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ミロクの世に生きる101の方法コミュの定年退職者のためのボール遊び講座

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ミロクの世に生きる101の方法目次
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=72041751&comm_id=4650196


夏のあいだ、私はよく川原のグランドに行って、サッカーボールと遊んだものです。
昼間のグランドは、みんな忙しく働いたり学校へ行ったりしているため、誰もいません。私が独り占めです。
汗が滲んでくると、シャツを脱いで上半身裸で遊び続けます。本当はパンツも脱いで素っ裸で遊びたいところですが、まだまだ社会はそれを許してくれそうもありません。
そんな昼間ののどかな風景の中、グランドの周囲を右回り、あるいは左回りに、ウォークングをする方の姿がチラホラと通り過ぎます。
ある方はスタスタと大股で、またある方は軽いジョギングを挟みながら、めいめいそれぞれのペースで通り過ぎていきます。
私はそのあいだ、リフティングをしたり、スローイングしてみたり、気ままに気の向くままボールのむくまま遊んでいるわけです。
もしもここが小学校の校庭で、今が自由時間だとするならば、非常に不自然な状況だと言えます。
考えてもみてください。子どもたちが、せっかくの広い校庭を誰も使わず、校庭の周囲をただただ歩いて、それで自由時間終わりです。
定年退職者にとって、余生は永遠の自由時間です。そして目の前には、どんなに広く独り占めしても文句を言われない、広い空き地が広がっているのです。
もしもこの方々が小学生の頃に戻ったなら、こんなもったいないことはしていられません。私の子供の頃は、空き地を探すのも大変な苦労でした。
今、これらの定年退職者の方々は、小さな子どもなら何の抵抗もなくできることができなくなっているわけです。
これらの子供心を忘れちゃった方々を、私はご長寿ロボットランナー と呼びます。
そして長寿ロボットランナー の方々の心を縛り付け、自由な行動を奪っているものを、大人気ない感覚ボケーっとした顔、またの名を羞恥心顔(げっそり)といいます。
大人気ない感覚ボケーっとした顔と羞恥心顔(げっそり)は同じ感情なのですが、表面への現われ方によって、違うもののように見えます。これらは、ともに義務教育の過程で育まれます。

女性ユウヤ君、そこを読んでください。

オボッチャマンはーい。

ユウヤオボッチャマン君は学校の成績も良く、予習復習を欠かさないので、みんなの前でスラスラと朗読することができました。
でも、苦手な体育の時間となると、そうはいきません。

スッパマン今日は逆上がりのテストをする。一番ユウヤ。

オボッチャマンは〜い。

ユウヤオボッチャマン君はしぶしぶ立ち上がります。逆上がりはまだ上手にできなかったのです。成功率は三回に一回でした。みんなの前で緊張してしまい、テストもうまくいきませんでした。


中学校に進学したユウヤオボッチャマン君は、下校後も塾通い。近くの空き地を通りかかると、同級生のダイチ少年君がスケートボードで遊んでいました。

少年やあ、ユウヤ。こっちきて一緒に遊ぼうぜ。

オボッチャマンごめん。今から塾なんだ。


本当はまだ塾の時間には30分ほど余裕がありました。スケートボードもやったことないけど面白そう。でも、運動オンチの僕がやって、みんなの前ですっ転んだりしたら、大笑いされそうで。しかも、そこには言いふらし屋のゲンキ栗頭大五郎がいました。あいつはいつも僕の失敗をあちこちに言いふらす奴です。そんな奴の前でスケートボードなんかした日には、明日学校でなんと言われるかわかったもんじゃありません。

ユウヤオボッチャマン君は家に帰ると、お母ご案内さんに「スケートボード買って」とお願いします。
でもお母ご案内さんは、「そんな危ないものやっちゃダメ!あなたはスポーツの才能ゼロなんだから、もっと他の事で才能を伸ばしたらいいんじゃない」ってなことを言われます。
ユウヤオボッチャマン君にとってお母ご案内さんのこの言葉は決定的でした。
それ以来ユウヤオボッチャマン君は、スポーツに興味を持つことをやめ、ひたすら勉強に励みました。

高校生になったある日、いつものようにユウヤオボッチャマン君は塾通いの電車に乗って、参考書を広げていました。
すると、「おっ、ユウヤじゃない?久しぶり。元気?」と、声をかけてくる者がいます。
見ると、そこにはダイチ少年君が立っていました。高校が別れ別れになって、もう随分会っていませんでした。
久しぶりに会ったダイチ少年君は、髪を伸ばし肩にはエレキギターを下げていました。

少年いつもこれに乗ってるの?

オボッチャマンそう。相変わらず、これさ。

ダイチ少年君に参考書を見せて、ユウヤオボッチャマン君は寂しく笑います。
ユウヤオボッチャマン君は、自由なダイチ少年君がとてもうらやましく思えます。エレキギターなんて、僕には絶対使いこなせそうもないものを持っているなんて、ダイチ少年君がとても大人に見えました。
でも、僕にはそんな生き方はむいてないんだ。僕は僕にあった生き方をするんだ。

ガキ。

心の中でユウヤオボッチャマン君は言いました。
エレキギターに熱中する奴なんでガキなんだ。大人になってから、きっと後悔するんだ。
その日以来、ダイチ少年君と会うことはありませんでした。



ユウヤオボッチャマン君の成れの果てがご長寿ロボットランナー です。
現代社会が要求する大人とは、楽しいことに目をつぶり、ひたすら世の中の歯車となって働くことです。
大人気ない感覚ボケーっとした顔は、ともすれば楽しいことに向かってしまいそうな心を押さえつける、自己防壁の心です。
でもその本質は、うらやましいを口に出せない羞恥心顔(げっそり)なのです。
でもでも、その真実は、ただただはめられちゃった方々なのです。喜びが禁断の扉であるかのように、思想洗脳されちゃった気の毒な方々なのです。
川原で私がボールを追いかける姿を見て、心惹かれない方はいません。
でも、高校のクラブの時以来一度も触ったことのないボールと、この年になって遊ぶなんて、人に見られたら笑われそうで、できません。
私からこの方々に対するアドバイスはただ一つ。やったらいいじゃん。
ヘタクソだって笑われたっていいじゃん。
せっかくの自由時間なのに、何を躊躇してるの?
私のサッカーボールは、いつもパスゲームの相手を待っています。



〈ツベコベ言わずにボールと遊ぼう!〉

別にサッカーボールだからと言って、足で蹴るだけが脳じゃありません。
私もただ蹴っているだけじゃ飽きてしまうので、いろんな飽きない工夫をして、毎回とことん気の済むまで遊んで帰宅します。

できれば裸足をお勧めします。
私のボールは空気が抜けてやわらかいので、裸足で蹴っても、慣れてくれば痛くありません。
裸足でやると、感覚がより研ぎ澄まされるように感じます。足の使い方が上手になります。
昔足を怪我した時に無理に練習して、そのとき以来ボールを蹴る時に悪い癖がついていたのですが、裸足でボールを蹴っているうちに、いつの間にか修正できました。
毎日歩いているから足の使い方は十分心得ていると思ったら、それは大間違いです。
ジョギングシューズなどで足を覆ってしまっては、微妙な足の裏のバランス、それに連動して動く筋肉の精妙な感覚がつかめないままです。これをつかまないうちに、強引に大股ウォークなんかしてしまうと、筋肉を十分使いこなせずに、どこかに支障が出てしまいます。
確かに裸足は痛い。痛いけど、やっていれば慣れます。

ウォーキングするにしても、合間のどこかで裸足になって歩いてみましょう。最初は100mでも200mでも、痛みが我慢できるぐらいの距離でかまいません。サンダルなら着脱が容易でしょう。
裸足を続ければ、体の使い方が徐々に変わっていきます。一歩一歩に集中力を要するので、歩行はゆっくりになりますが、その分体重移動が自然になるように体が模索し始めます。姿勢が良くなります。着地が安定します。
人目を気にせずに、ぜひ一度試してみてください。そのうち、足の裏のひりひりが快くなってきます。

それでは、始めての方のための、私なりのリフティングを紹介します。
できれば地面から蹴り始められるようにしますが、慣れないうちは手でリフティングしやすい位置に落としてやりましょう。
次に、足の甲にボールを乗せる練習をします。ボールをつま先ですくって、バランスよく甲に乗るようになったら、反対の足もやってみましょう。
両方できるようになったら、右足で浮かせて左足の甲で受け止める、これを繰り返せるようにします。
そこまでできるようになるには時間がかかるかもしれませんが、これもギターの要領と同じで、飽きたら他の遊びに切り替えて、ボールに対する興味を切らさないようにすること、BOIDSの心で没頭することが大切だと思います。
息が切れてきたら、ボールを額に乗せて落ちないようにバランスをとる練習をします。足を骨折した時に、病院の廊下でテニスボールを使って、いつもこれをやってました。リフティングが格段に上達します。


リフティングに飽きてきたら、私は腕を使った遊びをやります。
たとえば、手のひらけん玉。
手のひらでボールを上へ放り上げて、落ちてくるボールの勢いを手のひらで吸収しながら受け止め、再び上へ放り上げるという行程を、ただただ繰り返します。
理想は、ボールの軌道を目で追わず、手のひらキャッチの瞬間も前を見たまま、それでも正確にボールを受け止められる空間把握力を身につけることです。
あとは、バスケット選手が良くやるように、ボールを指先で回すとか、壁やネットがあれば、スローイングをしてみたり、ドッヂボールみたいに両方の手でかわるがわるに投げてみたりします。
スローイングは肩こり対策としても有効です。
最初は遠くへ投げようとせずに、頭上に両手でボールをかざし、指でボールを回すところからはじめましょう。
左手が全く使えていないことが自覚されます。
徐々にスナップを効かせて軽く前へ押し出します。最初は腕を振ったり、腰の力を利用したりせずに、左手の感覚を磨くことに専念したほうがいいと思います。

一汗かいて疲れたら、木陰で一休み。
だら〜っと休むのもいいでしょうが、そんな合間を利用してストレッチやヨガをやれば、時間を有効に使えます。


ざっとこんな感じで、私はいつも一人遊びしているわけですが、サッカーの醍醐味はやはり相手があってパスしたりゲームしたりです。
いつか、私の遊びに参加する人が来ることを待っています。
恥ずかしがってないで、早くおいで。

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