ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

町家の駅・家の駅コミュの?「町家の駅」物語 其の四

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ドル袋営利事業では できない
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

「町家の駅」は、県庁所在地のような大きな都市ではなく、どちらかというと
商工業が不振の地域や人口流出が止まらない町に広がっていきました。

そんな都市部のある広告代理店。

経営者のCさんは、この「町家の駅」のやり方を真似て、
フランチャイズビジネスができないか、と考えました。

「町家の駅」の仕組みを、システム化してマニュアル化すれば、導入が楽になる。

電球これを全国各地の建設業者や不動産業者に売ろう。

そう考えて、建設会社を経営している友人のDさんに相談を持ちかけました。

「核となる住宅に、もっと安い住宅商品を使いたい。
それで、FC加盟店に‘町家の駅’のような売り方をさせるんだ。
どのくらい安い家を企画できるかな?」

Dさんは、「新・合掌の家」のホームページを調べ上げて、Cさんに報告しました。

「これはムリだね。
ビジネスにならない。
FC本部からFC加盟店への再販事業が成立しない、という次元じゃないよ。
FCなんかせずに1企業が自社だけでやるにしても、‘新・合掌の家’って
ものすごく原価率が高い。
私たち営利企業が普通に求める、30%なりの粗利が出ない」

Dさんは淡々と続けます。

「年間に何十棟も売って、やっと監理技術者1人、‘新・合掌の家’で言う
システムクリエイターの年収程度。
もちろん、企業で働く社員というのは年収の2倍は稼いでくれなきゃ、
社会保険も払えないし、管理経費も出てこない。

つまり、これって組織がやる事業じゃない。
個人事業の世界だよ」

うーん、だめか、と広告代理店のCさん。

「でも、‘家の駅’や‘町家の駅’がやってるこの家づくりって、
面白い仕組みだと思うよ。
今の日本を変える起爆剤になるんじゃないかな。
こんな個人ビジネスの集合体が、住宅産業の構造を変えることになるかもしれない」

Cさんは、建設業者のDさんの口からこういう言葉が出るとは想像できず、
ただ相づちを打つばかりです。

「うちが住宅やってないからこんな他人事みたいなことが言えるんだけどね。
少なくとも、住宅に関わる既得権を持っている人は揺すぶられるよ。
だって、住宅がたくさん売れてほしい人って、住宅を作っている会社以外にたくさんいる」

「家具屋さんや家電メーカーや・・・」

「そういう産業の人たちじゃなくて、この、1つの取引が巨額な金額になる商品
の周囲には、色々な既得権者がいるのさ。

それでいて、土木工事のように億単位の金額でもないから、
あまり社会の表面には出てこないけどね。

悪意はなくても、これまで住宅産業にコバンザメのようにくっついてきた企業や団体や・・・

そういう人たちの食い扶持は全部‘住宅価格’にオンされて、
消費者が払っている。

だから、日本が本当に伸ばしたい産業からみんなものが買えず、
国内消費が伸び悩んで国内産業がふるわない。

よけいなモノをそぎ落とした、古き良き時代のシンプルな家づくりにすれば、
家は安くなる。
安くなった分で出てくる消費が、本当に内需を活性化させるだろうね」


ドル袋大きな組織でも、景気に左右される
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

ある日、Cさんの自宅の新聞の折り込みのなかに、『市内に「町家の駅」、誕生』
というチラシを見つけました。

ついに我が市にもできたか・・・

Cさんは営業の途中で寄ってみました。

すると、そこには例の建設業のDさんがいて、くつろいでお茶を飲んでいました。

「あ、私は駅長代理ね。駅長さんは接客で忙しいから」

とDさんは笑います。

聞けば、この「町家の駅」の駅長さんは、Dさんの建設会社を定年退社した
技術者さんだといいます。

「色々調べて、私はこの家づくりが気に入った。ウチでもやろうと思った」

「だってこのまえ、組織がやる事業じゃないって言ってたじゃないか」

Dさんはここに至るまでの考えをCさんに語りはじめました

「会社としてではなく、ウチを定年退職した技術者に、勧めたんだ。
ウチも建設業だから、多少は支援してあげられる。
こういう事業を応援する会社だということで、ウチもより地域密着が
はかれるというものだ」

「今どき、メセナ(慈善事業)かい?」

「ボランティアだけど、慈善事業じゃないよ。
人1人は食っていける。高齢技術者が年金暮らしに引きこもってしまうんじゃなく、
ちゃんと稼いで、地域経済に貢献してもらうんだ。

そういう人ががんばって、地域が良くなれば、それは回り回って
私の会社のためになり、キミの会社のためにもなる」

「地域がよくなるって言ったって、我々の市は他市町よりも豊かだけど」

「よく見てごらんよ。

ウチは土木やってるからよく分かるけど、市はどんどん公共事業を減らして、
公共料金を上げて、福祉や教育予算を減らしている。

大きな企業が給料を上げずに株主向けに利益を計上しているようなものだ。

かろうじて雇用があるから、他市町よりも人口は多いけど、
そんなのはすぐに景気に左右される。

企業が財布の紐を締めたり、ましてや移転してしまったら、市の経済はガタガタになる。

市内に貧困者の方たちも一杯いる。人口が多いからコンビニの数が多いだけで、
これが本当に、住民が豊かに暮らしている地域だろうか?」

Cさんには、今日のDさんがなんだか輝いて見えるのでした。

「個人事業は守るものも失うものも少なくていいから、景気には強いよ。
地域経済をささえるのは大企業じゃなく、きっとたくましい個人事業だよ」

DさんはCさんにお茶のおかわりを勧めました。


リサイクルちいさな住宅事業が、産業構造を変える
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

Cさんは、Dさんの壮大な話をずいぶん割り引いて聞いていました。

が、市内で見かける新築に「新・合掌の家」が増え、「町家の駅」も増えてきました。

Cさんの住む市の大きな購買力によって、「新・合掌の家」はどんどん増えているのです。

そして、ある「町家の駅」からイベント企画の相談を受けたときには、
本当に自分のところに恩恵が来た、と驚きました。

その「町家の駅」は、市内とはいえかなり山間部の、
プレカット工場を持つ製材所でした。

「新・合掌の家」の地産地消運動のおかげで、ずいぶん事業が好転し、
営林事業にも励みが出ていると言います。

あれだけ国がてこ入れして、全然浮上しなかった林業が・・・

「何かこう、‘新・合掌の家’を買ったら、間伐材でこういうのはいかがですか、
というような商品を作って打ち出したいんだけど、何か企画してくれないかな」

製材所の「町家の駅」の駅長さんからの依頼でした。

そうか、とDさんは思いました。

「新・合掌の家」はビジネスにはならないけど、「新・合掌の家」が市場に定着すれば、
それを生かしたさまざまな事業が派生する。

産業も活性化する。

個人事業の集合体が、こんな装置産業をも支えるんだ。

Cさんは、産業構造が変わる気配を感じ始めました。

湯のみ豊かな心づくり、豊かな国づくり
ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)

「町家の駅」は儲かるビッグビジネスではありません。

始められるのは個人、慈善団体、篤志家、非営利団体・・・
営利事業、営利目的の人たちの入る余地はありません。

ところが、こんなマイクロビジネスが、社会の構造を変えるのです。

ですから「町家の駅」は、社会事業なのです。

個人、慈善団体、篤志家、非営利団体・・・こういう人たちが、地域をよくします。

こういう人たちが増えれば、国全体を窮地から救済することもできるでしょう。

国に家ありて、国家なり。

国家の礎は、国民が安住に暮らせる「家」をおいて他にありません。

家が病んでいるから、今の日本国家も病んでいるのです。

日本国家が病んでいるのは、「家」が病んでいるからです。

「新・合掌の家」が標準化住宅として国民に定着すれば、
それを生かしたさまざまな事業が必然と派生し、産業も活性化します。

グローバル企業が大きく揺らごうと、大企業が揺らごうと、
そんな景気にあまり左右されることなく住宅が求めやすくなれば、
国民が豊な心を持てるようになります。

安心して家を持てる国こそ、豊かな国なのです。

国民の心が豊かな国こそ、豊かな国なのです。



(続く)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

町家の駅・家の駅 更新情報

町家の駅・家の駅のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング