JCPと国民統一戦線の建設コミュの護憲円卓会議兵庫第一回例会案内のご紹介

“壊憲”の暴走を止めるために　私たちは今、何ができるのか

つながりを求めて　ともに考える～　護憲円卓会議兵庫　第1回例会案内です。

2014年6月20日　　　佐藤　三郎　（護憲円卓会議　世話人代表）

＜4／29（90名参加）の「護憲円卓会議　兵庫」発足記念シンポ　「以後の報告」＞

① 5／15世話人会で、～～「集団的自衛権　9条の範囲」とする安倍の動きに対
し、各紙は維新・みんなは同調、民主・公明は慎重、生活・共産・社民は反対の動き
を報ずると共に、『公明、平和の党是の正念場　軽視できぬ「学会」の意向』（朝
日）と公明党の動きに注目が集まっていました。憲法の根幹を骨抜きにするここまで
露骨な安倍の動きを放置出来ないこと、今後の政治動向に大きな影響を及ぼす公明党
との対話集会を持つことの必要性には、誰しも痛感しながらも、この微妙な時期に日
頃つきあいのない護憲を唱える市民団体主催の対話集会に、果たして彼らが出席して
くれるかどうかについては、見通しは全くありませんでした。時間をかけた意見交換
の結果、難しいから止めておくのではなく、7月頃の開催を目途に、ともかく公明党
に当たってみょう」ということになりました～～と報告しました。

② 5／19：神戸市議会公明党議員控室へ、　5／22：公明党兵庫県本部へ、　6／
5：公明党兵庫県本部及び神戸市議会公明党議員控室へ、佐藤代表と櫻井世話人が訪
問し趣旨説明と講師依頼、　6／9：数回にわたり櫻井世話人から吉田公明党県幹事長
へ電話連絡（直接対話できず）、　6／10:県本部からの「保留」の電話。　当方の求
めた円卓会議世話人会（6／11）までの回答期限は、6／22の本国会の会期末までの閣
議決定をめざす自民と引き延ばしをはかる公明との攻防の山場であり、党本部との連
絡の中で、公明党兵庫県本部としては講師引き受けとも拒否とも結論が出し難いよう
で、11日直前の2～3日の対応から見て、「保留」との回答は「やはりそうだな～」と
予測されるものがありました。

③ このような経過の中で、「各政党・政治団体との意見交換の場設定」について
は、いますぐ次の政党との折衝を開始するのではなく、当初予定した7月後半の円卓
会議主催行事としては、「市民活動交流の場」の設定とし、幅広く脱原発の取組を続
けている市民団体のコアのメンバー（具体的には、「さよなら原発神戸アクション世
話人の高橋秀典さん）を囲んでの例会（ミニ集会）の開催を決めました。

④ この7月の第1回例会当日には世話人会を並行して開催し、6月以後の自公攻防の
推移を見ながら、「保留中」の公明党を招いての市民講座の計画についてどうするか
を検討したいと考えております。本日現在で円卓会議兵庫の会員は77名です。皆様の
ミニ集会・世話人会へのご参加をお待ちしております。

＜初回例会案内とゲスト高橋秀典さん紹介、7／21(月・休日)　13.30～稲葉プラザ＞

例会のテーマは、4／29シンポと同じ「“壊憲”の暴走を止めるために　私たちは
今、何ができるのか」とし、高橋秀典さんの報告を皮切りにして、参加の皆さんの思
いや経験を交換、「何ができるかをともに考えたい」と思います。

現在垂水区役所国保年金係勤務の高橋さんは、96年３月まで長田福祉事務所のケース
ワーカーを12年間やってきました。震災後区内で動き回る中で、避難所・待機所・テ
ント村等の生活者への弾力的な生活保護の適用を職場内で訴え続けたのですが、95年
８月高橋さんが担当する62歳の女性（当時テント村で生活保護を受けていた）に関す
る文書が上層部によって改ざんされる「事件」が起こり、意を決した高橋さんが職員
向けビラを配付、これにより神戸市の施策と厳しく対立。高橋さんは、「このことが
原因で報復異動させられた、不当労働行為である」として、異動の即時撤回を求め人
事委員会に提訴しました。このたたかいは勝利出来ませんでしたが、その後の高橋さ
んの生き方に大きな足跡を残したと思われます。

以後、庁内での民主化の取組だけでなく、「対話で平和を!日朝関係を考える神戸
ネットワーク」という団体や「KOBEピースiネット」・「神戸公務員ボランティア」
というグループの立ち上げや、「神戸市政を考える職員の会」というグループで市民
の代表を市長にしようとの取り組みなど、幅広く平和運動や住民運動に取り組んでき
ました。特に「さよなら原発神戸アクション」では、参加者の自発的な役割分担やそ
れぞれの創意工夫をこらした取組が展開されている姿が、メーリングリスト上で生き
生きと見ることが出来ます。このような多くの自立した個人の活動が、あたかも有機
体のように部分と全体がつながり展開されているのは、個々人の意欲と努力によるも
のが大きいことは言うまでもありませんが、そのまとめ役の高橋さんの心配りや尽力
なしには、その結実は難しいと思われます。

高橋さんの約20年の体験のなかから、市民活動のあり方についても話題提供をしてい
ただき、“壊憲”の暴走を止めるため、参加の皆さんの思いや経験を交流したいと
願っています。（参加費500円、飲みものは用意します）

追記：稲葉プラザ（正式名称は「稲葉安心コミュニティープラザ」）の所在は、神戸
市須磨区南町１丁目稲葉公園内の東北のコーナーにあります。最寄り駅のJR須磨海浜
公園駅からは、駅北側出口前ロータリーを北上（約200㍍）し、2つ目の四つ角を右に
曲がり東進（約150㍍）すると、信号機のある四つ角にでます。信号を渡り前方左側
の公園が稲葉公園で、公園内を80㍍進むと、公園東北（左手奥）のコーナーにある鉄
筋３階建ての小さな建物です。

山陽電鉄月見山駅からは、駅出口を南へ100㍍、信号機のある広い四つ角を左折（三
井住友銀行月見山支店前を通りすぎ）東進約300㍍で、二つ目の信号機のある四つ角
に出ます。そこを右折れして南進100㍍で信号機のある四つ角、その信号手前の左手
の公園が稲葉公園です。公園内を80㍍進むと公園内の東北（左手奥）のコーナーの3
階建ての建物が稲葉プラザです。

この報告を書いている6／19、　大分県東本高志氏の護憲ネット兵庫MLへの投稿のな
かに、

～『辺見庸「日録」22」2014/06/19』　が目につきました

～～『おい、安倍晋三よ、以下を読め。衆院本会議での答弁。吉田茂首相「戦争放棄
に関する本案の規定は、直接には自衛権を否定しておりませぬが、第9条第2項におい
て、一切の軍備と国の交戦権を認めない結果、自衛権の発動としての戦争も、また交
戦権も放棄したものであります。従来、近年の戦争は多く自衛権の名において戦われ
たのであります。満州事変が然り、太平洋戦争また然りであります」「戦争放棄に関
する憲法の草案条項におきまして、（質問者は）国家正当防衛権による戦争は正当な
りとせらるるようであるが、私はかくの如きことを認むることが有害であると思うの
であります（拍手）。近年の戦争は多くは国家防衛権の名において行われたることは
顕著なる事実であります。故に正当防衛権を認むることが戦争を誘発するゆえんであ
ると思うのであります。（自衛のための軍隊などという）御意見の如きは有害無益の
議論と私は考えます（拍手）」（昭和21年＝1946年6月26日）。安倍、高村、石破
よ、よく読め。「正当防衛権を認むることが戦争を誘発するゆえん」。　日本の戦後
はこうしてはじまり、＜新しい戦前＞のいまがある。』
<http://yo-hemmi.net/article/399735608.html>
http://yo-hemmi.net/article/399735608.html

～～この吉田発言当時中学2年生だった私は、それまでの小中学7年間、文字も意味も
わからぬままことある毎に聞かされてきた教育勅語が、その中でも壇上の校長が一息
いれて重々しく宣うた「・・・常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ　一旦緩急アレハ義勇公ニ
奉シ　以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ…」が、今もふとした時呪文のように頭のど
こかから聞こえてきます。　この吉田答弁の前月5月3日施行の日本国憲法前文
「・・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持し
ようと決意した・・・」を始めて目にしたとき、私はおどろきとまぶしさを感じたこ
とを今も鮮明に覚えています。

　　あのまぶしく受け止めた新憲法スピリットを、敝履のごとく捨て去ろうとする＜
新しい戦前＞の今、それは私自身の生き続けてきた80年余の現実を否定するもので
す。黙って見過ごすことは出来ません。

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★私見★
私が護憲円卓会議に共感をもつのは、佐藤三郎さんの人間性である。
「あのまぶしく受け止めた新憲法スピリットを、敝履のごとく捨て去ろうとする＜
新しい戦前＞の今、それは私自身の生き続けてきた80年余の現実を否定するもので
す。黙って見過ごすことは出来ません。」
この言葉にこの運動の体質が滲み出ています。