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関西城郭同好会コミュの【城郭ニュース 第272号】 2011/07/04(Mon)

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=じ=ょ=う=か=く=に=ゅ=ー=す==================

【城郭ニュース 第272号】                2011/07/04(Mon)

==================じ=ょ=う=か=く=に=ゅ=ー=す=

◆今週の目次◆
(1)南関城(熊本県南関町):「武者返し」が使われていた可能性
(2)信長居館(岐阜県岐阜市):今年度の発掘調査を開始
(3)唐津城(佐賀県唐津市):地鎮儀式の土師器皿が本丸西側より出土
(4)鳥羽城(三重県鳥羽市):出土石垣、保存困難で撤去へ
(5)後楽園(岡山県岡山市):御舟入の遺構を確認
(6)彦根城(滋賀県彦根市):彦根城散策のお供に音声ガイドを貸し出し


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(1)南関城(熊本県南関町):「武者返し」が使われていた可能性
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 南関城(通称:鷹ノ原城)の調査を行っている南関町教育委員会は、熊本城の石垣の形式として知られている「武者返し」の技法が使われていた可能性があることを確認した。武者返しの石垣は地面から上へ行くほど勾配が急になり、最上部はほぼ垂直となっており、外部からの侵入を防ぐ役割があった。

 南関城は熊本城の支城として、肥後の北の守りとして加藤清正によって築城された。幕府による元和元年(1615)の一国一城令によって破壊され、現在は石垣の下部しか残っていない。調査の結果、最下段部の石垣の角度は地平面に対して34°と緩やかで、熊本城天守台石垣の最下段部と同じ角度であること、同じ加藤清正によって築城されたことや他の支城の石垣とは異なっていることなどから、上部も熊本城と同じ構造だったのではないかと推測された。

 加藤清正は熊本城を守るために、肥後国内に全部で10ヶ所の支城を築城したが、南関城はこうした支城の中でも最大規模で、石垣の高さは12〜13mあったのではないかと考えられた。同町教育委員会では今後も調査を続け、2年後を目処に国史跡の指定を目指す。

▼南関城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://huukou.web.fc2.com/takanoharu.html
 http://www.ne.jp/asahi/kokura/mcqueen/new_page_191.htm
 http://www.asahi-net.or.jp/~qb2t-nkns/takanohara.htm


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(2)信長居館(岐阜県岐阜市):今年度の発掘調査を開始
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 岐阜城の麓にある信長居館跡の今年度の発掘調査を、岐阜市教育委員会は開始した。今年度は、ロープウェイ乗り場東側の区域約2〜3百平米について実施する。平成19年(2007)から同20年(2008)にかけて行われた調査で庭園の一部とみられる遺構が見つかっており、庭園の全容解明を目指す。

 永禄12年(1569)に信長に会ったポルトガルの宣教師フロイスはその著書「日本史」の中で、「きわめて新鮮な四つ五つの庭園があり(中略)、鏡のように滑らかな小石や(中略)各種の美しい魚が多数おりました」と記載している。

 これまでの調査で確認できた池の周囲に敷き詰められた玉砂利や通路跡から、足利義政が別荘として建てた銀閣寺の庭園を模して自分の庭園を設計した可能性があると推測もされている。なお、居館跡は信長の屋敷と迎賓館を兼ねた建物で、これまでに建物の礎石や金箔瓦などが見つかっている。

▼信長居館については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.nobunaga-kyokan.jp/blog/←発掘調査員による公式ブログ
 http://www.siromegu.com/castle/gifu/nobunagayakata/nobunagayakata.htm
 http://www.geocities.jp/qbpbd900/gifujo3.html


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(3)唐津城(佐賀県唐津市):地鎮儀式の土師器皿が本丸西側より出土
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 唐津城の発掘調査を行っている唐津市教育委員会は、本丸西側の石垣裏の盛り土から2枚の土師器皿が出土したと発表した。皿の内側には、まじないの文字や記号が墨で書かれていた。この石垣は江戸時代に少なくとも6回修復された跡があり、皿はその修復を行った際の地鎮の儀式に使われたものと考えられた。

 土師器皿が見つかったのは江戸時代初期の3回目の石垣修復の場所で、寺沢氏が城主だった時代である。大雨などで石垣の崩壊が続いたために地鎮祭が執り行われ、出土した皿もその儀式の重要な道具として使用されたとみられる。

 出土した皿は口径約12.7cmの皿が上下2枚、口を合わせて水平に置かれていた。内側には四角い枠の中に「水」の文字が11〜13個書かれているほか、呪文や記号も墨で書かれていた。当時文化の中心だった京都で作られたと思われ、陰陽道の影響がうかがえるという。

▼唐津城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.ajkj.jp/ajkj/saga/karatu/kanko/karatu_castle/karatu_castle.html
 http://www.asahi-net.or.jp/~qb2t-nkns/karatu.htm
 http://inoues.net/club/karatsujyo.html


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(4)鳥羽城(三重県鳥羽市):出土石垣、保存困難で撤去へ
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 三重県の史跡に指定されている鳥羽城頂上部で5月29日に発生した土砂崩れによって、未確認の乱積みの石垣が見つかった。この石垣について調査を行っていた鳥羽市教育委員会は、崩落土砂の中に鳥羽城を築いた九鬼氏および享保10年(1725)以降明治維新まで城主だった稲垣氏の家紋の入った瓦が見つかったために、この石垣は江戸時代のものと断定した。

 この現場は海に面した本丸西側の急斜面で、鳥羽城を描いた古図と照らし合わせると、明治期の廃城遺構に埋没した石垣と判明した。この石垣は高さ3.5m×幅3mで、四段が残っていた。崩落現場には高さ約 5m×幅7〜8mで、5〜6段の石垣があったとみられている。しかしながら、現場は崩れかかっているために二次災害の危険性が高いとして、同市教育委員会では崩落現場から出土した石垣は撤去する方針を決めた。

▼鳥羽城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://homepage2.nifty.com/yogo1394/mie/tobasi.htm
 http://woodone3831.web.infoseek.co.jp/c-1-3-5-9-siro-TOBA.html
 http://www.asahi-net.or.jp/~qb2t-nkns/toba.htm


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(5)後楽園(岡山県岡山市):御舟入の遺構を確認
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 国の特別名称にも指定されている日本三名園のひとつ後楽園の発掘調査で、藩主の往来に使用されたと思われる船着き場「御舟入」の遺構が確認された。岡山県の後楽園整備計画に基づいて、岡山県古代吉備文化財センターが調査を行っていたもので、板石を階段状に組んだ雁木の一部が良好な状態で見つかった。

 御舟入は藩主が岡山城との間を船で行き来した際の玄関口で、江戸期から明治期にかけての絵図には描かれているものの、大正時代に外園散歩道整備にともなって埋没してしまっていた。岡山県では、江戸期の名園の姿を偲ばせる貴重な遺構として、今後公開を目指す。

▼後楽園については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.okayama-korakuen.jp/←公式サイト
 http://www2a.biglobe.ne.jp/%257emarusan/phkorak1.html
 http://www.city.okayama.jp/kankou/midokoro/shisetsu/korakuen/index.html


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(6)彦根城(滋賀県彦根市):彦根城散策のお供に音声ガイドを貸し出し
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 彦根観光協会は、観光客が街歩きに使える音声ガイド「ぶらりナビ」の貸し出しを始めた。国宝彦根城天守を中心に重要文化財に指定されている櫓や井伊直弼が不遇の
時代を過ごした埋木舎など15ヶ所をめぐる「彦根城を歩く」と、彦根や湖東地域にある旧藩主・井伊家ゆかりの寺など13ヶ所をめぐる「井伊家ゆかりのふく福めぐり」の2コースが用意されている。ポイントとなる場所では、1〜2分間の案内を聞くことが出来る。JR彦根駅西口の彦根市観光案内所と彦根観光協会事務所の2ヶ所で借りることが出来、料金は1台500円(別途保証金2000円が必要)となる。

▼「ぶらりナビ」の詳細については、下記彦根観光協会のサイトをご覧ください。
 http://www.hikoneshi.com/jp/information/articles/269

▼彦根城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.hikoneshi.com/jp/castle/←彦根観光協会のサイト
 http://www.city.hikone.shiga.jp/hikonejo/index.html←彦根市のサイト
 http://www4.airnet.ne.jp/kmimu/castle/kinki/hikone.html

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