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みんなのおんがくコミュの第八回「みんなのおんがく」@池袋atlier bemstar

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8/24(金) 19:00
池袋 atlier bemstar
http://bemstar.info/


毎度おなじみ。今回はワールドミュージックという広いジャンルながらマイナーな存在であるテーマにも関わらず会が開けたことにまずは感謝したい。


【ワールドミュージック】

とは言うもののあまりに広大なので世界全ての民謡を紹介出来るわけでもないので南米〜欧州の大きなものをちょこちょこ説明して行くスタイルにしてみた。
自分自身調べていて興味深かったのが、世界にはまだまだ知られざる名曲が点在することと、いい音楽を形成する方法論はひとつではないことなど。そして後述する貪欲な日本歌謡の姿勢だ。
また素晴らしい音楽に出会わせてくれたこの集まりに本当に感謝した。



【南米】

まずはボサノヴァやカーニヴァルで有名なラテン諸国関係から。


・ラテン(ラテンポップス)/ポルトガル語以外の、スペイン語を話す南米国
(シャキーラ、フリオ・イグレシアス、リッキー・マーティン、フアネス、タリア等)
日本では何故か、実際ラテンミュージックという言葉で網羅される国は広く、ブラジル等ポルトガル語が使われる国は含まれないのだ。何故か。
しかし世界的にはポルトガル語が使われる国も含まれる傾向があるとか。どういうことなの・・・

注意していただきたいのは、南米だけでなくスペイン、イタリアなど欧州国もラテンポップスの意味に含まれる点。

音楽的には軽快でダンサブルなものからパッションあふれる泣きのバラードなど多岐に亘るが、スペイン語なら「はいラテンポップスだね」という解釈でも強ち間違いでもない。基本的に男と女についての曲ばかりなのでエロい。



Shakira/Hips Don't Lie ft. Wyclef Jean


・ボサノヴァ/ブラジル
(アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、小野リサ、アストラッド・ジルベルト等)

意外にも歴史が若いジャンル。
独特なコード展開をするクラシックギターのアルペジオに声を荒げずつぶやくような歌唱法が乗る。音楽ジャンルにしては珍しく、はっきり誰がいつ作り出した、というのが言及しやすいのも特徴。

作り出した中心人物はアントニオカルロスジョビンとジョアンジルベルト。
50年代頃、戦争により大きな音を演奏するのを禁じられた国でギターを試行錯誤した過程で誕生したらしい。これがアメリカでも商業的に成功していく。後にMPBへつながる。



Antonio Carlos Jobim/Girl from Ipanema (Garota De Ipanema)


・MPB(エムペーベー)/ブラジル
(カエターノ・ヴェローゾ、マルコス・ヴァーリ、マリーザ・モンチ等)

60年代後半、それまでのボサノヴァに流行のエレキサウンドをプラスし誕生。「ムジカポプラールブラジレイラ」のアルファベットから名前が付けられた、ブラジル流ポップス。
こちらもカフェで流しやすくポルトガル語がなんともオシャレなのだが、革命運動にも導入されたり歴史的には意外にも血気盛んだったり。



Marcos Valle/Crickets Sing for Anamaria


・キューバ音楽
(ブエナビスタ・ソシアルクラブ、ロス・バンバン等)

スペインのギターと太鼓等のパーカッションから編み出されたのが元だったが、様々なジャンルを少しずつ吸収しつつ閉鎖的な国の中で独特な音楽が形成された。古くは30年代以前からあるようだ。

ワールドミュージックというテーマでは絶対に外せないブエナビスタソシアルクラブという有名なこのバンドは、元々会員制クラブの老人ミュージシャンのメンバーたち。アメリカ人ギタリストのライクーダーが発掘というか最終的に映画として世界に紹介することで認知され大ヒットを記録。アカデミー賞までも受賞し有名に。

Buena Vista Social Club/Chan Chan


・サンバ/ブラジル。または同名異曲でアルゼンチンとのことだが割愛
(ジルベルト・ジル、オルケスタ・インペリアル等)

社交ダンス等で日本人にはなじみあるダンスミュージック。またはブラジルはリオデジャネイロのカーニヴァルで流れるアレ。

このあたりはボサノヴァアーティストとも音楽的に被って括られることが多いので線引きが難しい側面もあるが、ホイッスルやホーン等の金管楽器が目立った、サッカー大会で流されてるようなのをイメージしていただければわかりやすいだろうか。

Bellini/Samba De Janeiro

(※曲は日本人でも絶対聞いたことあるっていうかベムスターでも流れてたのだがwアーティスト自体はドイツ出身なので注意wあくまでサンバと言えばまさにこれという例で。)


・マンボ/キューバ
(ペレス・プラード等)

キューバのハバナではジャズが流行っていたが、メキシコでメンバーを見つけてきたペレスプラードがそれを取り入れアメリカでビッグに成功。マンボの王様と呼ばれるまでに定着。

マンボ自体はデスカルガ(=ジャズセッションという意味)にラテンリズムを乗せることにより古くから存在していたが、ペレスプラードの高音ホーンとスタッカートを多用するスタイルが斬新だったようだ。

Perez Prado/Mambo No.5


・サルサ/キューバ
(オルケスタ・デラ・ルス、イリガレス等)

南米の中でも男女の、セクシャルなものを扱うダンス音楽。キューバのソン(ルンバ)からアメリカで発展していった。クラベス、ホーンが主役の複雑なリズムは独特の拍の数え方から作られる。

Orquesta de la Luz /El Cumbanchero


・ファド/ポルトガル
(アマリア・ロドリゲス等)

ポルトガルを代表する民謡といえばコレ。ポルトガルギターとクラシックギターに、シンガーが歌を乗せる。アマリアロドリゲスが絶対の存在過ぎて他のシンガーがなかなか育たなかったようだが、彼女の唄い方はシャンソンのそれに似た哀愁がある。あるいはエタジェームスか。

Amália Rodrigues/Barco Negro



【ヨーロッパ】

・タンゴ/アルゼンチンまたはヨーロッパ
(小松亮太、アストル・ピアソラ)

バンドネオン、またはアコーディオンで演奏されるダンス音楽。スタッカートを多用し哀愁が漂う雰囲気は日本でも人気。18世紀後半から誕生したとされる。はじめは宮廷音楽色が強かったが大衆の風俗と混ざりあっていった。

さらにそこへピアソラが独自の理論を投入したことにより進化。今日本でよく聴かれるのは彼のスタイルの影響が強いが、元々彼は異端のポジションであった。

Astor Piazzolla/Libertango


・フラメンコ/スペイン
(ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ、沖仁、パコデルシア、ジプシー・キングス等)

実は日本はスペインの次にフラメンコが盛んらしく、スペインのアーティストはほとんど来日経験があるとか(!)激しい速さで刻まれ、変化する手拍子、カスタネットでのリズムに、男のかけ声、女の歌、クラシックギターのアルペジオが乗るダンス音楽。民謡がルーツのワールドミュージックの大半はゆったりしたBPMなのに比べ、フラメンコの速弾きの速度は鮮烈。

Gipsy Kings/Inspiration


・シャンソン/フランス
(ザーズ、エディット・ピアフ等)

昭和歌謡で有名な「愛の讃歌」はピアフのカバーである。実は日本でシャンソン歌手としてデビューした芸能人は多く、美輪明宏、加藤登紀子、おすぎetcと、歌い手が絶えないことから日本でも愛されるジャンルのひとつ。どこかイナタくオシャレな民謡。
因みにフランス語は世界で最も歌に向かない言語と言われ、今は違うスタイルだがイタリアのカンツォーネとシャンソンは語源は同じ。

Michel Fugain/Une belle histoire


・アイリッシュケルト、またはケルト/主にアイルランドなどのブリテン諸島
(チーフタンズ、ケルティック・ウーマン、エンヤ等)

日本では一般的に、地域の断定は難しいが北欧の伝承歌で女性が唄うものとイメージされるものが主。イギリス一部地域のアイリッシュバンドもケルトに含まれるので今回はまとめる。
バンドや演奏面ではバグパイプ、打楽器、ハープ等の独特な響きが特徴。ケルティックウーマンのような女性シンガー中心の場合は声楽のように丁寧で澄み切った美声が好まれる。
バンドはパブで演奏されることが多い。

The Chieftains/Lily Love





【ハワイ】

・ハワイアン
(ジェイク・シマブクロ、イズ(イズラエル)、ケアリィ・レイシェル等)

南国の小さな島で先住民が伝えていた音楽。ポリネシアから伝わり変化したとされる。ウクレレ、スラッキーギターの乾いていて軽く温かみのある音が癒される。テンポは遅く、唄い方もおおらか。まぁ説明しなくてもわかるでしょ。

Iz/Somewhere Over The Rainbow





【オセアニア】

・アボリジニ/オーストラリア
(ヨスインディー等)

ディジュリドゥという、シロアリによってくりぬかれた木を使って作られる大きな笛が特徴的。低くこだまする音がディジュリドゥ〜と聞こえたのが由来らしいが、2000年前から存在するとも言われている呪術的な響き。今の言葉で言う「楽曲」というものは見つからなかった&演奏は動画サイトにたくさん落ちてるので紹介は割愛。





【アフリカ】

アフリカンポップス
(フェラクティ、ユッスー・ンドゥール等)

アメリカとはまた違う「黒さ」。大地の息吹を感じる、アフリカの音楽。ユッスーンドゥールは「セネガルの星」と呼ばれる大スターだし、フェラクティも「黒い大統領」と呼ばれどちらもたくさんのCDが置かれていることに驚く。
今回は出身もスタイルも出自も違う二人をまとめてしまったのは容赦頂きたいが、また別の機会に深く取り扱う。

Youssou N'dour/Ob-La-Di, Ob-La-Da




〜まとめと反省〜

今回ももうおなかいっぱい、という程に書き連ねましたが、どうしても駆け足だったのでひとつひとつの正確性を問われるとちょっと怪しい部分がありますな・・;
今回は前編、次回のこのテーマの時は後編とし、そのときにまだ紹介してない世界の音楽も紹介したいと思います。
ルンバ、ヨーデル、クンビア、純邦楽、オキナワ、アジア、ボリウッドなどなど・・

にしても難しいのは地理よりも世界の歴史!今回はかなり勉強でした。
スペイン語は世界で英語の次に話されている言語なのです。それだけラテン、もといスペインの影響力?が広域におよんでいて、フォルクローレあたりの説明が曖昧になってしまった。


そして星影のワルツとか、ラストダンスは私にとか、昭和歌謡で耳にした曲はヒットしたワールドミュージックの和訳版だったということが今回わかった。
郷ひろみ、W-inkだけじゃなくむしろ昔の方が盛んだったとは知らなかったなぁ。
遠いもののようで実は身近というか、それを聴いて育っていたんだね。日本人は。


・・最後に今回調べていく上で参考にしたサイトと、見つけた素晴らしい音楽を載せて今回は閉じます。


・おもしろWORLD MUSIC http://blog.livedoor.jp/konpex0311/
音楽活動をされている個人のページですがクオリティが◎

・サラーム海上のゼロ年代ベスト10 http://www.chez-salam.com/special/00sbest10.html
中東音楽のコンシェルジュ。でも今回ほとんどカバー出来なかったので次回。
とりあえずインド映画音楽巨匠、A.R.ラフマーンの音楽をチェック!

・一橋祭 フォルクローレとは? http://jfn.josuikai.net/student/ikkyosai/event/medama/minzoku4.html
偶然見つけたにしてはwikiよりわかりやすく動画も見れる親切設計。こんな講義してくれる大学に行きたかった。

・アメージングヴォイス http://www.nhk.or.jp/fm-blog/1000/103231.html
番組自体は終了しておりHPもないため上のURLは当時の紹介ページ。
ここがZAZをヒットさせたと言っても過言ではなかったのね。見ときゃ良かったああ。

・ネットラジオ 
ワールドミュージック ネトラジ等で検索すれば今ならタダで聴き放題。良い時代だ。

コメント(12)

オススメ盤。
ヒット作、名盤、今回見つけた掘り出し物。クオリティが高いものばかりなので入門にどうぞ。


Yothu Yindi/Tribal Voice (アボリジニ/ポップス)
Marcos Valle/Samba 68 (ブラジル)
Stan Getz/Joao Gilberto / Getz/Gilberto (ジャズ/ボサノバ)
Zaz/Zaz (シャンソン)
Rodrigo Y Gabriela/Rodrigo Y Gabriela (フラメンコ)
Asa/Asa (アフリカ)
The Chieftains/Voice of Ages (ケルトバンド)
Beatchoro/Beatchoro (ショーロ/ヒップホップ)
Ozomatli/Street Signs (ラテンポップス/ロック/ヒップホップ)
Buena Vista Social Club/Buena Vista Social Club (キューバ)
Markamasis/Qhipa Pacha (フォルクローレ)※市販してないのでamazon推奨
Fanfare Ciocarlia/Queens and Kings (ジプシーブラス)
Astor Piazzolla/Libertango (タンゴ)
PUTUMAYO/V.A. プチュマヨシリーズ (世界の音楽シリーズ)


続いて紹介曲の動画です。


Buena Vista Social Club/Chan Chan

灼熱のランドスケープが見えそうな音楽だといつも思う。


Bellini/Samba de Janeiro

恐らく日本でだけ有名なようなのでホントに注意!


Perez Prado/Mambo No.5

この動画はペレスプラード楽団による演奏のもの。
なんでも日本人メンバーがいるらしい!すごい!


Orquesta de la Luz /El Cumbanchero

日本人だけで組まれたバンド、オルケスタデラルス。
メンバーがちょこちょこ変わっているようだけど、グルーヴはこの通り。


Amália Rodrigues/Barco Negro

映画の一幕。実はこの映画でアマリアロドリゲスはブレイクしたらしい。
この存在感。


Astor Piazzolla/Libertango

車のCMなどで耳にしたことがある人も多いはず!バンドネオンという楽器は演奏がものすごく難しいらしい。
因みに横にいるメガネの人がヨーヨーマ。


Gipsy Kings/Inspiration

Volareではなくあえてこっち。
鬼平犯科帳で使われていた名曲。この雰囲気が合うと判断出来た当時のプロデューサーと握手したい。


Michel Fugain/Une Belle Histoire

そうです。サーカスのMr.サマータイムの原曲ですw
途中で女性が登場してハモリ始めるのだがそこからが味わい深い。


Chieftains/Lily Love

この曲も何か聞いたことがあるんだけど何で使われてたんだろう?
優しさの中に力強さを感じる。北欧の音楽は美しいね!


Iz/Somewhere Over The Rainbow

この間偶然見た「小説家を見つけたら」という映画のエンディングでこれが使われていて思わず声を出して驚いてしまった。勝手に運命を感じた。映画版はルイアームストロングのカバーにつながるんだが・・・
柴犬みたいな顔してそれほど世界幅広く愛されている人なのである。故人。


Youssou N'Dour/Toxique

ビートルズのカバーが動画で見つからなかった;あれも車のCMだった。
代わりにコレを。この人はこのヌクい声で結構社会批判等を歌ったりする。
映画になったりを経て今は政治の世界でも活躍されてます。すごい人なんだよ?


大変長くなりました。ここまで見たあなたは感想を言いなさいwもれなく喜びますw

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