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静岡県西部地域リラックス瞑想会コミュの瞑想について

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この10年ほどで、瞑想が文化として、いろいろな文化を統合していることが見えてきました。

英語で瞑想の訳語として用いられている「メディテーション」「コンテンプレーション」「インサイト」「マインドフルネス」を眺めると、欧米諸国に瞑想がどのように文化として受容されたのか、その片鱗が見えてきます。

まずMeditation(メディテイション)は、日本語では「熟慮」「沈思」などを意味します。次にContemplation(コンテンプレイション)は、「じっと見つめること(凝視)」「じっくりと考えること(熟慮)」を意味します。

これらはいずれもキリスト教の宗教的な「おこない」を意味するラテン語のmeditatio(熟考)やcontemplatio(考える)からの派生語であり、祈りや黙想といった宗教的な「おこない」を表現する言葉であります。

また最近よく耳にするinsight「インサイト」は「洞察」などを意味しますが、これは仏教の瞑想技術の一つである観想(観)、サンスクリット語ではvipaśyanā(ヴィパシャナー)、パーリ語ではvipassanā(ヴィパサナー)の英訳であります。

この「観」は仏教用語では自己と向き合うことで「内観」を意味する言葉であります。

近年、このような仏教用語が英訳される背景には、南インドから東南アジア中心にさかえた上座部仏教(Theravada Buddhism)は、主に西欧諸国の植民地支配を受けていたため、欧米にも数多くの寺院や団体が存在するからであると思われます。

上座部仏教の瞑想技術への関心は宗旨宗派や出家在家の枠を越えて高まり、ヴィパサナー瞑想(vipassanā meditation)、インサイト・メディテーション(inside meditation)と呼ばれています。

さらにこの瞑想技術が欧米諸国で西洋仏教として、上座部仏教の宗教儀礼(ブッダへの帰依や礼拝)を廃して実践され(practise)、心理療法から死の看取りや平和活動にいたる幅広い分野で応用実践されたことで、瞑想はmindfulness(マインドフルネス)と呼ばれるようになりました。

(マサチューセッツ大学医学大学院のジョン・ガバット・ジン等による「マインドフルネスに基づいたストレス緩和法[MBSR]」 1979年)。

このマインドフルネス(注意深さ、留意)はサンスクリット語のsmṛti(スムリティ)、パーリ語のsati(サティ)、漢訳の「念・憶念」の訳語であります。

これは仏教の瞑想技術では、重要な技術の一つであり、観念的な思惟ではなく自分の意思に気づくプロセスを意味する言葉である。

ここまで一般的に使われている「瞑想」という言葉をたよりに、瞑想を言葉史として眺めてきましたが、近年になって瞑想はたんなる宗教的修練法ではなく、とくに医療文化を統合し「マインドフルネス」の訳語を用いるにようになったところから、世界共通の「瞑想文化」として社会に受容されたといえるでしょう。

瞑想という「おこない」によって、いろいろな文化がつながります。まさに思想信条の対立を超えられると思います。

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