ビルエバンス先生の日記から転載です。
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（１）
修復腎移植を応援されている難波紘二先生が以前より、メーリングリストでさまざまな意見を発信されています。転載自由ということですので、修復腎移植に関するものを、時間のあるときに紹介したいと思います。古いものからで、まずは8/25/2011に送られてきたものです。
各位へ：（転載自由です）
英国のリバプール大学病院で他病院で死亡した患者の腎臓２個を二人の患者に移植したところ、後に病理解剖により「血管内Ｂ細胞性リンパ腫」という極めてまれな悪性リンパ腫に侵された患者であることがわかり、問題になっています。たぶん、日本の新聞にはこの病気の理解能力がないので報道しないと思います。
普通の悪性リンパ腫ならリンパ節が腫れるので臨床診断が付きますが、このタイプではがん細胞（悪性リンパ腫細胞）が血管内で増殖し、塊を作りません。多くは脳内に発症し、麻痺、意識混迷の症状を呈するので、脳梗塞や脳炎を疑われます。皮膚では多発性の紅斑を形成します。皮膚科でも診断に苦慮します。肝臓や腎臓に発生した場合は、ほとんど症状がでません。
この病気が「Ｂ細胞性悪性リンパ腫」であることが発見されたのは、1985年のことで今でもまだ良く知られていません。
頻度は悪性リンパ腫2000例に1例程度と極めてまれです。死因不明のため病理解剖されることが多く、病理解剖例では1%程度を占めます。
英紙ガーディアンが詳しく報道していますので、その拙訳を添付します。
なお、目下進行中の「病腎移植臨床研究」にはこのような危険性はまったくありません。なぜなら移植手術前に、迅速組織標本を作り、病変部と正常部を顕微鏡で検査しているからです。顕微鏡で見れば血管内にある悪性リンパ腫細胞はすぐに発見できます。
それよりも、この「血管内Ｂ細胞性リンパ腫」はアジアに多く、過去に行われた死体腎移植の中に同様の例がなかったかどうか、気にかかります。なぜなら日本では死体腎移植後の病理解剖が完全には行われていないからです。移植患者が亡くなっても、病理解剖を行わないと、この病気があったことはわかりません。
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がんの腎臓を移植された患者：なぜ二人の移植患者がまれなタイプの悪性リンパ腫患者の腎臓を移植されたのか、調査が進行中（英紙ガーディアン、2011/8/22, ジェームズ・マイク記者）
http://
ロイヤル・リバプール大学病院で他病院で死亡した女性の腎臓を移植に使用したところ、後になって発見困難な「血管内Ｂ細胞性リンパ腫」というがんに侵されていることがわかった。二人の患者は姉妹からの生体腎移植を受ける予定であったが、死体腎の移植を受けることに同意した。二人は目下化学療法を受けている。
事件は二人の患者が「国民健康サービス(NHS)」に苦情を申し立てたために表面化した。
NHSの「血液・移植サービス(NHSBT)」と大学病院は調査を開始した。がん患者からのがん伝達のリスクについては臨床家にはよく知られている。NHSBTのある上級職員は、「（がん伝達の）リスクを最小化することはできるが、ゼロにすることはできない」と述べた。
NHSBTのジェームズ・ニュウバーガー医療副部長によると、事件は昨年11月、移植に際してドナー関連の腫瘍伝達を含めたリスクについて、患者から同意を得る必要があることを指示した新しいガイドラインが配布される数週間前に起こった。
患者の一人、ロバート・ロウ(59)はこう語った。「非難されるべき人がいるのかどうかはわかりません。私たちが知りたいのは、なぜ、どうして、何時、どのようなミスが、もしあったとすれば、起こったのかということです。」
ギラン・スマート(46)はこう語った。移植は彼女にとって、「出獄許可証」のようなものだった。「私の人生は再出発するはずでした。今や、致命的な病気と何年もの闘いを続けなければ知れないのです。」
大学病院のピーター・ウィリアム院長は、病院は「移植サービスから別の病院で死亡したドナーからの２個の腎臓が入手可能だと伝えられた」と語った。
「移植が終わった後に、遺体の病理解剖結果が知らされ、ドナーの状態が判明し、すぐに患者に通知し、（移植腎臓を摘出するかどうか）選択肢を患者と話し合いました。」
ロウの弁護士エディ・ジョーンズは、「この依頼人は、移植前は命が危ない状態ではなかった。悲劇は妹の腎臓を移植されていれば、多分順調だったのに、よりによって悪性リンパ腫、どんなタイプの血液がんも絶対的に移植の禁忌なのに、それを移植された点にあります。なぜ死亡ドナーの病理解剖がもっと早く行われなかったのか？」と述べた。
NHSによると、このような事故はまれであり、移植希望者の長い待機リストがある。英国では毎日移植待ちリストの３人が臓器不足のため死亡している。腎移植待ち患者の６％が毎年死亡し、心肺待ちでは６％、肝臓待ちでは15%が死亡している、という。(抄訳)
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
以下は僕の意見です。
脳死移植の場合、ドナーが見つかってから、臓器が摘出されるまでの時間が限られています。通常２４−４８時間の間にドナー手術が行われることが多く、その間にドナーが持っているかもしれないさまざまな病気を検索するわけですが、すべてを見つけることは不可能です。これまでにも、狂犬病やWest Nile virus、HIV, その他の感染症、また、臓器摘出の際に、癌が発見されたことも報告されています。ひとつには、いわゆる血液検査のおける潜伏期（病気にかかっているにもかかわらず、検査で陽性と出ない時期）の問題もあります。修復腎臓移植の場合は、ドナーとなるかもしれない患者さんは時間をかけて、本来の病気（小腎臓癌など）のために検査を受けており、CTなどの画像診断もされているので、上記のようなことが起こることは、脳死のばあいと比べて極端に低くなります。その点は修復腎臓移植の利点だと思います。
英語が得意な方は、リンク先となっている、原文をお読みください。http://
http://
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（２）
各位へ：（転載自由です）
事前に二人の方から情報が寄せられ、18:15〜 TBS Jステーションでの「腎移植」の現状に関する報道を録画しながら、見ました。最大の透析病院土谷病院には前に協力拒否をされたので、舞台は東区の太田川病院でした。シナリオ風に書くと、
１.太田川病院透析室：透析生活８年目の若者が透析を受けている。床屋の椅子みたいな感じで、前に折りたたみ式テーブルがあり、ノートパソコンが置いてある。臨床検査技師だが、透析のため非常勤の職しかない。１日３〜４時間、週回の透析はきつい、という。黒縁の細めがねが印象的である。
２.通りを向こうから歩きよってくる元気そうな初老の男。体格も血色も良く、つねに笑みを絶やさない。キャプションが入る。呉共済病院で腎移植を受けた中向井健治(63)。カメラは彼の自宅へ、奥さんが出てくる。
「透析がつらくて、何とか抜け出したかった」
「腎臓は二つあり、一つになっても支障はないと聞いたので、あげる気になった」と妻。
「透析が長年にわたっていたら、その間（妻の）世話になっているから、とても移植の話は切り出せんですよ」と中向井。
３.腎移植のドナー事情の説明
全国に１万人以上の腎臓待ちの患者が死体（脳死、心臓死）からの移植希望登録しているが、平均15年待ちで、広島県では約300人いるが、昨年実績はわずか５件。腎移植の85%は親族からの生体腎移植。
広島大学病院外科大段教授のコメント。「患者がまだベッドの上で生きているうちに、患者か家族に、もしもの時は臓器提供の道もありますということを、医師が告知しなければならない、という法を制定でもしないと、ドナーは飛躍的には伸びない」
４.「第三の道」としての修復腎移植の説明
ここは光畑医師に取材拒否されたそうで、人物登場なし。進行中の「臨床研究」の説明。
大段教授のコメント、「修復腎移植が認められたとしても、そう簡単にドナーが増えると思えないし、小さながん細胞の取り残しが起きないとは限らない」
中向井のコメント、「修復腎移植の機会があったら、（妻からの移植でなく）それを受けていましたね」
移植学会などの反対により、厚労省が制約を加えたので「臨床研究」としてしか行えないのが現状、というナレーションが入る。
５.動物実験室の大段教授。教室としては人間の臓器に頼らない動物ドナーの開発を目指していると説明する。ヒト遺伝子を組み込んだマウスでの実験を20年やってきた。これからヒト遺伝子を組み込んだブタを開発する予定で20年先を目標にしていると。
６.太田川病院透析室：腕のシャントから透析針を抜かれる冒頭の青年。静脈血がダラーと出てくる。「移植を受けて、常勤の仕事に就きたい」とアパート入り口で話す青年。
太田川病院の青年患者が腎移植登録を申し込んだというナレーション。（終り）
大分長い番組でしたが、はしょって記載すればこんなところでしょうか。
ちょっと突っ込み不足の感がありましたが、続編を製作するそうですから、楽しみです。
修復腎移植に関してはつい最近、
David Nicol & Shiro Fujita: Kidneys from patients with small renal tumours used for transplantation: outcomes and results. Current Opinion in Urology 21:380-385, 2011
という総説論文が英国の総説雑誌に発表されました。76本の文献を引用して小径腎細胞がんをもつ腎臓を移植に利用した結果を論じています。
PDF版が入手出来ましたので、欲しい方はメールでご連絡下さい。
-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
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以下は僕の意見です。
David Nicol 先生はオーストラリアから英国に移られて、英国で修復腎臓移植をはじめられています。彼と共同で書いた論文が上記に紹介されているもので、歴史的背景、腎移植の現状から、修復腎移植の可能性、実用性を解き明かしたものです。原著をご希望の方がありましたら、お知らせください。
David Nicol & Shiro Fujita: Kidneys from patients with small renal tumours used for transplantation: outcomes and results. Current Opinion in Urology 21:380-385, 2011
http://
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（１）
修復腎移植を応援されている難波紘二先生が以前より、メーリングリストでさまざまな意見を発信されています。転載自由ということですので、修復腎移植に関するものを、時間のあるときに紹介したいと思います。古いものからで、まずは8/25/2011に送られてきたものです。
各位へ：（転載自由です）
英国のリバプール大学病院で他病院で死亡した患者の腎臓２個を二人の患者に移植したところ、後に病理解剖により「血管内Ｂ細胞性リンパ腫」という極めてまれな悪性リンパ腫に侵された患者であることがわかり、問題になっています。たぶん、日本の新聞にはこの病気の理解能力がないので報道しないと思います。
普通の悪性リンパ腫ならリンパ節が腫れるので臨床診断が付きますが、このタイプではがん細胞（悪性リンパ腫細胞）が血管内で増殖し、塊を作りません。多くは脳内に発症し、麻痺、意識混迷の症状を呈するので、脳梗塞や脳炎を疑われます。皮膚では多発性の紅斑を形成します。皮膚科でも診断に苦慮します。肝臓や腎臓に発生した場合は、ほとんど症状がでません。
この病気が「Ｂ細胞性悪性リンパ腫」であることが発見されたのは、1985年のことで今でもまだ良く知られていません。
頻度は悪性リンパ腫2000例に1例程度と極めてまれです。死因不明のため病理解剖されることが多く、病理解剖例では1%程度を占めます。
英紙ガーディアンが詳しく報道していますので、その拙訳を添付します。
なお、目下進行中の「病腎移植臨床研究」にはこのような危険性はまったくありません。なぜなら移植手術前に、迅速組織標本を作り、病変部と正常部を顕微鏡で検査しているからです。顕微鏡で見れば血管内にある悪性リンパ腫細胞はすぐに発見できます。
それよりも、この「血管内Ｂ細胞性リンパ腫」はアジアに多く、過去に行われた死体腎移植の中に同様の例がなかったかどうか、気にかかります。なぜなら日本では死体腎移植後の病理解剖が完全には行われていないからです。移植患者が亡くなっても、病理解剖を行わないと、この病気があったことはわかりません。
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がんの腎臓を移植された患者：なぜ二人の移植患者がまれなタイプの悪性リンパ腫患者の腎臓を移植されたのか、調査が進行中（英紙ガーディアン、2011/8/22, ジェームズ・マイク記者）
http://
ロイヤル・リバプール大学病院で他病院で死亡した女性の腎臓を移植に使用したところ、後になって発見困難な「血管内Ｂ細胞性リンパ腫」というがんに侵されていることがわかった。二人の患者は姉妹からの生体腎移植を受ける予定であったが、死体腎の移植を受けることに同意した。二人は目下化学療法を受けている。
事件は二人の患者が「国民健康サービス(NHS)」に苦情を申し立てたために表面化した。
NHSの「血液・移植サービス(NHSBT)」と大学病院は調査を開始した。がん患者からのがん伝達のリスクについては臨床家にはよく知られている。NHSBTのある上級職員は、「（がん伝達の）リスクを最小化することはできるが、ゼロにすることはできない」と述べた。
NHSBTのジェームズ・ニュウバーガー医療副部長によると、事件は昨年11月、移植に際してドナー関連の腫瘍伝達を含めたリスクについて、患者から同意を得る必要があることを指示した新しいガイドラインが配布される数週間前に起こった。
患者の一人、ロバート・ロウ(59)はこう語った。「非難されるべき人がいるのかどうかはわかりません。私たちが知りたいのは、なぜ、どうして、何時、どのようなミスが、もしあったとすれば、起こったのかということです。」
ギラン・スマート(46)はこう語った。移植は彼女にとって、「出獄許可証」のようなものだった。「私の人生は再出発するはずでした。今や、致命的な病気と何年もの闘いを続けなければ知れないのです。」
大学病院のピーター・ウィリアム院長は、病院は「移植サービスから別の病院で死亡したドナーからの２個の腎臓が入手可能だと伝えられた」と語った。
「移植が終わった後に、遺体の病理解剖結果が知らされ、ドナーの状態が判明し、すぐに患者に通知し、（移植腎臓を摘出するかどうか）選択肢を患者と話し合いました。」
ロウの弁護士エディ・ジョーンズは、「この依頼人は、移植前は命が危ない状態ではなかった。悲劇は妹の腎臓を移植されていれば、多分順調だったのに、よりによって悪性リンパ腫、どんなタイプの血液がんも絶対的に移植の禁忌なのに、それを移植された点にあります。なぜ死亡ドナーの病理解剖がもっと早く行われなかったのか？」と述べた。
NHSによると、このような事故はまれであり、移植希望者の長い待機リストがある。英国では毎日移植待ちリストの３人が臓器不足のため死亡している。腎移植待ち患者の６％が毎年死亡し、心肺待ちでは６％、肝臓待ちでは15%が死亡している、という。(抄訳)
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-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
以下は僕の意見です。
脳死移植の場合、ドナーが見つかってから、臓器が摘出されるまでの時間が限られています。通常２４−４８時間の間にドナー手術が行われることが多く、その間にドナーが持っているかもしれないさまざまな病気を検索するわけですが、すべてを見つけることは不可能です。これまでにも、狂犬病やWest Nile virus、HIV, その他の感染症、また、臓器摘出の際に、癌が発見されたことも報告されています。ひとつには、いわゆる血液検査のおける潜伏期（病気にかかっているにもかかわらず、検査で陽性と出ない時期）の問題もあります。修復腎臓移植の場合は、ドナーとなるかもしれない患者さんは時間をかけて、本来の病気（小腎臓癌など）のために検査を受けており、CTなどの画像診断もされているので、上記のようなことが起こることは、脳死のばあいと比べて極端に低くなります。その点は修復腎臓移植の利点だと思います。
英語が得意な方は、リンク先となっている、原文をお読みください。http://
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修復腎移植、難波紘二先生の御意見（２）
各位へ：（転載自由です）
事前に二人の方から情報が寄せられ、18:15〜 TBS Jステーションでの「腎移植」の現状に関する報道を録画しながら、見ました。最大の透析病院土谷病院には前に協力拒否をされたので、舞台は東区の太田川病院でした。シナリオ風に書くと、
１.太田川病院透析室：透析生活８年目の若者が透析を受けている。床屋の椅子みたいな感じで、前に折りたたみ式テーブルがあり、ノートパソコンが置いてある。臨床検査技師だが、透析のため非常勤の職しかない。１日３〜４時間、週回の透析はきつい、という。黒縁の細めがねが印象的である。
２.通りを向こうから歩きよってくる元気そうな初老の男。体格も血色も良く、つねに笑みを絶やさない。キャプションが入る。呉共済病院で腎移植を受けた中向井健治(63)。カメラは彼の自宅へ、奥さんが出てくる。
「透析がつらくて、何とか抜け出したかった」
「腎臓は二つあり、一つになっても支障はないと聞いたので、あげる気になった」と妻。
「透析が長年にわたっていたら、その間（妻の）世話になっているから、とても移植の話は切り出せんですよ」と中向井。
３.腎移植のドナー事情の説明
全国に１万人以上の腎臓待ちの患者が死体（脳死、心臓死）からの移植希望登録しているが、平均15年待ちで、広島県では約300人いるが、昨年実績はわずか５件。腎移植の85%は親族からの生体腎移植。
広島大学病院外科大段教授のコメント。「患者がまだベッドの上で生きているうちに、患者か家族に、もしもの時は臓器提供の道もありますということを、医師が告知しなければならない、という法を制定でもしないと、ドナーは飛躍的には伸びない」
４.「第三の道」としての修復腎移植の説明
ここは光畑医師に取材拒否されたそうで、人物登場なし。進行中の「臨床研究」の説明。
大段教授のコメント、「修復腎移植が認められたとしても、そう簡単にドナーが増えると思えないし、小さながん細胞の取り残しが起きないとは限らない」
中向井のコメント、「修復腎移植の機会があったら、（妻からの移植でなく）それを受けていましたね」
移植学会などの反対により、厚労省が制約を加えたので「臨床研究」としてしか行えないのが現状、というナレーションが入る。
５.動物実験室の大段教授。教室としては人間の臓器に頼らない動物ドナーの開発を目指していると説明する。ヒト遺伝子を組み込んだマウスでの実験を20年やってきた。これからヒト遺伝子を組み込んだブタを開発する予定で20年先を目標にしていると。
６.太田川病院透析室：腕のシャントから透析針を抜かれる冒頭の青年。静脈血がダラーと出てくる。「移植を受けて、常勤の仕事に就きたい」とアパート入り口で話す青年。
太田川病院の青年患者が腎移植登録を申し込んだというナレーション。（終り）
大分長い番組でしたが、はしょって記載すればこんなところでしょうか。
ちょっと突っ込み不足の感がありましたが、続編を製作するそうですから、楽しみです。
修復腎移植に関してはつい最近、
David Nicol & Shiro Fujita: Kidneys from patients with small renal tumours used for transplantation: outcomes and results. Current Opinion in Urology 21:380-385, 2011
という総説論文が英国の総説雑誌に発表されました。76本の文献を引用して小径腎細胞がんをもつ腎臓を移植に利用した結果を論じています。
PDF版が入手出来ましたので、欲しい方はメールでご連絡下さい。
-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
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以下は僕の意見です。
David Nicol 先生はオーストラリアから英国に移られて、英国で修復腎臓移植をはじめられています。彼と共同で書いた論文が上記に紹介されているもので、歴史的背景、腎移植の現状から、修復腎移植の可能性、実用性を解き明かしたものです。原著をご希望の方がありましたら、お知らせください。
David Nicol & Shiro Fujita: Kidneys from patients with small renal tumours used for transplantation: outcomes and results. Current Opinion in Urology 21:380-385, 2011
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コメント(8)
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（３）
修復腎移植を応援されている難波紘二先生が以前より、メーリングリストでさまざまな意見を発信されています。転載自由ということですので、修復腎移植に関するものを、時間のあるときに紹介したいと思います。9/4/2011に送られてきたものです。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
各位へ：（転載自由です）
「朝鮮日報」9/4付が「遺体からの臓器提供者遺族に謝金支払い」の問題で要旨以下のような記事を掲載している。
＜ 「愛の臓器提供運動本部」が1日、ソウル市中区の韓国プレスセンター20階にある国際会議場で開催した「臓器提供の活性化に向けた政策に関する討論会」では、脳死者の臓器提供に対して、政府が慰労金という名目で補助金を支給することの是非をめぐり、熱い議論が交わされた。なお、経済協力開発機構（OECD）加盟国の中で、臓器提供者に対し補助金を支給している国は韓国だけだ。
韓国で臓器を提供した脳死者は、1996年の66人から、99年には162人に増えた。ところが2000年、違法な臓器の売買を禁止する「臓器などの移植に関する法律」が施行されて以降は急激に減少し、01年は52人、02年は36人にとどまった。このため、02年から600万ウォン（約43万円）程度の補助金の支給を開始すると、臓器提供者は再び増加に転じた。昨年には268人が臓器を提供し、最近は補助金の額も740万ウォン（約53万5000円）に増えている。＞ http://www.chosunonline.com/news/20110904000018
韓国は未だに儒教の影響のつよいところで、ある遺族が葬儀後に口座に補助金が振り込まれたことで、親類から「父親の遺体を金で売った」と非難され、「善意を裏切られた」と騒ぎ立てたところに記事化の発端があるようだ。要らないものなら返すかどこかに寄付すればよいものを。
補助金ゼロの02年は36体、補助金支給を開始した03年から脳死者の臓器提供が増加し始め、7年後の10年には10倍近い268体になった。
補助金の有無が臓器提供に決定的に関与しているのは疑えないだろう。
日本は儒教も仏教もほとんど影響力がないのに、人口が日本の半分しかない韓国の脳死臓器提供数の1/5程度しかないのはなぜだろう？移植学会のお偉方にとっくりと考えてもらいたいものだ。
ちなみに日本では最低限でもお葬式をするには140万円かかる1)。小泉改革以来、貧富の格差が増大し、底辺層では葬式費用も出せず、「行路病死人」として自治体が葬式費用を負担し、骨は無縁墓に葬るケースが増えている2)。
1)島田裕巳「葬式は要らない」幻冬社新書
2)NHK「無縁社会プロジェクト」取材班編「無縁社会」文藝春秋
-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
以下は僕の意見です。
近年、米国の移植関連の学会では、生体ドナーに金銭的支援を行おうという動きがあります。政府、もしくは中立な第三者組織により、公平な支給をすることで、闇の臓器売買となることを防ごうとするもので、その成り行きが注目されています。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797360147&owner_id=4303074
修復腎移植を応援されている難波紘二先生が以前より、メーリングリストでさまざまな意見を発信されています。転載自由ということですので、修復腎移植に関するものを、時間のあるときに紹介したいと思います。9/4/2011に送られてきたものです。
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各位へ：（転載自由です）
「朝鮮日報」9/4付が「遺体からの臓器提供者遺族に謝金支払い」の問題で要旨以下のような記事を掲載している。
＜ 「愛の臓器提供運動本部」が1日、ソウル市中区の韓国プレスセンター20階にある国際会議場で開催した「臓器提供の活性化に向けた政策に関する討論会」では、脳死者の臓器提供に対して、政府が慰労金という名目で補助金を支給することの是非をめぐり、熱い議論が交わされた。なお、経済協力開発機構（OECD）加盟国の中で、臓器提供者に対し補助金を支給している国は韓国だけだ。
韓国で臓器を提供した脳死者は、1996年の66人から、99年には162人に増えた。ところが2000年、違法な臓器の売買を禁止する「臓器などの移植に関する法律」が施行されて以降は急激に減少し、01年は52人、02年は36人にとどまった。このため、02年から600万ウォン（約43万円）程度の補助金の支給を開始すると、臓器提供者は再び増加に転じた。昨年には268人が臓器を提供し、最近は補助金の額も740万ウォン（約53万5000円）に増えている。＞ http://www.chosunonline.com/news/20110904000018
韓国は未だに儒教の影響のつよいところで、ある遺族が葬儀後に口座に補助金が振り込まれたことで、親類から「父親の遺体を金で売った」と非難され、「善意を裏切られた」と騒ぎ立てたところに記事化の発端があるようだ。要らないものなら返すかどこかに寄付すればよいものを。
補助金ゼロの02年は36体、補助金支給を開始した03年から脳死者の臓器提供が増加し始め、7年後の10年には10倍近い268体になった。
補助金の有無が臓器提供に決定的に関与しているのは疑えないだろう。
日本は儒教も仏教もほとんど影響力がないのに、人口が日本の半分しかない韓国の脳死臓器提供数の1/5程度しかないのはなぜだろう？移植学会のお偉方にとっくりと考えてもらいたいものだ。
ちなみに日本では最低限でもお葬式をするには140万円かかる1)。小泉改革以来、貧富の格差が増大し、底辺層では葬式費用も出せず、「行路病死人」として自治体が葬式費用を負担し、骨は無縁墓に葬るケースが増えている2)。
1)島田裕巳「葬式は要らない」幻冬社新書
2)NHK「無縁社会プロジェクト」取材班編「無縁社会」文藝春秋
-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
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以下は僕の意見です。
近年、米国の移植関連の学会では、生体ドナーに金銭的支援を行おうという動きがあります。政府、もしくは中立な第三者組織により、公平な支給をすることで、闇の臓器売買となることを防ごうとするもので、その成り行きが注目されています。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797360147&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（４）
修復腎移植を応援されている難波紘二先生が以前より、メーリングリストでさまざまな意見を発信されています。転載自由ということですので、修復腎移植に関するものを、時間のあるときに紹介したいと思います。9/13/2011に送られてきたものです。
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各位へ：（転載自由です）
金曜日の難波ゼミ以来、メルマガが中断していたら「病気ですか？」という問い合わせが来ました。しょっちゅうメールを送っている方が「病気」ではないか？とも思うのですが… 11人あった「難波ゼミ」参加者へのメールでの「補講」と質疑応答などに追われていました。ともかく元気で、今宇和島市に来ています。
１. 昨日9月13日は松山地裁で第10何回かの「修復腎移植の患者裁判」が開かれました。原告側は林弁護団長（修復腎移植者）が体調を崩して、光成卓明弁護士（岡山弁護士会）が実質的団長（副団長は置かれていない）が公判を主導しました。被告側は東京から3名の弁護士がやって来ました。
裁判の争点は相変わらず、07年3月30日の「市立宇和島病院で行われた25例の修復腎移植の成績は著しく悪い」という阪大高原史郎教授の、厚労省における発表データはどのようにして作成されたのか？、その元データ（カルテを含む）を開示せよ、という原告側の要求に対して、被告側（高原史郎、相川厚、寺岡慧、田中紘一、大島伸一）が元データの一部しか開示できないでいる、という点を巡って応酬が行われました。
聴いていて「これは元データがないから出せないのだな。高原はねつ造して、記者会見用のデータを作ったのだ」という印象を強くしました。
今回は公判後の弁護士記者会見がないこともあり、報道関係者、一般市民も含め傍聴席はまばらでした。１回の公判が30分程度、これまでの審理は合計で７時間程度。つまり１日（8時間）に及びません。陪審員方式の米国なら、この程度の案件なら集中審理方式で２週間あれば判決が出ます。公判終了後、思わずそう口走ってしまいました。
「裁判員制度」を民事にもぜひ導入すべきです。
次回公判は、原告側弁護士の日程調整の関係で、公判日未定のまま終わりました。
２．今日14日、「臨床研究」第9例目の修復腎移植が宇和島徳洲会病院で行われます。小径腎がんのある男性からの腎臓摘出手術は、午前中に呉共済病院で行われ、摘出後病変部を切除し、がんの悪性度および取り残しの有無について顕微鏡による病理判定を受けた後、冷却保存液を注入され、宇和島に輸送されます。
レシピエントは広島県の女性ですが、この「臨床研究」プロトコルでは移植手術はすべて宇和島徳洲会病院で行うことになっているため、万波誠医師の執刀で午後からこの女性患者に対する移植手術が行われます。
昨夜は松山から宇和島に移動し、万波兄弟や近藤俊文先生らと会食しましたが、みなやる気まんまんでした。続報は夜7時から予定されている徳洲会記者会見を受けてお知らせします。
-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797363027&owner_id=4303074
修復腎移植を応援されている難波紘二先生が以前より、メーリングリストでさまざまな意見を発信されています。転載自由ということですので、修復腎移植に関するものを、時間のあるときに紹介したいと思います。9/13/2011に送られてきたものです。
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各位へ：（転載自由です）
金曜日の難波ゼミ以来、メルマガが中断していたら「病気ですか？」という問い合わせが来ました。しょっちゅうメールを送っている方が「病気」ではないか？とも思うのですが… 11人あった「難波ゼミ」参加者へのメールでの「補講」と質疑応答などに追われていました。ともかく元気で、今宇和島市に来ています。
１. 昨日9月13日は松山地裁で第10何回かの「修復腎移植の患者裁判」が開かれました。原告側は林弁護団長（修復腎移植者）が体調を崩して、光成卓明弁護士（岡山弁護士会）が実質的団長（副団長は置かれていない）が公判を主導しました。被告側は東京から3名の弁護士がやって来ました。
裁判の争点は相変わらず、07年3月30日の「市立宇和島病院で行われた25例の修復腎移植の成績は著しく悪い」という阪大高原史郎教授の、厚労省における発表データはどのようにして作成されたのか？、その元データ（カルテを含む）を開示せよ、という原告側の要求に対して、被告側（高原史郎、相川厚、寺岡慧、田中紘一、大島伸一）が元データの一部しか開示できないでいる、という点を巡って応酬が行われました。
聴いていて「これは元データがないから出せないのだな。高原はねつ造して、記者会見用のデータを作ったのだ」という印象を強くしました。
今回は公判後の弁護士記者会見がないこともあり、報道関係者、一般市民も含め傍聴席はまばらでした。１回の公判が30分程度、これまでの審理は合計で７時間程度。つまり１日（8時間）に及びません。陪審員方式の米国なら、この程度の案件なら集中審理方式で２週間あれば判決が出ます。公判終了後、思わずそう口走ってしまいました。
「裁判員制度」を民事にもぜひ導入すべきです。
次回公判は、原告側弁護士の日程調整の関係で、公判日未定のまま終わりました。
２．今日14日、「臨床研究」第9例目の修復腎移植が宇和島徳洲会病院で行われます。小径腎がんのある男性からの腎臓摘出手術は、午前中に呉共済病院で行われ、摘出後病変部を切除し、がんの悪性度および取り残しの有無について顕微鏡による病理判定を受けた後、冷却保存液を注入され、宇和島に輸送されます。
レシピエントは広島県の女性ですが、この「臨床研究」プロトコルでは移植手術はすべて宇和島徳洲会病院で行うことになっているため、万波誠医師の執刀で午後からこの女性患者に対する移植手術が行われます。
昨夜は松山から宇和島に移動し、万波兄弟や近藤俊文先生らと会食しましたが、みなやる気まんまんでした。続報は夜7時から予定されている徳洲会記者会見を受けてお知らせします。
-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
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修復腎移植、難波紘二先生の御意見（５）
修復腎移植を応援されている難波紘二先生が以前より、メーリングリストでさまざまな意見を発信されています。転載自由ということですので、修復腎移植に関するものを、時間のあるときに紹介したいと思います。9/19/2011に送られてきたものです。
修復腎移植と関連のない箇所は省かせていただきました。
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各位へ：（転載自由です）
第９例の「修復腎移植」患者の状態
（患者情報にかかわるもので割愛しまいしたが、要点は手術にドナー手術に時間がかかり、予定よりも遅れて臓器が到着したというものです）
というわけで５時間かかって腎臓が宇和島に着いたので、手術開始が18:30。記者会見は30分遅らせて19:30からとなったが、両者が同時並行になった。
時間もたせのため、急遽、報道陣に対して私が「アメリカ移植雑誌」に載った「がんのある臓器もリスクを客観的に評価し、積極的に利用しよう」というナレスニクら（多施設共同研究）の論文解説をするはめになった。幸い資料はこのメルマガで配信していたので、病院側がすぐ用意してくれた。
15〜20分前座の「講義」をしたのち、19:30から能宗事務総長の司会兼報告で記者会見があった。主な報告は、
1)東京の医師による腎臓売買事件で、徳洲会の関与が報道されたが、まったくの事実無根である。警視庁の部長以上の上級幹部から意図的にメディアに対して偽情報がリークされたとしか考えられず、警視総監と都公安委員会委員長に対して内容証明付の抗議文を送った。
組織暴力担当の４課が捜査しながら、肝腎の組長を「心臓の持病がある」として逮捕しなかったのは理解に苦しむ。
2)修復腎移植臨床研究については、今年１月の「日本臨床腎移植学会」では演題発表を拒否されたが、４月の「日本泌尿器科学会」では発表でき、話題を呼んだ。
国際的には５月の「米国泌尿器科学会」（ワシントンDC)で発表し、つよい反響があった。今後11月にアルゼンチンで開かれる「国際臓器摘出提供学会」で発表する予定である。
また、国内では来年２月に開かれる「日本臨床腎移植学会」で発表を予定している。
修復腎移植を応援されている難波紘二先生が以前より、メーリングリストでさまざまな意見を発信されています。転載自由ということですので、修復腎移植に関するものを、時間のあるときに紹介したいと思います。9/19/2011に送られてきたものです。
修復腎移植と関連のない箇所は省かせていただきました。
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各位へ：（転載自由です）
第９例の「修復腎移植」患者の状態
（患者情報にかかわるもので割愛しまいしたが、要点は手術にドナー手術に時間がかかり、予定よりも遅れて臓器が到着したというものです）
というわけで５時間かかって腎臓が宇和島に着いたので、手術開始が18:30。記者会見は30分遅らせて19:30からとなったが、両者が同時並行になった。
時間もたせのため、急遽、報道陣に対して私が「アメリカ移植雑誌」に載った「がんのある臓器もリスクを客観的に評価し、積極的に利用しよう」というナレスニクら（多施設共同研究）の論文解説をするはめになった。幸い資料はこのメルマガで配信していたので、病院側がすぐ用意してくれた。
15〜20分前座の「講義」をしたのち、19:30から能宗事務総長の司会兼報告で記者会見があった。主な報告は、
1)東京の医師による腎臓売買事件で、徳洲会の関与が報道されたが、まったくの事実無根である。警視庁の部長以上の上級幹部から意図的にメディアに対して偽情報がリークされたとしか考えられず、警視総監と都公安委員会委員長に対して内容証明付の抗議文を送った。
組織暴力担当の４課が捜査しながら、肝腎の組長を「心臓の持病がある」として逮捕しなかったのは理解に苦しむ。
2)修復腎移植臨床研究については、今年１月の「日本臨床腎移植学会」では演題発表を拒否されたが、４月の「日本泌尿器科学会」では発表でき、話題を呼んだ。
国際的には５月の「米国泌尿器科学会」（ワシントンDC)で発表し、つよい反響があった。今後11月にアルゼンチンで開かれる「国際臓器摘出提供学会」で発表する予定である。
また、国内では来年２月に開かれる「日本臨床腎移植学会」で発表を予定している。
4)「米移植雑誌」は移植に関してはもっとも権威がある雑誌である。これに)Nalesnik論文が出、これに対するケンブリッジ大学からの好意的エディトリアル論文が出たことで、「修復腎移植」は世界の常識になった。これに対して「日本臨床腎移植学会」と厚労省はどう対応するのか。「医師腎臓売買事件」で予定が遅れたが、徳洲会としては10月に「第一次臨床研究」５例の結果をもとに「先進医療」の申請を厚労省に対して行う。
もし拒否されれば、「第二次臨床研究」の５例を合わせて、10例で再申請を行う。
徳田理事長は今後も「臨床研究」の続行を指示しておられ、今年中にも第二次は終了するが、引き続き「第三次臨床研究」を開始する。
「先進医療」が認められると「腎移植手術料」60万円以外の入院医療費は保険医療が認められるようになり、高額医療費の助成もあるので、患者負担は著しく軽減される。
続いて、第一次臨床研究で修復腎移植を受けた、５人の内３人（初めから３人）が氏名・年齢を明らかにして記者会見した。
住田賢治(47)さん、前田ちどり(59)さん, 田中早苗(63)さんの３人で、田中さんは遺伝的な多発性嚢胞腎症のため血族からの生体腎移植ができない気の毒な人だ。2000年9月に動脈瘤のある70歳の老人の腎臓を「修復移植」され、健康体となった。「修復腎移植裁判」の原告団にも加わっている。が、10年目に移植腎が機能しなくなり、二度目の修復腎移植を受けた。
朝日の記者のいやらしい質問もあったが、全員が前向きに「修復腎移植」の素晴らしさを訴えていた。特に前田さんの「移植を受けてから、身体が軽くなった。水も食べ物も制限がなく、定職にもつけた。ほんとに、私にとって万波先生は神様です」という発言には思わずジーンときた。
小川先生からは、ワシントンDCでの学会の反響、アルゼンチンでの学会発表などの説明があった。
４. 記者会見が終わった後、呉から瀬戸大橋経由で、西先生と光畑先生が駆けつけた。手術は万波兄弟と小島先生が主に担当しているので、最後のところをちょっと手伝った程度らしい。難しい手術だったので、患者の状態が心配だったのだろう。
万波医師は、「傷口にそって横に縫合するかと思っていたら、縦に縫合した」という話なので、やはり腎修復には高度の経験と技術が必要で、誰でもできる手術ではないようだ。その証拠が、HLAのDR15が陽性で前に「超急性拒絶反応」をおこし、血管をつないだとたんに腎臓が真っ黒になったというこの患者に、前述のように移植を成功させた秘訣なのだろう。
宇和島徳洲会病院の今年の腎移植は80例を超えた。例年、１位東京女子医大、２位名古屋第二赤十字病院、３位宇和島徳洲会病院と全国番付になっているが、東京女子医大の場合、第三外科と泌尿器科の両方で腎移植をおこなっており、その合算である。06年の統計によると名古屋第二日赤の実績は69例なので、今年は単独施設としては宇和島徳洲会病院が全国トップになる可能性がたかい。
万波誠医師は移植学会にも臨床腎移植学会にも加盟していないので、脳死移植腎の「臓器移植ネットワーク」からの配分もない。病院に腎移植コーディネーターはいるが、もっぱら修復腎移植と生体腎移植の説明をドナーとレシピエントに行うのが仕事である。
用意された弁当を泌尿器科の外来医師控え室で食べると、光畑先生も西先生もそれぞれのベンツに乗り込んだ。とんぼ返りである。「明日は手術が５件ある」と西先生。高松まで帰ると今日は900キロ走ることになるという。
タクシーの運転手の１日の走行距離が約400キロ。米国で横幅が一番長い州がテキサス州で、ここだけは１日では横断できないと言われている。900キロというと、テキサス横断に匹敵するだろう。朝の３時か４時に自宅について仮眠をとり、それで非常どおり出勤して午前中に外来をし、午後から夜にかけて５件の手術を行うのだから、もう信じられない体力気力である。
この闘志を支えているものが、06年の「瀬戸内グループ」バッシングに対する憤りと「自分たちは世界最先端の新しい移植医療を日本で認知させるために戦っているのだ」という認識である。
＊このメルマガの配信先に、被告側弁護団の弁護士が１名含まれています。
高原発表(06/3/30)の根拠資料をはやく法廷に提出して欲しいものです。
阪大高原史��教授の論文捏造とデータの無断使用という倫理違反については、別途公表します。
-- 難波紘二
鹿鳴荘病理研究所
739-2303 東広島市福富町久芳685-7
TEL/FAX=082-435-2216
「病気は自然の実験である」
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もし拒否されれば、「第二次臨床研究」の５例を合わせて、10例で再申請を行う。
徳田理事長は今後も「臨床研究」の続行を指示しておられ、今年中にも第二次は終了するが、引き続き「第三次臨床研究」を開始する。
「先進医療」が認められると「腎移植手術料」60万円以外の入院医療費は保険医療が認められるようになり、高額医療費の助成もあるので、患者負担は著しく軽減される。
続いて、第一次臨床研究で修復腎移植を受けた、５人の内３人（初めから３人）が氏名・年齢を明らかにして記者会見した。
住田賢治(47)さん、前田ちどり(59)さん, 田中早苗(63)さんの３人で、田中さんは遺伝的な多発性嚢胞腎症のため血族からの生体腎移植ができない気の毒な人だ。2000年9月に動脈瘤のある70歳の老人の腎臓を「修復移植」され、健康体となった。「修復腎移植裁判」の原告団にも加わっている。が、10年目に移植腎が機能しなくなり、二度目の修復腎移植を受けた。
朝日の記者のいやらしい質問もあったが、全員が前向きに「修復腎移植」の素晴らしさを訴えていた。特に前田さんの「移植を受けてから、身体が軽くなった。水も食べ物も制限がなく、定職にもつけた。ほんとに、私にとって万波先生は神様です」という発言には思わずジーンときた。
小川先生からは、ワシントンDCでの学会の反響、アルゼンチンでの学会発表などの説明があった。
４. 記者会見が終わった後、呉から瀬戸大橋経由で、西先生と光畑先生が駆けつけた。手術は万波兄弟と小島先生が主に担当しているので、最後のところをちょっと手伝った程度らしい。難しい手術だったので、患者の状態が心配だったのだろう。
万波医師は、「傷口にそって横に縫合するかと思っていたら、縦に縫合した」という話なので、やはり腎修復には高度の経験と技術が必要で、誰でもできる手術ではないようだ。その証拠が、HLAのDR15が陽性で前に「超急性拒絶反応」をおこし、血管をつないだとたんに腎臓が真っ黒になったというこの患者に、前述のように移植を成功させた秘訣なのだろう。
宇和島徳洲会病院の今年の腎移植は80例を超えた。例年、１位東京女子医大、２位名古屋第二赤十字病院、３位宇和島徳洲会病院と全国番付になっているが、東京女子医大の場合、第三外科と泌尿器科の両方で腎移植をおこなっており、その合算である。06年の統計によると名古屋第二日赤の実績は69例なので、今年は単独施設としては宇和島徳洲会病院が全国トップになる可能性がたかい。
万波誠医師は移植学会にも臨床腎移植学会にも加盟していないので、脳死移植腎の「臓器移植ネットワーク」からの配分もない。病院に腎移植コーディネーターはいるが、もっぱら修復腎移植と生体腎移植の説明をドナーとレシピエントに行うのが仕事である。
用意された弁当を泌尿器科の外来医師控え室で食べると、光畑先生も西先生もそれぞれのベンツに乗り込んだ。とんぼ返りである。「明日は手術が５件ある」と西先生。高松まで帰ると今日は900キロ走ることになるという。
タクシーの運転手の１日の走行距離が約400キロ。米国で横幅が一番長い州がテキサス州で、ここだけは１日では横断できないと言われている。900キロというと、テキサス横断に匹敵するだろう。朝の３時か４時に自宅について仮眠をとり、それで非常どおり出勤して午前中に外来をし、午後から夜にかけて５件の手術を行うのだから、もう信じられない体力気力である。
この闘志を支えているものが、06年の「瀬戸内グループ」バッシングに対する憤りと「自分たちは世界最先端の新しい移植医療を日本で認知させるために戦っているのだ」という認識である。
＊このメルマガの配信先に、被告側弁護団の弁護士が１名含まれています。
高原発表(06/3/30)の根拠資料をはやく法廷に提出して欲しいものです。
阪大高原史��教授の論文捏造とデータの無断使用という倫理違反については、別途公表します。
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さざ波mooさんによる要約です。
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（１）↑
★ 英国 リバプール大学病院で、他病院で死亡した患者から移植された腎臓が、
後の病理解剖で、極めて稀な「血管内Ｂ細胞性リンパ腫」と判明した問題。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797342660&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（２）
★ TBS Jステーションでの腎移植番組。初老の夫が妻から腎臓を提供され移植した話を通して、提供臓器の少なさを考える。医師が死を前にした患者の家族に提供を切り出すのは、義務化でもしない限り、容易でないこと。修復腎移植が移植学会などの反対で禁止された現状。動物臓器利用の研究。透析する青年の様子紹介など。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797349825&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（３）
★ 韓国では臓器提供者に、慰労金の名目で補助金支給を開始。以来、脳死者の臓器提供が増え、7年後には10倍近くになった話。当初は600万ウォン（約43万円）、最近は740万ウォン（約53万5000円）という。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797360147&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（４）
★ 9月13日、松山地裁で開かれた「修復腎移植の患者裁判」。阪大高原教授が厚労省に提出した報告の元データを、原告が開示請求したのに対し、被告側（高原史郎、相川厚、寺岡慧、田中紘一、大島伸一）は、その一部しか開示しない件。難波先生は、ここまで応じないのは、高原データは捏造ではないかと語る。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797363027&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（５）
★ 第９例・修復腎移植患者の状態 。能宗事務総長の記者会見。1) 東京の医師による腎臓売買事件の問題点。徳洲会は無関与。2）修復腎移植臨床研究、国内外の学会発表予定。3) Am J Transplant)に小川由英先生投稿の「修復腎移植臨床研究」が受理され、11月刊行号に掲載予定。4) 移植で最も権威有る「米移植雑誌」に出たNalesnik論文に、ケンブリッジ大学から好意的エディトリアル論文が出て「修復腎移植」は世界の常識になった。
徳洲会は、臨床研究５例で先進医療の申請を行う。臨床研究は第三次を開始。臨床研究で腎移植を受けた５人の内３名が年齢氏名を公表し記者会見。今回の修復腎移植は難易度が特に高かった。宇和島徳洲会病院、今年の腎移植は80例を超える。一施設の腎移植数としては、国内トップになるのではないか。
しかし、その宇和島徳洲会病院に、臓器移植ネットワークからの配分は何もない。万波誠医師が移植学会にも臨床腎移植学会にも加盟していないからである。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797367872&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（６）
★ 修復腎移植禁止は、３段構成の論理から成り立っている。
1）07/3/30、阪大高原教授が厚労省で記者会見「病腎移植の成績は極めて悪い。殊に５年目以後の生存率が悪いのは癌発生の可能性あり」と発表。2）これを受けて翌日、日本移植学会、日本臨床腎移植学会、日本腎臓学会、日本透析医学会の４学会が「病腎移植否定声明」を発表。 3）この学会声明で、厚労省移植対策室が移植指針を改定「病腎移植は臨床研究以外は認めぬ」と新通達を出す。
「高原発表」が虚偽か捏造であることを証明すれば、４学会声明は無効、厚労省ガイドラインの条項も科学的根拠を失う。私は虚偽である証拠を握っている。当の日本移植学会は、1995年の4,110人が最多、08年には2,334人まで減少。裁判費用に困り、会員や医療関係者に奉加帳を廻している。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797400063&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（７）
★ 朝日新聞は患者に無礼な質問をした記者がいた。患者が修復腎移植を涙ながらに褒めた声は載せない。移植医療推進と言いながら、いつまで第三の腎移植を否定するのか。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797400665&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（８）
★ 「改正臓器移植」の条文には、治療目的で摘出した臓器を移植に使用禁止とは書いてない。 実際には、厚労省移植対策室が国会にかけずに作った「運用指針」でこれを禁止している。これを推進したのが移植学会。厚労省は行政府の一部で、立法権はない。他国が国会で議決した法律で容認しているものを、日本は官僚の作った指針で禁止している。これは明白な三権分立違反であり、憲法違反である。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797401224&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（１）↑
★ 英国 リバプール大学病院で、他病院で死亡した患者から移植された腎臓が、
後の病理解剖で、極めて稀な「血管内Ｂ細胞性リンパ腫」と判明した問題。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797342660&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（２）
★ TBS Jステーションでの腎移植番組。初老の夫が妻から腎臓を提供され移植した話を通して、提供臓器の少なさを考える。医師が死を前にした患者の家族に提供を切り出すのは、義務化でもしない限り、容易でないこと。修復腎移植が移植学会などの反対で禁止された現状。動物臓器利用の研究。透析する青年の様子紹介など。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797349825&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（３）
★ 韓国では臓器提供者に、慰労金の名目で補助金支給を開始。以来、脳死者の臓器提供が増え、7年後には10倍近くになった話。当初は600万ウォン（約43万円）、最近は740万ウォン（約53万5000円）という。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797360147&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（４）
★ 9月13日、松山地裁で開かれた「修復腎移植の患者裁判」。阪大高原教授が厚労省に提出した報告の元データを、原告が開示請求したのに対し、被告側（高原史郎、相川厚、寺岡慧、田中紘一、大島伸一）は、その一部しか開示しない件。難波先生は、ここまで応じないのは、高原データは捏造ではないかと語る。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797363027&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（５）
★ 第９例・修復腎移植患者の状態 。能宗事務総長の記者会見。1) 東京の医師による腎臓売買事件の問題点。徳洲会は無関与。2）修復腎移植臨床研究、国内外の学会発表予定。3) Am J Transplant)に小川由英先生投稿の「修復腎移植臨床研究」が受理され、11月刊行号に掲載予定。4) 移植で最も権威有る「米移植雑誌」に出たNalesnik論文に、ケンブリッジ大学から好意的エディトリアル論文が出て「修復腎移植」は世界の常識になった。
徳洲会は、臨床研究５例で先進医療の申請を行う。臨床研究は第三次を開始。臨床研究で腎移植を受けた５人の内３名が年齢氏名を公表し記者会見。今回の修復腎移植は難易度が特に高かった。宇和島徳洲会病院、今年の腎移植は80例を超える。一施設の腎移植数としては、国内トップになるのではないか。
しかし、その宇和島徳洲会病院に、臓器移植ネットワークからの配分は何もない。万波誠医師が移植学会にも臨床腎移植学会にも加盟していないからである。
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修復腎移植、難波紘二先生の御意見（６）
★ 修復腎移植禁止は、３段構成の論理から成り立っている。
1）07/3/30、阪大高原教授が厚労省で記者会見「病腎移植の成績は極めて悪い。殊に５年目以後の生存率が悪いのは癌発生の可能性あり」と発表。2）これを受けて翌日、日本移植学会、日本臨床腎移植学会、日本腎臓学会、日本透析医学会の４学会が「病腎移植否定声明」を発表。 3）この学会声明で、厚労省移植対策室が移植指針を改定「病腎移植は臨床研究以外は認めぬ」と新通達を出す。
「高原発表」が虚偽か捏造であることを証明すれば、４学会声明は無効、厚労省ガイドラインの条項も科学的根拠を失う。私は虚偽である証拠を握っている。当の日本移植学会は、1995年の4,110人が最多、08年には2,334人まで減少。裁判費用に困り、会員や医療関係者に奉加帳を廻している。
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修復腎移植、難波紘二先生の御意見（７）
★ 朝日新聞は患者に無礼な質問をした記者がいた。患者が修復腎移植を涙ながらに褒めた声は載せない。移植医療推進と言いながら、いつまで第三の腎移植を否定するのか。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797400665&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（８）
★ 「改正臓器移植」の条文には、治療目的で摘出した臓器を移植に使用禁止とは書いてない。 実際には、厚労省移植対策室が国会にかけずに作った「運用指針」でこれを禁止している。これを推進したのが移植学会。厚労省は行政府の一部で、立法権はない。他国が国会で議決した法律で容認しているものを、日本は官僚の作った指針で禁止している。これは明白な三権分立違反であり、憲法違反である。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797401224&owner_id=4303074
（続き）
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（９）
★「病腎移植に賛成する理由」は1/3ほど執筆が終了。後アンケートを集計し表にして使う予定。支持派の論文はこの５年間で十指に余るほど良い英文の論文が出て来た。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797401947&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（10）
★ 第10例目の修復腎移植は、実施当日の朝、中止の指示。中央判定委員会は、片腎による糖尿病性腎症の進行とそれに伴う腎不全の発生を恐れたらしい。
著書資料でアンケート《貴方の腎臓に小径の腎細胞癌が見つかった場合、選択肢はどれ？》 1) 手術せず様子を見る。2)癌のある腎臓を手術で取り出す。3)癌の部分だけを手術で取り出す。（部位によっては不可能のことあり） 4)がんのある腎臓を手術で取り出し、厳を切除した後、体内に埋め戻す。（手術時間が３倍になる） 結果＝若い世代ほど 3)の「腎臓部分切除」を望み、50代では逆転して2)の全摘になる。
阪大の高原史郎教授は大嘘つき。衆院議員会館での「修復腎移植・超党派勉強会」で「小径腎癌の外科的治療法は、部分切除か自家移植しかない」と断言。しかし、松山地裁が、過去10年間、阪大病院で小径腎癌を自家移植で治療したデータを提出させた処、１例もなかった。（それも病腎移植を貶めるための悪質な大嘘）
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797402693&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（11）
★ 前の10）で「第10例目の修復腎移植は中止になった」と書いたら、「移植が中止でも腎癌のための腎摘は行われる」と抗議の指摘と訂正申し入れが来た。確かに、腎移植は中止だが、癌の腎臓は摘出され、廃棄された。表現の不正確をお詫びし、「本人の要望で全摘するのに」と訂正致します。
米移植専門誌 Am J Transplant に次々「修復腎移植」を肯定する論文、修復腎移植の成績を報告する論文が出はじめた。厚労省に出された先進医療の申請は、どう扱われるのか。日本移植学会はなんと諮問に答えるのだろう？
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797403796&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（12）
★ 「Pharma Medica」誌の依頼原稿「病腎移植を支持する理由」執筆完成。「否定論」を書くはずの高橋公太教授（新潟大学：日本臨床腎移植学会会長）が、執筆を降りて、相川厚（東邦大医学部教授）に代わった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797404059&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（９）
★「病腎移植に賛成する理由」は1/3ほど執筆が終了。後アンケートを集計し表にして使う予定。支持派の論文はこの５年間で十指に余るほど良い英文の論文が出て来た。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797401947&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（10）
★ 第10例目の修復腎移植は、実施当日の朝、中止の指示。中央判定委員会は、片腎による糖尿病性腎症の進行とそれに伴う腎不全の発生を恐れたらしい。
著書資料でアンケート《貴方の腎臓に小径の腎細胞癌が見つかった場合、選択肢はどれ？》 1) 手術せず様子を見る。2)癌のある腎臓を手術で取り出す。3)癌の部分だけを手術で取り出す。（部位によっては不可能のことあり） 4)がんのある腎臓を手術で取り出し、厳を切除した後、体内に埋め戻す。（手術時間が３倍になる） 結果＝若い世代ほど 3)の「腎臓部分切除」を望み、50代では逆転して2)の全摘になる。
阪大の高原史郎教授は大嘘つき。衆院議員会館での「修復腎移植・超党派勉強会」で「小径腎癌の外科的治療法は、部分切除か自家移植しかない」と断言。しかし、松山地裁が、過去10年間、阪大病院で小径腎癌を自家移植で治療したデータを提出させた処、１例もなかった。（それも病腎移植を貶めるための悪質な大嘘）
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797402693&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（11）
★ 前の10）で「第10例目の修復腎移植は中止になった」と書いたら、「移植が中止でも腎癌のための腎摘は行われる」と抗議の指摘と訂正申し入れが来た。確かに、腎移植は中止だが、癌の腎臓は摘出され、廃棄された。表現の不正確をお詫びし、「本人の要望で全摘するのに」と訂正致します。
米移植専門誌 Am J Transplant に次々「修復腎移植」を肯定する論文、修復腎移植の成績を報告する論文が出はじめた。厚労省に出された先進医療の申請は、どう扱われるのか。日本移植学会はなんと諮問に答えるのだろう？
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797403796&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（12）
★ 「Pharma Medica」誌の依頼原稿「病腎移植を支持する理由」執筆完成。「否定論」を書くはずの高橋公太教授（新潟大学：日本臨床腎移植学会会長）が、執筆を降りて、相川厚（東邦大医学部教授）に代わった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797404059&owner_id=4303074
（続き）
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（13）
★ 「週刊朝日」は、朝日新聞社の子会社朝日新聞出版の出版なので、編集方針が朝日新聞とは異なる。今年9月10日発行のMOOK「新『名医』の最新治療完全読本」(1500円）には,「先進医療」の中に「病腎移植」が取り上げられ、万波誠、光畑直喜の両医師が紹介され、全国359人の「名医」に含まれている。 お薦めの一冊だ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797404927&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（14）
★ 08年トロントでの学会場で阪大・高原史郎教授から３篇の論文を渡され「小腎臓癌の主流はこのように部分切除。全摘などもってのほか」といわれた。その論文の最後にEditor のコメントが有り「この論文は恣意的に母集団を操作しており信用できない。これが真実なら、全世界で行われている生体腎臓移植はできなくなる。」との内容。彼は敵に渡す論文でさえ最後まで読んでいない。
アメリカにはORI(Office of Research Integrity)という科学FBIがある。論文のデータ捏造、剽窃、盗作などの内部告発があれば即時に捜査、内部告発者を保護し、捜査結果を実名入りでネットに公表する。高原氏は「海外における病腎移植調査」で現地調査せず、架空論文を引用し厚労省への報告書を書き、300万円の助成金を貰った。これもORI基準では犯罪。企業の紐付き教授が理事長をやっている日本移植学会。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797405410&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（15）
★ 1)「病腎移植」で瀬戸内グループのバッシングに走ったメディアに抗し、HPや雑誌で異を唱えた人。 第一は京大理学部名誉教授の柳田充弘氏。 第二は雑誌「ミクロスコピア」の藤田恒夫編集長。第三は中村祐輔東大医科学研究所教授。カオス状態の中で旗幟を鮮明にすることこそ真の研究者に必要な資質。
２)今年7月、米UNOSが「癌のある臓器を一律に捨てるのではなく、臓器と癌の種類別に移植した場合のリスクを明らかにし積極的に利用しよう」と方針転換。これにはニコル教授の50例近い小径腎癌の移植と「瀬戸内グループ」の実績が反映している。
３）10月31日、徳洲会は厚労省に「先進医療」の申請を行う。
宇和島徳洲会病院が、2006.11.2「病腎移植」を公表して以来、５年間の苦しい闘いだったが、いまや確実に上げ潮に入った。その状況証拠を幾つか挙げる。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797407132&owner_id=4303074
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1799495740&owner_id=10827658&comment_count=2
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（13）
★ 「週刊朝日」は、朝日新聞社の子会社朝日新聞出版の出版なので、編集方針が朝日新聞とは異なる。今年9月10日発行のMOOK「新『名医』の最新治療完全読本」(1500円）には,「先進医療」の中に「病腎移植」が取り上げられ、万波誠、光畑直喜の両医師が紹介され、全国359人の「名医」に含まれている。 お薦めの一冊だ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797404927&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（14）
★ 08年トロントでの学会場で阪大・高原史郎教授から３篇の論文を渡され「小腎臓癌の主流はこのように部分切除。全摘などもってのほか」といわれた。その論文の最後にEditor のコメントが有り「この論文は恣意的に母集団を操作しており信用できない。これが真実なら、全世界で行われている生体腎臓移植はできなくなる。」との内容。彼は敵に渡す論文でさえ最後まで読んでいない。
アメリカにはORI(Office of Research Integrity)という科学FBIがある。論文のデータ捏造、剽窃、盗作などの内部告発があれば即時に捜査、内部告発者を保護し、捜査結果を実名入りでネットに公表する。高原氏は「海外における病腎移植調査」で現地調査せず、架空論文を引用し厚労省への報告書を書き、300万円の助成金を貰った。これもORI基準では犯罪。企業の紐付き教授が理事長をやっている日本移植学会。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797405410&owner_id=4303074
修復腎移植、難波紘二先生の御意見（15）
★ 1)「病腎移植」で瀬戸内グループのバッシングに走ったメディアに抗し、HPや雑誌で異を唱えた人。 第一は京大理学部名誉教授の柳田充弘氏。 第二は雑誌「ミクロスコピア」の藤田恒夫編集長。第三は中村祐輔東大医科学研究所教授。カオス状態の中で旗幟を鮮明にすることこそ真の研究者に必要な資質。
２)今年7月、米UNOSが「癌のある臓器を一律に捨てるのではなく、臓器と癌の種類別に移植した場合のリスクを明らかにし積極的に利用しよう」と方針転換。これにはニコル教授の50例近い小径腎癌の移植と「瀬戸内グループ」の実績が反映している。
３）10月31日、徳洲会は厚労省に「先進医療」の申請を行う。
宇和島徳洲会病院が、2006.11.2「病腎移植」を公表して以来、５年間の苦しい闘いだったが、いまや確実に上げ潮に入った。その状況証拠を幾つか挙げる。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1797407132&owner_id=4303074
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1799495740&owner_id=10827658&comment_count=2
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