム差は、データが十分にそろっていないため、まだはっきりと分かりません。しかし、この鈴鹿でエキサイティングなレースが見れるのは間違いないでしょう。
決勝 天候:晴れ 気温:26℃ 路面温度:42℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 53 1:28'20.443 1'32.572 PP
2 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 53 4.877 1'33.152 2
3 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 53 6.472 1'33.259 3
4 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 53 7.940 1'32.999 5
5 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 53 8.793 1'33.595 7
6 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 53 9.509 1'33.600 4
7 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 53 10.641 1'33.910 6
8 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 53 11.474 1'33.251 10
9 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 53 11.777 1'33.334 9
10 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 53 13.065 1'33.946 16
11 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 53 13.735 1'33.801 11
12 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 53 14.596 1'33.479 14
13 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 53 14.959 1'33.668 8
14 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 53 15.734 1'34.294 18
15 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 53 17.973 1'34.783 15
16 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 52 1Lap 1'34.643 17
17 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 51 2Laps 1'32.569 Pit
11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 43 DNF 1'34.049 12
12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 11 DNF 1'35.392 13
10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS - 欠場 -- --

Fastest Lap:Mark WEBBER(RBR・RENAULT) 1'32.569(225.833km/h) Lap:50
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1日本GP レッドブルがポール・トゥ・ウィン、トヨタ2位で日本GP初表彰台!

F1第15戦日本GP決勝、レッドブルのS.ベッテル(中央)がタイトルに望みをつなぐポール・トゥ・ウィン。さらにJ.トゥルーリ(左)が2位表彰台に入り、トヨタに母国グランプリの初表彰台をもたらした(C)Toyota Motorsport GmbH.(ISM)

2009年F1第15戦の日本GPは、4日、三重県の鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース(1周5.807km)で決勝日を迎えた。午後2時より53周の決勝レースが行なわれ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、1時間28分20秒443(平均速度208.900km/h)でポール・トゥ・ウィン。トヨタのヤルノ・トゥルーリが2位で表彰台を獲得している。

スターティンググリッドには大幅な変更があった。予選Q2終盤の黄旗区間の減速無視でブラウンGPの両ドライバーに加え、フォース・インディアのエイドリアン・スーティル、ルノーのフェルナンド・アロンソの4人が5グリッド降格のペナルティを受けた。さらに黄旗の原因を作り、他車を妨害、危険にさらしたトーロ・ロッソのセバスチャン・ブエミも5グリッド、ギアボックス交換を行なったマクラーレン・メルセデスのヘイッキ・コバライネンとフォース・インディアのビタントニオ・リウッツィも5グリッド降格となった。

グリッド順は大混乱となり、予選5番手だったルーベンス・バリチェッロは6番グリッドと1つ順位を下げただけで、一方の予選7番手だったジェンソン・バトンは10番グリッドとなっている。レッドブルのマーク・ウェーバーはピットスタート。また、前日のクラッシュで負傷したトヨタのティモ・グロックは欠場している。

秋晴れのサーキットは気温26℃、路面温度40℃。前日の予選とは打って変わり、終盤までは静かなレース。残り9周でトーロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリがクラッシュしセーフティカーが導入されるも、S.ベッテルは圧倒的な速さで第8戦イギリスGP以来の今季3勝目、自身通算4勝目を挙げた。レッドブルは今季4勝目。J.トゥルーリは今季最高位の2位で今季3度目の表彰台。トヨタは2戦連続今季5度目、日本GPでは参戦8年目で初の表彰台となった。マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが3位に入った。

以降の入賞圏内は4位フェラーリのキミ・ライッコネン、5位ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、6位BMWザウバーのニック・ハイドフェルド。ブラウンGP勢は7位ルーベンス・バリチェッロ、8位ジェンソン・バトンで2台そろってポイントを獲得したが、残り2戦でポイントリーダーのJ.バトン『85』、2位R.バリチェッロ『71』、3位S.ベッテル『69』と、S.ベッテルに大きく差をつめられている。コンストラクターズランキングの決着も次戦ブラジルGP(10月18日決勝)以降に持ち越された。

ウィリアムズの中嶋一貴は15位で完走している。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=3位
 スタートでヤルノ(トゥルーリ)とセバスチャン(フェテル)を抜こうとした。でもトップに出ることはできなかった。ヤルノとはいいバトルができた――本当に接戦だったし、それぞれがラップタイムをコンマ1秒単位で削ろうとして予選のようだったよ。でも、レースディスタンスになると、彼のマシンには太刀打ちできなかった。2回目のピットストップで、ギア・ボックスにトラブルが出て、ピットレーンで100メートルほどスピードが上がらず、1秒くらいタイムロスした。正直言って、最後のピットストップでヤルノに逆転されても驚きはなかった。3秒のギャップを築くため、1周につきコンマ1秒削る必要があったのに、それができなかったからね。セーフティーカー導入中、ヤルノを抜くためにKERSをまた使えないかとチームに聞いたけれど、それは無理だった。そしてリスタートの時に彼のスリップストリームに入れるほど近づくこともできなかったんだ。

 2.H・コバライネン=11位
 この結果にはちょっとがっかりしている。マシンの限界ギリギリまで攻めていたけど、まだ高速コーナーでグリップが不足していたから、これ以上ハードに攻めることができなかった。でもスタートからゴールまでプッシュした。エイドリアン(スーティル)が僕を抜こうとしたけれど、マシン半分ほど前に行かれただけだったので、並走することができた。彼がコーナーへ進入しようとした時、僕はすでに縁石に乗っていたので、彼を避けるスペースがなかった。それで彼のほうにマシンを寄せるしかなかったんだ。あの接触は彼のほうが損をしたね。2回目のピットストップは右のフロントタイヤにトラブルがあったのでうまくいかなかった。それでジャンカルロ(フィジケラ)にすぐ逆転されてしまったんだ。僕のほうがスピードリミッターを早く解除できたので、すぐにKERSを使った。彼がスペースを与えてくれたので、簡単に前に出ることができた。ドラマチックなことは何もなかったよ。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=12位
 今週末はマシンの感触も良くなっていたし、結果には表れなかったけれど、その影響は見られたと思う。今日は第2スティントのペースが特に良かった。コバライネンとのバトルで順位を落としたのが残念だよ。ピットストップで彼の前に出ようとしたら、わずかに開いたイン側のスペースに、彼が急に向きを変えて入ってきて、強引に前へ出てしまったんだ。終盤はスーティルを抑えなければならなかった。彼はがすごく速くて、僕がハードタイヤを履いていたのに対してソフトタイヤを履いていた。こういう時KERSがあると重宝するよね。もっと自信を持ってインテルラゴスで走るのを楽しみにしている。最終的に入賞するには、予選でもっと良いグリッドを得ることが重要だ。

 4.K・ライコネン=4位
 今日のマシンは悪くなかったけれど、表彰台を争えるほど速くもなかった。この4位はチームがコンストラクターズ3番手をキープする上で有意義だけれど、残り2戦もその位置を守りきるのは難しいだろう。それでも全力を尽くしたことには違いない。スタートラインから1コーナーまでの距離がそれほど離れていないので、KERSを使うことができず、スタート直後にそこでポジションを上げられなかった。ハード側(今回はハード)のタイヤを履いた最初のスティントは、少し状況が厳しかったけれど、ソフト側(今回はソフト)に換えたら一変した。ピットを出た後バトンに引っかかったとはいえ、ハイドフェルトとの差を詰めて、最後のピットストップでかわせたんだ。それ以降は、チェッカーを受けるまであまりバトルがなかったよ。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=9位
 全体的に、残念な週末だった。昨日は赤旗や黄旗が出たせいで、速さをアピールすることができなかった。今日は何度かトラフィックに引っかかった。それにレース序盤はマシンが重く、アンダーステアも出て、全くペースが上がらなかった。クルマが軽くなってリズムをつかんでからは、かなりペースが上がった。最初のピットストップのあと、キミ(ライコネン)とニック(ハイドフェルト)に前に出られてしまったのは本当にアンラッキーだったよ。それでペースを上げられなかった。セーフティーカー導入のあともトラフィックを走ることになった。ジェンソン(バトン)の後ろでひっかかったんだ。コーナーでは僕の方が速かったけど、ストレートスピードが伸びなかったので、彼を抜くことができなかった。

 6.N・ハイドフェルト=6位
 今日の僕らはツイてなかった。この結果にすごくがっかりしているよ。4位以内は堅かったのに、2回目のピットストップで右リアのホイールナットがスタックするなど、ボタンの掛け違いがいくつかあった。でもあまり不満は言いたくない。こういったことは起こり得るし、いつもはピットワークがとてもうまいからね。それでキミ(ライコネン)に逆転され、彼の後ろでコースへ復帰した。セーフティーカー(SC)導入でニコ(ロズベルグ)にもかわされたが、彼はSCが導入された時に給油していて、ラッキーだったんだ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=10位
 僕のレースは予選で完全に決まってしまった。マシンの戦闘力は高かったしハードにプッシュしたんだけれど、ポイントを獲るまでには至らなかった。残りの2戦は、予選でいいポジションを確保することに専念するよ。それができればポイントを獲れると思うし、シーズンをうまく締めくくれるだろう。

 8.R・グロジャン=16位
 全体的にみればタフな午後になった。燃料をたくさん積んでマシンがすごく重くなり、ひどいアンダーステアに見舞われて、ドライブするのが難しかった。鈴鹿サーキット自体、今週末が初体験になったけれど、トラブルなくレースを完走できるようベストを尽くした。今は次のブラジルGPを楽しみにしているよ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=2位
 チームの母国グランプリで表彰台に立てて、素晴らしい気分だよ。この結果は、エンジニアやメカニック、ティモ(グロック)を含めたチーム全員のおかげだよ。僕らは素晴らしいチームの一員として、本当にいい仕事をしているし、彼が今日のレースに出場できなかったことが残念だ。新しいパッケージのマシンは、週末を通じて本当にコンペティティブだったから、レースの最大のポイントがスタートになることは分かっていた。そして好スタートを切り、ポジションをキープできそうだったけれど、ルイス(ハミルトン)にかわされてしまい、レース中はずっと彼とバトルすることになった。どの周回でも予選アタックのように走ることに専念した。すごく楽しかったし、走行を心からエンジョイしたよ。こんなにハードにプッシュするのは簡単じゃなかったけれど、バトルをし続け、最初のピットストップ後はまたルイスをきん差で追いかけた。できる限りプレッシャーを与えることが重要で、この戦略と素早いピットワークをやってくれたチームのおかげで、最後のピットストップで彼をかわすことができた。そこからはリードを広げ、終盤にセーフティーカーが導入されても、そこそこ順調だった。チームに感謝したい。シンガポールGPでティモが2位という素晴らしい位置でフィニッシュし、その勢いのままここへやってきて、マシンは最初からコンペティティブだった。本当は勝ちたかったけれど、今日はこれが精いっぱいだし、日本で表彰台に立ててものすごくうれしいよ。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 日本GPで2位表彰台を取れて本当にうれしい。勝負どころの第2スティントでヤルノ(トゥルーリ)が素晴らしい追い上げをしてくれ、またピットクルーも完ぺきな作業でヤルノをコースに送り出してくれた。ドライバー、チーム全員で勝ち取った表彰台といえる。これでまた一歩、優勝実現に近づいたと感じる。残る2戦も全力で戦う。

 山科忠=TMG会長兼チーム代表
 たった1台出走したトヨタのクルマで、ヤルノ(トゥルーリ)はよくやってくれた。ホームグランプリでこういう成績が取れて、非常に嬉しい。いつもお世話になっているパートナーとファンのみなさんも、今日のパフォーマンスを楽しんでくれたと思う。ティモ(グロック)も出走できたら、力強い結果を残せたはずなので、決勝に出ることができなかったのは残念だが、ヤルノが表彰台を獲得できて満足している。戦略は完ぺきだったので、ヤルノとチームの頑張りのおかげで、2回目のピットストップの後、ハミルトンを抜くことができた。2戦続けて2位を獲得したことは、シーズンを通じて一生懸命やってきたチームの功績だ。これまでの頑張りは、賞賛に値する。まだ2戦残っているので、次のGPに向けてすぐに準備をし、ティモもヤルノも今季また表彰台に立てることを信じている。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=43周リタイア
 アクシデントは2回目のピットストップ後に起きた。その時、僕はソフト側(今回はソフト)タイヤを履いていた。路面がフラットな15コーナーでリアエンドを失ってウオールにぶつかってしまった。原因は分からないよ。不可解なアクシデントだったので、データを分析したい。ひょっとしてリアのタイヤ圧に何か問題があったか、パンクしたのかもしれない。アクシデントを起こしてしまい、本当に、本当に申し訳ないよ。毎周プッシュしながら安定した走りができていた。ラップタイムに関しても毎周ほぼ同じタイムを出せていた。うまくいけば、ブラジルではもっと良いレースができるよ。

 12.S・ブエミ=11周リタイア
 フォーメーションラップのスタートでクラッチに問題が出てしまい、グリッドを離れることができなかった。クラッチマップの調整でトラブルを解決しようとしたけれど、本番のスタートでもまたクラッチが正常に動かなくなった。そして数周後にクラッチが壊れてしまい、ピットに戻ってリタイアせざるを得なかった。今週末はウエットコンディションだった金曜から期待していただけに、本当に残念だよ。予選でも、アクシデントが起きるまでは、Q3へ進出できるほどマシンが速かった。だから今日は入賞できたはずだよ。これからブラジルGPの準備に入るけれど、トップチームはマシンの大幅な開発をやってこないかもしれない。だから残り2戦でいいレースをして、シーズンを締めくくることができたらいいね
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=17位
 最初の2周で2回もピットへ入らざるを得ず、そこで全てが終わったよ。オープニングラップはヘッドレストがゆるんでいたのでピットへ入るはめになり、修復した。それでコースへ復帰したが、また同じトラブルに見舞われて、テープで固定するために再び入らなければならなかった。今日はいくつかのことをテストし、今後のレースに向けて他のパーツも試した。それぐらいしかやれることはなかった。

 15.S・フェテル=優勝
 なんてレースなんだ! 僕らはPPを獲っていたし、戦略も僕ら好みだった。そして勝負どころがスタートなのは分かっていた。過去もスタートは良かったから、ポジションを守れる自信はあったけれど、思った以上に(ルイス・ハミルトンに)迫られたね! 1コーナーの進入で、いきなり左側に“シルバーアロー”(マクラーレン)が見えた。僕はイン側のラインにいたので、アドバンテージは僕にあったけれどね。その後はひたすら毎周プッシュした。マシンが素晴らしかったから、すぐにギャップを築けたよ。第1スティントはルイスより2周長く、ヤルノ(トゥルーリ)より1周長かったから、それがプラスになって、レースを完全にコントロールできた。最後のスティントでソフト側(今回はソフト)のタイヤを履いたら、少し楽しみたくなったんだ。1周だけものすごく速く走った(1分32秒5だと思う)ら、無線でエンジニアに“タイヤをいたわれよ、セーフティーカー(SC)が出るかもしれないから”とたしなめられた。そうしたらその2周後にSCが導入されたんだ! ドンピシャだったよ。レースが終わると、嬉しくて無線で雄たけびをあげた。ここ2戦は少し山あり谷ありで、速い時もあればそうじゃない時もあったけれど、ついにやったよ。日曜にまた1番になれてうれしい。チームのみんなとレッドブルのみんなに多大な感謝を捧げたい。

 C・ホーナー=代表
 今日はセバスチャン(フェテル)が素晴らしい仕事をしてくれた。彼は週末を通じて素晴らしく、彼自身も非常に楽しんでいるように見えた。マシンの調子は驚くほど好調であり、レッドブル・チームやルノーのスタッフのみんな、我々をサポートしてくれているパートナーの方々に多大な感謝を捧げたい。マーク(ウェーバー)にとっては今回は最悪なレースウイークになってしまった。徹夜でシャシーを交換したが、レースのオープニングラップでどういうわけかヘッドレストがゆるみ、その後はタイヤがパンクした。テストに毛が生えたようなレースながら、最後にファステストラップをマークしたことは励みになり、せめてもの慰めになった。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=5位
 今日は全力を出し切った。マシンは思ったほど速くなかったけれど、ポテンシャルを最大限に生かした。戦略が本当に良かったおかげでこの結果に結びついた。タフなレースだったけれど、全体的には満足している。

 17.中嶋一貴=15位
 確かに難しいレースになりました。1ストップ戦略で、ある程度機能はしたのですが、トラフィックがひどすぎて、セーフティーカー導入も期待したような効果がありませんでした。母国グランプリで残念な結果になりましたね。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=13位
 本当に残念なレースになった。スタートは問題なかったし、ポジションをキープできたけれど、9番手スタートになったから、コバライネンに引っかかってしまった。シケインで彼をかわしたけれど、切り返してきた彼に横から接触されてスピンし、タイムを大幅にロスした。それで僕のレースはほぼ終わってしまったよ。今日はかなりいい結果を残してポイントを獲れると思っていたので、そのアクシデントは残念でならない今はブラジルGPに向けて頭を切り替えないとね。今回と似たタイプのサーキットだから、マシンは次もコンペティティブだよ。

 21.V・リウッツィ=14位
 全体的に悪くないレースだったと思う。あの位置からのスタートじゃ、ポイントゲットはいつも難しくなるものだけれど、レースではペースが良かったし、僕らも決してあきらめなかった。フェルナンド(アロンソ)やウィリアムズ、トロロッソといいバトルができたのは、チームの努力のたまものだと思うよ。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=8位
 昨日の予選が波乱だっただけに、今日は確実にポイントを獲りにいき、それを達成した。10番手スタートじゃ厳しいレースになるのは当然だけれども、僕のレースペースは本当に良かったので、マシンのパフォーマンスにはとても満足している。僕の前にいるドライバーたちを抜くのにかなり時間がかかった。彼らは僕より燃料が多かったし、ここは抜きにくいサーキットだから引っかかってしまった。今週末は全力を出し切ったので、完走して1ポイントゲットするのが精いっぱいだった。確かにセバスチャン(フェテル)に数ポイント縮められたけれど、彼らがここで手強いのは予想していた。ラスト2戦は僕らのマシンに合うサーキットになるはずなので、次のブラジルGPが楽しみだし、シーズンの締めくくりにワクワクしている。

 23.R・バリチェロ=7位
 僕にとっては、予選でジェンソン(バトン)の前に出られたことが決定的だったね。それで彼とのポイント差を縮めることができたんだ。今日はセットアップがあまり合わず、マシンの力を最大限に生かせなかった。それが残念だよ。キミ(ライコネン)には、第1スティントではついていくことができた。その時は彼も僕もプライム(今回はハード)タイヤを履いていた。でも彼がオプション(今回はソフト)タイヤに交換した途端、大きく差を広げられてしまった。セーフティーカーが入らなければ6位でゴールできただろうけれど、今日はこれが精いっぱい。もどかしいけれど、レースはこういうものだし、一番重要なのは、このレースウイークにジェンソンより1ポイント多く獲得できたことさ。2週間後のサンパウロでの母国グランプリが楽しみだ。ブラジルGPは、僕にとっていつも本当に特別なレースだし、チャンピオンの可能性を残すためにも、ブラジルでは全力を尽くすつもりだ。

 R・ブラウン=代表
 今日のレースでは問題のあった予選からよく挽回することができたし、どちらのドライバーもコンストラクターズ・チャンピオンシップを戦う上で貴重なポイントを持ち帰ってくれた。このサーキットは我々のライバル(レッドブル)に有利に働くことはわかっていたが、チームもドライバーの働きぶりには満足している。マシンから最大限のものを引き出し、ポイントを増やしてくれ、コンストラクターズ・タイトル獲得に必要なのはあと0.5ポイントになった。続くインテルラゴスとアブダビでの2戦はもっと我々のマシンの特性にもっと合うはずだから、本当にエキサイティングなシーズンの結末になることを期待している。

◆ブリヂストン
 荒川詔四=代表取締役社長
 見事優勝を飾ったセバスチャン・フェテル選手に心からお祝い申し上げます。3年ぶりに鈴鹿で開催された日本GP決勝は、天候にも恵まれ、多くのお客様が世界最高峰の戦いであるF1を楽しまれた事と思います。当社もこの素晴らしいレースを足元からしっかり支えることができたことを誇りに思っております。今シーズン、残り2戦になりましたが、ブリヂストンは引き続き、公式タイヤサプライヤーとして全チーム・全ドライバーを全力でサポートして参ります。

 安川ひろし=モータースポーツ推進室長
 スリリングな優勝でドライバーズ・チャンピオンシップの可能性を残したセバスチャン・フェテル選手とレッドブル・レーシングにお祝いを申し上げます。また、トヨタの2週連続の表彰台フィニッシュを達成したヤルノ・トゥルーリ選手、マクラーレンに3位表彰台をもたらした昨年度チャンピオンのルイス・ハミルトン選手にもお祝いを申し上げます。今日は、大勢のブリヂストンのゲストの皆様を迎え、素晴らしいレースを楽しんでいただくことができました。

 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 ソフト・タイヤもスタートから高い性能を発揮し、さらにレース中盤から本格的に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。路面温度が低ければ、ウオームアップに時間がかかるため、ハード・コンパウンドの選択は難しいのですが、今日は路面温度が高かったのでスタートでもハード・コンパウンドを用いることができました。ソフト・タイヤの性能落ちを懸念した選手は、ハードでスタートする保守的な戦略を採りましたが、スタートでソフトを選択した選手も良いパフォーマンスを発揮することができました。

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