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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年F1第3戦中国GP

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開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
4月17日(金) 10:00〜11:30 11:00〜12:30 フリー走行1
14:00〜15:30 15:00〜16:30 フリー走行2
4月18日(土) 11:00〜12:00 12:00〜13:00 フリー走行3
14:00〜 15:00〜 公式予選
4月19日(日) 15:00〜 16:00〜 決勝

コース名 上海インターナショナル・サーキット
全長 5.451km×56周=305.066km
予選レコード 1'33.185 R.バリチェッロ(フェラーリ)2004年
ラップレコード 1'32.238 M.シューマッハ(フェラーリ)2004年
08年優勝 L.ハミルトン(マクラーレン・メルセデス) 1:31'57.403
08年ポールポジション L.ハミルトン(マクラーレン・メルセデス) 1'36.303
08年ファステストラップ L.ハミルトン(マクラーレン・メルセデス) 1'36.325(13lap)
所在地 29/F Jiushi Towers 28 Zhongshanng Road (South) 200010 Shanghai China
TEL +(86) 216 330 5555
FAX +(86) 216 330 6655
Web http://www.icsh.sh.cn/en/special/node_21834.htm
アクセス 浦東国際空港から車で約50分、虹橋国際空港から車で約30分。上海市内からシャトルバスあり。
通貨 元
言語 上海語(中国語)
日本との時差 -1時間

総工費20億元(約300億円)をかけて建設された5.451kmのサーキットは、マレーシア・セパンなどを手がけたヘルマン・ティルケ氏がデザインを担当。『上』の字をレイアウトに採り入れたサーキットはコース幅が広く、路面もスムーズ。約20万人の観客を収容する。昨年までは秋の開催だったが、6年目の今年は4月開催に変更。

コメント(27)

フリー走行1回目 天候:晴れ 気温:16℃ 路面温度:25℃ コースコンディション:ドライ

 
順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 22 1'37.334 --
2 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 18 1'37.450 0.116
3 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 19 1'37.566 0.232
4 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 23 1'37.672 0.338
5 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 20 1'37.752 0.418
6 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 19 1'37.764 0.430
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 24 1'37.860 0.526
8 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 21 1'37.894 0.560
9 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 19 1'38.089 0.755
10 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 24 1'38.195 0.861
11 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 23 1'38.223 0.889
12 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 20 1'38.274 0.940
13 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 26 1'38.307 0.973
14 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 18 1'38.319 0.985
15 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 20 1'38.418 1.084
16 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 21 1'38.456 1.122
17 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 19 1'38.460 1.126
18 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 18 1'38.463 1.129
19 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 25 1'38.730 1.396
20 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 20 1'38.825 1.491

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1中国GP開幕! フリー走行1のトップタイムはマクラーレン! 

今季第3戦の中国GPが、現地時間(以下、現地時間)17日、上海インターナショナル・サーキット(1周5.451km)で開幕した。午前10時(日本時間:午前11時)よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークしている。

去る15日にブラウンGP、ウィリアムズ、トヨタのディフューザーは合法との判決を受けて迎えた中国GP。サーキットは気温16℃、路面温度26℃のドライコンディション。なお、フェラーリはマシンに、トヨタのヤルノ・トゥルーリはレーシングスーツに、それぞれイタリア中部で発生した震災地域へのメッセージを記している。

セッションでは、マクラーレンとブラウンGPが速さを見せ、L.ハミルトンが1’37.334でタイムシートのトップに名を刻んだ。ジェンソン・バトン2番手、ルーベンス・バリチェッロ3番手とブラウンGPがしっかり上位につけ、マクラーレンのヘイッキ・コバライネンが4番手と、マクラーレンとブラウンGPが上位4台を独占した。

トヨタはヤルノ・トゥルーリが6番手で、ティモ・グロックは8番手。ウィリアムズの中嶋一貴は19番手と苦しいセッションとなった。フェラーリはキミ・ライッコネン11番手で、フェリペ・マッサは15番手に留まっている。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時(日本時間:午後3時)より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは19日、午後3時(日本時間:午後4時)より、56周で争われる。
フリー走行2回目 天候:晴れ 気温:19℃ 路面温度:34℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 35 1'35.679 --
2 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 36 1'35.704 0.025
3 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 35 1'35.881 0.202
4 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 32 1'36.105 0.426
5 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 22 1'36.167 0.488
6 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 42 1'36.217 0.538
7 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 32 1'36.377 0.698
8 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 40 1'36.548 0.869
9 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 34 1'36.674 0.995
10 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 34 1'36.800 1.121
11 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 30 1'36.829 1.150
12 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 34 1'36.847 1.168
13 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 28 1'36.941 1.262
14 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 33 1'37.054 1.375
15 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 34 1'37.219 1.540
16 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 36 1'37.273 1.594
17 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 34 1'37.491 1.812
18 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 28 1'37.544 1.865
19 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 28 1'37.638 1.959
20 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 31 1'37.750 2.071

タイヤ:BS=ブリヂストン
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=トップ/13番手
 フロントのスタビリティー(安定性)とダウンフォースを、間違いなく増すことができた。僕らは今回のレースウイークで確実に進歩している。コーナリング中のマシンのフィーリングがずっとよくなり、残りの週末に向けてかなり前向きなベースを築けたと思う。オプション(今回はスーパーソフト)タイヤで最初にやったアタックは、とても安定していた。タイヤの性能低下をコントロールできるという手応えはある。MP4−24の中速から高速でのバランスに関してはまだ作業が必要だけれど、今日はいい1日だったよ。

 2.H・コバライネン=4番手/9番手
 今回はパフォーマンスがグレードアップしていてとても感激した。ベスト・バランスを見つけるにはまだ頑張らなければならないが、僕らのマシンがここに合っているのは間違いなさそうだ。

◆フェラーリ
 3.F・マッサ=12番手/15番手
 僕らはテクニカル面で厳しい状況にある。今回モンテゼモロ社長の要請で「アブルッツォ・ネル・クオーレ(僕らの心はアブルッツォとともにある)※」というメッセージをマシンに張ったけど、これが彼らの孤独を少しでもいやしてくるといいね。コースでのことに関しては、チャンピオン争いをしようにも、もっと大きな障害が立ちはだかったと言える。今回は僕らもKERSを乗せないが、その結果さらにパフォーマンスを失ってしまい、ダウンフォース・レベルもベストな状態じゃなくなっているんだ。僕らはマシンの開発を全力で頑張らなければならないが、追いつくのがかなり厳しいことも分かっている。この困難から抜け出すための唯一のレシピは、頑張ることだ。※アブルッツォ州(イタリアの大地震被災地)

 4.K・ライコネン=11番手/14番手
 マシン・バランスは悪くないし、KERSを搭載していないなんて感じないよ。ポイントは現在の上位チームと比べてあまりに遅すぎること。僕らがマシンを改善していかなければならないのは明らかだ。これじゃタイトル争いなんて不可能だからね。戦うのをあきらめるなんてダメだよ。チーム全員が必死に頑張れば、優勝できる位置まで巻き返せるはずだ。簡単なことじゃないけど、僕らのグループには強さがあるし、この状況から脱却するために何をすべきかも分かっている。ソフト側(今回はスーパーソフト)のタイヤは、オーストラリアGPの時よりもずっと調子が良さそうだしね。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=18番手/17番手
 いつも通り初日のプログラムを終わらせ、タイヤへの理解を深めようとコース特性をさらに学んでいった。ソフト(今回はスーパーソフト)タイヤはかなり傷みやすいけれど、ハード(今回はミディアム)タイヤはパフォーマンスを発揮させるのが難しい。加えて、今回GPでは初めてKERSを搭載して走っている。テストすべき点がいっぱいあり、これからデータをチェックし、評価する必要がある。

 6.N・ハイドフェルト=16番手/18番手
 僕らにとってはいつも通りの初日で、レース用のタイヤ評価に集中した。タイヤは思っていたほどうまく機能しない。これからマシンバランスを改良しないとね。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=9番手/19番手
 僕らはタイムシートでは下位にいるけれど、あまり心配しなくていいと思う。今日はレースのセットアップに集中していたからね。明日のフリー走行3回目で予選の準備をするつもりだ。今のところはまだ楽観的に考えている。予選はマレーシアと同じくQ3進出を目指すしかない。そしてレースでできるだけ多くポイントを獲得することが目標。今日は正しいセットアップを見つけるのに苦労したけど、まだ大きな望みを持っているよ。

 8.N・ピケJr=20番手/16番手
 最初の方はコースコンディションがかなりひどかった。後々だいぶ良くなったけどね。セッションの合間にマシンを改善したけれど、まだパフォーマンス不足だし、セットアップにもまだ満足できていない。予選でベストを尽くすためにも、明日の午前中にやらなきゃいけない仕事は山積みだ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=6番手/6番手
 忙しい金曜日になった。午前中は電気系統にトラブルが出て、タイムロスをしたが、最終的にはセットアップとタイヤのプログラムをこなすことができた。最初のセッションは路面コンディションがあまり良くなかったが、午後になると良くなった。マシンのバランスと速さは、さらに良くなると期待している。今夜、データを分析し、明日、改善できればと思う。決勝では再び上位を目指したい。

 10.T・グロック=8番手/8番手
 今日はうまく行った。午前のセッションでは、ラバーが乗っていない状態だったのであまりグリップせず、うまく乗りこなさなければならなかった。でも、セットアップに関しては多くのことを確認することができた。2回目のセッションでは、1回目よりマシンバランスが落ち着いたように感じた。明日のために、適切な方向に調整しなければならないが、週末に向けて悪くないスタートだ。

◆トロロッソ
 11.S・ブルデー=10番手/10番手
 僕は今週末、とてもいいスタートを切ったと思う。マシンへの理解を深め、それを生かしてマシンの力を最大限に引き出した。オプション(今回はスーパーソフト)タイヤの力をもっと生かすことに関してなど、やるべき仕事はまだ残っているけどね。実際、オプションの持ちがよくてかなり驚いている。間違いなく1周以上は持つよ。もちろんそれで30周も走れるとは言わないけど、予想以上だったね。マレーシアGPで投入した小さなパーツが功を奏しているのは明らかだ。

 12.S・ブエミ=13番手/15番手
 このサーキットは初めてだから、事前にレッドブル・テクノロジー・シミュレーターを使ってかなり走りこんできた。それが間違いなく役に立ったし、今後はもっと活用していくつもりだ。どの程度か言葉にするのは難しいけど、役に立つのは確かだね。午前中はテクニカル・トラブルでタイムをロスしたが、午後は完全に修復され、一歩前進することができた。僕らは間違いなく進歩しているし、マレーシアGPの時よりも戦闘力が高そうだ。今日は完ぺきなラップが刻めなかったけど、明日はもっといいタイムを刻めると思う。このコースは好きだよ。とても大きくて新しいし、全てがそろってるね!

 D・ガス=レース&テスト・チーフ・エンジニア
 堅実なスタートが切れた。大きな問題もなく、プログラムをこなすことができた。トゥルーリは午前中、電気系トラブルで少し出遅れたが、プログラムへの過度な影響はなかった。プログラムには新しい空力のテストと、サスペンションの開発も含まれ、順調に終わらせることができた。タイヤの持続性は思ったほど悪くなく、レースは期待が持てる。1、2戦でのラップタイムは、チームの状態が良い事を示しており、今週末も自信を持って臨むつもりだ。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 初めての4月開催の中国GPは、春らしい日差しの中でのグランプリ初日となった。オーストラリア、マレーシアのレースで我々の強いところ、弱いところが見えてきたので、今回の中国グランプリには、より競争力を上げるために、新しい空力パーツとともに、足回りにも新しい部品を持ち込んだ。午前、午後のフリー走行で、新しい部品の効果も確認する事が出来たし、2種類のタイヤの特性も見ることができた。今日は、完璧にセットアップを決めることが出来なかったが、十分なデータが取れたので明日の予選に対しての不安は無い。2人のドライバー揃って上位グリッドの獲得をめざす。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=5番手/4番手
 今日は通常のタイヤ比較を行なったが、ここだとがかなり難しいものになるかもしれない。でも、クルーが素晴らしい仕事をしてくれてマシンはトラブルフリーだった。これはレースウイーク初日では常にプラスに働く。マレーシアではドライ・コンディションを待ちわびていたけど、ここにきてようやくドライビングに完ぺきなコンディションになった。今日はずいぶん走行を楽しんだよ。明日がどうなるか楽しみだ。

 15.S・フェテル=12番手/5番手
 全体的にみればとてもいい1日だった。でも2回目のフリー走行でリア・サスペンションにトラブルが出てしまい、修復に時間が相当かかりそうだったので、予定より早く切り上げざるを得なかった。それでもマシンから有益なデータが得られた。ここでのチームとドライバーの一番の仕事は、異なるタイヤ・コンパウンドのコントロールだ。見ての通り、グレーニングが一番の問題だったけど、ヘルメットやバイザーのおかげでちぎれたラバーが目に入らなかったよ!
◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=7番手/2番手
 興味深い1日になった。僕らは特にタイヤに関することや、タイヤの力をどうやって生かし切るかなど、多くのことを学んだ。今シーズン、どのサーキットでも安定した速さをみせているのは、今の僕らにとって大きなことだ。これからレースに臨むが、去年のミスから学習したと思うので、大きなサプライズはないだろう。

 17.中嶋一貴=19番手/7番手
 今日は少し難しい1日でした。午前中はタイヤの挙動がおかしくなりました。午後になって少し良くなりましたけど、いいバランスを見つけるのにも苦労しましたね。今は明日の予選に向けてどこを改善できるか、把握する必要があるので、なりゆきを見守るつもりです。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=14番手/11番手
 例年と開催時期が違うことが1つの変化。これまでは気温が30℃近くまで上がるけど、今回は涼しいので走りやすくなった。タイヤが温まるのに少し時間はかかるけどね。ハード側(今回はミディアム)はロングランの間は問題なかったけど、シングルラップではかなり厳しい。一方で、ソフト側(今回はスーパーソフト)は1周走る分には良いけれど、ロングランでも予想していたほどは悪くなかった。仕事を完了できたし、バランスも概ね良くて、全体的にうまくいったね。順位にも満足しているし、良いスタートが切れたと思うよ。

 21.G・フィジケラ=17番手/20番手
 今日のセッションには特に満足していない。今のところマシンバランスに苦戦している。まだ安定性に欠けるし、乗り心地もいまいちだ。タイヤは問題ない――この気温がかなり合ってるみたいだね。いくつか改善のアイデアがあるから、明日にはもっと良くなっていると思う。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=2番手/トップ
 今日はセッション序盤にベストなセットアップを見つけるのに少し苦戦したが、最後の数回の走行でマシン・バランスが本当に良くなった。2種類の全く異なるタイヤ・コンパウンドでロングランを数回こなし、どのコンディションに適しているか確認するため、膨大な作業をこなした。今日はコース上のトラフィックがひどかったので、僕の一番の心配は、前後にスペースを見つけることだった。初日の走行は有意義なものになったけど、予選に向けて満足できるバランスに仕上げるためには、まだ明日もやるべき仕事がある。

 23.R・バリチェロ=3番手/3番手
 今日もポジティブな金曜日だった。いい仕事ができたから、週末にそれを生かせるだろう。僕らはタイヤに集中し、ソフト側(今回はスーパーソフト)タイヤをケアするベストなやり方を模索した。タイヤ性能を引き出すのは非常に有意義だった。さまざまなことを試したけど、午後に履いた最後のタイヤセットではグリップに苦しんだ。コース上にはたくさんのタイヤかすがあるものの、徐々にきれいになるはずだ。

 ロス・ブラウン=代表
 プライム(今回はミディアム)とオプション(今回はスーパーソフト)のタイヤ評価を完了でき、実りある1日になった。我々はオプションタイヤを中心に取り組み、予選とレースでその性能を最大限引き出せるようにした。マシン・バランスにはまだあまり満足していないが、例年より半年も早く開催される当地のレースで予想される低温でも、マシンは好調のままである。
◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 午前のセッション序盤は路面のグリップがほとんどありませんでしたが、午後になるとこれが改善され、路面コンディションが良くなりました。予想通り、初日はグレーニングが見られましたが、チームによってその度合いに違いがでました。特筆すべきは、ブラウンGPとトヨタのタイヤがとてもきれいに磨耗していたこと。彼らはこれでタイヤをうまく使いこなしていることを示しましたが、まだ最適なセットアップを模索しているチームもありました。午後のセッションでは、2種類のタイヤを比べているのを目にしましたが、スーパーソフト・タイヤの性能低下は、オーストラリアGPほどひどくありませんでした。

 我々は過去の経験やテストデータ、チームからのフィードバックを含め、様々な要因を基にレース用タイヤの割り当てを決定しています。全チームにブリヂストンのエンジニアを派遣し、ドライバーやチームのエンジニアと一緒になって仕事に取り組んでいるので、どのようなタイヤトラブルの情報も定期的に入ってくるのです。チームはレースの行なわれる数週間も前に割り当てを知らされますので、フィードバックの時間はたくさんあります。

 2009年シーズンは、我々があえて2種類のコンパウンドに大きな違いを持たせていますが、これはFIAやチームからの要請に応えたものです。もちろん変化にともない多くの意見が生まれますが、これでレースはよりチャレンジングなものになります。

 今回持ち込んだミディアム・タイヤは、レースに強いはずですし、スーパーソフト・タイヤは、マシンのセットアップやドライビング・スタイルの面で、うまくタイヤマネジメントをする必要があるでしょう。もちろん、オーストラリアではスーパーソフト・タイヤを使用するという違ったアプローチも見られ、いくつかのアプローチが他よりもずっとうまくいくというケースもあったので、上海で皆さんがいろいろとチャレンジするのが見られるのは興味深いです。
F1中国GP開幕! フリー走行2でブラウンGPがトップに浮上!

F1第3戦中国GP、開幕から2連勝と波に乗るブラウンGPのJ.バトン。初日のトップタイムを叩き出している(C)Bridgestone Corporation(ISM)

今季第3戦の中国GPは、上海インターナショナル・サーキット(1周5.451km)で、現地時間(以下、現地時間)17日に開幕した。午後2時(日本時間:午後3時)より行なわれたフリー走行2(1時間半)で、開幕戦オーストラリアGPから連勝しているブラウンGPのジェンソン・バトンがトップに立っている。

サーキットは気温19℃、路面温度34℃のドライコンディション。

ブラウンGPはセッション中盤からルーベンス・バリチェッロ、J.バトンのワン・ツー体制を築く。残り時間が少なくなる中、J.バトンは1’35.679でチームメイトを上回り、フリー走行2を制した。0.025秒と僅差の2番手にウィリアムズのニコ・ロズベルグが割って入った。3番手のR.バリチェッロまでが1分35秒台を記録。トヨタのヤルノ・トゥルーリ6番手、ウィリアムズの中嶋一貴7番手、トヨタのティモ・グロック8番手と日本勢が6番手以降に並んだ。

マクラーレン・メルセデスはヘイッキ・コバライネン9番手、ルイス・ハミルトン13番手で、フェラーリはフェリペ・マッサ12番手、キミ・ライッコネン14番手と厳しい結果に終わった。

中国GPの決勝レースは、19日午後3時(日本時間:午後4時)より、56周で争われる。
フリー走行3回目 天候:晴れ 気温:22℃ 路面温度:32℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 17 1'36.133 --
2 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 22 1'36.272 0.139
3 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 17 1'36.330 0.197
4 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 16 1'36.463 0.330
5 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 16 1'36.464 0.331
6 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 18 1'36.528 0.395
7 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 13 1'36.547 0.414
8 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 17 1'36.560 0.427
9 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 17 1'36.568 0.435
10 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 17 1'36.642 0.509
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 14 1'36.702 0.569
12 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 14 1'36.742 0.609
13 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 16 1'36.742 0.609
14 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 17 1'36.834 0.701
15 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 8 1'37.330 1.197
16 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 7 1'37.349 1.216
17 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 17 1'37.534 1.401
18 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 18 1'37.732 1.599
19 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 6 1'38.003 1.870
20 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 6 1'39.110 2.977

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1中国GP、フリー走行3はウィリアムズがトップに! 

今季第3戦の中国GPは、現地時間(以下、現地時間)18日、上海インターナショナル・サーキット(1周5.451km)でグランプリ2日目を迎えた。午前11時(日本時間:正午)より公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、ウィリアムズのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークしている。

好天のサーキットは気温22℃、路面温度32℃のドライコンディション。

セッション終盤までトヨタのヤルノ・トゥルーリがトップタイムをマークしていたが、終了直前にN.ロズベルグが1’36.133をマークしトップに立った。J.トゥルーリは2番手となり、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが3番手に飛び込んだ。ブラウンGPはジェンソン・バトン4番手、ルーベンス・バリチェッロ10番手で、フェラーリはフェリペ・マッサ6番手、キミ・ライッコネン9番手、マクラーレンのヘイッキ・コバライネンは7番手とそれぞれ10番手以内に入った。ウィリアムズの中嶋一貴は8番手。

J.トゥルーリが2番手とはなったものの、チームメイトのティモ・グロックはトラブルに見舞われわずか6周の走行に留まり、最後尾20番手でセッションを終えた。

この後、2時間のインターバルを挟み午後2時(日本時間:午後3時)より公式予選が開始される。翌日、19日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 天候:晴れ 気温:24℃ 路面温度:38℃ コースコンディション:ドライ 

順 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段)First Second Third 計

1 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'36.565
5 1'35.130
3 1'36.184
3 11
2 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'36.443
8 1'35.803
6 1'36.381
7 21
3 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1'35.751
7 1'35.173
6 1'36.466
6 19
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'35.701
8 1'35.503
7 1'36.493
6 21
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'35.533
7 1'35.556
6 1'36.532
6 19
6 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'36.308
8 1'35.645
6 1'36.835
7 21
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'35.941
9 1'35.809
7 1'37.397
7 23
8 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'36.137
7 1'35.856
6 1'38.089
6 19
9 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'35.776
6 1'35.740
6 1'38.595
5 17
10 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'36.284
10 1'35.965
6 1'39.321
5 21
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'36.525
8 1'35.975
6 14
12 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'36.646
5 1'36.032
5 10
13 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 1'36.178
6 1'36.033
5 11
14 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 1'36.364
8 1'36.066
6 14
15 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'36.673
7 1'36.193
6 13
16 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 1'36.906
10 10
17 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 1'36.908
10 10
18 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'36.966
8 8
19 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'37.669
10 10
20 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 1'37.672
10 10

PP Time:Sebastian VETTEL(RBR・RENAULT) 01'36.184(204.021km/h)
Fastest Lap Overall:Sebastian VETTEL(RBR・RENAULT) 01'35.130(206.281km/h)

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
F1中国GP公式予選、レッドブルが激戦を制し初ポール! 

2009年F1第3戦の中国GPは、現地時間(以下、現地時間)18日に2日目を迎えた。上海インターナショナル・サーキット(1周5.451km)で、午後2時(日本時間:午後3時)より決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが自身2度目、そしてレッドブルにとってはチーム初となるポールポジションを獲得した。

サーキット上空には雲ひとつない青空が広がり、気温24℃、路面温度38℃のドライコンディション。

Q1は3連勝を目指すブラウンGPがジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェッロでワン・ツー、Q2はセバスチャン・ベッテル、マーク・ウェーバーとレッドブルがワン・ツーを占める。迎えたQ3、ほとんどのマシンがアタックを2度行なう中、S.ベッテルは一発勝負に賭け、見事1’36.184のトップタイムを叩き出す。S.ベッテルにとっては、トーロ・ロッソに在籍していた昨年イタリアGP以来のポール。2番手にはルノーのフェルナンド・アロンソが飛び込み、昨年のスペインGP以来のフロントロー獲得。M.ウェーバーが3番手で、ブラウンGPはルーベンス・バリチェッロ4番手、ジェンソン・バトン5番手と今季初めてポールを逃した。

日本勢は、Q3に進めたのはトヨタのヤルノ・トゥルーリのみで、最終的に6番手。トヨタのティモ・グロック、ウィリアムズの中嶋一貴はQ2止まりで、それぞれ14番手、15番手となった。なお、T.グロックはギアボックス交換により、決勝では5グリッド降格のペナルティを受けることとなる。

フェラーリ、マクラーレン・メルセデスはそれぞれ1台ずつがQ3に進み、キミ・ライッコネン8番手、ルイス・ハミルトン9番手、Q2落ちを喫したマクラーレンのヘイッキ・コバライネンが12番手、フェラーリのフェリペ・マッサが13番手だった。

注目の決勝レースは、19日午後3時(日本時間:午後4時)より行なわれる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=9番手
 僕らは着実に進歩している。このような素晴らしい仕事をしてくれたファクトリーの全てのクルーに感謝している。新パーツをチューニングしてくれたおかげで、トップ・グループとの差を少し縮められた。まだまだ道のりは長いが、間違いなく復調への一歩を踏み出したように思う。

 2.H・コバライネン=12番手
 今週末でかなりマシンが改良された。Q2はあまり速くなかったのが残念だったが、チームにとっては、ルイス(ハミルトン)がQ3に進めて良かった。12番手という順位は僕の本来の速さを反映したものではないけれど、方向性が正しいことは間違いない。正しい戦略を立てて、スタートで運に恵まれれば、今季初のポイントを獲得することができるだろう。

◆フェラーリ
 3.F・マッサ=13番手
 Q2最初のアタックはとてもうまくいったが、2回目は9コーナーの進入でミスしてしまい、Q3進出はならなかった。アウトラップでトラフィックに引っかかり、タイヤを適正温度まで上げられなかったんだ。開幕2戦は厳しかったが、今はマシンを開発中なので、ここは頑張って走り抜いて少しでもポイントを獲らなければならない。KERS非搭載は、僕の場合まちがいなくハンディになる。予選では特にそうだ。これは僕らが取り組まなければならないもう1つの分野で、できるだけ早く搭載できるようにしたい。

 4.K・ライコネン=8番手
 8番グリッドにはもちろん満足していないけど、現在のポテンシャルを考えれば、これでよしとしなければならない。僕らはマシンの力を完全に引き出したが、Q2でニュータイヤを使い切ってしまい、それでたくさんのドライバーを抑えた。問題は今回も同じで、僕らに十分な速さがないこと。マシンのハンドリングは悪くなかったものの、以前言った通り、トップから1秒も遅れている。開発を急いでほしいけど、とりあえず僕らが今持っているものでベストを尽くさなければならない。明日はいいレースをしてポイントを獲りたい。僕らがKERSを搭載した場合、どの位置にいたかなんて分からない。アドバンテージを得られる部分もあるが、その半面、不利になる可能性もある。少なくとも1台に搭載していれば、状況を理解するのに役立ったんだけどね。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=18番手
 マシンがグリップしなくて運転しにくかった。オプション(今回はスーパーソフト)タイヤでの走行に苦戦したよ。午前中のフリー走行が終わった段階では、プライム(今回はミディアム)タイヤとオプション・タイヤの差はそこまで大きくなかったので、全く予想外の出来事だった。しかも12コーナーでブレーキング・ミスをしたせいで、タイムロスもした。

 6.N・ハイドフェルト=11番手
 Q2での最初のアタックがベスト・ラップになったが、あのアタックは本当にうまくいった。コース・コンディションは予選を通してどんどん良くなっていたので、2回目のアタックでもっと良いタイムを出したかった。でも、オプション(今回はスーパーソフト)タイヤを履くとどういうわけかグリップがなくなった。その原因を突き止めなければならないね。100分の1秒差でQ3進出を逃してしまったけど、マシンに速さが足りないことは明らかだ。スペインGPまでに新しい空力パーツが導入される予定だから、それで改善できるといいんだけど…。今は現状でベストを尽くすしかない。明日は雨が降ればチャンスが生まれて最高なんだけどね。予選トップ10に入れなかったことで燃料搭載量を自由に決められるから、これからレース戦略を注意深く考えるつもりだ。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=2番手
 今朝のフリー走行3回目は、マシンは速かったものの、搭載したニューパーツを確認するために走れたのがたった3周だった。予選でフロントローに並べたのはチームのモチベーションが高いおかげ。信じられないことだし、こんなに努力しているのを見るのは初めてだよ。チームはこの数週間、新しいパーツを造るために24時間体制で働き、今日に間に合わせてくれた。だからエンストン(英国の工場)のスタッフや、昨日もほとんど眠らずにここでマシンを準備してくれたエンジニア、メカニックのみんなに心から感謝している。そして、ルノー・エンジンのマシンが予選トップ3を独占できたのも、ヴィリー(フランスのファクトリー)のエンジン・チームのおかげ。今日の結果は満足できるものだし、明日のレースが楽しみだ。できればポイントを獲りたい。

 8.N・ピケJr=17番手
 フェルナンド(アロンソ)が搭載した新しいパーツが僕のマシンにはなかったのは確かだけど、Q2にも進めなかったのはすごく残念だ。今朝はマシンの調子も良かったし、昨日、徹夜で改善したからね。明日のレースは厳しいものになると思うけど、戦略を練って、もっと上位に出ることができるといいね。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=6番手
 厳しい予選セッションだった。午前のフリー走行後は上位につける手応えがあったので、この結果は少し残念だ。オーストラリアGPの時のように、午前と午後でグリップの感じが変わってしまった。その後は調子が戻らず、Q3へ進むために必死にプッシュしなければならなかった。ただ、最後のアタックは満足しているので、6番手は妥当だと思う。明日は雨が降る可能性があり、総合力が問われるのでいいレースにしたい。

 10.T・グロック=14番手
 午前中のフリー走行の3、4周を走り終えたころ、ギアボックスのトラブルが出て、予選前にあまり走り込めなかった。昨日のマシンの調子と違い、Q1から苦戦し、コーナリングがうまくできず、Q3に進むのは難しいと思った。マシンが不安定で、最後のアタックでは自分がミスをした。ギアボックス交換のペナルティーが科され、明日は後方からのスタートになる。ただ、雨の予報もあるので、(混乱に乗じて)上位を狙いたい。

 P・バセロン=シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
 今年のいつもの結果からほど遠く、期待が外れた。午前中にティモ(グロック)のクルマに出たギアボックスのトラブルを修復できず、予選の前に交換せざるをなかった。ティモにとっては、ペナルティーで後列スタートになるし、大変な1日、厳しい予選になってしまった。19番手スタートになる明日に向け、戦略を練り直す。ヤルノ(トゥルーリ)は比較的順調にいった。オプション(今回はスーパーソフト)タイヤは思ったほど悪くなかったが、それでもやはり難しいので、決勝ではタイヤがカギになってくる。明日は、3ストップ戦略をとるチームもあると考えられ、レースがどう展開するか興味深い。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 予想外に苦戦したというのが正直な気持ちだ。まず午前のフリー走行でティモ(グロック)のギアボックスにトラブルが発生し、ギアボックスを交換。ヤルノ(トゥルーリ)は午前中こそ順調だったが、予選に入ると路面温度が高くなったためか、思うようにグリップを得られず、Q3で6番手にとどまった。ティモはギアボックス交換によるペナルティーもあり、後方からのレース・スタートなる。しかし明日は雨の予報もあり、最後の最後まで諦めることなく、積極的なレースを展開したい。
◆トロロッソ
 11.S・ブルデー=16番手
 ミスを犯した。それだけだよ。自分のラインで8コーナーに進入しようとしたら、クリップをショートカットしてしまい、コース左側にあるタイヤかすやダートを拾ったことでマシンが曲がらなくなった。タイヤにダートがついたため、そこからの数コーナーはひどいものだった。コンマ5秒くらいはロスしたよ。昨日はかなり期待が持てそうな状態だったけど、どんな理由であれ、今日はそれが結果につながらなかった。ただ、チームメートは素晴らしいアタックを2回決めているので、ポテンシャルがあることは証明した。明日のレースがどんな結果になるか楽しみだよ。ここは追い抜きが難しいかもしれないけど、プッシュし続ける。

 12.S・ブエミ=10番手
 Q3へ進出できて本当に嬉しい。予想を上回る結果だね。これ以上のポジションを確保できたとは思えないな。燃料が軽い時はマシンの調子が良いけど、Q2までで新しいオプション(今回はスーパーソフト)タイヤを使い切っちゃったんだ。だから3回のアタックともプライム(今回はミディアム)タイヤでやったので、それを考えればこの結果は満足できる。チームが本当に頑張って素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、開幕戦からマシンがずいぶん改良され、今日もとてもよく機能した。今は明日のレースがすごく楽しみなんだ。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=3番手
 なんという結果なんだ! これはチームの努力のたまものだね。この数週間の頑張りは特に素晴らしかった。2台そろってフロントローに並べれば良かったんだろうけど、フェルナンド(アロンソ)も素晴らしい仕事をしたよ。最後はもう少しタイトなセッションになると予想していた。でも明日になれば、みんながどの程度燃料を積んでいるかがわかるだろう。僕らはいい仕事をしたよ。Q2ではグリップがあってマシンの挙動が良く、強さを発揮した。明日は全力で若者(フェテル)を苦しめるつもり。僕らがお互いプッシュし合えば相乗効果が期待できるだろう。

 15.S・フェテル=PP
 本当に、すごく嬉しいよ。信じられない。土壇場だったね! 今回の予選は、各セッションで1アタックしかしなかったんだけど、見ての通り、それ以上必要なかったよ! 簡単じゃなかったけど、マシンにトラブルを抱えていたから、走行を最小限に留めておきたかったんだ。それでもマシンは本当に速くて、マーク(ウェーバー)が各セッションで2回ずつアタックして常に上位につけていたので、心配はしてなかった。でも1周しか走れないとなると、どんなミスも許されない。だから本当に満足しているんだ。最後にポールポジションを取れたんだからね! 午前中は理想的なセッションじゃなかったけど、午前の走行が少ないほど予選ではうまくいくのかも。メカニックに多大な感謝を捧げたい。彼らはほぼ毎晩徹夜で本当に頑張ってくれた。ミルトンキーンズのチーム全員にも感謝している。僕らはやったよ! 明日が楽しみだ。長いレースになるし道のりは長いけど、スタート位置は最高だからね。

 クリスチャン・ホーナー=代表
 素晴らしい結果だ。チームにとって最初のポールポジションをセバスチャン(フェテル)が鮮やかに決めてくれた。彼は作戦に縛られてあまり動けなかったが、それが報われて、今や明日のレースでは前方が誰もいない位置からスタートする。最高のポジションだよ! マーク(ウェーバー)も週末を通じて素晴らしいパフォーマンスをみせた。今日のパフォーマンスにも、サーキットだけじゃなくミルトンキーンズのスタッフが注いだ努力にも満足している。チーム全員が一生懸命頑張ってきて、それが今、実を結んだ。明日は大一番になるよ!
◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=7番手
 これが今の僕らの実力だ。僕らは4番目のチームなので、7番手はほぼ予想の範囲内だよ。タイヤのウオームアップに少し時間がかかったけど、それ以外のことにはとても満足している。戦略的にも良さそうなだし、レースペースは心配していない。マレーシアを思い出してもらえば、プライム(今回はミディアム)だろうとオプション(今回はスーパーソフト)だろうと、タイヤが難しい状況でも僕らはレースで非常に強さをみせた。僕のグリッド周辺のドライバーがどの程度燃料を積んでいるのか、見極めなきゃならない。オーストラリアやマレーシアのように、明日も状況が僕らに味方してくれればいいね。僕にとっては、今日の一番のサプライズはアロンソだったよ。

 17.中嶋一貴=15番手
 マシンはマレーシアGPの時と同じくらい力がありますが、僕らはまだ進歩する過程なので、この結果は悔やまれます。レースではこれ以上の結果を残せると思いたいですが、まずはデータをチェックしてマシンに何が起きているのか確認し、解決する必要があります。グランプリでは何が起きるか分からないので、いい戦略を用意してベストを尽くすつもりです。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 今日はカズキがポジションを上げられなかったことが残念だ。ニコ(ロズベルグ)に関しては、Q3で彼のアタックをマネジングできればもっといい結果を残せたはずだけど、今日は予定通りにいかなかった。レースペースはもっといいはずなので、明日はいいパフォーマンスを発揮できそうだ。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=19番手
 難しい予選になることは分かっていた。まだダウンフォースが不足していてバランスが悪い。これがドライブが難しい理由で、僕らの抱える一番の問題だ。今日は大変だったけど、初日フリー走行でのロングランのペースは良かったので、明日はもっと力を見せられるはず。今の目標はアクシデントに巻き込まれずに完走すること。それが達成できれば、マシンに信頼性があるので、順位を上げることができるんじゃないかな。

 21.G・フィジケラ=20番手
 昨日よりは良くなったが、まだ厳しい状態だ。特に低速コーナーでのダウンフォースが不足している。難しいレースになるだろうが、次のバーレーンに向けて改良が進んでいるので、ここではとにかく完走を目指したい。いい戦略を立てて、僕らにできることをやるしかない。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=5番手
 マシンのフィーリングは良かったのに、今日の予選は僕らの予想を上回る速さをみせたマシンが数台いた。Q2ではレッドブルが高速コーナーで強さを発揮していたので、接戦になるだろうと思っていた。レースでは戦略の違いがどう作用するか楽しみだ。もちろんフロントローの方が良かったけど、明日のレースは全力を尽くして、あとは結果がどう出るかだね。

 23.R・バリチェロ=4番手
 今日の予選は良かったし、F1の進歩がどれだけ速いか目にしただろう。レッドブルがこんなに速いなんて驚きだ。きっとトップ争いは素晴らしいものになる。彼らに勝つのは厳しいだろうが、僕らの戦略は素晴らしいと信じている。ジェンソン(バトン)も僕も表彰台を狙えると思うので、明日もいい結果を期待したい。

 ロス・ブラウン=代表
 今日の予選は、開幕2戦で経験したものよりも厳しかった。我々の競争はすぐに追いつかれるものだと常に口にしてきたけど、今日それがはっきりと証明された。マシンの調子は良かったものの、最後のアタックでジェンソン(バトン)とルーベンス(バリチェロ)はひどいアンダーステアに見舞われた。それでも我々は4、5番グリッドといい位置を確保しており、明日のチャレンジを楽しみにしている。初PPを獲得し、今シーズンがとてもエキサイティングであることを証明したレッドブルにたくさんの祝福を送りたい。
◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日は、初ポールポジションを獲得したレッドブル・レーシングにとって非常に有意義な日でした。チームとセバスチャン・フェテルにお祝いを申し上げます。今日はどちらのタイヤも良いパフォーマンスを発揮しました。2種類のタイヤのベスト・タイムの差は約0.5秒あります。スーパーソフトはアタック1周目か2周目にベスト・タイムを記録していますが、ミディアムは最適な作動温度に届くまでにスーパーソフトよりも時間がかかり、3周目か4周目にベスト・タイムを記録しています。スーパーソフトにはまだグレーニングが見られますが、オーストラリアで見られたほど性能の落ちはなかったので、明日のレースでは様々なタイヤ戦略の選択肢があると思います。もちろん、今回のレースは昨年と開催時期が異なるので、天候も変わることを予想していました。また、今回は上海国際サーキットで今シーズン初めて開催されたレースなので、コース・コンディションも昨年度とは違います。我々が上海に来てからも寒かったり暖かかったりという天気ですから、日曜日は何が起きるか興味深いところです。気温が低ければ、タイヤ温度が早く上昇するスーパーソフト・タイヤが使いやすいと思いますが、気温が低いほどグレーニングも大きくなります。気温が高ければ、ミディアム・タイヤの温度の上昇も早いでしょう。もちろん、これまでも上海では雨のレースを経験していますので、雨が降れば非常に興味深いレースになることはご承知の通りです。明日は戦略と空もように注目しながらの戦いになります。
グリッド 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 予選順位 予選後重量(kg) ガソリン量(kg)

1 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1 644.0 39.0
2 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 2 637.0 32.0
3 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 3 646.5 41.5
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 4 661.0 56.0
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 5 659.0 54.0
6 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 6 664.5 59.5
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 7 650.5 45.5
8 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 8 673.5 68.5
9 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 9 679.0 74.0
10 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 10 673.0 68.0
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 11 679.0* 74.0
12 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 12 697.0* 92.0
13 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 13 690.0* 85.0
14 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 15 682.7* 77.7
15 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 16 690.0* 85.0
16 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 17 697.9* 92.9
17 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 18 659.0* 54.0
18 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 19 648.0* 43.0
19 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 14 652.0* 47.0
20 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 20 679.5* 74.5
決勝 天候:雨 気温:20℃ 路面温度:19℃ コースコンディション:ウエット 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 56 1:57'43.485 1'52.627 PP
2 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 56 10.970 1'52.980 3
3 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 56 44.975 1'53.546 5
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 56 63.704 1'52.592 4
5 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 56 65.102 1'54.516 12
6 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 56 71.866 1'54.665 9
7 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 56 74.476 1'52.703 19
8 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 56 76.439 1'54.590 10
9 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 56 84.309 1'54.481 2
10 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 56 91.750 1'55.396 8
11 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 56 94.156 1'53.474 15
12 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 56 95.834 1'54.158 11
13 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 56 106.853 1'55.350 17
14 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 55 1Lap 1'56.239 20
15 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 55 1Lap 1'54.243 7
16 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 54 2Laps 1'55.535 16
17 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 50 DNF 1'54.777 18
17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 43 DNF 1'56.167 14
3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 20 DNF 1'56.484 13
9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 18 DNF 2'00.330 6

Fastest Lap:Rubens BARRICHELLO(BRAWN GP) 1'52.592(174.289km/h) Lap:42
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1中国GP、レッドブルがワン・ツーで初優勝!!

F1第3戦中国GPの決勝、S.ベッテル(右)がポール・ト・ウィンを決め、M.ウェーバー(左)も自己ベストの2位。参戦5年目となるレッドブルがワン・ツーで初優勝をつかんだ(C)RED BULL RACING(Photo by Vladimir Rys/Bongarts/Getty Images)(ISM)

2009年F1第3戦の中国GPは、現地時間(以下、現地時間)19日、上海インターナショナル・サーキット(1周5.451km)で決勝日を迎えた。午後3時(日本時間:午後4時)より56周の決勝レースが行なわれ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、1時間57分43秒485(平均速度155.480m/h)でポール・トゥ・ウィン。さらにマーク・ウェーバーが2番手に続き、レッドブルがワン・ツーで初優勝を飾っている。

スターティンググリッドには変更があった。ギアボックス交換で5グリッド降格のペナルティを受けたトヨタのティモ・グロック、さらにBMWザウバーのロバート・クビサはピットレーンスタートを選んだ。

サーキットには雨が降り続き、セーフティカースタートなる。9周目にセーフティカーが戻り、レースのスタートが切られたが、多くのオーバーランやスピンが乱発し、レース中盤には再度セーフティカーが出動。しかし、荒れ模様のレースの中、レッドブルの2台は他を圧倒する速さを見せる。S.ベッテルが自身2度目のポール・ト・ウィンを決め、昨年のトーロ・ロッソに続きレッドブルにもチーム初優勝をもたらした。M.ウェーバーは自己最高位の2位、そして開幕2戦を制していたブラウンGPのジェンソン・バトンが、3位でチェッカーを受けている。

入賞圏内は、4位ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ、5位ヘイッキ・コバライネン、6位ルイス・ハミルトンとマクラーレン・メルセデス勢が続き、トヨタのT.グロックが7位でポイントを獲得、トーロ・ロッソのセバスチャン・ブエミが8位。

フェラーリはキミ・ライッコネン10位、F.マッサはリタイア。T.グロック以外の日本勢、トヨタのヤルノ・トゥルーリとウィリアムズの中嶋一貴はともにリタイアに終わっている。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=6位
 レース序盤はドライブするのが本当に難しかった。でも序盤にペースをつかんでからは楽しかったよ。ただ、残念ながらかなり早い段階で僕のタイヤは壊れてしまったんだ。今日はミスが多すぎた。僕はベストを尽くしたものの、とても滑りやすかったし、左のフロントタイヤがピットへ入るずいぶん前に終わっていた。今日の午後は本当に苦戦したけど、チームのためにポイントが獲れたのは嬉しいよ。

 2.H・コバライネン=5位
 信じられないくらい視界が悪かった。特にセーフティーカーが戻った後の数ラップはひどかった。でも僕らのペースは良かったし、レース終盤はルーベンス(バリチェロ)との差を縮められた。ただアタックを仕掛けられるほどじゃなかった。僕らの戦略はハマったよ。今日はこれ以上の順位でフィニッシュするのは無理だった。1つのミスもなく手堅く4ポイントを獲れてとても満足している。

◆フェラーリ
 3.F・マッサ=20周リタイア
 確かにとても残念だしちょっと動揺しているけど、僕のモチベーションは傷ついていない。この状況を脱却するためには、全員が一丸となって頑張らなければならない。チームは団結しているし、なるべく早く状況を好転させようと本気で考えている。カギとなる空力の開発はすぐに取りかかるべきだけど、信頼性の問題を一刻も早く解決しなければならないのも事実だ。勝ちたいならまずはレースを完走する必要があるからね。今日は表彰台も十分狙えた。1ストップ戦略で燃料が多かったにも関わらず、3番手を走行し、トップ・グループとほぼ同タイムで周回していた。セーフティーカー(SC)導入時を除けば、マシンの調子は良かった。でもSCが導入されるとマシンのパワーが落ちる瞬間が何度かあった。その後、何の前触れもなく加速しなくなり、マシンが沈黙した。ファンには僕らを見捨てないでくれと言いたい。今は厳しいけれど、チャンピオンシップはまだ長いから。

 4.K・ライコネン=10位
 序盤はそれほど悪くなかったけど、ピット・ストップを終えるとタイヤのグリップが不足し、マシンがひどくスライドして思い通りプッシュできなくなった。他のマシンに近づくと何度かエンジンパワーが落ちたように感じたけど、その後はトラブルがなくなった。チャンピオンシップで僕らがかなり厳しい状況に置かれているのは明らかだ。ミスを犯した上に速さが足りない。バルセロナ(スペインGP)で新しい空力パーツを投入する予定なので、今不足しているグリップも良くなるはずだ。僕らはまた勝てるようになると確信しているけど、そうなるには時間がかかるだろう。チームのモチベーションは高いと僕も思うし、全力を尽くすつもりだ。今、非難するのはたやすい。でも、僕らは状況を好転させる方法を知っている。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=13位
 ドライブするには本当に危険なコンディションだった。ほぼ全ての場所でアクアプレーニングが起きていたし、視界が悪くてひどいものだった。何度も前が見えなくなり、それが原因でヤルノ(トゥルーリ)との大事故が起きてしまったんだ。ヤルノがブレーキングをした時、僕は水たまりの上に乗ってしまった。それでかなりハードブレーキングをしたにもかかわらず、マシンが止まらなかったんだ。彼のリアタイアに接触し、かなり大きく乗り上げたけれど、幸い2人とも怪我はなかった。それでピットに入ってフロントウイングを交換せざるを得なかったんだけど、バイブレーションは起きるしグリップもかなり失ってしまった。これで僕のレースは終わったよ。

 6.N・ハイドフェルト=12位
 今日の結果が残念なのは当然だけれど、少なくとも完走できたのだから喜ぶべきとも感じている。視界やアクアプレーニングの面で、コンディションは悲惨だった。序盤、セーフティーカーが解除されたレース開始直後は、タイヤの内圧が低くなりすぎてかなり苦しんだ。13周目にはグロックにぶつけられてマシンにダメージを負った。もちろんそれが足を引っ張ったよ。それでもレース終盤には1、2ポイントを獲得できそうなチャンスがあったんだ。ところが、スーティルのアクシデントで、タイヤを含め多くのパーツがコース上に飛び散った。それをなんとか避けようとしたけれど、どの破片がどこに飛んだかなんて全てを予測するのは不可能で、しっかり踏んでしまった。それ以降マシンがおかしくなり、4つもポジションを落とす羽目になったんだ。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=9位
 この週末はポテンシャルをみせていただけに、残念な終わり方になった。チームはとても良い仕事をしてくれた。昨日の予選ではフロントローを獲得できるくらい、とても力強いマシンに仕上げてくれたんだ。それなのに今日の僕らはツイてなかったよ。タイミングを誤ると、あらゆることが自分の思惑とは裏腹に作用したりするものだけど、今日もそういうパターンだったと思う。セーフティーカーは10〜15周ほどしてから入ると考えていたから、給油のためピットインした。ところが、それと同時にセーフティーカーランが終わり、結果的に最後尾からスタートすることになってしまったんだ。グリッドではフロントローだったのにいきなり最後尾。これでレースは終わったようなものだった。バーレーンではもう一度マシンのポテンシャルを確かめるチャンスだし、その次は(母国GPの)スペインだ。僕らは進歩し続けなくてはならない。

 8.N・ピケJr=16位
 今日は視界がとても悪く、かなり厳しいコンディションで、アクアプレーニングも起きていて、コースアウトしないようにするのも簡単じゃなかった。何度かコースオフしてしまって、レースに復帰はできたけど、タイムロスして後方グループまで落ちてしまった。残念な週末になったけれど、今はバーレーンを楽しみにしているよ。願わくばドライでレースしたいし、マシンも何らかの進歩がみられるといいね。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=18周リタイア
 ツイていない1日だった。コース上にいくつも水たまりができ、タイヤが浮いてクルマのコントロールがきかず、難しいコンディションのレースだった。セーフティーカーに先導されたスタートはうまくいき、最初の数周はペースも良かった。でも徐々にグリップに苦しむようになり、速さが足りず、走れば走るほど路面にグリップしなくなった。17周目に背後から衝撃を感じ、リアウイングがなくなってしまった。ピットに戻ったが、レースを続けるにはダメージが大きすぎた。昨日までの状況から分かるとおり、我々のクルマは先頭集団の中にいるので、次のバーレーンに期待したい。

 10.T・グロック=7位
 ピットレーンからのスタートになったが、最後にはポイントを稼ぐことができて嬉しい。特にスタート直後が厳しいレースだった。後方で走っていると、何も見えず、まるで目隠ししてドライブしているようだった。数台を抜いたが、ニック(ハイドフェルト)と接触したとき、フロントウイングにダメージを負ってしまった。視界が悪く、ブレーキングポイントを間違えて、彼のマシンに追突してしまった。フロントウィングを交換するため、予定より数周早くピットに入った。その後、前方にクルマがいない状態での5、6周は、とてもペースがよかったが、キミ(ライコネン)の後ろについた時は、なかなか抜けずにペースダウンした。また、オ−バーテークポイントの水たまりが見えず、苦労した。でも最終的には7位まで追い上げることができた。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 レース直前に、天候を見て作戦を変更したティモ(グロック)が、ピットスタートから力強い走りで7位入賞を果たし、何とかポイントを獲得できた。しかしヤルノ(トゥルーリ)は追突され、リアウイングが壊れて、ピットで修復を試みたがリタイアせざるを得なかった。来週のバーレーンでは、フリー走行、予選を完璧にこなして、レースで表彰台を獲得し、是非今回の悔しさを晴らしたい。

 山科忠=TMG会長兼チーム代表
 昨日の予選はあまりうまくまとめられなかったが、ティモ(グロック)はあきらめず戦った。スタートの時と、ピットストップから戻ったとき、後方からのスタートになったにも関わらず、何台をも追い抜き、チームは2ポイントを得ることができた。ヤルノ(トゥルーリ)は6番グリッドの順位を生かすことがあまりできなかったので、何が問題なのかデータを分析しなければならない。ヤルノの予選は良かったので、次のレースでも表彰台を狙ってくれると信じている。勝利を目指し、チーム全員、バーレーンでも頑張りたい。
◆トロロッソ
 11.S・ブルデー=11位
 15番手スタートで、途中何度かスピンしたけれど11位でフィニッシュした。複雑な気分だよ。こんなにアクアプレーニングがひどい中でレースする羽目になるなんて思わなかったからね。今シーズンはマシンのダウンフォースが大幅に削減され、マシンを路面に押し付けることがより難しくなり、状況を悪化させているんだ。スピンしようと思えば15回か20回はできたし、どれだけ危険な状況かはスーティルのクラッシュが示した。でもファンにとっては楽しいショーになっただろうから、それは1つ良かったことだね。

 12.S・ブエミ=8位
 チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで今回も1ポイント獲得できたから、とてもハッピー。3戦中2戦で入賞なんて嬉しいよ。もう少し上位を狙えたかもしれないけど、それでも満足しているんだ。序盤はとてもコンペティティブで、ライコネンとハミルトンをパスできたけど、その後は少し苦戦した。これまでで一番ハードなレースの1つだと思う。フェテルとのアクシデントは、セーフティーカー導入時に起きた。彼が見えてなくて、気がついてあわててハンドルを右に切ったけど避けきれなかった。僕はフロントウイングを交換したけど、彼のレースを台無しにせずに済んだのは良かった。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=2位
 チームにとって信じられない1日になった。必死に作業していた昨夜のクルーには、こんな結果は想像もつかなかっただろう。昨日はマシンを走らせるたびにストップしていたから、レースを完走できないんじゃないかとみんなビクビクしていた。だから2台そろって完走し、稼げる限りのポイントを取れたのは信じられない気分だ。オーストラリアではセバスチャン(フェテル)が惜しくも表彰台を逃し、マレーシアでは僕が逃したからね。ミルトンキーンズのスタッフにとっても素晴らしい1日になった。彼らのおかげだし、オーストリアのみんなもよくやってくれた。レースでは何度もチャレンジングな瞬間を迎えた。序盤は水煙で前のクルマについていくのが大変だったけど、レースになると少し落ち着き始めた。2回目のセーフティーカー導入後、ジェンソン(バトン)といいバトルをした。前に出てからは、視界のクリアーさに驚いたよ。“信じられない! 最高だ!”と思い、できる限り差を広げるために死に物狂いでプッシュした。素晴らしかったよ。本気で優勝を狙っていたから、ジェンソンに再び抜かれたけど、僕が迫っていることに彼が気づいてないことが分かっていたので、7コーナーあたりで抜き返した。僕のキャリアの中で最高のオーバーテークの1つだったね。今日は満足しているよ!

 15.S・フェテル=優勝
 信じられないよ。すごく、すごく嬉しい。ラスト10周は後続との差をコントロールしてペースを抑えた。全てをコントロールしようとしたけど難しかったよ。ある時点までは完走を目標にしていたけど、それで集中力を失ったので、それからはあまり遠くを見ずにコーナー1つ1つをクリアしていくことにした。ラスト2周は少しペースを落とした。路面に溜まった水に足元をすくわれる危険を冒さないためにね。それからは…ただただファンタスティックだった。トロロッソとレッドブルで1勝ずつ、通算2勝目を飾れてものすごくハッピーだよ。今後もこの流れが続いてほしいね! 満足しているしとても誇りに思う。レースに勝てたのは、レッドブルの全員がとてつもなく素晴らしい仕事をしたおかげだ。こんなに頑張ってくれたみんなにすごく感謝してると言いたい。チームやレッドブルにも感謝したい。オーストリアへもグリーティングカードを送るよ!
◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=15位
 今日最大のトラブルは、バイザーが曇ったままでほとんど見えなかったこと。バイザーの曇り止めに関するトラブルで、過去にも経験があるけど、まだ解決できていないんだ。ラスト15周の時点でポジションがあまり良くなかったから、何かやってみなきゃと思い、タイヤをインターミディエイトに換えるよう頼んだ。最初の数ラップはうまくいっていた。作戦がハマったように見えたからとても満足していたよ。でもその後、雨あしが強くなってきてしまい、振り出しに戻った。次のバーレーンはもう来週。そろそろ僕らも結果を出さなければいけない頃だ。

 17.中嶋一貴=43周リタイア
 今日はトランスミッションのトラブルが出たため、残念ながらレースを続行できませんでした。本当に視界が悪く、とても難しかったです。コース上には大量の水がたまっていて、特に最終コーナーの立ち上がりではコースを外れないようにするのが大変でした。何度かミスもしましたが、それは誰しも同じでしたね。

 パトリック・ヘッド=エンジニアリング・ディレクター
 我々は、スタート時のセーフティーカー(SC)がもっと長く導入されると思い、ニコ(ロズベルグ)を早めにピットへ入れて給油した。しかしその1周後にSCが戻ったため、この判断は間違ったものになった。それからは、我々と同様の作戦だったアロンソのペースに苦戦させられた。カズキはギア・ボックス・トラブルの発生がみられたため、リタイアさせた。今日の我々のパフォーマンスは良くなかった。判断ミスを犯したので、今後のために状況を把握し、改善していかなければならない。また、我々にとってはテクニカル・トラブルでのリタイアは非常に珍しいことでもある。次のバーレーンではもっといいパフォーマンスが発揮できることを期待している。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=17位(DNF)
 厳しいレースになると思っていたけど、まさにその通りになった。戦略で賭けに出て、かなり早めにピットへ入り、スティントをかなり長めに取った。その後は雨がまた降り始めたので、コースオフしないようにするのがとても大変だった。ストレートでは4速や5速でもアクアプレーニングに苦しむことがあり、あれだけ長くコースオフせずにすんだのは本当にラッキーだった。それだけに悔しいよ。すごく集中していたし、結果を残せると思っていたのに、最後はマシンがコントロール不能になった。(去年の)モナコと同じだ。マシンに乗ってるときは信じられない気分だったのに、突然コントロールできないことが起きて素晴らしいポジションを失ってしまう、というね。でもそれを乗り越えなきゃいけないし、今日のパフォーマンスは素晴らしいものだった。チームにとっても良かったし、僕らには入賞するにふさわしい力があると思う。今回の戦略はとてもいい判断だったけど、リスクを冒さざるを得なかったのもまた事実だ。

 21.G・フィジケラ=14位
 難しいレースだった。序盤は雨が本当に強くなったけど、一番の問題はタイヤのグレーニングだった。どちらのタイヤセットも磨耗がひどく、4本のタイヤとも滑ることもあった。マシンをコースに留めておくだけでもすごく大変で、何度も大きくコースを外れた。でも戦略が良かったし、今日のパフォーマンスは満足できるものだと思う。エイドリアン(スーティル)がチームの初入賞を逃したのは残念だけど、僕らはみんな、それがどれだけ大変なことか分かっているからね。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=3位
 今日はとても難しいレースだったから、2台そろって56周を走りきり、可能な限り多くポイントを取れたのでとても満足している。コース上にあちこち川が流れていて、しかもその流れが常に変化するという、かなりクレージーなコンディションだった。最終コーナーは特に湖みたいで、ここではブレーキングできなかったよ。今日はアクアプレーニングとタイヤの振動に苦しんだ。タイヤの作動温度まで十分に暖められなかったんだ。数周にわたってマーク(ウェーバー)といいバトルをしたけど、彼についていけなかった。でも今日はレースを完走することができ、表彰台に上がれたのは素晴らしいことだ。僕らはレッドブルに勝てなかったけど、素晴らしい結果を残したセバスチャン(フェテル)とマークを祝福したい。

 23.R・バリチェロ=4位
 今日はかなりチャレンジングなコンディションで厳しいレースになった。最初の19周ではブレーキディスクが3枚しか機能してなくて、それでコースアウトしないようにするのが大変だった。でも最初のピット・ストップでブレーキ温度を上げたら問題が解決し、それからはペースが良くなったんだけど、残念ながら時すでに遅し。とはいえ難しい状況でレースを完走し、できる限り多くポイントを稼いだので、それには満足しなければならない。

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