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映画学 Film Studiesコミュの映画史的に、3D(奥行き)の技法というのは…?

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最近、3D映画が幾つか作られています。
アバターでは、奥行きを使って演出する手法をとっているそうです。
そういった奥行きに対する技法が、映画の画面に対して、どういった意味を持つのか、理解しきれないでいます。(意味があるにしても、ないにしても)

この技法は、映画史的にどういった意味を持つと思いますか?(または持たないと思うか)

コメント(5)

どうもはじめまして。映画を研究しているものです。

アメリカ映画史でいうと、奥行きの演出は1941年にオーソン・ウェルズが処女作『市民ケーン』において、グレッグ・トーランドという優秀な撮影監督とともにパン・フォーカス(ディープ・フォーカス)という技法を用いて行ったのがつとに有名です。

パン・フォーカスとは、ご存じかとは思いますが、その名の通り、画面の全体に焦点が合っている映像を生み出す技術で、これによりひとつの画面の中で奥(遠く)と手前の両方に観客の視線を誘導することが可能になりました(今日では特別な技法でもなんでもありませんがその当時は斬新だった)。

そこでウェルズはこの技法を用いて、例えば『市民ケーン』の冒頭近くのある場面では、家の中にいる母親と、その窓の向こうの雪原で無邪気に遊ぶ主人公の少年とをひとつの画面に入れる、といった演出を行いました。

この場面で母親は実は、自分の家は貧しい下宿屋なので、子どもの将来を案じて、彼を銀行家のもとへ養子に出そうとしているのですが、子どもはそのことを知らずに、無邪気に橇で遊んでいます。そこに劇的なアイロニーが生まれている、と評価されています。

もちろん同様の内容を、もちろん複数のカットで表現することもできるわけですが(外で遊ぶ子どもと、家の中の大人のクロスカッティング)、そうではなく、ひとつの画面で見せたことの意味は、そのショットの持続する時間が、物語の中で実際に経過する時間と一致している、というそのリアリズムにあります。

少なくともアンドレ・バザンというフランスの映画批評家はそう考えました。

下手な説明で申し訳ありませんがご質問のお答えになっていますでしょうか。
ありがとうございます。
とても参考になりました!

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