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97 記憶に残したいニュースコミュの123、社説:なでしこ世界一 大輪咲かせた感謝の心

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 18日は日本中が元気になる、素晴らしい朝になった。

 ドイツで開かれていたサッカーの女子ワールドカップ(W杯)で、初めて決勝に進んだ日本代表「なでしこジャパン」がPK戦の末、世界ランキング1位の米国を降し、初めて世界一のタイトルを獲得した。

 米国との決勝戦は日本時間午前3時45分開始という早朝の試合だったが、テレビの前で声援を送った人は少なくなかっただろう。

 米国とは過去24度対戦し、21敗3分け。まだ一度も勝ったことのない相手だった。この試合も2度先行を許す苦しい展開だったが、粘り強く食い下がり、最後はPK戦でGK海堀あゆみ選手がスーパーセーブを連発、最高の舞台で最強の相手から価値ある初勝利をもぎ取った。

 主将としてチームを引っ張る澤穂希選手は延長後半の貴重な同点ゴールを決め、今大会5得点で得点王とMVP(最優秀選手)を獲得、優勝に花を添えた。澤選手の技ありゴールを含め、歓喜のシーンは何度見ても感動は薄れない。東日本大震災からの復興を目指す日本にとって何よりの励ましとなる優勝だった。

 感動したのは試合内容だけではなかった。決勝戦を含め、出場したすべての試合後、なでしこたちは「世界中の友人たちへ 支援に感謝します」と英文で書かれた横断幕を手に場内を回り、スタンドの観衆の声援に応えた。今回の東日本大震災に際し、世界中から送られた支援に、なでしこたちが日本を代表して感謝の意を表してくれているようで、胸が熱くなった。

 「2強」といわれたドイツ、米国を破って一躍世界の頂点に立ち、これからは「追われる立場」となったなでしこジャパン。だが、海外のプロリーグに所属する一部の選手を除けば、選手たちを取り巻く環境は恵まれているとは言い難い。所属する企業チームの休廃部が相次ぎ、「仕事」と「サッカー」の両立に苦戦を続けている。

 かつては国際大会の代表に選ばれても遠征費用の半分は自己負担だったという。「マイナー競技の悲哀」を味わい続けた先輩たちの犠牲の上に今回、大輪の花が開いた。なでしこたちが「感謝の心」を忘れないのはそんな背景があるのだろう。

 競技人口の拡大が今後のカギを握る。全国高等学校体育連盟が主催する高校総合体育大会(インターハイ)で女子サッカーが実施されるのは来年の北信越大会から。今回のなでしこの活躍にあこがれ、サッカーを始めたいと思う少女たちの夢をかなえるための環境整備が急務だ。

 ともあれ、なでしこジャパンの皆さん、本当におめでとう。

毎日新聞 2011年7月19日 2時31分

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