お好み焼　味幸コミュの『３Ｄ映畫』を觀て

　この作品を讀む時に、この音樂を聞きながら鑑賞して下さい。
　これは自作（オリジナル)の

　『合唱(cembalo)』

　といふ曲で、YAMAHAの「QY１００」で作りました。
　雰圍氣を味はつて戴ければ幸ひですが、ない方が良いといふ讀者は聞かなくても構ひませんので、ご自由にどうぞ。

　
　　　　　『３Ｄ映畫』を觀て

　話題の映畫『ライフ』を見る前に、二週連續『３Ｄ映畫』を觀た。
　一つは「１０９シネマズ　箕面」の「ＩＭＡＸ３Ｄ」で、

　『トランスフォーマー３』

　の字幕版を一人でみた。
　私はたぶん酔ふと思ふから、といふ理由で妻が來なかつたからであるが、この手の作品にはあまり期待をしてゐないので、それでも構はないと思つてゐた。

　この映畫は『１』を映畫館で見たが、『２』はＤＶＤで間に合せた。
　大畫面の方が迫力はあつただらうが、それだけが目的といふのも「なんだか」といふ氣がして映畫館に足を運ばなかつた。
　『３』は「ＩＭＡＸ３Ｄ」だつたので、これは『アバター』以來のことだつたから妥協する事にした。

　けれども、思つた通り『トランスフォーマー３』は虚假威(こけおど)しの感を否めなかつた。
　最初に主人公の戀人が彼のベツドへ來て朝の挨拶をするのだが、前二作の時の彼女ではなく新しい女性と附合つてしまつてゐる。
　その時點で何かあると思つてしまひ、詳細は述べないが、案の定次囘作の布石のやうな場面が最後の方に出て來る。

　『スーパーマン・スパイダーマン・Ｘメン・バットマン』と、このところリメイクや續篇物の作品が多いが、脚本の不足からか、かうまでしなければ映畫が制作出來なくなつてしまつてゐるのか。
　勿論、新たなヒイロオを創作して支持者(ファン)を開拓するよりも、馴染みのあるキヤラクタアの方が、觀客動員數の面でも安全策であらうが、それは映畫の停滯を招き兼ねないだらう。

　さて、もう一つは「大坂ステーションシネマ」の「３Ｄ」で、

　『ハリーポッターと死の秘密』

　の吹替版を同じく一人で觀た。
　この作品は殆ど見てゐるのだが後半の二作日を見逃してゐて、いきなり最終囘を見る事になつたのだが、多分かうだらうと豫測がつくので氣にもしなかつた。

　大方、

　『ナルニア国物語』・『ロード・オブ・ザ・リング』

　などの、所謂(いはゆる)フアンタジイ系の作品は、何處から見ても似たやうな内容で、金太郎飴と同じだと思へば納得出來、智慧と勇氣と友情の物語と相場は決つてゐる。
　筆者の子供の頃にも、

　『笛吹き童子・紅孔雀・里見八犬傳』

　などがあつたが、究極の作品は『西遊記』ではなからうか。
　これらの映畫に關しては、これぐらゐの感想しか思ひ浮かばなかつた。

　　　　　二〇一一年九月六日午前三時半

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