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孔雀色 玉蟲色の輝きを放つ
一つの時空から逃げ出してきたの


其処に 確かに私はいたわ
でも 泥人形のようにのろのろと
与えられた指令をこなすだけ
だから 帰りたくなったの


眼を瞑れば
脳を眠らせれば
穏やかな時の流れに戯れる


古で在りながら
尊ばれる者で在りながら
現代の愚かな命の試行錯誤により
消滅を余儀なくされた者達を
見送る事に疲れたの


足元に転がる石でさえ
時に尊ぶべき光を宿しているのに
退化を進化と勘違いをする
愚かな命達の行進に 
ついていけなかったの


私は眼を瞑る
脳を停止させる
与えられた“人”として行動は
元から肉が覚えてる
躊躇う必要はない
誰もその変化に気づきはしないから
後は時に委ねるだけ
起こるか判らないキッカケを待ちながら
選択は 一つ
狭い視野だからこそ
そこの辿り着いた
また 心から笑える私が在ればいい
でも7つの人形達は
その手に 持ってはならないものを
握り締め
抱きかかえ
足元に刺し
詩を歌う準備を保ち
視線で 合図を待っている
先の5つの人形が
踊る為の 鈴を鳴らし
後の2つの人形が
音を呼ぶ
調を 共鳴を 悲鳴を
その心の本当の姿を


孔雀色 玉蟲色
光輝く眩しい世界に居られなくなって
逃げ出してきたの


私がもっとも安らげる場所
時の揺り籠の中に
眠りを求めて


運命の三女神が眼の前で見せる
糸車で糸を紡ぎ 
その糸が辿る道を伸ばし導く
だけど 狂気は其処に在る
生まれ紡がれし命という糸は
もっとも愛情豊かで残忍な
女神の一人が持つ鋏が
待ち構えている
どの女神も同じ
愛に飢えている
愛に溢れている
故に 紡ぐのも切り刻むのも
溢れすぎた想いから示されたもの
運命の三女神は悲しまない 嘆かない
例え 紡ぐ糸が失せても
αは生まれた
Ωはまだだ
だから 焦る必要はない
人は容易く 砕け 散る 脆い生き物
小さな亀裂を突っつけば
簡単に堕ちる
堕落 頭堕
ようこそ 神を裏切りし反逆の狼煙をあげた
獄の王国へ
それぞれの王達の招きを蹴る事無く
空へ戻る事は険しい
または それぞれの王達のもてなしを受けて
地上に戻れる見込みなどなし
どの道を選んでも答えは同じ
だから 人よ 多少の汚れを宿した命よ
自分の意志で下り堕ちはしないように
偽善からの託宣
それとは 偽りの道を逝く
照らす光に土を投げつける
愚者の戯言


灰色の時空の小さな裂け目に手を伸ばし
くるくる転がって入り込んだ
懐かしい 揺り籠
懐かしい 古
懐かしい 育て親達


運命の三女神は
糸を紡ぎながら
引き伸ばしながら
鋏を握りながら
いつも 物語を歌ってくれた
時に 来客が在り
歌が止まる事が在って
眠りを妨げられる事もあったけれど
そこはそれなりに
新しい物語から齎された
新たな歌が眠りを誘う


傍には暖かな炎
ゆらゆら揺れる中に小人達
踊り 手招きし 
熱く焼かれる心地良さに
死を招くダンスの輪に
引き入れようとする
でも ダメ
私の育て親達の目は
そんな矮小な遊びごとを
許すはずが無い
だから 
糸を紡ぐ音に欠伸をして
糸を伸ばす動作に眠気を感じ
糸を切ろうとする鋏を見て眠りにつく


そして
土人形の私の指先に 手元に
7つの光が集う
彼女達は 時を待っている
キッカケという名の時を



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