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福岡で映画を見るコミュのミヒャエル・ハネケ「コード・アンノウン」

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映画との不思議な出会い。
出会う運命にある映画とは出会うべくして出会う。

今日観たミヒャエル・ハネケ監督の「コード・アンノウン」とは、
このようにして出会いました。

ダウンタウンの松本さんが、1999年から2008年まで、
日経エンタテインメントで「シネマ坊主」という、
映画批評の連載をやっていて、
それが三冊の単行本になっています。
そして2007年には「大日本人」で、
松本さんも監督デビューするわけなのですが、
この連載において、松本さんは観た映画を10点満点で評価しています。
松本さんが紹介した約200本の映画のうち、
満点の10点をとったものが6本、
9点が10本あり、「大日本人」は9点でした。
同じ9点の中にミヒャエル・ハネケ監督の「ピアニスト」があり、
松本さんの批評の文章が面白かったので、
レンタル屋で見かけた時に借りてみようと思ったのです。

そして観たのですが、なんともいえない嫌な作品。
そして、僕にとっては大好きなタイプの映画でした。
マルコ・フェレーリとロベール・ブレッソンを
足して2で割って、
そこにミヒャエル・ハネケ独特の思想と演出技法を加えたような作品、
とでも言いましょうか、
題材や演出は、冷徹で的確、シンプルで残酷、
そして何より誠実。真面目で慈愛に満ちて、
僕が映画に求めているものがそこにはありました。
この「ピアニスト」は2001年のカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞。
「ピアニスト」と一緒にレンタル屋で見つけた「隠された記憶」は、
2005年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
そして2009年の「白いリボン」では、
ついにカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞しました。
僕は「白いリボン」は映画館に観に行きました。

この「コード・アンノウン」も、
2000年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞しているのですが、
日本では劇場未公開で、DVDもあまりレンタル屋には置いてなく、
僕はツタヤディスカスで取り寄せました。

そんなマイナーな映画でも、
自分に必要な映画との出会いは、
必ず用意されていて、
いつか必ず、しかも最適なタイミングで、
その出会いは訪れるのだということを、
今日あらためて確信して、安心しました。

映画の内容はといえば、複雑で難解。
複数の登場人物のエピソードを、
ぶつ切りにして、バラバラにして、
ランダムに並べたような構成。
もしかしたら時間が前後している部分もあるかもしれません。
更に、ヨーロッパが抱える、
移民の問題、内戦の問題、民族差別や所得格差の問題などが、
背景にチラホラ見え隠れしていて、
おそらく普通の日本人100人が観たら、
90人以上は意味がわからないと言うような映画です。
正直僕もストーリーを完全に把握できていません。
しかし、この映画が凄い映画だということだけはわかりました。
ストーリーについていけないにもかかわらず、
映画の世界にグイグイ引き込まれて、
寝転んで観てたのが、最後は起き上がって座り、
モニターに向かって前のめりになって観ました。

安心しました。
ヨーロッパではまだこんな映画が作られているんだ。
日頃つまらないテレビ番組や、
くだらない日本映画のプロモーションしか目にしないので、
絶望的で悲観的な気持ちになりつつあったのですが、
一息つくことができました。

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