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DOLL TOWN R16コミュの教会

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山の方に静かに佇む館
教会
広い広場には、暖かい日差しがいつも降り注ぎ、花達も空に向けて咲いている。
青い屋根に煙突があり、毎朝の食事の時間には、そこから美味しそうな匂いが空に消えていく
レンガ作りで窓は白いレースのカーテンで飾りつけられている
玄関、茶色の扉は重い木でズッシリした作りだ

コメント(21)

〜教会の中〜

神父「神よ…」
いつもの祈りを捧げる

プツンー・・・
カチャン
ネックレスのチェーン部分が切れて落ちる

神父は不安げな顔になりながらも、拾うと女性の悲鳴が聞こえる

神父「!」
びっくりしながらも、声のした方に走る

神父「何があったのですか?」

そこには、館の掃除に来た女性が立ち尽くしていた

神父は女性の視線と指差す方を見た
広場の中央で、ひなみなが横向きに倒れていた
羽はネックレスに姿を変えていたが、白い服が汚れて手首らへんに血のような跡があった
神父は、ひなに駆け寄り抱き起こす
神父「すみませんが、ひなの部屋に冷タオルの用意をお願いします」
告げると、抱き抱えて移動した
ひなを部屋に寝かせると冷たいタオルを頭にのせる

神父は先程の女性に帰宅を促し、看病している

神父「ひなさん…」

倒れた姿は、これで二度目ですね。貴女様に何があったのか…
聞いていいのか毎日考えては神に問いをかけてますがわかりません。このような時…医師にと思いますが、貴女様は断ります。
見ているしかないのは辛いですね。
少ししてタオルがズレ落ちる

ひな「ん…」
薄く目を開けて見ると神父の顔があった

神父「目がさめましたか」
安らかな笑みを見せる

ひな「私は…」
神父「広場で倒れていたのです」
ひな「…そうでしたか。運んで下さりありがとうございます」
神父「よいのです」

微笑む神父に、ひなも笑みを浮かべた

ひな「カフェというものでお茶してきました」
暖かい日差しが窓から注ぎ、ひなの表情を明るく照らすが青白い肌が見えた
しかし神父は気付いても、ひなの出来事をゆっくりと聞いて微笑んでいた
カフェの崩壊を聞くまではー
神妙な面持ちで内容を聞いている
ひな「…私は、楽しかったのですが、あのような事になり…」
申し訳ない気持ちで表情を曇らせる
神父「ひなさん、町の子供達も気になるので様子を見てきます。ゆっくり休んでくださいね」

ひなの様子に、神父は考えた末、自らが行動を移す事に決めた
ひなは行こうと起き上がるが痛みでまた横になり、頷くしかなかった
ひなは、神父がいなくなるのを窓から見ていた

そのまましばらく外を眺めていると少年が走ってきた
よく見ると、見知った顔のニキが息を切らしながら教会に来た

ひなは窓を少し開けると、その音にニキが上を向いた

ニキ「ひな!無事だったのか!」

一瞬何の事かわからずキョトンとしたが、カフェの事だとわかり、表情が陰る

ニキ「そっちに行く」
深呼吸をしてから、ニキは重い扉をあけて教会内に入った

ひなは窓を閉めて部屋からゆっくりと移動した

ニキは、教会の天使や太陽などが描かれたステンドグラスを見ていた
教会より奥は鍵がかかっていたので、ひなが来るのを待つしかない
ガチャ
奥の一つが開き、そこからひなが現れた

ひな「ニキ、こんにちは」

ニキは、ひなに近付いてきてから少し頬を膨らませた

ニキ「先に帰ってたんだな。健二が心配していた」
健二から聞いた話を、ひなに話すと表情が陰る

ひな「揺れてから、しばらくして脱出しました」

戦った事は巻き込むのを恐れて口からは言葉に出来なかった

ニキは、ひなの表情が気になったが追求するのを躊躇い無言のまま見つめた

ニキの視線が気になり、近寄るつもりがぐらついたのを、ニキが慌てて支える

ニキ「怖い思いしたのにごめん。俺…健二ん所に戻るよ。ひなは休んだ方がいい」

ひなを奥の扉まで軽く支えて連れていくと、教会からカフェに戻っていった

ひなは、いなくなった先
扉を少しの間、見つめてから部屋にゆっくり戻る

部屋のベッドに再び横になり、眠りについた
〜広場〜

ニキ「…はぁ」

それにしても具合悪そうだったな。怖かったのかもしれない…
破損ひどかったし、何があったんだろう

ニキ「健二に知らせないとな。探してるだろうし」
一人呟く


ひなさんがぐらついてきて少しびっくりした。ちょっとドキドキしてる。お姉さんだっつーの!あっ、お姉さんと言えば…言えば?あれ?
ジュアナさんの瞳がふっとよぎるが霞みがかったようなあやふやな記憶のようでニキはわけわかんなくなった

ニキ「??」

んーーー、まあいいや。早く行かないと

ニキは再び走りだした
あのカフェに向かって
ひなが少し寝て、目が覚めると建物に人の気配がする

神父が帰宅したようだ

ひな「…」

体力が回復したので、ベッドから起き上がり座る

自らの手をかざして体内の回復をした
不思議な小さい光がひなの腹に当たると、ひなの表情も明るみが差す

立ち上がり部屋から教会に移動をすると神父がやはり帰宅していた
神父は角にある天使の像を眺めている
ひなに気付くと安らかな笑顔を向けた

神父「もう、大丈夫なのですか」

ひな「はい」
ひなは微笑むと、神父の前で翼を広げて見せる


羽を閉じて教壇前でひざまづき目を閉じ祈る

神父は無言で、ひなを優しく見てから安心したのか教会から自室に移動していなくなった

ひなは祈りを終えて立ち上がると外に歩いていった

カフェに向かう為にー
いなくなった教会の中
神父が戻ってくると、教壇前に羽が一つ落ちていた

拾うと ぱっ と消えた
神父は扉の方へ歩いて広場に向かう

暖かい日差しの中
花の水やりを決めて準備をしている
暖かく渇いた大地に、ホースでまかれた水が染み込んでいく

神父は笑顔で順番に草木や花に水やりをして片付けが終わった
周囲を見回しふと木に留まる鳥をやさしくみつめている

チチチ…チュンチュン
のどかな時間が流れていくー
神父は、顔についた汗を拭うと空を見て微笑む

神父「良い天気ですね」

少し眺めてから建物ー教会を見てから、中に移動する


〜食堂〜


包丁の音がここちよく響く
美味しそうな匂いが漂う
教会に仕えるおばちゃんが調理をしていると扉が開く

おばちゃん「あら、神父さん。もうお腹がすきましたか?」

スープを混ぜながら笑う

神父「そうですね。いつもおいしそうな匂いですから、悩んで来てしまいました」

おばちゃん「やだわ神父さんったら、うまいんですから」

おばちゃんが火を止めて近くのテーブルにスープや皿などを用意していく

神父「本当に美味しいですよ」

神父は料理を載せるカートに、その皿などを積んで食堂に運んでいく

おばちゃんは軽く照れながら、鼻唄でもしそうな雰囲気で残りの用意をする
ひなみなは、まっすぐ教会目指して飛んでいく

教会から立ちのぼる煙が見えてきた

近づくと屋根にふわりと降り立ち、鐘のある壁に手をついて、遥か先ー…海があるかもしれない先の山の方を無表情で見つめている

姿も消してたのを解き、ゆっくりと翼を閉じた
神父「運ぶのは、これで大丈夫ですか?」

食堂から覗いてきた神父に、笑顔で頷くおばちゃん

おばちゃん「もう大丈夫ですよ。ありがとうございます。神父さん。」

神父「はい。こちらこそ毎日ありがとうございます。」

優しい笑顔の神父に、エプロンを外して、近づく

おばちゃん「それじゃ神父さん。私は帰るから、後、お願いします。」

神父「はい。わかりました。」

おばちゃんは、出ていく

いなくなるのを見送り、気付くとため息が出ていた

神父「いけませんね」

言葉にしたものの、先程のカフェの残骸状態がちらつく

神父「アーメン」
胸元で十字をきり、その場で祈る
ひなみなは、そのまま動かずにずっと見たままでいた


神父は、祈りを終えて食堂に移動した。外の日差しが中に差し込み、部屋が暖かくて過ごしやすく感じた
神父「……遅いですね」
窓の方に顔を向けて一人しゃべる

コンコン
?「神父さま〜」

小さな子供の声が聞こえる
神父は、食堂から教会に移動する
おばちゃんが作った料理は、ひとまず置いといて教会への扉をあける
すると、四歳くらいの子が現れた
神父が教会の扉をあける

?「神父さま〜。あのね、これいつもの」

大きな目をキラキラさせながら、男の子が笑っている

神父「こんにちは。ああ…ありがとうございます。お母さんに、お礼をお願いします。」

男の子がくれた包みを受け取り、神父は、男の子の頭を撫でる

薄い目をしながら、男の子は照れ笑いをする

男の子「無事渡したから、僕帰るね。」

神父の手を一歩分後ろに離れて、大きく手を振ると去っていく
神父は、頭に触れていた手を優しく、男の子にいなくなるまで手を振り続けた

ひな「ただいま戻りました。神父様」

神父が振り返り、中に入ろうとすると後ろから声がかかる
ひなみなが帰ってきたようだ

神父「ひなさん、お帰りなさい。食事が出来ているので食べましょう」

優しく微笑み、ひなみなを中に促す

ひな「はい」

短い返事をすると、歩く神父の後ろをついてくる

色々と気になる事はあるが、神父は聞く事をせず、ひなみな自らが語るのを待つだけだ
ひなみなは、ひなみなで話すべきか考えた末、黙秘をしている
ただ、迷惑がかかると確定された何かがあれば話すのみで、普段から神父が語るばかりになっていた

神父「そういえば、今日は、晴れた天気の中、またいつものを貰いました。」

先程、ひなみなと入れ代わるようにいなくなった男の子の話をする
ひなみな「そうなのですか。あのパンは、私は好きです。」

神父「私もそう思います。」

二人で食堂に入り、いつもの祈りを終えて、食事をする

静かな中で食器の小さな音が響く
食事が終わる頃、人がやってきたのか扉を叩く音が聞こえた


?「すいません。誰かいらっしゃいますか」
神父「はい、なんでしょう」

片付けてから、扉をあけると40代くらいの男が立っていた

男「すいません。私、こういう者です。」

名刺を差し出す

名前 十六夜
××××××××

住所と名前が記載されていたが何故渡されたのかわからず十六夜の顔を見た

十六夜「いきなり訪れて失礼しました。実は、お願いがありまして」


その内容は、教会に来る子供達に次回開催されるプール日で一緒にペンションに行ってほしいとの事だ

行くのは子供達、大人達のどちらでもいいのだが、十六夜一人ではなく誰かと行きたかったようで、知り合いに相談した結果〜教会の方々なら、困った事を話すのがいいとなり、来たと言う事だった

内容を聞くと考えた末、行きたい子供には親が同伴として行き、そうでない場合はプールにとなった
初めて会った方ではあったが、相談した知り合いとゆーのは神父が仲良くしている近所の家族だったので受け入れる事にした

十六夜は、いまどきのペンションとやらに興味があり、新しく何処で経営したくて結果 教会に来た

予約が必要なのは別の知り合いが教えてくれたので、十六夜がしておくと話は決まった。
神父は人数を募り、連絡をする事になった
金銭面は、十六夜が負担すると言って去っていく

神父は、早速家族ー十六夜の言ったーに連絡をすると間違いなく知った方のようで、ぺらぺらと家族の一人が神父に色々話してくれた
確認も取れたので、次の子供達が集まる日までにあちこちに配るチラシを制作する事にした

ひなみなは、食事後に部屋で本を読んでいると、神父が訪れ先程の事を話していなくなる

忙しくなるのを感じて、ひなが協力すると神父の元に行き告げると喜んでくれた

神父「ありがとうございます。チラシが出来たらお願いします。」



教会にボランティアで来た方々も手伝い、イベントの一つとして街中の方々も協力してくれてチラシは完成した

十六夜とも連携して、話もまとまる

ひなみなは近所にチラシを全て配る
結果
二組の親子が参加希望となり、神父は離れられないので、ひなみなに親子と十六夜 一緒に行く事となった
そうこうしてるうちに、日はすぎ時間が流れていく

コンコン
扉を叩く音が聞こえて開けると、十六夜の使いが詳細を伝えに来た

?「では」
連絡を済ませると帰った

ひなみなや神父達も準備を始める
神父「ひなさん、こちらはもう大丈夫です。用意をそろそろして下さい。車が来ますよ。」

いつものように掃除などをしながら過ごす ひなみなに、神父が促す

ひな「わかりました。では失礼いたします」

親子達が到着して数刻ー車が来た

ひな「では いってまいります」

神父「はい」

軽く親子達や、ひなに手を振り車に皆が乗り込むと、見えなくなるまで玄関前で見守ってから室内に入っていく

神父「…」

考えるように像の前で祈りを捧げる

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