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Invitation card for Mazeコミュの19th card;リンカーン大統領暗殺事件

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01,文学の知識:皆無。
02,哲学の知識:皆無。
03,天文学の知識:皆無。
04,政治学の知識:貧弱。
05,植物学の知識:偏重性甚(はなはだ)し。ベラドンナ、阿片、その他毒物一般に関しては熟知すれど、園芸に関しては無知。
06,地質学の知識:実用的知識はあれど、広くは知らず。一見して各種の土壌を識別する能力あり。
07,化学の知識:深淵。
08,解剖学の知識:的確なれど系統的ならず。
09,センセーショナルな記事に関する知識:該博。とくに今世紀に起こった凶悪な犯罪に関しては、そのすべてを詳細に知悉(ちしつ)するものと推察させる。
10,ヴァイオリンを巧みに奏す。
11,棒術・拳闘・剣術の達人。
12,英国法律の実用的知識に富む。

世界一高名な探偵シャーロック・ホームズに関する知識について、彼の生みの親である作家のアーサー・コナン・ドイルは名作『緋色の研究』の中で、上記のように披見している。

1841年。日本を代表する推理作家、江戸川乱歩のペンネームの由来となったアメリカの作家エドガー・アラン・ポーが『モルグ街の殺人』にオーギュスト・デュパンを探偵として登場させて以来、洋の東西を問わず、それこそ天空に舞う星の数ほどの探偵が登場しているが、世界的知名度と云う点においてシャーロック・ホームズに勝る探偵は未だ登場しておらず、その意味では、前述した12項目こそ名探偵の条件と言えるかもしれない。

もちろんシャーロック・ホームズ以外にも名探偵と呼ぶに相応(ふさわ)しい資質や知識を備えた者は数々存在している。

ここ日本においてはホームズと同等、もしくはそれ以上の知識を有する名探偵と呼べる1人に島田荘司が生んだ御手洗潔(みたらい きよし)がいるのではないだろうか。

御手洗潔は『占星術殺人事件』を始め、数多(あまた)の不可能犯罪を解決に導いているが、その推理の斬れ以上にギタープレイヤーとして世界的技術を持っている事、エキセントリックとも言える言動を繰り返す事など、本家ホームズを彷彿させる奇人変人ぶりを発揮し、本格ミステリ愛好家の間でも人気を博している。

無論、ホームズやデュパン、御手洗以外にも名探偵と呼ぶに相応しい探偵がいる事(筆者1番の贔屓は火村英生)は否定しないし、もし彼らが一堂に会する機会があれば、ぜひとも同席したいものであるが、このような名探偵の全てに、事件の真相に関する調査を依頼したくなるのが『リンカーン大統領暗殺事件』であろう。

……闇に葬られた真相

米合衆国第16代大統領を務めたエイブラハム・リンカーンが暗殺されたのは1865年。「人民の、人民による、人民の為の政治」と云う今に伝わる名演説を披露してからわずか2年後のことであった。

この年の4月14日夜。メアリー夫人を伴ったリンカーン大統領は、ヘンリー・ラスボン陸軍少佐と彼のフィアンセであるクララ・ハリスと共にフォード劇場の貴賓(きひん)席に陣取り、オペラ『アメリカ人のいとこ』を観劇していた。劇はつつがなく進行しており、リンカーン大統領を始めとする4人ともが満足げな表情を浮かべ観劇に興じていたと云う。だが、それは現実に起こる悲劇へのプレリュードに過ぎなかった。

歌劇がクライマックスへと向かおうとしていた22時15分。貴賓席の後ろに位置していたドアが音もなく開いたのである。侵入してきたのは俳優のジョン・ウイルクス・ブースであった。彼は素早くリンカーン大統領の背後に近付くと、至近距離からデリンジャー銃で後頭部を狙撃したのである。

前のめりに倒れ込んだリンカーン大統領の異変を察知したラスボン陸軍少佐もこの時ブースが振るったナイフにより腕を切り付けられているが、これらの犯行を終えたブースもまた、貴賓席の手摺(てすり)を乗り越え舞台へ飛び下りた際、足を骨折している。

上演中の役者が突然の出来事に呆然とし、これも劇における演出の1つなのかと観衆が騒ぎ出すなか、ブースは血まみれのナイフを高々とさし上げ、「かくて専制者は滅ぶ!」と声高に叫んだ後、舞台の裏口から外へ出ると待機させていた馬に跨がり易々と逃亡に成功している。

リンカーン大統領は翌朝7時22分に死亡が確認され、副大統領だったアンドルー・ジョンソンが死亡確認から3時間後に第17代大統領としての宣誓を行っている。

このリンカーン大統領狙撃事件があったまさに同じ頃。国務長官ウイリアム・H・シュワード邸に1人の男が侵入し、就寝中だった同国務長官を始め、男を止めようとした家族や使用人をナイフで次々と襲い、重傷を負わせると云う事件も発生している。

ウイリアム国務長官邸を襲撃した男は事件発生から2日後、メリーランド州で捕縛され、元南軍兵士ルイス・ローソン・パウエル(20歳)と判明。国務長官襲撃については「ブースの指示だった」と供述している。

逃亡を続けていた主犯のブース捜査に関しては、スタントン国防長官が自ら陣頭指揮を執り、精力的に進められた。関係者への事情聴取はもとより、国のいたる所に非常線が張られ、ブース逮捕には5万ドル、一緒に逃亡したと見られているデヴィット・エーロルドなる人物にも2万5,000ドルもの賞金が懸けられた。

事件が急転直下の展開を見せたのはリンカーン大統領襲撃から12日後の事であった。
 
黒人の密告者によりもたらされた情報をもとに首都ワシントンから南へ80マイルに位置するリチャード・カレッジ農場にブースとエーロルドが潜んでいる事を掴んだ捜査当局は現場へ急行、同時に駆け付けた騎兵隊と共に2人が潜伏しているとされる作業小屋を取り囲み、説得を繰り返したのである。

説得が功を奏したのか、エーロルドは小屋から出てきて逮捕されているが、ブースは説得に応じず銃撃戦に発展。捜査当局と騎兵隊員には「両名とも生きたまま捕まえる」旨が伝えられており、多分に威嚇(いかく)を含んだ銃撃ではあった筈(はず)だが、その最中ボストン・コーベルト軍曹が放った銃弾によりブースは死亡している。

コーベルト軍曹は「誰が撃ったのか?」と尋ねる騎兵隊長に自ら名乗り出て、「神が命じたから撃ち殺した」と言い放っている。

首謀者と見られるブースが絶命したほか、裁判によりエーロルドを始め事件に関係した4人が判決の翌日には死刑に処され事件は一見すると幕を閉じたかに見えた……。

しかし、捜査開始当初から『リンカーン大統領暗殺事件』に関しては、幾多もの謎が浮上していたのである。

……陰謀の首謀者は誰だったのか

それらの謎に関して述べる前に、触れておかねばならないのが、この『リンカーン大統領暗殺事件』から98年後に発生する事となる『ケネディ大統領暗殺事件』との異常ともいえる共通点であろう。

これまでも様々な著書やドキュメンタリープログラムなどで指摘されている通り、これら2つの暗殺事件には、
1,共に夫人の目の前で狙撃され死亡に至っている事。
2,暗殺容疑者は共に捜査当局に捕まりながら射殺されている事。
3,事件発生直後から政府による陰謀説がささやかれた事。
と、いった共通項が浮かび上がっている。

果たして、これら共通項は何を物語っているのであろうか。『リンカーン暗殺事件』『ケネディ暗殺事件』といった事件そのものの謎と共に、いやそれ以上の興味をそそられる所ではあるが、その謎解きに関しては場を改める事にして、『リンカーン暗殺事件』についての考察を進めていく事にしよう。ただし、以下については、筆者独自の推理である事は、従前のとおりである。

まず第1に挙げられる疑問点は、狙撃事件が発生する以前からスタントン国防長官を始めとする捜査当局はブースらによる暗殺計画を掴んでいたという事実である。

これは裁判等の証言などによって明らかにされており、覆(くつがえ)す事の出来ない事実であるが、だとすれば何故、主犯のブースはいとも簡単に貴賓席へと侵入出来たのであろうか。

もし事前に襲撃を察知していたのであれば、厳重なる警備を施すのが当然であり、いくらデリンジャー銃を持っていたとはいえ、幾層もの護衛をかいくぐり大統領へ近付くのは困難を極めるはずである。

にもかかわらず、ブースは単身で貴賓室への侵入に成功したばかりか、至近距離からの狙撃を成し得ている。また、この際、同席していたラスボン陸軍少佐にもナイフにより傷を負わせているが、何故、同陸軍少佐に対してはデリンジャー銃を撃たず、ナイフで切り付けたのだろうか。もし致命傷を負わせたいのであれば銃を撃つのが当然であり、敢(あ)えて、ナイフを使う理由はない筈である。

同様にシュワード国務長官を襲撃したパウエルにしても、家族や使用人の抵抗にあいながらも、護衛などには取り押さえられる事なく犯行を成し得ているのである。

少なくとも、これらの事実は犯行を知った上で、敢えて実行させたと推察するに十分たる証左と言えるのではないだろうか。

さらにデリンジャー銃の入手経路、実行や逃亡などに要した資金調達ルートなどについては、一切誰の口からも語られる事はなかったのである。

穿(うが)つまでもなく、これなども真実を知る首謀者が、早期幕引きを図る為、事件の詳細が漏れることがないよう、箝口(かんこう)令を敷いた事は、容易に推察できるところであろう。

だとすれば、事件の首謀者は、これらの措置をとる事が出来る立場にいた者と考えられる。おそらく、いやかなりの高い確率においてブースが単なるスケープゴートだった事は間違いないだろう。影で糸を引いていた首謀者は、当時から囁かれていたスタントン国防長官、もしくはジョンソン副大統領、或(ある)いは彼らの側近であろうと思われる。

無論、関係者の全てがこの世にいない今となっては、真相が明かされる事は2度とないであろうが、もしかしたら真相に迫れる糸を手繰れるのでは、と期待されるのが今から52年後となる2061年。

リンカーン大統領、ケネディ大統領に続き、もし98年周期でアメリカ大統領が、同じシナリオによって暗殺されるのであれば、ケネディ大統領暗殺事件から98年後となる2061年に、思わぬ真相が露見(ろけん)するやもしれない……。

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