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TEAM Niku*コミュのあの人が帰ってきた ありがとう ロンリー

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〜プロローグ〜


ほんのり外はジメジメしている。

じわじわ じわじわ じゅわ…



「あー…なんだかでちゃったんですが」

なにか聞こえる。


「もちろん汗がですがね!!」

なにか聞こえる

「べつにだれもきいてませんね」
周りはだれもいないのにながながと話している男


そう、彼が帰ってきたのだ。


「デレシシシ!!」

やつは笑ってる。

「あ!!これはじゃむおじさんの笑いかたでしたかな?」

そう一人勘違いをしながら向かったのは病院だった。

「さてさて最近尿のでが悪いからそろそろ泌尿器科にでもいきますかな。デレシシシ!!」


そういって彼は病院に入ったのだ。

コメント(31)


「29番の方どうぞー」



ここはわたしの天国ですか?

世の中にはこんなにも天使が
いたのですね。



よしまさは見た目の通り
今まで病気になどかかったことがなかった



「29番の方ー?」


わたしが病院にきたのなんて
産まれたとき以来ですな。

こんなにも黄色い天使たちの声が
あふれているだなんて…

わたしも召されてしまいたいですな。


「29番の方、お名前失礼いたします。
長谷川さん、長谷川よしまささん?」



!


呼びましたか?

わたしを呼びましたかな?



天使が、わたしを求めている―――…⁉






よしまさはもはや病院に来た意味を
忘れてしまっていた

泌尿器科にいたよしまさの色々な部分は
喜んでいた















スラリと伸びた透き通った足。
思わず触りたくなるくびれ。
潤った唇…。
真っ白なナース服に身を包んだ彼女がそこにいた…。


























そう。天使はすぐそばにいたのだ…。































「29番の方ー?あれ?変だなあ…」


天使こと西園寺スミレはいつまでたっても返事をしない外来患者に不信を抱いた。








「もう。いないのかしら。」


西園寺スミレがそう呟いた瞬間…
































「いますとも!」
力強い野太い声が聞こえた。
逆三角形の体型。
丸太のような二の腕。
噴水のように湧き出た脇汗。
そう、長谷川よしまさが返事をしたのだ。



「私に返事をさせるとは…さすがですね。」
よしまさがまた訳のわからない発言をし始めたのだった。


「あの、長谷川さんですか?」
西園寺スミレは恐る恐る聞いた。

「んあ!ええ。まあ。」よしまさは少し頬を染めて話した。

「あの、これから検査をしますのでこちらへ…」


「いいですよ。ええ。デレシシシ!」
よしまさは不適な笑みをみせ、西園寺スミレについていった…





そうしてよしまさは検査室へ‥

「ズボンと下着を脱いでこちらのイスにお座り下さい」

よしまさはスミレの前で恥じらいもなくパンツを脱ぎ捨て、不敵な笑みを浮かべた。

そうして、イスに座った。

「それではイス動きますよ」
スミレの可愛い声が聞こえたその瞬間にイスが動き始めた。

ウィーン、、

「な、なんですか!この格好は!」

よしまさは気付くと砕石位をとり、大事な部位を露出していた。

そう、よしまさが座ったイスは分娩台だったのだ。
「すぐに降ろしなさい!こんな屈辱を受けたのは初めてですよ。まったく!!」

よしまさは力の限り怒鳴り叫び、スミレに助けを求めていた。

「長谷川さん、もう少しで終わるのでじっとしてくださいね。」

スミレの可愛い声を聞いているうちによしまさはだんだん怒りが収まってきて、別の感情が込み上げてきていた。

「まぁ、わたしも暇ですから。たまにはこのようなプレイもいいですな。」
よしまさは訳のわからないことをブツブツいいながら、眼球を上転させ、微笑んでいる。

スミレは嘔気を感じながらも、素早く陰部の培養検査を終わらせた。
「終わりましたので待合室でお待ち下さい」

よしまさは颯爽とパンツを履き待合室に向かった。

待合室でまっているあいだよしまさは考えた。



どう考えても…おかしい。

おかしいのだ。

なぜかって。

あんな格好させるのは、私を好きだからとしか
考えられないからだ。


待っていると、目の前をスミレが忙しそうに
横切ろうとした。


よしまさはスミレの手をつかんでいった。


「あなたも物好きですね。ンフ。」




スミレは呆然とした。



「そんな顔で私をみてもなにもでないのですよ?私をうならせたいのなら、もう一度先ほどの行為を一緒にしてもいいのですよ?」


よしまさはいう。


スミレの耳元に近づきあえて小さな声で、

「お望み通りにしましょう。」


スミレは目を開いたまま動かなくなった。


「一度で…結構です。」

しかしよしまさは、ひきさがらない。


そのかおはまさに、鬼のようなよしまさであった。


「あ、そうです、わたしあなたに渡さなければならないものがあるんでしたー」

スミレは思い出したように言った。




スミレがわたしにプレゼント?
早い、早いですわよ…!


「ふぅん。何でしょうかな。」

よしまさの鼻息は荒くなった。
よしまさは溢れる興奮を抑えきれない。


「はい、これ、お願いします」

スミレはよしまさの手に差し出した。









ひとつの、尿検カップを。





よしまさは、



ーーー嬉しかった。







スミレから、スミレから、
わたしへの初めての贈り物ーーー




「承りました。」

よしまさは上目遣いでスミレを見上げた。

スミレはにこっと笑って去って行った。



そんなスミレの後ろ姿を見て、思う。



スミレからの贈り物、
愛しの尿検カップちゃん。


わたしもあなたへの愛を
適切な形で伝えなければね。



しかし、よしまさは喜びを隠しきれなかった。


よしまさは、ぽっと頬を染めて
そっとつぶやいた。









「困った困った、

おしっこちゃん、ちゃんと出てくれるかしら。」




ーーーそして一時間後。

よしまさは満足そうにトイレから
現れた。



スミレ、これが私からのお返事よ…!














よしまさの右手には

溢れんばかりの
よしまさの愛が注がれた
お返事が用意されていた。

ポタリポタリと
滴り落ちる雫…
溢れんばかりのよしまさの愛は
しっかりとよしまさの右手におさまっていた。

-----ああ。はやくこの愛を西園寺さん…いや、スミレに…んふふ。


よしまさは笑った。誰もがゾっとする不適な笑みを残しナースステーションへと
訪れたのだった。


-----スミレ…スミレ!ああ!スミレ!この愛を早くスミレに!


よしまさは急いだ。この溢れんばかりの愛を…西園寺スミレに…


よしまさはいつものスローペースから軽やかなステップへと変貌を遂げたのであった。































バシャ!
「きゃ!」
小さな悲鳴がナースステーションに響いた。




























よしまさの溢れんばかりの愛が一人の女性へと降り注いだ。


「んあ!な、なんてことを!私の愛を!き、き、君は!」
よしまさは悲しんだ。
そう。この溢れんばかりの愛は西園寺スミレへと注がれるはずだった。しかし、それが何の手違いか今、目の前にいる女性へと降り注いだのであった。


「す、すみません!わ、わたし…」
「もういい!」
女性が発した言葉を遮るようによしまさは憤激した。よしまさの目には空っぽになった----------------スミレから初めてもらった紙コップが静かにたたずんでいたのであった。


「いえ。すみません。こちらの不注意でした。」
「もう!君はもうい………」




















よしまさは言葉を失った。いや、時間が止まったといった方がいいのだろうか。


よしまさの目の前には
西園寺スミレとは異なる女性…
そう周りをも魅力する笑みをした一人の女性がいたのだった。

「あなたは...!ななか‥?」

よしまさの身体に稲妻が走った。

「あれー!もしかしてよしまさ先生ですよね?久しぶり!」
ななかの笑顔がよしまさに向けられた。

そう、その女性はよしまさが昔、論理学を教えていた生徒、、いや、よしまさの惚れた相手だった。

「ななかさん。あなたももう看護師とは‥
わたしも老いたものですな。
いや、身体はまだ若いものには負けていないですがね。」

そういいながらもよしまさの動悸は激しくなり、ついさっきだしたばかりなのに、すでにもう膀胱が破裂しそうだった。

「先生相変わらずおもしろいね!ところで、わたしにかかったのって先生の‥尿?匂うんだけど」
ななかは濡れたナース服の匂いを嗅ぎながらよしまさに問いかけた。


「んなっ!‥失敬な!これは愛情ですよ!」
よしまさは照れ隠しで訳のわからないことを口走っていた。

ななかによく似合っている純白のナース服が黄ばんでしまっているのをみてよしまさは申し訳のない気持ちと性的な興奮を覚えた。

そしてよしまさはあの夜のことを思い出していた。
一緒にいったお城‥
はっ!そうだ私は‥ななかに裏切られたのだ。

コッペパンの裏切り、、、

その瞬間、よしまさの感情は愛情から憎しみに変わった。
そうだ。

あの時に、僕はこの人に騙されたのだ。


忘れることはできない。

当たり前だ。

こんな屈辱。


「そういえば、あの日のことおぼえているのかな?ん?」

ななかは笑った。


「え?あー。覚えてるよ?あのこっぺの日だよね?」

こいつ!おぼえていたのだな!!

「あの日の屈辱とやりばのない…わすれないですよ。私にあんな辱しめをみせておいて、あなたは、よくいち社会人になれたものだ。あのひ私がどうにかしてやればよかったのでしょうかね。…ま、じょうだんですが、わたしは…」

「まってよ!先生!
飛ばしすぎだよ!話についてくのがやっと!私、別に先生を惨めにさせたいわけじゃなかったんだから!フフっ!
私先生がやっぱりずっと忘れられなかったしね!」







ん?






あー。






私の勘違いだったのね。








なら、いいでしょう。






「なら、いいでしょう。お好きなように。」





「え?先生!それってー…」








ななかは、よしまさのものをなでながら、
笑顔でいう。






「今日、たこ焼きやさんの前でまってる♪」

10分後、よしまさはたこやき屋さんの前で腕を組んで待っていた。


目の前でコロコロと焼かていく、
たこ焼き達。




ああ。

わたしも早く
ななかにコロコロされたいものですな。


よしまさはたこやき屋さんの前にあるベンチに腰をかけ
意気揚々と両足でリズムを刻んだ。




ーーーしかし、ななかは現れない。




それもそのはず。
ななかは病棟看護師。
勤務が終わるのは17時である。

今は午前12時。
まだ5時間も先のことであった。


よしまさはそんなことに気がつきもせず、
ただただななかを待ち続けた。

意外と一途なのである。








よしまさの手が22パック目のたこやきにさしかかったとき

よしまさの視界は、真っ暗になった。





「だーーーれだっ」













んふぅ。


よしまさは突然の甘いシチュエーションに
どこもかしこも元気いっぱいになった。


「……ななか」

よしまさはよしまさの目の上にある
ななかの手をそっと触りながら答えた。


「せいかーい!えへへっ
ごめんね、先生待った?」

「来たばかりですよ」

よしまさはさらりと答えた。




「よかった。」

ななかはにっこり笑った。



「あのね、先生。いま会ったばっかりなんだけどさあ…

わたし、もう我慢できないんだぁ…」



ななかは後ろから
よしまさの首に、ぎゅっと抱きついた。





「だめ、かな…?」





よしまさの耳に
ななかの吐息が触れる。












ーーーよしまさに、迷いなどなかった。






















「わたしのマヨネーズちゃんを
あなたにかけてあげましょう」

よしまさは得意げな顔をした。

二人に迷いはなかった。
もうあの時の二人ではない。
教師と生徒-----------
いや、一人の男と女。
周りからはそう見えるだろう。



-------ああ。何年この瞬間を待ったのだろう…。
よしまさは思った。そして、隣にいる一人の可憐な少女…ななか。
この少女は五年前の時とは異なり、
少し肉がついた腰まわり。
あの時よりかなり成長した胸。
短いスカートから伸びる長い足。
ななかは魅力的な女性へと成長していたのである。
よしまさのほどよく色付いたものもあの時より…。
















-----ああ。ななか。ようやくこの時がきたね…。ななか…ななか…はあはあ。ななか…



よしまさは興奮した。
隣の女性に対して、
押さえられない欲望を吐き出してしまいたい!いますぐに!
























「な!なな…。」
「ねえ!」
「んあ?なんだね…?」


ななかはよしまさの発言を遮るように言った。





「先生は、本当にあたしで良かったの?」


「んあ?どうゆうことだね?」
よしまさは困惑した。ななかがこのようなことを
言うことに…


「だってー!あの時さあ、ぶっちゃけあたしじゃなくても良かったでしょ!あたし以外にも可愛い子いたしー」
ななかは心の内を吐き出すように話し出した。




「先生、なんか、誰でも良かったんじゃない?」
ななかはよしまさの目を見つめた。そして少し悲しそうな顔をして言った。




--------な、なんてことだ。ばれていたのか?いや、いや、そんなはずはないんだ!



よしまさは焦燥した。よしまさの両脇から汗がじんわり滲み出た。



「そ、そ、そ、そんなわ!」
「先生!」

ななかはさけんだ。






「もう、いいから。もう…。何にも言わないで?もう何も言わなくていい…」
ななかは下を向き、少し体を震わせた。

「ななか…」

よしまさは思った。
私はなんてことをしたのだろう。こんな悲しい彼女を…どうして…

















ふと、ななかは顔を上にあげ、
「先生!いこっか!」
笑顔------いや、少し泣いた跡があったが、
無理矢理笑った顔がそこにはあった。



「んあ。そうですね。楽しみましょう。わたしがすべてを忘れさせてあげます…」






よしまさとななかは
手をつなぎ、向かった。






















----あの真っ白な城へ…








「先生、あたしがあの時なんでコッペパンをおいていったのかわかる?」




キラキラ光るネオン街で不意にななかはよしまさに問いかけた。




「さあ。わかりませんね。私をからかうつもりだったのでしょう?」

よしまさは上目遣いでななかを睨みつけた。

ななかは俯き少し黙ったあとに答えた。





「ちがう!ちがうの。あの時は先生と生徒って関係がこわくて、、、ひどいことしちゃってごめんね。」




よしまさはそれどころではなかった。

「5年も前のことはいいんですよ。
ホラ、お入りなさい。お姫様。」




よしまさは抑えきれぬ欲望に勝てず
ななかの話を聞き流し
すぐ近くにあったホテルへエスコートした。




ーーー
部屋へ入り頬を赤らめるよしまさ。
「シャワー浴びてきますね。」
よしまさは小さな声でつぶやいた。

「うん。待ってるね。先生」
ななかも小さな声で答えた。





よしまさはシャワー室へ入り、気持ちを高ぶらせていた。

「ついにこの日がやってきたのですね。やはり私は、ななかと結ばれる運命だったのですね。いや、彼女が私を求めてきたんですな。んふ。私から頼んだわけではない。ということは私は仕方なく身体を提供してあげるということですな。本当に色男は辛いものですね。」

よしまさはシャワーを浴びながら、独語を話していた。




「ふうん、それそろあがりましょうか。ななかも待っていることですし。」

よしまさは鼻歌交じりにシャワー室から出て、バスローブ姿でななかの元へ向かった。









ーーーいた。
そこには愛らしい姿のななかが。


「あ、先生遅かったね!なんかずっと誰かと話してなかった?」

「あなたには関係のないことですよ。
さぁ、とっととおっぱじめましょう。」





よしまさはもう結ばれることしか頭になかった。





ついにきた。この瞬間が。


さあて。まずは…




ん?なんでしたかな?




よしまさの手はななかに触れる前に止まった。


「ちょっとまってくださいね。」


ななかに背を向けてよしまさは、自分のかばんから、なにかをだした。




その本は。。。





「大好きな人もイチコロ!テクニックを知ろう!初心者版。この一冊で君のとりこは人間だけではなくなるぞ!スペシャル付録つき」




なるほど。



まずは、肩をそっと抱き寄せ、キスをする。ですか。私の得意分野ではないですか。


ん?


[まずは、彼女の気持ちを確認するのに、いい?と一言いってあげると彼女もすんなりムードにはいります。]

なるほど。では、さっそく…






よしまさは、振り向くと同時に

「いいですかな?」






そこには、なんと。







キャンドルとバラとコッペパンで部屋が
飾り付けされていたではないか。



「先生。ひとりでなにをしてるの?
私いること、忘れちゃやだよ。」



ななかは、またしても、よしまさのものをなでる。



よしまさは、ふらついた。しかし、本だけははなさなかった。
「おっとっとっとな。」


よしまさは軽やかに立位に戻った。











ーーーしかし、

事件は起こってしまったのだ。

















よしまさのマヨネーズちゃんは、














元気によしまさから巣立っていった。





















さようなら、マヨネーズちゃん……















「せ、せんせい…?」


ななかは、ぱちくりしてよしまさを見上げた。





よしまさは声が出せない。



出たぞ出たぞ

いま、なんか出たぞ?






「せんせい…もしかし、て…?」


ななかは聞きづらそうに
よしまさに問いかけた。



「ふぅん………」






よしまさの汗が噴き出した。
シーツはすでに、濡れている。



ああ、

さすがのよしまさも、これまでだ。


























と、

思ってもらっては困りますな。



よしまさは上目遣いでななかを見つめ、
はにかんだ。



「安心なさい」



























「発射、オーケーですよ。」


よしまさは何食わぬ顔で
ぱんつを脱ぎ捨てた。


よしまさのよしまさは
ひょっこり顔を出し、

ななかを見上げている。




「ほんとだ♥」






ななかはくすっと笑い



よしまさのマヨネーズ味の
コッペパンを頬張った。











----ああ。なんという快感。こんな快感を味わっている私…想像するだけで興奮しますわな。



「せ、せんせい…ほいしいよ…」
ななかはよしまさのマヨネーズ味のコッペパンを頬張りながら言った。


「そ、そ、それ以上はだめですよ…」
よしまさのマヨネーズ味のコッペパンはよりいっそう
膨らみを増した。


「せんせい…恥ずかしいね…あたし…上手く調理できてるかな…」
ななかは頬を赤らめながら言った。

「そうですな。このままの状態でしたら、JCS300になりそうですな…。」
よしまさのマヨネーズ味のコッペパンは先程より膨らみを増した。


「せんせい。早く…、あたし早くせんせいのコッペパン…食べたいな。」
ななかは恥ずかしそうに言った。


「んな、んな、んなんですと!」




-----その時だった。









































ぺちゃっ





























「え、せんせい?」

浅はかだった。よしまさのマヨネーズ味のコッペパンはついにとうとう尽き果ててしまったのだ。


-------なんてことだ。私は、私は…こんなにも尽きるのがはやかったのか。



そう、よしまさは尽きるのが人よりも早かったのだ。


「あ、あ、あ、ななか…」


もう終わりだ。二回もななかより早く
果ててしまったのだ。







「ふふ。」
可愛らしい声が響いた。

「せんせい。ほんとに変わってないね。ふふ。」
ななかは笑った。抱きしめたくなるくらい
可愛らしい声で笑ったのだ。
「もう…せんせい…ふふ。」

「ななか…こんな僕を許して…くれるのかい?」
「何言ってるの、せんせい。そんなことであたしは引かないよ…?」

そっと小さな手でよしまさのコッペパンを触った。



















「あうち!」
「せんせい、かわいい…」
ななかはよしまさのコッペパンに触れた。

「あ、せんせい。また…」

そう。再び…再び…帰ってきたのだ。

































ホットチリ味のコッペパンとなって…。


ーーー
よしまさにとって3ラウンド目に
突入しようとした

その瞬間だった。


プルルル・・・





部屋の電話が鳴った。

「んもぅ!いいところなのに、何の用ですかな?」


よしまさは顔を真赤にさせ、血管を怒張させながら電話をとった。



「もしもし?」


「こちらフロントです。長谷川さんですね?
お客様に会いたいという方がフロントまで来ております。お待ちしております。」

とだけ伝えられ電話は切れてしまった。


電話を切ったとき、よしまさjr.はもう
力尽きて眠ってしまっていた。




「先生、どうしたの?」

ななかは不安そうな表情を浮かべ
よしまさの背中を眺めていた。





「この私に何の用ですかな。」
ななかの言葉なんて聞こえていなかった。



よしまさは自分だけスッキリしたために
服を着て、部屋を出ようとした。


「ちょっ、先生!どこいくの?!」


「ななか。もうシンデレラストーリーは
おしまいなのよ。」



よしまさは上目遣いで腕を組み、怪しい笑みを浮かべて部屋を後にした。



よしまさの背中をただ見つめるななか。
「先生、変わっちゃったな。
・・・許さない。絶対に」


ななかの気持ちがよしまさに対する憎しみへと変わった。


よしまさがフロントに着くと、
そこにはスタッフがいるだけで、
他に誰の姿もなかった。



「長谷川さんですね?
こちらお手紙お預かりしています。」

よしまさはピンクの封筒に入った手紙を受け取った。

開いてみるとそこには
「明日の正午、事故現場で待っています。」


とだけ、書かれていた。



よしまさの額は 水玉模様が無数に浮き上がっていた。




よしまさの頭のなかには、少女がよぎった。




身震いと同時に水玉模様もあたりにちらばる。






「このいやがらせは…誰の仕業でしょうかね。私にまたあんなこと思い出させて。」




よしまさははだけたシャツを直さずに
お城を抜け出した。





もちろん。おかねを払わずに…







そして、時間がきた。





外はくもっている。





よしまさは、いくまえに本を読んだ。



[生きる。あなたは犯罪者ですか?それとも偽善者ですか?]





よしまさは、笑った。






「もちろん私は、アイドルですよ…なーんてね。」






よしまさは本当は怖かった。




冗談をいうしかなかった。









場所についたが、誰もいない。



「やはり、いたずらですか。ぁん。いん、いんしつですな。」












「おい。でぶ。」




そこにいたのは。



一人の女性がたっていた。




すみれ…




よしまさの頭のなかには、サイレンが懐かしく響いている。
「服、乱れてるけど」


スミレは冷たい目でいった。


「あぁ、ふぅん。ちょっと私用で出かけていたのでね」



よしまさはボタン違いになっている
シャツを、必死に手ブラで隠した。




「ふふ、隠さなくていいよ?
ななかと寝たんでしょう。」



よしまさはどきっとした。




ばれている?
ばれている?




「冗談は他でやってください。
なんの根拠があってそんな事を…」


「ははははは。わたし、見てたよ?

ほら。」




スミレは携帯をよしまさな向けた。

そこには先ほどの様子が映し出されていた。



飛び交う汗とマヨネーズ。





よしまさは、ぞっとした。



「ふふふ、長谷川さん、本気でななかがあんたとやると思ってるの?」


「ななな、」


「ななかとわたし、仲いいんだよね。
同期なんだ。


そこで、ネタばらし。

全部教えてあ、」


「お、おお、お待ちなさいな!」




よしまさはスミレの言葉を遮った。

よしまさの声は震えている。



よしまさは、限界だった。





















よしまさのズボンは



濡れていた。




よしまさの股上から
ぽたぽたと黄色い雫が落ちている。










「…え?」

「お、おおおおおもらしじゃないでひゅ!」


よしまさは顔を真っ赤にした。
今までで感じたことのない羞恥心。



「まま、まっすぐ来たんですよ⁈あ、あなたが呼ぶ、呼ぶもんで、手紙で、あの」


よしまさの論理的な思考はもはや停止。
よしまさはもはや汗なのか尿なのか
もう全部がぐちゃぐちゃになっていた。




そのとき、




「あ」







よしまさは、閃いた。
























「あなた、泌尿器でしたよね」






「お掃除、お願いします」



よしまさは頬を赤らめて、両腕を広げた。
スミレはよしまさの異常さに
恐怖を覚えた。

------え、なにこの男…こわい……


スミレの表情はどんどん青ざめていった。


「……。」
スミレの目にはよしまさの厚い胸板がうつっている。



















「さあ。来なさい?」












よしまさは静かに呟いた。















ビクッ!

スミレは怯えた。
「きゃ!」

















「さあ。来なさい?」

相変わらずよしまさは両腕を広げている。


「いや、寄らないで!」

「何を恥ずかしかっているのですか?」

よしまさはじわりじわりとスミレに近づいてくる。

「いや!」
よしまさはスミレの肩に触れようとした。
その瞬間…!!
















「君達!何してるんだ!」

力強い声が響いた。

「え?」
「な、な、なんですか?!」

二人の声が重なった。






















-----そこには
高い身長。
長い手足。
がっしりとした体格。
脱がせたくなるような制服No.1、警察官。
思わず撫でたくなるような猫っけの髪の毛。
誰もが魅力される笑顔。
細く、今にも消えそうな目元。
そう、そこには





















新人警察官、盛慶介(モリケイスケ)がいたのだ。

ちっ、邪魔ものが入りましたね。





よしまさはその警察官を睨みつけ、顔を真っ赤にさせながら叫んだ。


「もりさんッッッ!他でやってくださいッッ!ふぅんっ!」





「すいませんでした‥。」
盛(もり)は怒られたのがショックだったのか、その場から去っていった。



再び、事故現場にはよしまさとスミレの2人きりとなった。



「やっと、、ふたりきりになれましたね。」


よしまさはスミレの耳元でささやいた。



「これ。だれか分かるよね?」


スミレはよしまさの話しを無視し、用件を話し始め、一枚の写真を差し出した。





そこには愛らしい笑顔を見せて写っている
少女の姿があった。




「これは‥‥‥ッ

わたしの初めての友達ッ!」



ズキズキズキズキ‥

よしまさの頭は痛みはじめ、
頭を抱えてその場に座り込んでしまった。



「あなた、景子っていう女性と一緒にお墓参りにいったんだってね。
この少女の。」



よしまさは若干忘れていたが、その言葉で景子と一緒にお墓参りにいったことを思い出した。



「んあ、あぁ行きましたよ。
当たり前じゃないですか。知り合いのお墓参りくらい行くのが当たり前でしょう?
常識です。」


よしまさはスミレを小馬鹿にしたように笑い、見下した。

「でもなぜ、あなたがそのことを知っているのですか?」



「景子ってね、私の姉なの。
あなたとお墓参りにいった帰り、
‥交通事故で亡くなった。」







「な、なんですと?」


よしまさの全身はこわばり、冷や汗が止まらなかった。




そして、本日2度目の失禁だった。


「あの、あの…気の強いぼく好みの女性が。
あなたの姉上…」




よしまさは、過去を振り替える。

あの強い口調。あの気の強い口調。





あぁ。んぁ。







「思い出しただけでよろしいですな。」






すみれは怒った。





「あなたのせいで、私の姉は死んだのよ!?」



??



「はて。さて。私が原因ではないでしょうぅ。
あら、あなた、よく見るとけいこ様に似てますな。」


よしまさは近づく。


「やめて。」
そういってすみれはよしまさの伸びてくる手をたたいた。



「別に殺そうとしているわけではありませんよ。そんな顔したってぼくは近づきますよ?」



「くるな。人殺し!」


よしまさのなかでなにかがきれた。









プチン











「なにをわめいているの。
ほら、はたきなさい。私をののしりなさい。
もっとあなたにもできる力はあるでしょう。
ほらほら。はやく。まっているのだから。
んぁ。はやくしなさい。姉上の真似事をすることも必要ですぞ。」







まじだった。


その目はまじだった。



けいこの思いでがフラッシュバックしてスミレに被害を与えるよさまさには、もう、なにもみえなかった。





「や、やめてよ!!本当に。あんたがいだいてるおねえちゃんをなんで私になすりつけるのよ!気持ち悪い!このゲス!ブス!ぶた!」




「いい。いいぞ。いい響きだ。
リピートアフターミー。」




「きもいよ。まぢで。」



よしまさは、すみれを追い込んだ。
そして、スミレの耳元に息を吹き掛ける。


「今日からあなたは私だけのものよ。」


それからのことは、よく覚えていない。













目が冷めると、

よしまさはゴミの山に捨てられていた。




「わたしは…どうしましたかな?」



よしまさは身体を起こす。
全身が痛い。


よくみるとよしまさは全裸だった。
胸部には何やらメッセージが残っている。






「私は変態です」










そう、それはスミレによる仕業だった。



よしまさはあの後、
いい気になってスミレに近寄るが
スミレは空手三段。

ものの二秒でよしまさのコッペパンを蹴られ、
よしまさは泡を吹いて倒れたのだった。




そこに待ち合わせしていた
ななかが合流し、

泡を吹いたよしまさを
粗大ごみに出した。











「な、なんですかこれは!」


よしまさは自分の汗で胸部の文字を
全力でごしごしとこすった。

「ふぅん‼」

マッキーで書かれた文字は
瞬く間に消えて行った。

よしまさの汗は油性だった。









そこに、物音がした。


ガサガサ


ガサガサ









「だ、誰なのよ!」

よしまさは乳首を隠して叫んだ。







カーー




カラスが顔を出した。

そう、人ではなくカラスだったのだ。




「なんだ、カーちゃんでしたか…」





カラスはよしまさを見るなり
すぐに飛び立った。




「お待ちなさいな、カーちゃん…!」












「カーちゃん…」






























「…………母ちゃん」


よしまさはホームシックになった。



-------
ミーンミーンミーン。
どこかでセミが鳴いている-----



20年前の
蒸し暑い夏の日。


僕はワイシャツに半ズボン、ネクタイという出で立ちでセミを探していた。



「きゃ!よしまさ!」
「早く行こう。」


近くにいた女子達がよしまさを見つけるやいなや
去っていった…。


「まったく。とんだ恥ずかしがり屋ですな」
よしまさは呟いた。


相変わらず脇にじんわりと汗が浮かんでいる。


「さてさて。セミちゃんをさがしますかな。」
よしまさは動き出した。

ミーンミーン。
相変わらずセミの声は鳴り響いている。



「ここがいいですね。」
よしまさは森が鬱蒼と茂った暗い脇道にたどり着いた。

「ここで巨大なアブラゼミを採ってあの小さくて可愛らしい女子達を平伏せてやりましょう。んふ」
よしまさは笑った。


ミーンミーンミーン。
「あ、」

大きい松の木に巨大なアブラゼミがとまっていた。
「見つけましたよ。可愛いアブラゼミちゃん。」

よしまさはお股に挟んでいた、ほんのり温かいむしとり網を手にとった。


よしまさはじわり、じわりじわりとアブラゼミとの距離を縮めた。



その時だった--------。


















「きゃん!」



よしまさは暗く、深い穴に落ちたのだった。

















このときよしまさは思った。




















---------なぜ、童貞なのだろうか。



自分が童貞であることを悔やんだ。悔やんだ。
力強く悔やんだのだった。

















ドゥン!


よしまさは、落ちた。
























------------
あれから何分、何時間たったのだろうか。



















「誰も、来てくれないのですかね。」
空はうっすら赤みがかってきた。






















「どぐ、どゅんぐしゅ、ひゅーひゅー、どゅぐん!ひゅーひゅー」
よしまさは泣き出した。




















「ひゅーひゅー。ひゅーひゅー。」
よしまさは多少落ち着いたのだろう。


「だれか、だれか、たすけ、ちゃすけてくださーい!」



よしまさは叫んだ。おもいっきり叫んだ。
















孤独がさみしく、失禁しそうになった。
その時だった。


















「よしまさ!」
だれかがよしまさを呼んだのだった。

























「Mommy!」

そう、よしまさをよんだのは


母、長谷川よし子だったのだ。






そうしてよしまさは女子たちが作った落とし穴から
暖かい母親の手に助けられたのだ。




しかし、母親との記憶はそれしかない。





よしまさはゴミ山の上で母親の温もりを思い出し、
また悲しい気持ちになっていた。




「わたしのマミーはどこにいるのかしら。」



よしまさはつぶやき、涙を流した。
そう、男泣きだ。





よしまさは涙を流しながら、全裸で家路にむかった。



「やはり裸はさむいですね。
しかし気持ちがいいもんですな」




よしまさをみる人々の痛い視線や
悲鳴、罵声を浴びながら、よしまさは家の方向をめざしていた。




「ちょっと、君、止まりなさい。」

後ろから声がした。




「んぁ、なんのようですか?」

振り返るとそこには、この間の警察官。
盛けいすけが立っていたのだ。


「「またあなたですか!」」




2人の声が重なった。



先に口を開いたのは盛けいすけであった。
「裸でなにをやっているんですか。
署までお願いします。」


「裸なわけないじゃないの。
失礼なことをいわないでもらいたいですぬな」


よしまさは噛んだ。
そして走って逃げた。


「あ、おいまて、、」




よしまさは誰も追いつけないような
華麗な走りで、街中へと消えていった。



盛は追いつけなかった。
「チッ、逃げられたか‥」


そして、電話をかけていた。


「もしもし、すいません。
また逃げられました。」




その通話画面には
"まことさん"
という文字が表示されていた。








よしまさはそんなことは知らずに
全裸で走り続けていた。














よしまさが盛けいすけから逃げて、二週間たった。


よしまさは気にし始めていた。

あの日、母親を思い出してからずっと母親が恋しかった。




よしまさは、ほぼ引きこもり状態。
大学からメールと電話がやまほどきている。


部屋には、ポテトチップスと甘酒のゴミ。
そして、なぜかチリチリした毛が異常にちらばっている。






プツン。 プツン。






プツンプツンプツン。





ぷちぷちぷちぷち。










「これしかすることがないではありませんか。」




よしまさは、抜いていた。


自らの頭の毛をひたすら。




「私は人よりも男性ホルモンが多いですから、すぐに、生え変わるでしょう。まだまだ、抜くことは可能でしょうが、今日はひとまずやめておきましょう。」


部屋には、一人で笑うよしまさの声が響いた。





そのとき、何かを察した。














だれかに見られている。







よしまさは、後ろをそっと振り返った。











ポストが開いて、目だけがこちらを向いている。





よしまさと目があったままその目はそらすことはない。










「んぁ。 あ。」
めずらしくよしまさが、怯えていた。







そのとき。









サイレンがちょうどよくなり、外をみた。





次に、ポストをみたときには、なにも見えない状態にもどっていた。






よしまさは、すぐに外へでた。




隣のいえの人しかいなかった。



「きゃーーーー!!!!」




隣の家にすむ女性がさけぶ。



よしまさははだかであることを気づき、笑った。

「このくらいを見て、さけぶとはだらしないですね。私なんて、この格好でまちから歩いて帰ってきたのですよ。ハハハ。」


笑い声と共に、部屋へ戻り、すぐに着替えた。







なにかが変だと気づいたよしまさは、とりあえず出掛けた。




部屋でなんてじっとしていられない。





よしまさは、町の方へ歩いていった。






しかし、よしまさの後方には、



サングラスをかけた男がいた。





「あいつ、二週間ぶりにいえをでました。
どうしますか、まことさん。」





電話越しから、「追いなさい。」との命令が響いた。



あいつはどこに向かうんだ?
あいつは一体何者なんだ?



盛はだんだんと
よしまさに興味を持ち始めた。




よしまさは尾行されてるとも知らずに
スキップで街に向かっている。


「久しぶりの外は
気持ちいいですな」

よしまさはウキウキだ。




(なんだ、あの歩き方は…!)

盛はそんなよしまさが
おかしくて仕方なかった。


そんな盛をよそに
よしまさは鼻にとまったトンボに
話しかける。

「久しぶりですね」



(知り合いなのか…⁈)




脇汗の匂いをかぐ。


(一応気にしているのか…!)



つっこみ始めるとキリがない。

その後もよしまさは
道端のたんぽぽにキスをしたり
ドブに浸かったりと奇行を繰り返した。

そして、ある公園にたどり着いた。


(公園か…何をする気だ?)






盛の期待を背負ったよしまさは

そっ、とシーソーの高い方にまたがる。



ズン!

「きゃん!」


すぐによしまさを乗せたシーソーは
タイヤにバウンドし、

よしまさは小さく跳ねた。



















そして、

何時間たっただろう。


盛は限界だった。



よしまさはシーソーに座ったまま、

3時間も動かない。




(まことさんに連絡して、
そろそろ上がろうかな…)


しかしそのとき、

盛は気づいたのだ。

よしまさの口が、微かに動いていることに…




盛は目をこらしてよしまさを見つめた。


(…なんだ……?やつは、なにを呟いているんだ……?)
















(………‼)









それは耳を済ますと聞こえてきた。















「どーこに、いーます、ちちははー…

ぼーくは、いーるよ、こーこーだーよー…♪」








ふるさとだった。




そしてよしまさは立ち上がったのだ。

ふるさとを口ずさんだまま。

目の焦点はあっていない。

軽やかなステップもどこかへ消えた。



ふらふら

ふらふら




よしまさは一心不乱に歩いた。












そして辿り着いたのだ。


















「Lonly Mommy」


















赤ちゃんパブだった。

よしまさは母を求めた。




















「………GOだ」





そしてまた、

まことの支持で盛も赤ちゃんパブに
足を踏み入れることとなる。



盛は嬉しいような恥ずかしいような
複雑な面持ちだったが、

盛の色々な部分もまた
喜んでいた。






まあ、見えませんけどね。


〜♪〜♪

けたたましい音楽が店内に流れている。
いやらしい音楽
いやらしい光…
盛は自分の仕事を忘れ、すべてを解き放してしまいそうだった。

「いや!だめだ。まことさんにお仕置きされてしまう…」
盛はまことさんにお仕置きされたことを思い出した。いつの間にか盛の見えない部分が爆発しそうになっていた。

「いらっしゃい!お一人ですか」
いやらしい声が盛の耳にとどいた。
うっすらとハゲている頭皮。
M字バンク。
ネームには向谷と書いてあった。

-------なんて読むのだろうか。

盛は考えたが、すぐに諦めた。

「あ、ああ。一人です」
盛はこたえた。

「やるぅー」
ボーイ向谷は唇を突き出し、そっと手を口元によせた。


------なんなんだ。こいつは

盛は妙な懐かしさを覚え始めた。

「いや、実はダチが先にきているんだ。身体の大きくて、黒い…コッペ色のしたやつなんだが。」

盛はなるべく当たり障りないようにいった。

「ああ、よしまさ様ですね!いつもあの方にはお世話になっているんですよ」

「じゃあ、そいつのところに案内してくれ。」

「かしこ、かしこ、かしこまり!」

ボーイ向谷は意味の分からないコールを始めた。



-----あいつは一体ここで何を?

「ここでぃす!」
ボーイ向谷はいった。


「あ、」





















そこによしまさはいたのだ。
うまれたままのすがた。
荒い息。
とびまとうマヨネーズ。
そう、よしまさは
「Lonely Mommy」で自身の孤独をまぎわらしていたのだ。



盛はよしまさの姿をみるなり、鳥肌が立った。

よしまさは一心不乱に熟女の胸元へ顔をうずめている。盛には気づいていないようだ。




「ママの胸はマシュマロみたいでしゅな〜♡」
よしまさの卑猥な声が響く。




盛はよしまさにばれないようによしまさの背後に身を潜めていた。



「あらら、若い子はっけーん♡
そんなところにいないで
ママと一緒にあそびましょうょ♡」



そういって盛は個室へと連れていかれてしまった。


「‥GOだ。」
まことさんの言葉がどこかで聞こえた。




その頃よしまさは、
出すもんもだして、スッキリした顔で
お会計を済ませていた。

「ありがとぅでぃーす。
よしまささん今後もよろしくおねがいしまぁす!」

テンションの高い向谷の声が響いた。



よしまさは軽くステップを踏みながら、
lonly mammyを後にして家路に向かった。

「ふん〜んふん〜♪」





その姿を後ろから見ているひとがいることも知らずに‥

「盛のやつ。
自分だけ楽しみやがって‥
僕が行くしかないじゃないか。」


そう。ついにまことさんが動きだしたのだ。

よしまさは、歌ってた。


「はじめてーのーキス。ママとキスー♪」




回りにいる人は、驚いている。


よしまさはお酒のほてりと行為のあとの汗でほんのりワイシャツが色を変え始めた。





よしまさは、ものたりなくGEOにいった。






「さーてさて。今日はどのDVD をみましょうかね。」

よしまさは探していた。




棚にかくれて、まことはみている。




「よしまさ。あいつ…やけに余裕だな。
まぁ、楽しんでいられるのも今のうち…ふっ」






まことが不敵な笑みを見せたと同時によしまさも、不敵を越える笑みを見せて声をあらげた。


「みーーーつけたーー!!んぁ。」




「三作もありますね。連続で借りましょう。家に帰ってゆっくり拝見させていただくとしましょう。」



よしまさは笑みを浮かべて家に帰った。


まことは、何をかりたのかきになりながらよしまさの後を追った。







よしまさは、家についてすぐにテレビの前に座った。


「今日はどんなかわいこちゃんがいるのでしょう。んぁ。楽しみましょうね。2次元の世界へ今よしくんも行ってあげますよ。」










まことは内心ドキドキしていた。

「あいつ。何を借りたってンだ。」



窓からテレビが見えるいちにまことは移動した。
















始まった。











まことは、衝撃をうけた。




受容なんてできない。


わずかに窓があいているため、声を殺している。






あいつ。




あいつ。よりによってあれを借りてきてたのか!!







そう…よしまさが借りていたのは…





「かわゆーい。あーん。私はいつでもちびうさのファンですぞ。」






セーラームーンだった。





よしまさはいきなり、がたっ!と音をたてて膝胸位になりテレビをみあげる!


まことは怒りのあまり、隠れることさえ忘れている。






「おしいですな。あみちゃんのパンツがもう少しで見えそうなのに!んぁ。」




まことはきれた。





「あいつ…俺の好きなあみちゃんのパンツをみようとして!!ゆるさんぞ!!」



まことは手をだしてしまった。



そう。


ポケットの中にある輪ゴムをついに、てっぽうのように飛ばしてあててしまったのだ。



しかし…




輪ゴムはよしまさの髪の毛に埋もれるだけだった。










とうとう。


まことはきれた。一番触れてはいけない、水野あみちゃんのゾーンによしまさは、なにげなくはいったのだ。





まことは盛に連絡した。




「はやくきなさい。
今から作戦Aを実行しますよ。」


僕の、僕のあみちゃんに…!
もう、絶対に許さない……!



ふふふ、

よしまさ。


君は僕を甘く見ているだろうね?



僕は、

僕はオペ室所属なんだから…‼‼‼





まことの目が、カッと見開いた。

それはまことの誇りだった。






「あん。こんなところに埃が。」

一方、よしまさのおへそから
埃のかたまりがでてきた。

まことの誇りとは大きな違いだ。









それから20分後、

「お待たせしました、まことさん…!」


盛が清々しい顔で現れた。

まことは盛を見て、いらっとした。

まことは歯を食いしばり過ぎて
右の前歯が抜けていた。





「アレ、持ってきふぁんらろうな?」

まことは厳つい顔で盛に問いかけるが、
抜けた前歯から空気が漏れて
上手く発音できない。




「も、持ってきました…!」


盛はそんなまことに目もくれず、
小さな小包を取り出した。


「よふぃ。」
(よし。)





まことは青いキャップを
睫毛に触れるまで深くかぶった。

「いっふぇふぅる!」
(行ってくる!)


まことは覚悟を決めた。
















ぴんぽーん















「な、なんなのね…
せっかくタキシード仮面と戦っていたところですのに」

よしまさは、ちょっとむっとした。

でもドアの向こうに女の子が
立っているのかと思うと、

よしまさの目は三日月のかたちになった。

よしまさはスキップした。



「はい、ほい、はい!
誰かしらーん♪」


ガチャ


「ほ、ほむひゅーびんてぃーす!」
(と、トム急便でーす!)


そこには小さなおじさんが立っていた。
まことだ。



なあーんだ、
おじさんじゃないの。

よしまさはがっかりした。









が、








よしまさは目を疑った。



小さなおじさんが持っている
小さな小包…



差出人は、

















「長谷川よし子」




















「ままぁーーーーーーん‼‼‼」


よしまさは叫んだ。

よしまさは喜びのあまり小躍りした。





「ほぉほぉに、なまえとふぁんほ
おねふぁいしゃす!」
(ここに、名前とハンコお願いします!)


「ふぅん!!!!!!」



よしまさは興奮気味に勢いよく署名したが、
文字は小さくて読めなかった。









「あふぁーす!」
(あざーす!)

まことは去って行った。






「まま……まま……!!」

一方
よしまさは我を忘れたかのように
包み紙を破いていた。


そして中身を開けようとした、




そのとき!

















ボゥン!





















「な、なんなのよこれ…!!」



よしまさは一瞬にして
縄に包まれてしまった。



「あん、あぅん!」



動けば動くほど
縄はよしまさに絡まっていく。

よしまさは縄に絡まりながら
マグロのようにぴちぴちと跳ねた。
















そう、

これがまことの作戦だった。


よしまさは生け捕りにされたのだ。






まだぴちぴちと跳ねるよしまさ。



まことはよしまさを

生きのいいまま捕獲することに成功した。

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