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関西城郭同好会コミュの【城郭ニュース 第260号】 2011/03/21(Mon)

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【城郭ニュース 第260号】              2011/03/21(Mon)

==================じ=ょ=う=か=く=に=ゅ=ー=す=

◆今週の目次◆
(1)甲賀中世城郭(滋賀県甲賀市):複合で防御機能発揮か、これまでの見方変わる
(2)金山城(群馬県太田市):石組みの大規模な水路遺構を確認
(3)岐阜城(岐阜県岐阜市):城下町はやはり斎藤道三が整備
(4)姫路城(兵庫県姫路市):市が見学施設「天空の白鷺」のPR資料を作成
(5)虎御前山陣城(滋賀県長浜市):地元顕彰会が信長本陣地跡に案内板を設置
(6)松江城(島根県松江市):国宝化に向けた史料収集で懸賞金制度を拡充


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(1)甲賀中世城郭(滋賀県甲賀市):複合で防御機能発揮か、これまでの見方変わる
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 5年間にわたる甲賀市の市史編纂調査で、これまで単純な構造ばかりで軍事的発達が認められないとした甲賀中世城郭が独自の発展を遂げていることが明らかとなった。

 昭和57年(1982)に始まった滋賀県教育委員会による調査では甲賀地方で180ヵ所の城郭の位置が確認されたが、土塁や堀などの詳しい情報は不十分だった。今回の調査では専門家が実際に現地を歩き、遺構の形状を地図上に記録するなどした。その結果、土塁を「コ」の字型に築いた単郭方形という従来の見方を覆して、虎口を構えたり、地形を巧みに利用した補助的など類や堀の存在が多くの城郭で認められた。

 さらにいくつかの城郭がセットとして防御機能を発揮したとの見方も浮上し、谷全体でひとつの城郭としての機能を持たせたのではないかとも推測されている。今回の調査結果は「甲賀市史第七巻・甲賀の城」に記載され、1巻3,500円で販売されている。

▼「甲賀市史第七巻・甲賀の城」の詳細および問い合わせ・申し込みについては、下
 記甲賀市のサイトをご覧下さい。
 http://www.city.koka.shiga.jp/guide/education/shishi/vol7.php


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(2)金山城(群馬県太田市):石組みの大規模な水路遺構を確認
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 国史跡に指定されている金山城の大手道の確認調査を行っている太田市教育委員会は、大雨などの自然災害から城を守るためにと見られる大規模な石組みの水路遺構を確認した。

 山頂部分にある大手虎口から南西に広がる谷にはこれまでに2ヶ所の曲輪や大小の石垣・石列などが確認されているが、地形的に排水処理が重要と思われた。これにより発掘調査を進めたところ、下部の曲輪の南東側にある岩盤沿いで水路遺構が見つかった。この遺構は地山の凝灰岩を削り、一方の側面には切り出した石が2〜3段に積まれていた。幅 90〜135cmで深さは最大約60cmに及び、長さは約25mにわたって確認された。さらに、上流部には堰を設けたと思われるほぞ穴も見つかった。
 金山城は文明元年(1469)に築城が始まり、豊臣秀吉による小田原征伐後の天正18年(1590)に廃城となっている。今回の水路遺構は、後半の時代(16世紀頃)に造られたと思われた。上部の大手虎口でも幅約30cm×深さ最大40cmの小規模な水路遺構が見つかっているが、大規模なものが確認されたのは今回が初めてである。

▼金山城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.page.sannet.ne.jp/tfujieda/kanayama/index.html
 ↑太田市による公式サイト
 http://www65.tok2.com/home2/yogokun/kanayamaoota.htm
 http://www.asahi-net.or.jp/~ju8t-hnm/Shiro/Kantou/Gunma/Ota-Kanayama/index.htm


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(3)岐阜城(岐阜県岐阜市):城下町はやはり斎藤道三が整備
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 金華山の麓にある岐阜城下町遺跡の発掘調査を行っていた岐阜市教育委員会は、永禄10年(1567)の織田信長による岐阜侵攻による火事が原因と見られる焼土層から大型の中国産磁器など約2万点が出土したと発表した。文献や通説では岐阜城下町の骨格を造ったのは信長侵攻前の齋藤家とされていたが、今回の発見でそれが確認されたと言える。

 今回の発掘調査は市道拡幅にともなうもので、市歴史博物館南側で昨年9月から実施されていた。焼土層のほか、敷地を区画するための溝や柱穴なども見つかった。焼土層は、信長が侵攻した際に城下町に火を放った跡とみられた。多数の磁器が広範囲の焼土層から見つかったことから、当時は貴重品だった中国産磁器を多数所有できる身分の高い武士が侵攻前から一帯に武家屋敷地を造っていたものと考えられた。

 今回発掘された遺跡一帯は斎藤道三が通したと見られる街路である「大道」、「七曲通」や「百曲通」などに挟まれたところで、これまで調査を行われていなかった。信長居館発掘調査専門委員会委員でもある仁木大阪市大教授は、斎藤道三の家臣など有力者の屋敷の一部が見つかったと見てほぼ間違いはなく、道三が建設した城下町の計画性が明らかになったとしている。

▼岐阜城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.city.gifu.lg.jp/c/40121142/40121142.html←岐阜市の公式サイト
 http://www.gifucvb.or.jp/sightseeing/detail_kankou.php
 ↑岐阜市観光コンベンション協会のサイト
 http://www.gihuzyou.net/


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(4)姫路城(兵庫県姫路市):市が見学施設「天空の白鷺」のPR資料を作成
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 3月26日(土)にオープン予定の姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺」をPRする資料を、姫路市が作成した。平成27年(2015)春までは大天守への立ち入りが制限されるために観光客の激減が予想されるが、市では多くの人に見学施設を見てもらおうとPR資料を配布する。姫路市では3月上旬に旅行代理店や雑誌社に送るとともに、天空の白鷺ホームページにも掲載する。

 大天守を覆う素屋根(工事用建屋)は高さ約52mと東大寺大仏殿とほぼ同じであることや、葺き直す瓦の量は唐招提寺金堂の1.75倍となるなど記録ずくめである。エレベーターで上る見学施設8階や高さ約40mもあり、大天守最上階の大屋根や漆喰壁などを見ることが出来る。時期によっては、職人による漆喰の修復作業や瓦の葺き直しなど匠の技を見学できる。

▼「天空の白鷺」のホームページは下記となります。
 http://himejijo-syuri.jp/

▼姫路城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle.html←姫路市の公式サイト
 http://www.himeji-kanko.jp/contents/castle/
 ↑姫路観光コンベンションビューローのサイト
 http://www.himeji-castle.gr.jp/←姫路城のバーチャル探索ができます。


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(5)虎御前山陣城(滋賀県長浜市):地元顕彰会が信長本陣地跡に案内板を設置
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 織田信長による浅井氏の小谷城攻めの際に本陣となる陣城を築いた虎御前山に、地元顕彰会が遺構を伝える案内板を設置した。案内板を設置したのは「古墳と中世城郭の保全顕彰会」で、長浜市の旧虎姫および湖北町境にある虎御前山の戦国時代の史跡や古墳などを顕彰することを目的としている。同顕彰会は昨春に発足し、雑木の伐採や下草刈り取りなどの整備を行ってきた。

 「江・浅井三姉妹博覧会」の開催にともなって訪れる人も増えてきたため、興味を深めてもらうために案内板の設置を決めた。案内板は、信長本陣地跡の中心曲輪跡や竪堀跡、古墳跡など21ヵ所に設置した。

▼江・浅井三姉妹博覧会については、下記公式サイトをご覧下さい
 http://www.azai-go.jp/

▼虎御前山陣城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.oumi-castle.net/second_page/toragozeyama/toragoze.html
 http://www.geocities.jp/ikomaihyogo/siga/toragozeyama.html
 http://www2s.biglobe.ne.jp/~kayose/sizenhodou/291-300/toragozenyama070205.html


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(6)松江城(島根県松江市):国宝化に向けた史料収集で懸賞金制度を拡充
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 現在国の重要文化財である松江城天守の国宝を目指している松江市は、そのための史料収集で現在の懸賞金最高200万円を500万円に引き上げることとした。また対象もこれまでの大手門の復元につながる史料に加えて、慶長16年(1611)建築時に松江城の安泰を願った祈祷札を追加した。一昨年8月に制度が創設されてから、まだ懸賞金を支払ったことはない。そのため金額をアップすることで関心を集め、貴重な資料の発掘を行おうとするものである。

 国に国宝化を働きかけるにあたり、松江市は松江城の全容や歴史的な価値を示すために、明治初期に破却されたという大手門の構造解明や復元が必要と判断している。古写真や設計図などの探索を行ってきたが、数件の史料や情報提供にとどまっているという。

▼松江城については、下記サイトを参考にして下さい。
 http://www.matsue-tourism.or.jp/m_cahidaristle/←公式サイト
 http://homepage2.nifty.com/matsue-jo/contents2Fmenu.html
 http://www.geocities.jp/bane2161/matuejyou.htm

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