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剣聖伝 上泉伊勢守信綱コミュの伊勢守はなぜ強いのか?

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この命題はとても深いです。
私が思うに,
技術的にオタクな面はあったでしょう。
若い頃は,人の命の重さに向き合おうとせず,
ただ勝てばよいと相手を物のように扱ったこともあったでしょう。

一つの仮説として,例えば千葉周作(一刀流)と立ち会って,どちらが勝つか。
技術的には周作がはるかにすぐれています。歴史の積み重ねを学んでいるわけですから。

ただ,一瞬の命のやりとりは,そんな単純ではありません。
最近読んだ本に,服部文祥の「サバイバル登山家」があります。
賛否両論,すごいです。
私も彼の自然観や人生観に共感できる面が多々ある一方,違和感,ありました。

ゴアテックスの上下に身を固め,カーボンロッドでイワナを釣り,猟銃で鹿を撃ち,ライターで焚き火をしてタープを張りモスキートネットをかぶって寝る。コンパスと地図も持って。これのどこが「自然に対してフェア」な態度か?

戦国時代の廻国修行者の携行品といえば,想像ですが,笠に蓑?,火打ち石,縄は持っていたでしょう。水を入れる竹筒,漢方薬類,米も多少は持っていたのかな?そして路銀。そんなもんでしょう。刀の大小以外は。

伊勢守はもともと金持ちの侍なので,道中は泊めてくれる豪農とかには恵まれていたでしょう。その意味では,塚原ト伝や伊藤一刀斉の最初の頃は,悲惨な旅だったのではないでしょうか。

ただ己の力と経験,勇気をたよりに旅をする。それは,強くなるための廻国修行のもっとも大きな意味だったのかもしれません。

結論として,伊勢守が廻国で強くなったという感じはしません。なので,本小説ではエピソードとしてライバルとの死闘をくぐりぬけた,そういうふうに構成しています。

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