CSコミュのハートブレイカー

第82回アカデミー賞作品賞受賞作品みてきました。

ジェームス・キャメロン監督の元妻であるキャスリン・ビグロー監督作品。

今年のアカデミー賞はジェームスの「アバター」かキャスリンの「ハートブレイカー」かと授賞式の最大の話題になっていましたね。

日本に住んでいると戦争とかそういった出来事が他人の庭の出来事で・・・いまいちピンとこないというのが観る側の正直なところなのかもしれません。

イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班の物語。

現実に起こっている出来事です。

世界では飢餓に苦しんで死ぬ子供は想像以上にいて、今も尚、戦争で命をおとす人がいて、戦争の後遺症で命をおとしたり、人身売買のタメに殺害される人がいて、生きていくために幼い少年が窃盗をはたらき密売に手を染めていく・・・・

そんな時間軸の中にあって日本はほんとに恵まれているなって。

昔の人達が戦後復興にがんばってくれたおかげで現在の人達は恵まれすぎていて、裕福になりすぎていて、昔の日本人より芯が細くなったのかなとおもったりします。

政権が交代してますます国内の将来に不安をかかえていながらも特別何も誰もしようとしない、その理由はそこにあるんじゃないかなとも考えたりします。個人的な意見ですけどね。

映画は低予算制作ながらも臨場感たっぷりです。

カメラを常時４台以上設置しての撮影。

どんだけ制作費を組んでも、できない映像がたっぷりつまっています。

戦争が引き起こす人間の精神崩壊寸前の状況もたっぷりです。

これ、女性監督が手がけたの？っておもうくらい男前の映画。

シーン毎にシンプルなカットがあるのは女性らしさがつまっています。

ジェームスキャメロンが映画を撮る際、彼女からたくさん影響を与えられたといっていたのはほんとうのようです。

２時間超えの映画ですが、飽きることありません。常に緊張感を保っています。

これを観ると日本ってどうなってるの？って考えちゃいます。

グーグルアースから朝鮮の詳細の地図が消え、上海万博がはじまって、アラブでは金の自動販売機（金の価格は時価）が出現して、タイでは大きなクーデターがおこって、イギリスは４３歳の首相が誕生して、ニューヨーク・タイムズスクエアでテロ未遂がおこって、、、

それが同じ時間軸で同時進行してるんですよね。

うーん。