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獄中小説「獄窓」コミュの獄中小説「獄窓」第1話「逮捕」5

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それから数時間後、
バスはM刑務所に到着した。
バスを降りた陽色は、
付き添いの職員に誘導されて「新入調べ室」という、

新入りが入所時に一番始めに連れて行かれる場所へとやってきた。


荷物の確認、
氏名や本籍、
罪名や刑期などを一通り確認した後、
看守によるボディチェックが入る。

看守「服を脱げ。」
言われたとおり服を脱ぐ。

看守「手の平をこっちに向けて両手を顔の高さに上げろ。…よし。裏返せ。…よし下ろせ。」
言われたとおりにする。

看守「口を開けろ。
舌を上げろ。
…下げろ。
…よし閉じろ。
顔を右に向けて耳の中を見せろ。
次反対だ。
…よし。」

看守は全身をくまなく調べ、
刺青やピアスの跡など
体に傷を付けた跡がある部分はすべて記録していく。

看守「玉入れはあるか?サオの先を自分で持って上に上げろ。
…下げろ。
足を広げて後ろを向け。
かがめ。
ケツの穴を広げろ。
…よし。」
看守は、
いつまでも汚いものを見せてるんじゃねえとでも言いたげな顔で言った。

屈辱的だ。

看守「服をこれに着換えろ。」
舎房着と呼ばれる囚人服を渡され、陽色は着換えた。

看守「来い。」
どこへ行くという説明は一切ない。

陽色は後ろを歩く看守に指示されながら所内の中を奥へと進んでいく。

両脇に独居が並ぶ廊下を進む。
まだ陽は落ちていないはずだが、建物の中は全体的に薄暗い。
陽色と看守の歩く足音しかしない。
静かだ。
左右にある部屋の中には誰もいない。


看守「よそ見をするな。真っすぐ歩け。」
後ろから看守の、
静かだが怒気を含んだ声が飛んでくる。

看守「止まれ。」

看守は舎房の鍵を開け、扉を開けた。

看守「入れ。」

陽色は舎房に入った。

看守「今日はこれで終わりだ。
明日から
看守「新入訓練工場」に行くからな。」

陽色は新入訓練工場とは何をするところか聞いた。


看守は面倒そうな顔をしたが答えた。

看守「刑務所の中の基本動作や規律を学ぶところだ。分からない事は明日そこで全部聞け。」

そう言うと看守は扉を閉め去っていった。

ここが刑務所…。
これが部屋の中…。
ここで今から何年も生活しなくてはいけないのか…。

しかし陽色はまだ刑務所という場所を何も分かっていなかった。

刑務所の厳しさを知るのは、
明日からの新入訓練が始まってからだった…。

第2話へ続く
↓続きが気になるなら、

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