世界的な金融危機EU￥円＄コミュの欧州金融安定制度発動は不要＝アイルランド問題などで責任者

欧州金融安定制度発動は不要＝アイルランド問題などで責任者
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（ロイター - 10月01日 01:25）

　［ブリュッセル　３０日　ロイター］　財政難に陥ったユーロ圏加盟国への支援を目的とする欧州金融安定ファシリティー（ＥＦＳＦ）の統括責任者、クラウス・レグリング氏は３０日、アイルランドとポルトガルが新たな財政健全化策に取り組む方針を示したことを受け、ＥＦＳＦの利用が必要になることはないとの見通しを示した。

　ＥＦＳＦでは、財政難に陥ったユーロ加盟国への支援として、加盟各国の政府保証が付いた債券を最大４４００億ユーロ発行することが可能。

　レグリング氏はユーロ圏財務相との会合後に行われた会見で、ＥＦＳＦの利用は今後も必要ないと想定しているとし、「私のこのシナリオは今朝確認された。アイルランドとポルトガルが財政再建に向けて新たな対策に取り組む方針を示したからだ」と語った。

　ユーログループ議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相は、アイルランドはＥＦＳＦによる支援を必要としないとの見解を示した。アイルランド政府が負担する銀行セクター再建コストは約４００億ユーロに達するとみられている。

　ユンケル議長は「アイルランド政府は欧州の支援なしに国内銀行の問題を解決できるとみている」と述べた。