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福岡で映画を見るコミュのベニーズ・ビデオ

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ミヒャエネ・ハネケのパルムドール受賞記念に
「べニーズビデオ」を見ました。
これは「感情の氷河期三部作」の第二作目にあたります。

映画の冒頭は農場で豚を屠殺するシーンから始まります。
後にこの映像はペニーがホームビデオで撮ったものだとわかります。

主人公はペニーという中学生くらいの男の子、
父親はそこそこ大きな会社のサラリーマン、
母親は画廊の経営者、
姉は独立していて、
何かインチキくさいビジネスをやっている模様、
べニーはビデオ機材に囲まれ、
毎日レンタルビデオを借りて、
テレビとビデオを見ながら暮らし、
自分でも日常をビデオに撮っています。

そんなペニーの部屋に、
レンタルビデオ屋で時々見かける女の子が遊びに来ます。
女の子に豚のビデオを見せ、
引き出しから豚を殺した銃を出すペニー、
農場からくすねてきていたのです。

冗談半分に女の子に銃をむけたペニーは、
ふとしたはずみで撃ってしまいます。
あわてたペニーは、苦しむ女の子に二発、三発と銃弾を撃ち込んで、
ついに女の子は絶命してしまいます。

べニーはそのことを両親に相談し、
両親は隠ぺいしようと決めます・・・・・

なかなか衝撃的な映画です。
そしてすごい演出です。

見ている途中、おなかがゴロゴロしてきて、
DVDを一時停止してトイレに行きました。
あまりのストレスに下痢をしてしまったのです。

そんなすごい映画はなかなかないですよ。

僕はけして、こういう映画は好きではありませんが、
この映画のクオリティーの高さだけは認めます。

特典映像のインタビューで、
ミヒャエル・ハネケは、
自分のほとんどの映画のテーマは「罪」ということであって、
それはキリスト教文化圏に生まれた者としては当然である、
というような意味の発言をしています。

人は生まれながらにして罪を負っている、
というキリスト教の「原罪」思想が支配している、
ヨーロッパに生まれ育ったら、
こんなしみったれた、暗い映画を撮るしかないのでしょうか?

これだけの才能を持った監督が、
もっと別な視点で映画を撮ったら、
どんなに素晴らしい映画ができることだろうか、
しかしキリスト教の呪縛があるからこそ、
これだけの映画を撮るパワーが湧いてきているとも言えるので、
やはりキリスト教なくしては生まれ得なかった、
才能と作品なのかもしれません。

そういう意味ではまさに芸術は「悪の華」。
それならばその悪の華を堪能し、
その悪に敬意を表して、感謝しようではありませんか。





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