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介護のリスクマネジメントコミュの原因不明の意識消失を繰り返す利用者への対応

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Cさん(84才女性)は脳梗塞の後遺症による左片麻痺がある、車椅子使用の利用者です。ケアマネジャーの勧めで初めてデイサービスを利用者することになりました。利用を始めて3日目、入浴後にデイルームのソファでくつろいでいました。しばらくしてソファからずり落ちそうになっているCさんを介護職が発見し、声をかけましたが反応がありません。すぐに看護師を呼んでバイタル値を計りましたが、体温・血圧・SPO2共に若干低下しています。看護師の指示で病院へ救急搬送しましたが、搬送中の救急車の中で意識が戻り他の体調変化はありませんでした。家族に連絡すると「いつものことなのです。意識はすぐに戻りますから救急車は呼ばないで下さい」と言いました。
 Cさんはその後もデーサービスで意識消失を繰り返しますが、毎回3分ほどで回復しその後何の変化もありません。デイサービス側の対応もバイタル値の測定と経過観察のみです。家族に詳しく話を聞くと、「過去にも同じような意識消失が何度もあり精密検査を受けた。しかし、原因が分からず医師からも治療の必要は無いと言われている。すぐ回復するから放っておいて下さい」と言います。しかし、看護師は万一意識が戻らず亡くなるようなことになったら、責任を問われるのではないかと不安に思っています。
 医師でさえも原因や対処方法が分からず、かつ毎回重篤な状態にはならないのですから、いつもと変わりない容態であれば、デイサービスは特別な対処を行う義務はありませんし、万一の場合も責任は発生しないでしょう。念のために「いつもと変わりない対処の必要がない容態」について家族と話し合っておけば、より安心でしょう。脳梗塞による意識消失が発生することもあり得るのですから。

意識消失を繰り返す利用者への対応−救急搬送の基準と二次被害の防止−
?緊急対応の必要がないとされる意識消失時の容態とは?
 まず、「緊急対応の必要がない」と家族が判断している意識消失の容態について、家族から詳しくお聞きします。具体的には、意識消失している時間、顔色や身体の変化など容態をお聞きします。次に、意識消失した時のバイタル値を測定して、どの程度の変化までが通常の意識消失時の範囲なのかを調べます。
 そして、意識消失時の容態やバイタル値から「通常の意識消失ではない」と判断した場合には、家族の許可無く救急搬送する場合があることを家族と申し合わせておきます。看護師は、緊急対応の必要があると判断する基準が無いので不安に感じるので、ある程度の基準を決めておく必要があります。

?意識消失時に起こる二次的被害の防止
 短時間の意識消失だけ回復すれば被害は発生しませんが、意識消失しことが原因で事故が起こることが想定されます。具体的には、転倒・溺水・誤えんなどです。立位の状態で意識が消失すれば転倒するかもしれませんし、食事中であれば誤えん、入浴中であれば溺水などの二次的な事故につながります。
 意識消失が起こりやすい場面をある程度把握できれば、その場面だけ集中的に見守りを行うことで意識消失が起こった時迅速に対処し、二次的被害を防ぐことができます。理由は分かりませんが、入浴後という場面の意識消失がかなり多く見受けられます。脱衣所の椅子で着替え中に意識消失を起こしたり、入浴中にシャワーチェアから転落した事例もあります。

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