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リズモジカル -lismojical-コミュの小さな小さなピスナム 大きな大きなピスナムの旅

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ピスナムは小さな小さな島でひとりぼっちの小さな小さな男の子

どれくらい小さいのだろう?

でもその島で小ささをくらべる物がないから ピスナムは自分の大きさを知らない

ピスナムは自分の大きさを教えてもらうために旅に出た
ポクコム ポクコム ポク ポク ココム
小さな小さな島を歩き出すピスナム

そこで大きな大きなハトに出会う
「こんにちは大きな大きなハトさんあなたはとても大きいですね」
「小さな小さなピスナム 私は鳥の中では小さいほうの鳥なのだよ ピスナムが小さいだけなのだよ」
「ハトさん僕は自分の大きさを教えてもらいに旅をしてるのです」
「ピスナム 私が他の島へ連れて行ってあげましょう さあ 背中に乗りなさい」

ファサササーン バサリバサッ
ピスナムはハトの背中にのせてもらい 小さい小さい島を飛び立つ
小さい小さい島はさらに小さく小さくなってゆき もう見えなくなってしまった

「ピスナムごらん あの先にみえるのが虫の王様だよ」
ハトにいわれ下をのぞくと大きな大きな島に大きな大きなカブト虫が大きな大きな木に止まっているのが見える
ハトはその大きな大きなカブト虫の頭におりたつ

「虫の王様のカブトムシさん こんにちわ 王様はとても大きいですね
大きなハトさんよりもっともっと大きいですね」
「小さな小さなピスナム 私は虫の中では大きなほうだが 私より大きな者はもっといるんだよ」
ブァワワーン ガバルガバルと
カブトムシはそういってから
大きな大きな木から飛び立ち地面におりたつ

地面に到着するとピスナムは
大きな大きなハトともっと大きな大きなカブトムシとお別れをする

足元にはピスナムの鼻の穴と同じくらいの小さな小さな花が咲き 目の前にはピスナムが何十人でかたぐるましてもとどかないくらい大きな大きな木が立っている
すると足元の花の下から声が聞こえてくる
「大きな大きなピスナム 私達を先の浜辺までつれていってくれないかい」 そこにはピスナムよりも小さな小さな象の家族が
トストス ドスドス トントン トトトム
と足をふみならしながらピスナムを見上げている
「小さな小さな象さん達 私の手に乗ってください 象さんはとても小さいから大丈夫ですよ」
「ピスナムがとても大きいんだよ 私達は動物の中では大きなほうなのだよ」
ピスナムは小さな小さな象達を手のひらにのせて歩き出す
海辺に到着すると象達をおろしてやる
「ピスナムありがとう この海には大きな大きなクジラがすんでいるんだよ」
すると海の中からピスナムの背の高さくらいの長さのクジラが現われる
「大きな大きなピスナム どうしてそんなに大きくなったのだい?」
「同じくらいの大きさのクジラさん 私は自分の大きさがわからないのです」
「ピスナムと同じ人間を見た事があるが 人間は私からみると小さな小さなものだよ」
「私は人間に会ったことがないようなのです だから自分が大きな大きな人間なのか 小さな小さな人間なのかわからないのです」
ピスナムは悲しくなり泣きながらクジラに言いました
「ピスナム 自分の大きさは自分ではきめられないのだよ でもいろいろな大きさを見ることで自分の大きさを知ることができるのだよ さあ 泣くのをやめて 一緒にいろいろなものを見に行ってみようじゃないか」
泣き止んでピスナムは同じくらいの大きさのクジラとならんで泳ぎはじめた

泳いでいると 足元に小さな小さなイルカ達がピスナムの泳いでおきる波でおぼれそうになっていたので少し足を動かすのを静かにした

ときには空から大きな大きなカモメが羽ばたいたことでピスナムは少し水を飲んでしまった それにきづいたカモメはもうしわけなさそうに違うところへ飛んで行く

ピスナムはそれからいろいろな大きさのものたちと出会い 泳ぎつかれるとクジラの大きな背中にもられかかるように休みながら 旅を続けた

「さぁピスナム 最後のひと泳ぎだ
あとは1人でおゆきなさい」
気づくとピスナムと同じくらいだったクジラはとても大きいクジラになって大きな大きな口でピスナムにあわせて小さく小さくしゃべりかけている
「なぜそんな大きくなったのですか?クジラさん」
クジラはピスナムの身体を岸にむかって押して上げるために
ピューラララッ シャマママー
と大きな大きなシオを背中からはきながらピスナムに
「君はずっとずっとその大きさだったのだよ ようやく自分大きさと小ささにきづいたのだよ」

ピスナムはクジラさんにお礼をいってそのシオでできた波にのって1人で泳ぎだす
とっても広い浜辺にたどり着くと
その先には小さな小さな家がたっている その家の方から 旅の初まりに背中にのせてくれた大きかったハトが飛んでくるのが見える その後ろには人間の姿が
「お父さん!お母さん!」
ピスナムはすべてを思い出したのだ 自分の大きさも 見た事がないと思っていたお父さんとお母さんのことも
三人は泣きながら抱きしめ合い
大きな大きな笑顔で小さな小さな家に歩き出す
「ハトさん!ハトさん!ありがとう! 僕は1人で自分の大きさもわからなくなっていたんだ ハトさんや王様や象さん達 大きな大きなクジラさんやいろいろな出会いが 自分の大きさを教えてくれたんだ ありがとう!」
クルルッポゥ クルッポウポウと鳴いて 三人の姿が小さくなるまで見送ってからハトはまた飛び立った
ハトが小さく小さくなるまで手をふりながら三人は歩いてゆく

それからピスナムは二度と大きくなったり小さくなったりすることなく自分の大きさのまま三人で幸せに暮したのでした

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