史跡コミュの鮫ヶ尾城跡

　新潟県妙高市大字宮内・籠町・雪森

　1964年00月00日、新潟県が史跡に指定。
　2008年07月28日、文化庁が史跡に指定。

　鮫ヶ尾城の築城年は不祥ですが、永正年間(1504～21)から天正年間(1573～92)初頭に上杉(長尾)氏が北国街道の防御を兼ねた街道整備の一環として、春日山城直近の最前線要塞の意味合いで築城ないし大規模改修がなされたと伝わる山城です。標高は185ｍ、比高は110ｍになります。
　天正６(1578)年、上杉謙信の死の直後に勃発した御館(ｵﾀﾃ)の乱に於いて、鮫ヶ尾城主堀江宗親は上杉景虎側に付き、敗北した景虎を実家の小田原北条氏の下へ逃がすべく、景虎を城に引き入れましたが、上杉景勝側の安田顕元の寝返り工作に応じた宗親は二の丸に火を放って退去してしまいました。その結果、景勝方の猛攻を受けた鮫ヶ尾城本丸は落城、景虎は妻子共々自刃する末路を遂げたのです。現在も米蔵跡からはその乱の時に焼けた米『焼き米』が出土し、平成20(2008)年度の調査に於いて、熱を帯びた陶磁器や雑穀が混じっていないおにぎりも出土しています。御館の乱後の鮫ヶ尾城の状況は不祥ですが、そのまま廃城になった可能性が高い様です。
　平成21(2009)年のNHK大河ドラマ『天地人』で玉山鉄二が景虎役を演じてから来訪者が急増、平成29(2017)年には「続日本100名城」に選定されました。
　
＊観音平・天神堂古墳群
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＊斐太遺跡群
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